GALAXY Sは1GHzのCPUと512MBのRAMを搭載しており、サクサク感はDesire以上とも謳われていますが、確かに動作は機敏でタッチ操作の追従性も文句ありません。

ただし、時々数秒間に渡ってフリーズする通称”プチフリ”という現象が発生します。
どういう時に発生するかと言うと、電話帳を開いた時や、電話をかけるときに5秒くらい固まりますし、Simejiという日本語入力アプリで入力するときに1〜2秒固まります。

あちこちのブログや2ch上でも同様の現象が報告されており、あまり詳しくないですがどうもアプリのデータベースを格納する/data/dataが遅いことが原因のようです。

そのプチフリを解消する方法も先人の努力によって次々解明されてきました。
代表的な方法は以下の3通りあります。

1./data/dataを/dbdataの下に移動する
2./dataを新たにSDカードに設けたext3のパーティションに移動する
3.カスタムロム"SamSet1.1"を入れる

既にRootを取っているのでしたらお手軽度は1>2>3ですかね。
(3の方法は一緒にRootも取れます)。

1の方法は簡単ですが、/dbdataの容量が少ないので、アプリを大量にインストールすることができなくなります。
2の方法は大容量のSDカードを用意すれば容量の問題は無くなるのですが、起動中にSDカードを抜くことができなくなりますし、Androidマーケットからアプリをダウンロードできなくなる現象が報告されています。
3の方法は今現在運用中ですが、特に不具合も無く安定しています。
ただしUIも一緒に変更されてしまうので、UIが気に入るのであればオススメの方法です。

カスタムロムの方法、まだちょっとフリーズする症状が出ます。
ZENのやり方が悪いかもしれませんので、以下の方法は参考程度に見てやってください。


やはりZENのやり方が間違ってました(作業が足りなかった)・・・
アプリケーション画面に"MCR Scripts"という見慣れないアプリがあると思いますが、それを起動して"LagFix.sh"をタップしてください。
これでサクサクになると思います。


というわけで、3の方法を簡単に説明したいと思います。
先ほどオススメと書きましたが、以下に書く方法はファームウェアの書き換えやRoot取得を行いますので場合によっては本体の故障に繋がる恐れがあります。
実行はあくまで自己責任でお願いします。

また、ファクトリーリセット(初期化)を行いますので必要なデータはバックアップしておいてください(SDカードの中身は消えないはずですが)。

さらに、ファームウェアの更新には、64bitのWindowsだとうまくいかない場合があるようですので念のために32bitのWindowsを使用しましょう。
ZENはViliv S5(Windows XP)を使用しました。ソフトウェアキーボードでポチポチと・・・


【ドライバ入手】
まずはGALAXY SとWindows PCを接続するために、以下のサイトからGALAXY Sのドライバを入手します。

http://www.samsungmobile.co.uk/support/softwaremanuals/software.do?phone_model=GT-I9000

このKiesというソフトはサムスンの携帯電話をPC上で管理するためのソフトですが、このソフトは使いません。一緒にインストールされるGALAXY Sのドライバが目的です。

Kies以外にも、New PC Studioというソフトでもドライバは適用されるようです。


【ファームウェア入手】
以下のサイトにファームウェアがあります(要ユーザー登録)。

http://www.samfirmware.com/WEBPROTECT-i9000.htm

グレーの文字で"I9000XWJG5"と書かれた右隣に"DOWNLOAD"とあるのでクリックしてダウンロードしてください。
それと、ファームウェア書き込みツールである"Odin3"とPITファイル(よく分かりませんが必要らしい)も同じページからダウンロードします。
Odin3は下の方に"Flash Program:DOWNLOAD"と書かれていますし、PITファイルはすぐ下に"Galaxy S / .PIT File:DOWNLOAD"と書かれているところからダウンロードできます。

入手したOdin3、ファームウェア、PITファイルはrarという圧縮ファイルなのでそれぞれ解凍してください。
Odin3_v1.0.rar
I9000XWJG5.rar
PIT File.rar


【ファームウェア更新】
準備ができたらいよいよファームウェアの更新です。

まずOdin3を起動します。
解凍してできた"Odin3_v1.0.exe"を起動して"PIT"と書かれたボタンをクリックして、先ほど解凍したPITファイル、"s1_odin_20100513.pit"を指定します。

次に"PDA"と書かれたボタンをクリックして、同様に先ほど解凍したファームウェア、"CODE_I9000XWJG5.tar"を指定します。
"PHONE"には"MODEM_I9000XXJG1.tar"を指定します。

"CSC"と書かれたところには何も指定しないでください(CSCと書かれたファイルがありますが無視してください)。
指定してしまうとロシア語になってしまうそうです(試したことはありませんが)。


次にGALAXY Sをダウンロードモードにします。
一旦GALAXY Sの電源を落とし、電源ボタン+ホームボタン+ボリューム下ボタンの3つを同時に長押ししていると、AndroidのマークとDownloadingと出ます。

P1060763a
これがダウンロードモードです。

付属のUSBケーブルでWindows PCとGALAXY Sを接続すると、Odin3に黄色い表示が現れます。

そしてOdin3の"Start"というボタンをクリックするとファームウェアの書き込みが開始されます。

終了すると再起動され、リカバリモードの画面が表示されますので、ボリュームボタンで"wipe data/factory reset"を選択し、ホームボタンで決定します。

P1060766a
写真には後述する"apply sdcard:update.zip"が見えていますが、本来は表示されていませんので(写真の使いまわしです・・・)。

すると「本当にいいか?」的な表示が出るので、またボリュームキーで"Yes"を選択してホームボタンで決定。

P1060769a
Yesがずいぶん下にありますが誤操作を防ぐためでしょうか??

