Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2011年09月

みつどもえXXX卵性 みつどもえと乗り物

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乗りたいかァ杉崎ィ!(AKIRAの金田風に)
みつばの自転車を見つけていつもの様に条件反射でサドルをクンカクンカスーハースーハースリスリペロペロしていた杉ちゃん。見つかってピンチのはずなのに、自分の行為に全く気付かないみつばに罪悪感と満たされない思いを同時に抱いてしまったりして…(iPad2+procreate)

まずは明るいニュースを。昨日Twitter上で教えていただいたのですが、アニメイトチャンピオンフェアの特典「クリアしおりシート」にみつどもえ絵(http://www.animate.co.jp/fair/future/fair_20111106/)が!しかも何とのりお先生の描き下ろしなのです。絵柄は大変エロ素晴らしいみつごのビキニ姿です。来なかった筈の2011のみつどもえの夏がここに!秋田書店がらみでの新作絵が出て来た事で、連載再開の希望がふつふつと湧いて来ました。

さて、みつどもえと乗り物です。とは言え実はそんなに乗り物は出て来ません。
そもそも登場キャラは小学6年生。舞台は学校と家庭と町内がメイン。乗り物が出て来る舞台設定では無いのは承知の上。基本的にみんな徒歩です。

しかし上尾市から飛び出す事が無い訳ではありません。
まずはガチピンクのサイン会。ひとはは風邪をおして電車に乗って会場に行き、帰りは矢部っちと一緒でした。ひとはが矢部っちにガチレン好きをカミングアウトして、二人の交流の始まる節目だったので非常に印象的でした。そして最近では動物園。この回では草次郎パパが乗るたびに痴漢冤罪を受ける為に電車に乗れないという涙なしには語れない説明がされたりもしました。

さてセレブな杉ちゃんは家族で銀座にお寿司を食べに行ったりしていますが、杉崎家は一体何で移動しているのか。一番考えられるのは車でしょうが、登場はしません。雨に降られて学校から帰れなくなった時も、麻里奈ママが傘を持ってお迎えに来ていました。財力から見て車を持っていないとは考えにくいのですが、ひょっとしてまだ見ぬパパしか免許を持っていないのかも。一方丸井家は車とは無縁な様子で、パパも基本的に徒歩です。車に乗っていたら不審者扱いされる事は少ないでしょうが、生活上必要の無い環境なのでしょう。みつどもえは車の登場が非常に少なく、さすらいのギャンブラーこと焼き芋屋さんの時に初めて気合の入った車が登場して大いに驚きました。矢部っちも車は持っていないのでしょうか。持っていたらひとはに有効活用されるでしょうね。ひとははまとめ買いで節約したいはず。

もっと出て来ても良さそうなのは自転車ではないでしょうか。一度上尾市内を動いてみた時、駅からモデルと思しき小学校までは徒歩では無理で、自転車が必要でした。夏ごとに出て来る市民プール(さいたま水上公園)も然りです。自転車は出てこない訳ではなく、みつばを乗せてふたばが駆け出して行った時にはひとはは自転車で追跡しようとしていましたし、しんちゃんと千葉氏が自転車を停めて駄菓子屋の店先でアイスを食べているシーンもありました。ただ丸井家の場合一人一台だと揃えるのが大変なのと、靴を履けないふたばが裸足で自転車を漕ぐのかという問題があります。のりお先生御自身は巻末のコメントで自転車がまた盗まれた…的な発言をされているので、みつどもえ世界でのメインの乗り物は自転車ではないかと推測しておきます。

バスは記憶にある限り、みんなでお風呂に行った時にバスに乗って行った、というセリフがあるくらいで登場はしていないと思います。ちなみに上尾に行った時もまずバスを調べましたが、案外不便で諦めました。

みつどもえは毎回6-8Pとページが少ない為、ストーリー展開上移動などのシーンは省いて組み立てているのが乗り物の出て来ない理由でしょう。たまには一話完結でない海や山にゆっくり行く回も見たいのですが、今後そういう展開はあるでしょうか。

みつどもえXXX卵性 峰さんか死か 我々は勝つ!

