Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2010年06月

みつどもえ192卵性 まぁ・・・いいけどさ・・・/楽しかないよ!!

100624blog_001
「新カップル?」

非常に珍しい組み合わせ。(眉毛を描き足したら吉岡さんなんだろwとかは禁止な!)しかしこの二人、ここまで噛み合わないとは。本編がちょっと寂しかったのでガチンコに噛み合ってみて頂きましたが・・・やはりナシかな。

みつどもえ192卵性 ふらっガール

以前にも書いた気がしますが、みつどもえ世界の中で天才的な能力を与えられているのはふたばだけです。絵画・運動能力どれを取っても人間離れしているレベルです。みつば、ひとははそれぞれに個性と能力がありますが、ふたばほどの輝きはありません。その代償か、ふたばは時々他人が全く視野に入らないのではないかという振る舞いをする事があります。かと思うとザリガニ釣りの時の様なお姉さんぶりを示す事もあって、単に初期の設定からの変化を超えて振幅が大きく感じられます。みつば・ひとはが人の輪の内側・外側から離れようとはしないのに対し、ふたばは草次郎パパに執着する以外、基本的に自由で、人の感情を気にしたり集団の中に自分の位置を作る事には無関心です。徹底的に主観的な世界に生きていると言えるかも知れません。時折その焦点が人に当たると、意外な位の繊細な心遣いを示しますが、目に入らない物は見ようともしない印象を持ちます。やはり天才なんでしょうか。凡人たる自分には判断の付かない所です。

反対に宮下さんは常に人の中にいるタイプです。常に人を見ていて、正しいと思う事をそのまま口に出して鬱陶しがられ、ひとはが寂しそうだと見るやちょっかいを出し続けて「生理的に受け付けない」とまで言われても、深く傷つくことなく関わり続けます。基本的に正義の人で友情にも篤いので、周囲も許している憎めないけどうざい人。今回はそんな二人の違いをくっきり浮き上がらせてくれる回でした。

宮下さんはよく寝る人です。成長期なのか、バスケの練習疲れか寝る人=宮下さんで大丈夫な位よく寝るようです。時計から見るに午前中の休憩時間、ぱかっと眼を醒ました宮下さん。休憩時間前からしっかり寝ていた様子です。いつもの面々はおらずふたばが一人。別に仲の悪くない二人ですが、宮下さんの「一緒に遊んでやるか」はちょっと見下している感じです。ふたばはふたばで「よしきた!」なので気にも留めていない感じ。既に噛み合わ無さの種が蒔かれています。お題は鬼ごっこ。スポーツの得意な二人の事、さぞかしハイレベルな戦いが始まるかと思いきや。

ふたばやる気ナシ。というか目に入る物全てに吸い寄せられていくちょっと不安になる位の集中力のなさ。完全に目の焦点が合った所にだけ意識が向いてしまっています。そしてそれをいちいちフォローして回る宮下さん。懐かしのメグちゃんの砂遊びに始まり、鉄棒で逆上がり、だるまさんが転んだと糸の切れた凧の様に漂うふたばと、それを追う宮下さん。律儀な宮下さんだから追い続けていますが、自分なら最初の砂遊びで見切りをつけてしまうレベル。最近受難の相の濃い宮下さんらしく、その都度自分にネガティブな何かを一つずつ残していってしまうという宮下ファンにはやや辛い展開です。何とか引き戻そうとしますが、ふたばの意識は完全にどっかに行っています。これは不安になるレベル。

ようやく古巣のチーム杉崎+みつ・ひとに遭遇した宮下さんが杉崎さんのイヤミをすっ飛ばして眼を潤ませて抱きつく気持ちも分かろうというもの。しかしふたばの中で鬼ごっこラインが再度繋がってしまい・・・という振り回され系理不尽エンド。最近こういうの多いな!!どうしても自分は宮下さんに感情を投影して読んでしまうのですが、ふたばスキーは違った見方をされている事でしょう。ツイッターでも結構今回は感想が分かれていて、その点も興味深い所です。しかし、杉ちゃんの「ご執心」発言はちょっと棘がありましたね。女の子グループも色々大変そうです。

鉄棒で逆上がりをしていた子はどう見ても欧米風な顔立ちでした。126話ぶりのメグちゃんといい、また低学年の皆さんが出てくるのでしょうか。そろそろ最後のコマで笑う宮下さんが見たいです先生!吉岡さんと一緒なら尚素晴らしいです!

