最底辺のクラブに所属するJリーガーは、ワーキングプア状態。
何とJ1大分トリニータのK選手の年俸は180万円である。
そして日本代表級にも奴隷状態のJリーガーがいるらしい。
その男の名はジェフユナイテッド千葉の水野晃樹。
1月22日から4月9日現在で73日間、休みなしの生活が続いているそうな。
>「充実してるのかなぁ。A代表選出で? もうかってないですよ。
> チームが勝ってないですもん。自分にご褒美なんて買う時間ないです。
> 家で寝るだけ。いいこと? 試合で勝つだけですよ」

働けど働けどMF水野…蹴球73日間休みナシ(産経新聞イザ!)

くたびれ果てたサラリーマンのようなコメントを発する水野。
今季の年俸は800万円、A代表の日当は1万円、U-22はその半額。
もちろん同年代のサラリーマンよりは稼いでいるのだろうが
仮にも天賦の才を持って生まれたプロサッカー選手である。
実働年数も短く、引退後の保障も無ければ契約金すら無い。

ちなみにU‐22プロ野球選手の今季推定年俸(単位は万円)
ダルビッシュ有 7200   炭谷銀仁郎 1200
藤岡好明     3600   神戸拓光   1200
涌井秀章     3500   森福允彦   1200
西村健太朗   1700   片山博視   1000
成瀬善久     1600   陽仲壽    1000
田中将太     1500   大嶺祐太   1000
小嶋達也     1500   堂上直倫   1000

ろくに試合に出ていない選手はおろか、全く実績のない新人選手にも
水野を上回る金額が支給されている。さらに田中、大嶺、堂上といった
甲子園のスターには1億円もの契約金が支払われているのだ。
ちなみに水野は2005年シーズン初頭からジェフ千葉でレギュラー。

さらにプロ野球選手には一軍最低保障年俸というものがある。
1500万円から年俸を引いた差額の150分の1を、1軍登録されている間は
150日間毎日支給される。つまり今季年俸600万円の中村紀洋には
1日あたり6万円が支給され、GW明けにも水野の年収を上回る見通し。

もちろん平山を始め、同年代のプロ野球選手に匹敵するほど稼ぐ選手もいる。
しかし公表されているJリーガー年俸はクラブによって基準が違い、
中には勝利給や出場給を含めた総額で公表しているクラブもある。
あくまで推定とはいえ、満額を支給される野球選手とは大違いだ。

Jリーガーにもようやく来季から、A契約選手に最低年俸が保障される。
同時に「A契約選手を減らせ」とフロントが現場に介入するケースも増え、
来季末にはA契約まで残り数分で飼い殺される選手が量産されるだろう。
この現状を知ったサッカー少年達が、Jリーガーになりたいと思うだろうか?

そんな中で頼りになるのが、実業団のスポーツチームである。
競技を続けながら、選手の生活の面倒を見てくれる有難い存在だ。
一時期は不景気の煽りを受け、廃部するチームが続出したが
近年では下げ止まりの傾向が見える、サッカー界を除いては。

昨年の全国地域リーグ決勝大会に駒を進めた大半がクラブチーム。
地域リーグ全体を見渡しても、実業団チームの割合は減っている。
中には実業団が看板を変えただけのクラブチームも存在するが、
これらがロッソ熊本や徳島ヴォルティスのように、プロ化したらどうなるのか。

社員選手は競技を続けるか、本業に専念するかの選択を強いられる。
現在のJリーガーの年俸なら、本業を選択する人間が多いだろう。
そしてクラブは新たな選手を薄給で契約、ワーキングプアを量産する。
サッカー選手の地位の向上を図るべく創設されたJリーグだが
今となってはサッカー選手を貶める作用が働いている。

21世紀のプロスポーツの理想形として持てはやされたJリーグ。
その存在があらゆる実業団チーム廃部の口実となったのもまた事実。
Jリーグヲタは新しいスポーツ文化を創ろうと息巻くが
それは従来の日本スポーツ文化を破壊することに繋がった。
創造する力が無いのなら、破壊的創造は単なる破壊でしかない。