Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2011年11月

みつどもえXXX卵性 ビバ吉岡家

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家族の肖像(撮影:吉岡純次)
吉岡さんと沙江子ママです。ママには髪を下ろしてメガネを取ってもらいました。髪型がそっくりなウクライナのティモシェンコ元首相の画像を検索して参考にしたのですが、あの髪型は下ろすともの凄いボリュームになるようです。(iPad2+procreate+Jot Pro/Bamboo Stylus)

みつどもえのキャラたちの家族の形はまさに人それぞれですが、中でも群を抜いてユニークなのが吉岡家です。ジゴロそのものの風貌ながらピュアなハートを隠し持つ絵本作家の父純次、貞淑な外見でありながら夫純次に小学生すら寄せ付けない嫉妬心とひわいな小説を愛好する全身性感帯な母沙江子。そして豊かな眉毛と胸を持ち、あらゆる物に愛の矢印を見出す娘ゆき。

一家が暮らすのは高級そうな外見を持つマンションです。そこで真昼間からワインを傾ける父。夏休みには那須高原に家族でお出かけしています。経済的には余裕がありそうです。実際パパの絵本は吉岡さんの本棚を埋め尽くせる位の数は出版されているようなので、絵本作家としての地位は揺るぎないものだと思われます。さらに10巻ではひとはと杉崎さんの思いがけない貢献により大ヒット作「ナマコちゃん」を出版して吉岡さんのお小遣いが2倍にアップする位にまで吉岡家を潤しました。9巻では新刊「まるまるぞうさん」をひとはに贈っていますが、表紙には「さく・じゅんじぃ え・やまだじろう」とクレジットされています。しかし10巻ではさらさらっと同じ絵柄で「ナマコちゃん」を書いていますので、絵だけ別名義にしているのか、あるいはのりお先生が話の都合上絵も描く絵本作家に変更したかのどちらかでしょう。吉岡さん自身も絵心があるようなので、絵本作家じゅんじぃは話も絵も描く作家だと思われます。

そして母沙江子ですが、作中の描写では常に家にいる主婦のようです。そして愛読しているのはひとはも心酔するひわい小説界の大御所「岡ジュン」。これは吉岡純次=岡ジュンをミスリードさせるための名前なのかもしれませんが、個人的には沙江子ママが岡ジュンだと面白いなと思っています。あとは夫の〆切を気にする描写もあったので、夫のマネージャーをしているのかもしれません。

このような家庭で育つ吉岡さんが一体どんな異能を開花させてくれるのか楽しみでなりません。ぜひがっつり稼いで宮下さんをお嫁にもらって上げてください。

みつどもえXXX卵性 6年3組成績ランキング

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おい三女、その呪文みたいな式は何だよ!?
三女さんはその気になれば飛び級で高校に入ってしまえるくらい賢いけれど、主婦業との両立が面倒なのであえて小学生のままでいる…かどうかは分かりません。宮ちゃんはもう少し頑張った方が良さそうです。

「人をランク付けなんかするな、下らない」というイケメン様ことしんちゃんのお言葉は大変正しいのですが、それでもやりたくなってしまうのが人間の性。作中では専ら美少女ランキングばかりでしたが、それ以上にランク付しやすいのが成績、もっと言えばテストの点です。今でこそ「教育的配慮」から小学校の通信簿が相対評価ではなく絶対評価になっていたりもするようですが、戦前では成績の順に教室での席順が並べられたりもしていた位ですから、日本人の心に染み付いていると思われます。

作中では時々稀にテストの点が出てくる位で具体的な成績順は出て来ませんが、描写の印象でメインキャラ達のとりあえずの成績を並べてみる事にします。

栄えある第一位はまず間違いなく三女ひとは。最近は授業中にエロ本を読み耽る事も無いようですが、天性の頭脳派として他の追随を許さないと思われます。第二位はイケメン優等生野郎のしんちゃん。一時は夏休みの思い出が残らない位に塾漬けにされていたりしたようですが、それでも僅差でひとはには敵わないのではないかと思われます。

