秘技の開発に余念がない和実さん(17)
後輩を練習台にセクハラ技の開発と鍛錬に余念のない若き日の和実ママ。母となった今もその技は衰えていない。全盛期の技について、セクハラ被害を一身に集めていたあかりちゃんは黙して語らないという。
みつどもえ190卵性 「和実の日々」
エロスに生きる男千葉雄大。全てをなげうってエロチック街道を邁進する彼がただ一人敵わないのはその母和実。常に一歩先を悠然と進み、全ての行動を見透かし、出し抜くどころか掌の上から逃げ出す事もままならぬ母。クラスにあってはリーダーシップを発揮し我が道を進む千葉氏も、母が出てくるとただの小学6年生に戻ってしまう感があります。
時はまさしく体育の時間、男女対抗の野球真っ最中。新たな秘技の実践に燃える千葉氏は、吉岡さんをデッドボールで出塁させ、ピッチャーからセカンドに移ってスライディングで滑り込んできた所をどさくさに紛れて胸を揉みしだこうという、神をも恐れぬ暴挙に出ます。ラブレターを二塁手前にさりげなく落としでもしない限り、吉岡さんがスライディングはしなさそう・・・。ここで注目すべきは千葉氏が「女子」としか言わない点。秘技を実践できさえすれば女子であれば誰でもいい様子で、別に吉岡さんである必要はなさそう。さて、盗塁と言う言葉も知らない吉岡さんを見かねたふたばさんは、みっちゃんを代走に送り込みます。走りはいつものぽてちてとながら、果敢なスライディングで千葉氏の意図と両手首を挫くことに成功します。恐るべき好采配。ふたばさんの潜在的な攻撃性ほど怖いものはありません。
そして登場する和実ママ。手の使えない千葉氏の介助を名目に教室内でセクハラ三昧。基本的には千葉氏の意を汲んでの行動ですが、女子高時代からしんちゃんの母あかりちゃんを練習台に培ってきた技は、千葉氏のそれを軽く凌駕するキレを見せます。仇敵みっちゃんのぱんつをずり下ろしたかと思えば、宮下さんの胸を揉みしだくなどやりたい放題。さすがの宮ちゃんも「ひゃ」ですよ「ひゃ」。赤面した表情と言い素晴らしい。あと宮ちゃんの敬語は「~スか」であることも発覚。矢部っちが尊敬されていない(愛されてはいるが)6年3組で敬語を聞く事はあまりないので、貴重な発言と言えましょう。千葉氏の視線が向く所でセクハラの花が咲く恐るべき事態。しかしいくらセクハラをしても捌けた和実ママの人格のお陰か、女子達は笑って許してしまいます。そういうものでしょうか。
母の技を認めつつもそれに飽き足らないのが千葉氏の美学。以前より羞恥する女子の顔にこだわり続ける彼にとって、さらに重要な要素、「拒絶」がそこには無かったのです。拒絶されないセクハラに意味は無いとは・・・。千葉氏の歩む茨の道が見えてきそうです。恐ろしい事にそのことすらお見通しの和実ママは、千葉氏愛用の69帽を被ってみっちゃんに秘技「パンツ食い込ませ」を行使。千葉氏と勘違いしたみっちゃんから最高の拒絶を引き出した和実ママは、それを千葉氏に伝えようとしますが、勢い余ってしまいます。しかし何だかんだで仲のいい千葉母子。・・・いくら頑張っても父親の姿が浮かんでこないのはなぜ。
千葉氏回ではありますが、千葉氏の越えるべき壁がいかに高いかを印象づける回でした。基本的に自由人な千葉氏ですが、のりお先生が付けた枷が和実ママなのでしょう。しんちゃんが繰り返し女装させられるように、千葉氏もまた母の掌の上で転がされ続ける運命。みつどもえ世界の中で、男は少し窮屈な思いをせざるを得ないようです。運動会の時の様なスカッと格好いい千葉氏もそのうち期待したい所。