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魔法のお味噌汁娘 峰さん
再登場が待ち切れなくてこんなおまんがを描いて人様の同人誌に寄稿したりしてました。魔法のレードルでお味噌汁に悩む老若男女を救う魔法少女峰さん。(峰さんが左利きになってしまった… iPad2+procreate)

さて常日頃から眉毛観音様とヘアピン聖女に深く深く帰依している不肖私ですが、再登場を待ち続けているキャラがいます。175卵性で彗星の様に登場した黒髪のバレンタインチョコレート少女峰さん。変態貴公子しんちゃんに味噌汁を所望されるという儚い夢を胸に抱きながら、無情にも危うく縛られて吊るされる所だった峰さんです。絶対レギュラー入りしてくれると信じていたのですが、今に至るまで再登場はありません。1巻にこっそり出ていた様ですが、それはそれ。確かに6年2組はお隣の筈ながら峰さん以外との交流がまるで描かれていない謎のクラスです。6年1組の方が海江田先生絡みでリレーで対決したりでキャラが判明したりしています。今後少しずつ全貌が明らかになるのはやや期待薄の様に思えます。一回きりにしては余りに惜しいキャラなので是非もう一度お会いしたい所。ちなみにアニメでもしんちゃんを追跡する女子軍団に混じりセリフ付きで登場していた事が法人誌で明らかにされていますが、漆黒の筈の髪が茶髪に改変された上に杉ちゃんより小さい筈の身長も伸びてしまっており、コレジャナイ感がビンビンに漂ってしまっていて峰さんファンとして残念至極でした。

レギュラー入りかと思わせておきながら冥界に旅立ったのではと危惧されるのは、勇敢にも松岡さんに恋文を差し出した久保田君です。控え目な容貌ながら小学6年生と思われない端正なラブレターを渡した久保田君。当時余りにアレな方面に突き進んでいた松岡さんをこちら側に呼び戻すために登場したと思われますが、その後松岡さんがぐんぐんみつご達に再接近を果たし、ついにはひとはと同衾するまでの間柄になってしまったため再登場のチャンスを失ってしまった感があります。またどこかのコマでモブとして顔を出して欲しいキャラです。でないと松岡さんを付け狙う某住職の毒牙にかかって霊界に送られてしまったのかと心配になります。

アニメ化で良かった事としてクラス全員の名前が判明した事が挙げられますが、メインのストーリーに絡んで来る新しいキャラはそうそうはいません。今ですら多いキャラを奇跡的な配分で登場させている事を考えると、難しいであろう事は容易に想像されます。しかし、私は峰さんを諦めていません。連載再開のその日まで!

タイバニとエスニックグループ

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痛快バディアクション百合アニメ HAIRPIN&EYEBROW
 kekさんとのツイートで思いついた場面ですが、コメントも頂いたので…反省してますん。 (追加しました)

TIGER&BUNNYを最近になって見てました。
こちらでは動画配信サービスのhuluで英語字幕付きでほぼ日本と時差無く見る事ができました(日本放送の4時間後に配信開始でした)。ライセンス元は大手日本コミック版元のViz。久々にのめり込んで見たアニメで、終わってしまったのが残念です。

一つだけ作品の出来以外にほーっと思ったので、既に各所で言われているかもしれませんがメモ代わりに。

それはエスニックグループの扱い方。日本にいる時に「人種」について考えたり感じる事はあまり無いと思うのですが、アメリカだとやはり非常にセンシティブな問題のようで、こちらのアニメ作品等を見ると登場キャラの人種のバランスについて細心の配慮を払っている様子が感じられます。元々日本国内で作られて視聴される日本のアニメは当然そのような視点を感じられる作品はあまりありませんでした。あえて挙げるならナディア位でしょうか?