みつどもえ191卵性 俺の体どうなってんの!?/ヒルのごとく連中が・・・

612605be.jpg
「鴨橋神社 午前3時」
あの伊藤さんがおがちんに説得されるはずも無い訳で・・・当然みっちゃんのしんちゃん血液付着ぱんつを入手した上で植毛済みの藁人形も用意されている訳で・・・。夜の闇と静寂と五寸釘と和ロウソクこそが伊藤さんにふさわしい訳で・・・。ぱんつはロウソクホルダーとしても有用な訳で・・・。

みつどもえ191卵性 リアルかくれんぼ
受難の貴公子再び!いや、三度?最近出番が多いしんちゃんです。出る度に(エロ)酷い目に遭う宿命のしんちゃん。余りに辛かったのか、小学6年生の身でありながら白髪を発見される始末。エロい千葉氏とふたばさんに囲まれ、しょうがない隊に追いまくられればその気苦労は並の小学生とは比較にならない筈。それでいて気の毒に思えないのはイケメン優等生である上にふたばと将来を約束し、なおかつ家ではあかりママと姉→お姉様と暮らすその恵まれっぷりのせいでしょう。平たく言えば嫉妬。千葉氏がしんちゃんを変態の罠に陥れる気持ちも良く分かります。

そんなしんちゃんが走ったあとの空気すら貴重なしょうがない隊隊長おがちん。当然しんちゃんの抜いたばかりの毛髪は白髪とはいえ同じ重さの金どころではない価値があります。それは分かりますが、頭頂部に丸めたセロテープを載せて体育座りして待たれては、みっちゃんならずとも何かしてやりたくなろうと言うもの。その他男子に触れると体が腐るという許し難い(その他男子的に)暴言を逆手に取られて、その他男子のお尻を触れない様に追いかけながらあわあわするしょうがない隊の姿はまあ自業自得ではあります。しんちゃんもプラス二本くらいは髪の毛を提供してもいいのではないでしょうか。・・・平たく言えばルサンチマン。

しかし一度みっちゃんのブレスレットにしんちゃんの毛髪が絡まって大量に付着した時・・・その他女子は体が腐らない事をいい事に、飢えた野獣の群れがみっちゃんの右腕に襲いかかります。しょうがない隊の唾液でどろどろになったみっちゃんの右腕とか・・・のりお先生冴えに冴えているとしか言い様がありません。しかしブレスレットを奪うのに唾液まみれとは。

そして戦利品を前にしたしょうがない隊の皆さん。特に暗黒王女伊藤さん。何がどう間違ったのかしんちゃん藁人形を作成し(毛髪そのた体の一部が必要らしい)五寸釘を打ちこむ100%叶う恋のおまじない丑三つ時作戦。結局おがちんに反対されて計画はおじゃんになりますが、心優しきみっちゃんはしんちゃんの血液をしょうがない隊から守ろうと奮戦を始めます。何だかんだでしんちゃんを気遣うみっちゃんがいいですね。

そして何が狂ったかしんちゃんはみっちゃんのおぱんつを見せられて大出血。しんちゃんの血がついても嫌がらないみっちゃんはやはり内心しんちゃんの事は嫌いではないご様子。塗りつけて「こういう柄という事に・・・」ではしんちゃんも引くしかありません。事情はみっちゃんの頭の中にしかない、というよくあるパターンです。説明し辛い状況でも放置しないみっちゃんは本当に優しいと思います。

そしてプール。あろう事かみっちゃんのぱんつにもしんちゃんの血液が。しかし、小6の女子の下着に血液が付いているとか・・・。のりお先生の身体表現のぎりぎりぶりには背筋がヒヤッとします。月経の無い男でこうなのだから、女性はどう感じるのか・・・。あのぱんつをみてしょうがない隊はしんちゃんの血液だとは思わなかったのでしょうが、でもそうなら普通はプールを休むのか・・・。この年齢の時の自分の記憶をたどっても女子が休んでいたか定かではないのがもどかしい。ここら辺ちょっともやもやする所です。確かに加藤さんの鼻はしんちゃんの血液を嗅ぎ分けそうだし、みっちゃんの心配も無理からぬ所ではあります。何が言いたいかというと巻きタオルの吉岡さんこそ至高。

しかし、しんちゃんが出てくるとみつどもえは性的な話が多くなりますね。優等生が優等生らしく振る舞っていても仕方ないので、反対の方向に振られるのでしょうが、しんちゃん自身が男の子の性の象徴なんでしょうか。千葉氏の役割とは明らかに違いますよね。千葉氏はどちらかというと頭の中のエロスの世界の人だし。(実行派でもありますが)

次回はお休みです。ここしばらくアニメ化関係でお忙しかったと思われますので、是非ゆっくりお休みいただきたいと思います。コミックス9巻も出て、アニメ関係も着々と進んでいて祭りももうすぐ、と言う高揚感が出てきました。放映開始まであと一月!

みつどもえ190卵性 糖類じゃねーよ!!/本気の拒否感!!

47fb0fa0.jpg
秘技の開発に余念がない和実さん
(17)
後輩を練習台にセクハラ技の開発と鍛錬に余念のない若き日の和実ママ。母となった今もその技は衰えていない。全盛期の技について、セクハラ被害を一身に集めていたあかりちゃんは黙して語らないという。

みつどもえ190卵性 「和実の日々」

エロスに生きる男千葉雄大。全てをなげうってエロチック街道を邁進する彼がただ一人敵わないのはその母和実。常に一歩先を悠然と進み、全ての行動を見透かし、出し抜くどころか掌の上から逃げ出す事もままならぬ母。クラスにあってはリーダーシップを発揮し我が道を進む千葉氏も、母が出てくるとただの小学6年生に戻ってしまう感があります。

