Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2009年08月

みつどもえExtra:Google Mapで行く上尾市

マンガ『みつどもえ』の舞台は埼玉県上尾市。作品をより理解するために、その舞台を見てみたいと思うのは自然な感情です。他の作品でも「聖地巡礼」が流行って賛否様々だったりします。幸い、Google様の力を借りればわざわざ現地に行かなくても、ある程度その地を知る事が出来る時代になりました。では上尾市に出発!

みつどもえの主な舞台は学校と自宅です。自宅は無理として、学校『鴨橋小学校』は何とかならないでしょうか。上尾市内の小学校を探してみると・・・『鴨川小学校』発見。名前はこれが一番近い。他にも大石小学校がありますね。宮ちゃんとひとはがバスケで試合した所です。他に情報もないので仮に鴨川小学校=鴨橋小学校として他を探します。6年3組のみんなはこの校区に住んでいるという事です。ストリートビューがあれば変○者気分で徘徊できるのですが、残念ながら隣の大宮までしかカバーされていません。ちなみに近所にみやした幼稚園を発見。


さて、次は市民プールでしょうか。おそらく『さいたま水上公園』がこれでしょう。HPの写真を見る限り、作中のプールにそっくりです。設備もいろいろある綺麗な所で、子供は200円。ひとはが轟沈しかけておがちんに救助されたのは中央にある流水プールでしょうか。ふたばが駆け上がったスライダー(でかい)もあります。鴨小から2km強の所にあり、小学生でも自転車ならあっという間です。(2021.8.14追記:HPによると今年度でプールの営業を中止するそうです。一度入りに行っておきたかった・・・)


次はデパート。みっちゃんの初ブラや杉ちゃんのオットセイパンツ等々はここではないかと思われる丸広百貨店。作中の外観と比較できないのですが、上尾の大型店はこことイトーヨーカドーしかないようで、セレブな杉ちゃんも来るのはここではないかと。駅のすぐ裏にあります。


あとはスーパーのマルエツ。一番近いのは上尾小泉店です。鴨小からは約2kmで少し遠い。しかし三つ子はいつも歩いて買い物なので、家は鴨小とマルエツの間にあると推測されます。(2021.8.14追記:スーパーバリュー上尾小泉店に変わっているようです)


回転寿司はちょっと分かりませんでした。「すしおんど上尾今泉店」および「かっぱ寿司上尾店」が最寄りの店ですが、どちらも100円均一で、作中の描写に合わないように思われます。「がってん寿司上尾店」は均一価格ではないのですが、鴨小から3kmくらいあり、歩いていくのはちょっと遠いかと。


上尾の雰囲気が知りたくて始めた検索ですが、なかなか楽しいものです。何かのお役に立てば幸いです。

*追記
単行本をチェックしてみたら、デパート風の大型店はSATY(SATY or SADYの看板)でした。上尾に近いサティは大宮ですが、距離にして7kmほどあり電車の便も良くありません。大宮に行くなら駅西口にそごうや若い人向けの服屋さんもあるので、これはちょっと合いません。残念。

みつどもえ155卵性 姉歯物件とみつばの天職

ぱんぱかぱーん!
みっちゃんの将来の職業が決まりました。多才な妹たちに較べて特技に乏しいみっちゃんの将来は「杉ちゃんのお嫁さん」かなー、それも悪くないなーと思っていたら、今回ついに天職が見つかったようです。

建築士。

夏休みの工作で将来の職業が決まるのか、という指摘もあるでしょうが、無駄な描写をしない『みつどもえ』でここまで明確に描かれたのだから、みっちゃんにはその方面の才能有りと考えていいと思います。アイスの棒だけで、あの大きさの、しかも町中をみんなで持って歩いて回ってもビクともしない構造体が作れるのは、センスのなせる技でしょう。雨漏りもしないようだし。

ところで、杉ちゃんのセリフ「なに?このうちの別荘!』にちょっと引っかかっています。単に「大きくて立派」という意味なのか、それとも「外観がそっくり=みつばが杉崎家別荘を模して作った=みつばは杉崎家別荘に滞在した経験がある=その別荘でみつばと杉崎は・・・!!」という事なのか。まあそんな些細な疑問はその後のコマのぴょんぴょんを引っ張られて恍惚とする杉ちゃんの表情で帳消しですが。

いよいよ「チーム杉崎」が「チーム丸井」になってきました。みっちゃん作のアイス棒建築を御神輿みたいに上尾市内中担いで回るなんて。みんな付き合いがいいとしか言いようがない。今回久しぶりに宮ちゃんの「吉岡!!」が出ました。やはり二人でひとつですね。みっちゃん建築の下で二人して笑いながら雨宿りのコマも良かったですが、そろそろまた吉岡宮下で一話やってくだしあ・・・。