翻ってタイバニですが、こちらは8人のヒーローがアジア系・コーカソイド(白人)系・アフリカ系・ヒスパニック系にちゃんと割り振られていていてみな相応に活躍します(牛の人は・・・)。サブキャラも市長がアフリカ系だったり手抜きがありません。舞台も人種の入り交じるアメリカ風の無国籍な大都市。おまけにHeroTVの画面やおじさんのメモまでみんな英語。舞台のリアリティを高める他に海外に売り出す時のローカライズの手間を省いているのかなと思いました。おじさんの実家付近は純和風でしたが、これも意図しての事でしょう。

タイバニでは各キャラにスポンサーのロゴを背負わせていて、これまでのおもちゃや映像ソフトに頼った制作費回収から一歩踏み出した点も新しかったのですが、日本アニメファンだけではない海外市場に売り込もうする強い意志も感じます。日本国内の需要が一部の作品を除いてどんどんたこつぼ化している現在、同じように海外向けのチューニングを施した作品が増えてくるのか興味を引かれます。

みつどもえXXX卵性 吉岡さんとふたば


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吉岡さんがふたばでふたばが吉岡さんで
性格の正反対な二人がドッペルゲンガー級に似ているこの奇蹟。(iPad2+procreate)

前回は宮下さんのヘアピンについてでしたが、今回は吉岡さんのファンタジックな能力である眉毛です。こちらもまことに超自然的な力が働いています。実の父純次をしてナマコと言わしめる黒々としたその眉毛。黒々とした眉と豊かな胸はまさに豊穣の女神デーメテールと呼ぶにふさわしい女性性の象徴ですが、吉岡さん本人にとっては純粋に悩みの種です。

6巻で吉岡さんはついに眉毛との訣別を決意する吉岡さん。何とも危険な事にトイレに落ちていたガラスの破片で剃り落とす暴挙に出ますが、無事細眉化に成功。新しい自分へ一歩踏み出そうする吉岡さんは何と本人がドッペルゲンガーと間違えるほどふたばに瓜二つになってしまいます。そして襲いかかる男共。156卵性でもおがちんの意中の人を聞き出すべく再度眉を剃りますが、またしてもセクハラ三昧の洗礼を受けてしまいます。幸い眉毛は15分で元通りになるので吉岡さんは無事に生還します。

男子は純粋にふたばだと思って行動しているだけなのですが、その中身が吉岡さんになるとなぜこの様に性的なシチュエーションになってしまうのか。エロスへの執着と驚異の身体能力で男子をはるかに凌駕するふたばと、内気でコイバナ好きで運動の苦手なザ・女の子な吉岡さん。男子が男子に対して接するように女子に接するとこうなる、という事なのでしょうか。片や女子の中に残る未分化な「男子」性の究極の形とこれから獲得していく「女」性の一歩進んだ姿。正反対のベクトルを持った二人が眉毛一つで入れ替わってしまう所にこのファンタジックな設定の面白さがあります。

吉岡さんがふたば化する事はあってもふたばが吉岡さん化しない、というのも面白い点です。書き初めの時間にでっかい眉毛を描いて「ゆきちゃん!」というのはありましたが、吉岡さんに入れ替わったわけではありませんでした。今後そういう話が出てくれば面白いのですが、こじつければ女性性は男性性を包含する、と言えるかもしれません。単にふたばが吉岡さん化してもあっという間に破綻してしまうから?型破りなキャラクターを閉じ込めてしまっても面白くはないかもしれませんが、のりお先生ならひねった展開で手品のように見せてくれるかもしれません。

あと当初から露出の多い主役級と脇役と言ってしまえばそれまでですが、キャラクター描写が不安定なふたばと首尾一貫している吉岡さんの違いという意味でもこの変身劇は面白いかもしれません。ふたばはある時は幼稚以下に振る舞うかと思えば思いやりある姉になったりと捉えどころがないのですが、吉岡さんは悪意や意図の無い結果としての毒舌を振るう事があるくらいで基本的に思いやりの人です。ふたばの原始的・本能的な無定型さから来るキャラクターの大きさが吉岡さんという物差しで示されているのかもしれません。みつごがそれぞれ持つキャラクターは人間の持つ色々な側面を代表していると思いますが、ふたばは分かりやすそうに見えて一番分からないキャラクターです。ある意味一番恐いキャラだと思います。

