シドニー五輪のサッカー日本代表は黄金世代と呼ばれているが、
この世代はキャプテン翼に影響されてサッカーを始めた人間が多い。
実際この時期に日本のサッカー人口は激増しているし、海外の著名な
サッカー選手も、キャプテン翼に影響されたと発言する者も出てきた。

また『アイシールド21』のヒットによって、アメリカンフットボールの
競技人口は急増し、複雑なルールの認知も大幅に改善された。
それだけスポーツに対する漫画の影響力はバカに出来ない。

キャプテン翼 キャラクターソングアルバム 少年バージョン
キャプテン翼 キャラクターソングアルバム 少年バージョン

しかし不幸なことに、キャプ翼以降はサッカー漫画のヒットが少ない。
週刊少年マガジンの『シュート!』はSMAP主演で映画化されたり、
アニメ化されたりしたが、社会的な影響力は殆ど無かった。
近年の日本サッカー不調の、1つの要因であると考えて良いだろう。

これから先の日本は少子化が進行し、あらゆるスポーツで競技人口が
減少すると見られる。サッカーはルールが単純で、プレーはしやすいが
子供が競技自体に魅力を感じるかどうかは全くの別問題だ。
いかに興味の薄い人間を引き込むかが、これからの課題となる。

その点、野球漫画はいつの時代もヒットを飛ばすので、競技人口の
心配はあまり無いようだ。週刊少年サンデーの『MAJOR』のヒットは
競技の普及に大きく影響していることは言うまでもない。
東京都葛飾区の少年野球チーム「トータス2」の宇塚浩志君(小学6年)は
「(メジャーの主人公)吾郎の次々と挑戦するところが好き。
僕も甲子園やプロ野球を目指したい」と目を輝かせていた。

「メジャー・友情の一球」 プロ野球選手招き試写会(毎日新聞)

メジャー2009年アニメカレンダー/メジャー
メジャー2009年アニメカレンダー/メジャー

また今年は週刊少年ジャンプの『ROOKIES』がドラマ化され、
連載終了から5年が過ぎてなお、リバイバルヒットを飛ばした。
当然、全国の少年少女に与えた影響は計り知れず、何と
キングカズの息子まで野球少年と化した。

何しに行きたいんだろうと見ていたら、やっぱりRookiesコーナー!
長男はドラマや漫画の影響受けやすいんですよね〜(^_^;)ホント単純!
今やサッカーの練習はせずに黙々と自分のグローブを
磨いたり柔らかくしたり、壁当てキャッチや素振りまで
しちゃって、すっかり野球少年に変身しています!

夏休み(三浦りさ子ブログ)

ROOKIES (ルーキーズ) 表BOX/TVドラマ

ROOKIES (ルーキーズ) 表BOX/TVドラマ

少年漫画はキャラ作りでほぼ売れ行きが決まってしまうので、
個人競技の概念が薄いサッカーでは、必殺シュートなどで
お茶を濁すしか手がないようだ。またサッカーはロースコアなので
劇的な逆転勝利が生まれにくい。ドラマ性が要求される漫画では
こうしたメリハリのないスポーツは敬遠されがちである。

キャプテン翼は全世界でヒットを飛ばし、日本が世界に誇るべき
漫画文化の一翼を担っているが、それは森崎君が吹っ飛ばされた
ような要素が評価された、いわゆる「少林サッカー的人気」である。
こうした手法は使い古され、日本の読者には飽きられているので
今後サッカー漫画の大ヒットが生まれる可能性は低いだろう。