初期化後、またリカバリモードの画面になるので、今度は"reboot system now"を選択(一番上)。
すると再起動がかかりますので、Settings → About phoneで"Build number"のところに"ECLAIR.XWJG5"と表示されていれば成功です。


【Android SDK】
カスタムロムを適用する前にAndroid端末を色々と操作するためのadb(Android Debug Bridge)ツールを準備します。

インストール方法は以下のサイトを参照してください。
http://www.javadrive.jp/android/install/

かいつまんで説明すると
・Android SDKをダウンロードして解凍
・Windowsのシステム環境変数のPathに"<Android SDKの解凍フォルダ>\tools"を追加
・Windowsのシステム環境変数に、"<Android SDF解凍フォルダ>"を変数"ANDROID_HOME"として新規に作成

これでWindowsからAndroid端末を色々と操作できるようになります。

GALAXY SのSettings → Applications → Development → USB debugging にチェックを入れて、付属のUSBケーブルでWindows PCと接続します。

Windowsのコマンドプロンプト(Windowsボタン+R → "cmd"と入力)を起動し、"adb shell" (ダブルクォーテーションは抜いて)と入力して"$"マークが出ればうまくいっています(exitで抜けられます)。


【カスタムロム入手】
以下の場所からカスタムロム"SamSet1.1"を入手します。

http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=724576

"Download SamSet 1.1"と書かれたリンクをクリックして、"SamSet_1.1.zip"をダウンロードします。


【カスタムロムの適用】
まずカスタムロムをGALAXY Sに転送します。

以下、SamSet_1.1.zipがCドライブ直下にあると過程して進めます。

先ほどと同様にGALAXY SのSettings → Applications → Development → USB debugging にチェックを入れて、付属のUSBケーブルでWindows PCと接続します。

以下のコマンドを、コマンドプロンプトにて入力します。

adb push c:\SamSet_1.1.zip /sdcard/update.zip

このコマンドの意味は、Cドライブ直下にある"SamSet_1.1.zip"というファイルを、GALAXY Sの/sdcardというディレクトリの中に"update.zip"という名前で転送をしています。


次に、転送したupdate.zipをGALAXY Sに適用します。

一度電源を落とし、電源ボタン+ホームボタン+ボリューム上ボタンの3つを長押しすると、ファームウェア更新のところで一度見たリカバリモードになります。

P1060766a
先ほどは見えなかった"apply sdcard:update.zip"を選択してください。

下の方に"complete"みたいな表示が出たらOKです。
"reboot system now"を選択して再起動してください。

Settings → About phoneで"Build number"のところに"ECLAIR.XWJG5.Setenza-RC6"と表示されていれば成功です。

P1060738a
こんな感じに

そのほかにも、起動してすぐ壁紙やステータスバーのアイコン類が変わっているのに気が付いたかと思います。

P1060729aP1060734aP1060740a

あとは本来の目的である「高速化」がうまくいっているかどうかは触っていれば気が付くと思います。


これで高速化の手順は終了です。
非常に見難い説明で申し訳ありませんでした m(_*_)m


最後に、この方法で一緒にRootの権限も取得されているはずですが、一番手っ取り早い確認方法は、アプリケーションウィンドウに以下のアイコンが出ていることです。

P1060621a
このスナイパーみたいなアイコンがあるとRootが取れています(正確にはこれでRootが取得できます)。

では具体的にRoot権限を取得してみましょう。

USB Debuggingにチェックを入れてUSBケーブルでWindows PCと接続したらコマンドプロンプトで

adb shell

と打ってみましょう。
"$"が出たら、次に

su

と打ってみましょう(suはSuperUserの意味)。
GALAXY Sの本体に先ほどのスナイパーの絵が出て"Superuser Request"と出ているはずなので、"Allow"をタップすると"#"が出るはずです。
この"#"こそRoot権限の証拠です。

Root権限が取得できると何ができるのか?と言うと、たとえば以下のようなことができます。
・好きなフォントに変えられる
・端末だけで画面のキャプチャが出来る
・Root権限の必要なアプリ(TitaniumBackup等)が使える
・OSのバージョンアップ

ただし何でもできるからこそセキュリティ的にも非常に怖いです。
システムの深いところまで触れてしまうので、悪用されるとネットワーク越しに乗っ取られてしまう危険性もあります(そういう事例があるかどうかは知りませんが)。

そういう危険性についても十分理解の上実行してください。


追記
GALAXY Sの高速化やファームウェア更新、カスタムロムの導入などは以下のブログから情報を集めたものです。
偉大なる先人達に感謝!!

http://minatomirai045.blogspot.com/
http://blog.8796.jp/8796kanri/
http://komugi.net/archives/2010/07/08194559.php
http://ameblo.jp/kojiibb/entry-10592580383.html
http://afewtimes.wordpress.com/2010/06/29/samsung-galaxy-s-4-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%8F%9B%E3%81%88/


追記2
う〜ん、ちょっとまだプチフリがあるかな?
Simejiで入力している時にまだ1秒ほどフリーズすることがあります。
ZENのやり方が悪いかもしれませんので、これからチャレンジされる方はもう少し待った方がいいかもしれません(−。−;
無責任な事言ってホントすみません・・・


追記3
コジーさん(情報提供元)のご指摘で原因が判りました。
追加されたアプリ"MCR Scripts"の"LagFix.sh"を実行する必要があるようです。
お騒がせして申し訳ありませんでしたm(_*_)m