のりお先生のキャラクターの描き分けは非常にレベルが高いので、この二人が似ているのは描き分けについての単純な自虐的なネタでは無いと思っています。連載再開の暁にはいつかふたばが吉岡さんに入れ替わってしまう話を密かに期待しています。思いもよらない切り口で鮮やかに描ききってしまうであろう事は間違いのない所です。蛇足ながら吉岡さんの眉と宮下さんのヘアピンとの共通点は「自分が自分で無くなってしまう事」への恐怖と誘惑でしょうか。この点でも二人はつくづく親友と言わざるを得ません。

みつどもえXXX卵性 宮下さんのヘアピン

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ウザそうでウザくない、でもちょっぴりウザい宮ちゃん
ヘアピンを外して逃げようとしても無駄だよ、宮ちゃん。

みつどもえは基本的に大変リアルな漫画です。キャラクターの心情描写を初めとする作品の根底をなすリアルな土台が納得できるからこそ、勘違いの連鎖がギャグになって生きてくるのです。しかし、ただリアルなだけでは息苦しい。そこでいくつかの非現実的な約束事が仕込まれています。巨大な仕掛けはたまごまごごはんさんでも考察された「みつどもえ時空」。6年3組の登場人物達は6年生の時間を繰り返しているように見えますが、一度起こった出来事は「あった事」として記憶され継承されます。あたかもらせんを描くようにみな緩やかに成長していくのです。そしてもう一つは三つ子の次女であるふたばの超人的な体力と身体能力。明らかに人間離れしています。しかし、こちらは話が進むにつれて大分マイルドになって来ました。

そしてもう一つが宮下さんのヘアピンです。70卵性で明らかになったヘアピンの特殊な力。ヘアピンを外し髪を下ろした宮下さんは宮下さんとして認識されなくなります。味をしめた宮下さんがもう一度知らない人になって教室に潜り込もうとしますが、ヘアピンを付けていたために失敗するという話でした。この設定は76卵性でサンタに扮した宮下さんがヘアピンを付けていなかったため龍太に認識されないという話で補強されます。すなわちヘアピン=宮下さんというアイデンティティに関わる設定が生まれているのです。

しかし、その後はこの設定は忘れられているように見えます。7巻のお泊まり回やみんなで温泉に行く回、そして中断直前の227卵性では宮下さんは普通にヘアピンを外していますし、別にそのせいで見知らぬ誰かになってもいません。正直に言って宮下さんのヘアピンに無限のロマンを感じてしまっていた自分には納得のいかない展開ではありました。しかし、この魅力的かつSFな設定をそのまま無かった事にしてもいいのでしょうか。私は無理があるのは承知で「見られている状態でヘアピンを外した時は宮下さんと認識され続ける」のではないかと考えています。

この様な一見些細な設定にこだわってしまうのは、宮下さん自身の明らかにされていない部分の大きさのためです。唯一下の名前が不明、親はいるようですが家庭環境も不明です。背が高くて男勝りでおせっかいで、とキャラクター設定が非常にはっきりしている割に見えない部分が大きすぎる。そこに謎めいたヘアピンです。そのヘアピンを身につけた者は「宮下」になるのではと思わずにはいられないその力。

奇しくも227卵性のタイトル絵は宮下さんのヘアピンを着けたひとはでした。そして作中では宮下さんのヘアピンを巡るマジカルパワーのお話。雨に濡れて着替えに行った宮下さんが置いていったヘアピンを使ってふたばを犬に変えてしまったひとはを見て、松岡さんはヘアピンの力でひとはを普通の女の子にしてしまいます。ふたばは本当に演技だったのか。もしかして・・・

ひょっとしたらヘアピンをキチンと二本差した宮下さんが、やれやれ顔をしながらそよっと物語を元の軌道に戻さないとみつどもえは再開しないのではないかとさえ思えてくるのです。
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