緒方家の昼食
運動会と言えば父兄と一緒にお昼ご飯。緒方家の場合はおがちんが自分で作っているんでしょうね。おがちんはストーカー兼主婦兼妹なので実に多機能かつ高性能です。そしておがちんは一郎太といる時だけは普通なんですよね。一郎太が普通じゃないから対比で、という訳ではなくて全ての反応がちょっと困った兄を持った普通の女の子なんですよね。
引き続き運動会です。のっけからマイクのコードで自縄自縛なひとはが大変性的です。しかもそのマイクにSSS隊の唾液が濃厚にコーティングされていると思うと!!ちょっとそれはどうかな・・・って感じですね。残念。
なぜか昔から運動会では放送関係に縁の深いひとは。6巻のおまけ4コマでもマイクに向かって一生懸命応援していた声がお経にしか聞こえなくて、逆にさっちゃんをパワーアップしていたこともありました。今回はまず綱引きを実況。「汚い綱」って。あからさまにやる気がありません。ひとはが運動会にありがちなありきたりのフレーズを投げやりに話すだけでこんなにも退廃的な雰囲気に・・・。矢部っちも困っていますが、多分決めた時に分かっていたと思うのです。お泊まり回の時の話芸でアナウンスしたらいいと思うんですけれど。
そこに逃亡者が転がり込んできます。SSS隊による借り物競走という名のプライベートな運動会種目、あえて言うならしんちゃん拉致競争の魔の手から本部席に逃げ込んできた受難のイケメンしんちゃん。借りるべきものとして伊藤さんが「甘いもの」加藤さんが「いい匂いのもの」おがちんが「佐藤くん」の札を持っています。加藤さんが研ぎ澄まされた嗅覚の持ち主である事はよく知られていますが、ひょっとすると伊藤さんは味覚が鋭いのでしょうか。クンクン加藤にペロペロ伊藤?かくまわれついでに放送委員の仕事を押しつけられたしんちゃん。仕方なしにアナウンスをする羽目になりますが、当然そのしんちゃんボイスはSSS隊を招き寄せることに。
本部席にぽつねんと残された「佐藤くんの使ったマイク」を見逃すはずもなく。電源を切らなかった結果、はしたない音が全校に響き渡ります。全校ドン引きですが、奪い合うようにマイクに舌を這わせるSSS隊の三人の姿は確かに官能的であるに違いありません。周りに誰もいなかったのか・・・。
そこにやって来た、息子のストーカー被害に心を痛めるあかりママ。無自覚に張り切るおがちんをよそに、後ろめたい表情の伊藤・加藤の二人。警官である兄一郎太まで登場したためそっとその場を去りますが、自覚がある変態はなかなか生きるのが辛い模様です。反面おがちんの推理は冴えに冴えまくります。自分のことですしね。にしても照れているおがちんが何気にかわいいですね。ほんわかぱっぱですよ全く。
マイクペロペロに恐れをなした他学年の放送委員が職場を放棄したため、急遽マイクを握る一郎太。6年生の組体操ですが、当然愛梨とその他の愉快な仲間達による、おがちんのおがちんによるおがちんのための種目になっています。意外と実況のフレーズが文学的なんですよね。妹への愛がなせるわざと言えましょう。
無意識に捕縛されていた草次郎パパですが、いつもの事なので慌てず騒がずなすがまま繋がれたままに組体操を見ております。もちろん探すのは愛しい娘達。予告通りひとりで5人扇をしているふたばはいいとして、上半身モロだしでピラミッドを形成するみつばを発見、折しも周囲も騒ぎ始めます。父の目すら騙されるふたばの絵の凄さはさておき、さすがに父として黙って見ていられません。愛梨の全てを実況している一郎太からマイクを奪い、服を着るよう呼びかける父。横では一郎太が「丸井さん落ち着いて・・・」と制止しますが、草次郎パパが丸井さん呼ばわりされるのって珍しいですよね。丸井みつば=トップレス組体操の図式が全校生徒の頭に植え付けられた瞬間です。痴女とどっちがアレでしょうか。
そしてお決まりの署にご同行なのですが、一郎太も制服姿なのでひょっとして勤務時間中?平和な鴨橋ならではの光景です。組体操を終え、放送席に戻ってきたひとはが目にしたのはヨダレの海と双眼鏡。しんちゃんがみつばのトップレスに興奮して・・・という誰も幸せにならないしんちゃん変態オチの横で、真面目に仕事を再開するひとは。マイクはよく拭いた方がいいと思います。相変わらずの運動会でした。