時はまさしく体育の時間、男女対抗の野球真っ最中。新たな秘技の実践に燃える千葉氏は、吉岡さんをデッドボールで出塁させ、ピッチャーからセカンドに移ってスライディングで滑り込んできた所をどさくさに紛れて胸を揉みしだこうという、神をも恐れぬ暴挙に出ます。ラブレターを二塁手前にさりげなく落としでもしない限り、吉岡さんがスライディングはしなさそう・・・。ここで注目すべきは千葉氏が「女子」としか言わない点。秘技を実践できさえすれば女子であれば誰でもいい様子で、別に吉岡さんである必要はなさそう。さて、盗塁と言う言葉も知らない吉岡さんを見かねたふたばさんは、みっちゃんを代走に送り込みます。走りはいつものぽてちてとながら、果敢なスライディングで千葉氏の意図と両手首を挫くことに成功します。恐るべき好采配。ふたばさんの潜在的な攻撃性ほど怖いものはありません。

そして登場する和実ママ。手の使えない千葉氏の介助を名目に教室内でセクハラ三昧。基本的には千葉氏の意を汲んでの行動ですが、女子高時代からしんちゃんの母あかりちゃんを練習台に培ってきた技は、千葉氏のそれを軽く凌駕するキレを見せます。仇敵みっちゃんのぱんつをずり下ろしたかと思えば、宮下さんの胸を揉みしだくなどやりたい放題。さすがの宮ちゃんも「ひゃ」ですよ「ひゃ」。赤面した表情と言い素晴らしい。あと宮ちゃんの敬語は「~スか」であることも発覚。矢部っちが尊敬されていない(愛されてはいるが)6年3組で敬語を聞く事はあまりないので、貴重な発言と言えましょう。千葉氏の視線が向く所でセクハラの花が咲く恐るべき事態。しかしいくらセクハラをしても捌けた和実ママの人格のお陰か、女子達は笑って許してしまいます。そういうものでしょうか。

母の技を認めつつもそれに飽き足らないのが千葉氏の美学。以前より羞恥する女子の顔にこだわり続ける彼にとって、さらに重要な要素、「拒絶」がそこには無かったのです。拒絶されないセクハラに意味は無いとは・・・。千葉氏の歩む茨の道が見えてきそうです。恐ろしい事にそのことすらお見通しの和実ママは、千葉氏愛用の69帽を被ってみっちゃんに秘技「パンツ食い込ませ」を行使。千葉氏と勘違いしたみっちゃんから最高の拒絶を引き出した和実ママは、それを千葉氏に伝えようとしますが、勢い余ってしまいます。しかし何だかんだで仲のいい千葉母子。・・・いくら頑張っても父親の姿が浮かんでこないのはなぜ。

千葉氏回ではありますが、千葉氏の越えるべき壁がいかに高いかを印象づける回でした。基本的に自由人な千葉氏ですが、のりお先生が付けた枷が和実ママなのでしょう。しんちゃんが繰り返し女装させられるように、千葉氏もまた母の掌の上で転がされ続ける運命。みつどもえ世界の中で、男は少し窮屈な思いをせざるを得ないようです。運動会の時の様なスカッと格好いい千葉氏もそのうち期待したい所。

のりお先生のインタビュー記事が埼玉新聞に掲載されたよ!!

4c28b33b.jpg
みつどもえアニメ公式サイトでも告知された通り、桜井のりお先生のインタビューが地元埼玉の埼玉新聞(2010.5.30付)に掲載されました。月刊サイタマニアというそっち系の特集ページで、これまた埼玉県作家である美水かがみ先生の「らき☆すた」もカラーで掲載されています。始まってますね埼玉。

私もどうしても読みたかったので、さる埼玉コネクションを通じて入手しました。記事は紙面の2/3を占めようかという大特集で、内容的にもなるほど!という新事実が色々あって楽しめました。インタビューの端々にものりお先生っぽさが溢れていて、どこかで全文がオフィシャルに紹介されるといいなと思います。

かいつまんで紹介しますと、

1.物心つく前から(!)漫画らしきものは描いていた。職業として意識したのは中学生から。(そして高校生でデビュー)
2.「子供学級」後、連載が内定していた作品があったが無かった事に・・・。(秋田・・・)
3.とにかく可愛い女の子が描きたくて仕方なかった。
4.
三つ子になったきっかけは、TVの特集でやっていた「北朝鮮での三つ子の優遇政策」
5.みつどもえは「隣のクラスの目立たない子」視点。(峰さん!峰さんの事か!)
6.「みなみけ」はDVDをループ再生していた。
7.「みつどもえ」には感情移入できるキャラがあまりいないでしょ?(いすぎて困ります先生!)
8.みつどもえ紳士淑女はアニメも楽しめるよな?(サー!イエス!サー!)
9.上尾のイトーヨーカドーの画材屋さんに足繁く通い、画材を揃えた。
10.小学生時代友達はいなかったがクラス全員の顔と名前と会話の内容は把握していた。(把握しようとしていた)

といった感じです。ご本人の写真は残念ながらナシ。今後も色々な所で取材される事を期待します。

記事検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