6年3組の誇る霊能三人組
ひとは:天才美少女霊媒師+殺人鬼(new!) 松岡さん:色々おかしい 吉岡さん:眉毛で時間を操る(new!)
と言う事で吉岡さんまでついに超常の能力を身につけてしまう驚きの展開です。
ついに"あの人”が6年3組に帰ってくる!!
229卵性で自らの心霊写真の超現実性を実証する過程で校舎3階から落下し、入院する羽目となった松岡さん。しかしその入院の日々は療養という言葉にはほど遠く、霊魂の露天掘り鉱山と言うべき病院で傷に構わず探索しまくって入院日数を伸ばし続けてきたのは記憶に新しい所です。そしてその過程でなぜか生じてしまったひとは⇔松岡⇔吉岡さんの三角関係。元はと言えば吉岡さんが松岡さんを完璧に理解しているひとはに嫉妬心を抱いてしまったのが発端であり、ひとは的に大変迷惑な吉岡さんの大妄想なのでした。
そして、今回ついに傷口が根負けして癒えてしまったらしく、ついに松岡さんが教室に戻ってくる事に。人体って素晴らしい・・・。というかあれだけ傷を縫ったり開いたりを繰り返していると傷口がひどくなっていないか心配になります。と言うか吉岡さんへの傷口の報告メールでは案の定化膿しているみたいで大変心配です。まあ松岡さんだし大丈夫でしょうけれど。
そして松岡さんの入院すら知らなかったみっちゃんの衝撃。2年前の夏にブラ選びで培った友情は、そして229卵性でひとはに落書きしてたのは一体何だったのか。それはそれとして、ひとはと吉岡さんの間で微妙に燃え上がる三角関係の炎。主に燃え上がらせているのは吉岡さんですが、それとなく対抗しているひとはも興味深い。傷口の携帯写真vs生観察という何とも言いがたい戦いですが、ひとははその後も見舞いを続けていたようで何だか心温まります。
どうやってもひとはに勝てない吉岡さんですが、退院祝いに松岡さんをお化け屋敷で歓迎しようという閃きが。ここは吉岡さんの人徳か、みんながわらわらと寄ってきて早速実行に移れてしまいます。男子どもも巻き込めるあたり、意外と器が大きい吉岡さん。ひとはにおだてられて「えっへん」と胸をはっちゃう辺り可愛すぎますな。
そして翌早朝。松岡さんが登校するまでに教室をお化け屋敷に仕立てる作戦。みっちゃんのコンニャクが食べかけはいいとして、宮下さんとしんちゃんがそれぞれのバスケとサッカーのお化けボールで被っているのが珍しい。普段あまり接点がないですよね、この二人。千葉氏は秘技練習用の下着装着マネキン。和美ママが調達してきた訳ではないでしょうが、どうやって学校まで運んできたのか気になる所。ひとははドッキリ成功の札を作成中。
しかし、思いがけない事態がこれから準備開始という時に持ち上がります。信じがたい事に退院した松岡さんは校舎裏に前泊して今まさに登校しようとしていたのです。松岡さんの親は一体何を・・・と思いますが、まずはこの事態をどう凌ぐか。
そして吉岡さんがまさかのリーダーシップ発揮。再度何の準備もなく、松岡さんを喜ばせる唯一の方法が閃いたのです。かつて吉岡さんがここまで頼もしく見えた事があったでしょうか。かくして6:55(!)に教室の戸を開けた松岡さんが見たものは・・・!
凍り付いた教室の時間。微動だにしない級友達。しんちゃんについてSSS隊も早朝出撃していたのですが、ちゃんと乗って固まってくれている優しさ。幸いしんちゃんを堂々と凝視できるのでSSS隊にもメリットがありました。すべては完璧に運び、どうみても時間が停止している教室。いつもなら「死後の世界に!!」とでも叫んでくれそうな松岡さんは一通りみんなの様子を見ると黙って腰を下ろして事態を見つめる予想外の展開に。表情から松岡さんの心境は読み取れません。20分を過ぎ、みんなの我慢が限界に達した時、吉岡さんがおもむろに口を開きます・・・。
ここで吉岡さんはおいしい所取りをしたようですが、その苦渋の選択の真意はひとはには伝わっていました。その決断の確かさに静かに負けを認めるひとは。松岡さんは異能者が増えて大喜びです。しかし、運命のいたずらはひとはを更に上位の異能者に押し上げ、松岡さんに更なる真の恐怖を刻印してしまうのでした。嫉妬に焦がされながらひとはと松岡さんの愛の深さを認める吉岡さん。もうこの愛は止められない!!
一ヶ月はやはり少し長いのですが、待った甲斐がある良い回でした。リーダーシップを発揮する吉岡さんがとにかく新鮮です。そして松岡さん。7時前にクラスメイトを集めてしまったりして何だかんだで愛されているんだなと再確認です。ここで必ずしも全員来ている訳で無いところがみつどもえのリアリズムですね。まあそうだと思います。
カラーページ扉の魔女っ子みっちゃんが素晴らしい。おなじみのオオカミふたばもグレードアップして大変にエロ素晴らしい。ひとはは地味にみっちゃんほうきに吊り下げられていますが、これって全裸包帯なのでは。悲鳴を上げている吉岡さんもカントリースタイルで良いですね。そして何気に裏の相関図が力作。おいおい吉岡さんと宮下さんの間に線が引き忘れ?とは思いましたが、それを言うと龍太とひとはの間に何もない・・・とかひとはと矢部っちの間が空白・・・とか色々あるので多分仕方が無いのかと。でもとてもうまくまとまってますね。絵の選択もクスッとさせられます。お見事です。
238卵性の感想は次週に書きたいと思います。
何もかも予想の斜め上過ぎて最高でした。
レギュラーキャラに新たなる魅力と属性を与える桜井のりお先生の引き出しの多さと、週刊誌時代では味わえなかった多重的な怒涛の展開。
別冊では二作連続掲載でエピソードを補強しているので、それらのミッシングリンクを想像するのが又楽しみです。
恋バナのみならず友情にもガチでヤバい吉岡さん。
今後の楽しみが益々増えました。