作中アイス棒を洗った・洗わないとか、お店の人がおでこをやたらと拭くシーンがありましたが、そんなに気になるものでしょうか。紳士達は気にしないどころかご褒美でしょうし、端的に言えば完全なる杉ちゃんホイホイです。あの夏休み工作は、課題提出後に何か理由を付けて杉崎家に引き取られるのは間違いのない所でしょう。

タイトルの「姉は一級建築士」、懐かしいですね姉歯物件。検索したら事が公になったのは2005年か。みつどもえもまだ始まっていない。あの物件達は今どうなっている事やら。無事に建て替わったのかな。ゲームの方も検索したらHPが出てきました。こちらは完成したのだろうか

須藤真澄 庭先案内 5巻

主線がつーてんつーてんな須藤ますび先生の最新作。しばらく寝かせてしまったのですが読みました。

須藤さんと言えば、おもいっきり可愛い絵柄で老いや死といった重いテーマをさらっと描いてしまう希有の作風が持ち味ですが、今回も面目躍如。特に花火が打ち上がるたびに老夫婦が若返っていく話が良かった。花火の儚さと人生は良く重ねる事があるけれど、ここまでくっきりと描かれた作品はないと思う。最後のオチもいい。世代を重ねてつながってゆく事で、死を恐れなくてもいい、と言うもの凄いポジティブなメッセージだと感じた。こう書いてしまうと説教くさいのだが、マンガ自体が面白いのでむしろこんな事は書かない方がいいのかも。いつもの幻燈師さんや姉妹、帽子屋さんも元気でなにより。

おさんぽ大王も良かったけれど、この人はやはりファンタジーが素晴らしい。ファン歴は20年を超えたけれど、全く作品が衰えないのはもの凄い事だと思う。

みつどもえ154卵性 意外とデリケート・・・・・・

のりお神のブログで予告されていた「汗」回です。
ひさしぶりのほぼ三つ子のみの話。最近はチーム杉崎とのからみが多かったですが、何だか懐かしい展開です。

思ったよりも繊細なふたばの足、熱中症が心配で心配でたまらなくなるひとはの頭、みつばはいつも通り。三つ子それぞれがちょっとずつ世界を拡げてきましたが、三人で行動してお互いの事を少しだけ思いやったりしているとホッとします。

今回はふたばが良かった。みっちゃんに抱きついてぐしょぐしょになったり、ひとはの頭トラップに抱きつこうとして寸前で回避したり。ちょっぴり弱ったふたばってイイですね。

みつばとは違うのだよ、みつばとは!のひとはですが、汗をかかない人は、上手に放熱が出来ないためにかえって暑さに弱いように思います。熱中症は下手をすると死ぬので是非気をつけて欲しい。折角賢い頭を意味無く熱に曝す事はない! でもひとはが体張って何かするのは結構珍しいような。

ぐしょぐしょのぶよぶよでみつばが連想されていたけれど、みつばはぶよぶよではないと思う。きっとお肌には張りがあるよ! 最後のコマで上半身裸なのは見て見ぬふりをするのが紳士なので見てません。

もう一回くらい夏ネタでしょうか。埼玉の夏は確かに暑かった。夜はばんばん雷が落ちて豪雨になってたなー。

宮崎駿 風立ちぬ第6話

どんどん長編になって行きそうな勢いです。零戦登場まで続くのだろうか。

今月号は堀越二郎が奥さんを貰うまでのお話し。
先月号に出てきた黄色いワンピースの少女がやはりそうでした。少女という年齢ではないのかな。

今回は飛行機も実機は出てこず紙飛行機のみ。付録に紙飛行機がついてきます。紙飛行機についての細かい記述があったりして、宮崎監督は本当に博識だと思います。戦前の軽井沢や登場人物の話し方一つとっても、当時の雰囲気ってこんな感じかな、と思わせられてしまう。一コマ事の情報がもの凄く多いのだけど、全部資料を見ながら描いているとは思えないので、強靱な想像力で作り上げている部分も多いのでしょう。

この頃は個人としての設計者が生き生きとして見える時代です。
日・米・英・独・ソ連、どの国にもスター的な設計者がきら星のようにいました。ジェット機の時代なってから、特に最近は設計者の名前を聞かなくなってしまった。航空機が複雑になりすぎたからでしょうか。F-22の設計者の名前なんて知らないですよね。だれかが指揮を取っているとは思うのだけれど。

モデルグラフィックスの模型の記事を読んでいるとプラモも進化していますね。MMシリーズも履帯は組み立て式か。中学生の自分には完成させられなかっただろうな、と遠い目。ガンプラも指が動くようになっている!
記事検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