この二人まではいいとして、問題はここから。以降完全な主観になります。三位は杉ちゃん。PCやカメラを自在に操る杉ちゃんも高い知性の持ち主である事は間違いなく、家庭環境にも恵まれています。しかし度を越したみっちゃんへの執着が勉学を妨げているのではないかという疑念は拭えません。4位は根拠はありませんが詩織様。しんちゃん攻略に見せる発想の豊かさ・冷酷さは知能の高さを感じさせるものです。5位は吉岡さん。そつなく勉強をこなしていそうです。宮下さんにも「勉強のできるやつに限って勉強をしてないと言う」と言われていたのでできる子なのは間違いなさそう。6位は加藤さん。真面目にやってそう。将来おがちんを養わないといけないし。7位は松岡さん。算数100点、社会科50点という描写がありました。気分で変動しそう。8位宮下さん。授業中に寝過ぎです。吉岡さんに個人的にみっちり教えてもらっていそうと言う事で。9位みっちゃん・千葉氏。仲良く86点をとっていた事がありました。二人とも自分の世界を追求しすぎかも。11位おがちん。12位ふたば。ふたばは成績はあれでも芸術的才能と身体能力だけで十分食べていけそうです。勉強もそのうち急に伸びたりするのかも。

この間に他のクラスメイトが適当に混ざる感じではないかと。自分でも正直どうかなと思います。おまけにみんなみつどもえ時空の中で6年生の勉強を繰り返しているので、実は普通の6年生よりずっと成績が良かったりするのかもしれません。

みつどもえXXX卵性 バスケクラブでこき使われている宮ちゃん

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宮ちゃんは監督さんの話しかしない・・・
特訓と称してあんな事やこんな事をさせられているのではないかと秘かに胸を痛める吉岡さん。(ちなみに某熱血バスケアニメは見ておりません。すみません)

お知らせを。pixivブログ開設直後からこちらでお世話になって来た当ブログですが、pixivブログの閉鎖が発表されたため、近い将来引越しをしなければならなくなりました。移転先はlivedoorブログになる予定です。来年の2月29日までは存続するようですので、漸次移転して行きたいと思います。それまでの間にみつどもえが再開するといいな…

宮下さんと言えばバスケ、自称「ディフェンスの鬼」な訳ですが、あまり作中で活躍させてもらっていません。宮下さんだから仕方ないと言ってしまえばそれまでなのですが、オリオンちゃんの件と言い、加藤さんにレギュラーの座を奪われた件と言い気の毒で仕方ありません。その影にあるのは黒髪ポニーテールの監督さんの存在です。キャプテンである宮下さんを酷使しつつも、不調であれば休憩時間の男女対抗バスケまで見にくるその熱心さ。ある意味宮下さんがそのまま育ったらこうなる、的なやや強引な性格。親の姿が見えない宮下さんですが、人格形成にまで色々影響を受けていそうです。地区のバスケクラブの監督という立場ですが、10巻183卵性で休憩時間に現れても宮下さんが特に驚いている様子もないので、きっと鴨橋小学校の先生なんでしょうね。鴨橋オリオンズも鴨橋小学校の体育館が練習場なのではないかと思いましたが、監督さんが加藤さんに「学校でのフットワークの軽さ」と言っているので、そうではないのか。

宮下さんの水色のユニフォームが眩しくて仕方ないので、是非再開の暁にはガンガン活躍する姿が見たいものです。あ、ブルマ姿も素晴らしいので体育の時間でもいいです。

みつどもえXXX卵性 伊藤さん回を待ちながら

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詩織様とホッチキス
何とも心の凍る組み合わせ。

みつどもえのキャラ達にはそれぞれ主役を演じる機会が与えられ、そのエピソードを通じてそのキャラに親しみを感じるきっかけになる事が多いのですが、一人だけその機会を与えられぬままになっているのが腹黒お嬢様こと伊藤詩織さんではないでしょうか。ふたばのSSS隊入隊回でかなりクローズアップされてはいましたが、結局内面について触れられる事はありませんでした。

SSS隊の一員として振る舞いながら、常に冷徹にしんちゃんへの接近を図る伊藤さん。その行動原理は一貫していて、SSS隊にいるのは自分の本性のカモフラージュなのではないかとすら思えます。9巻の今昔物語の時も、2年生の伊藤さんはしんちゃんの情報収集に初めて会ったおがちんをためらう事なく利用していました。実際伊藤さんは単独行動に出れば俊敏かつ容易にしんちゃんを追い詰める事が出来るのです。しかし自分の攻撃性を隠した方が有利と悟ってあえて集団でいるだけではないのか。
怖いのは仮にしんちゃんの心を射止めたとして、何をしたいのかが見えてこない事。手に入れても三日ほどで飽きてしまうんじゃないか。そしてその後の伊藤さんは…何をするんでしょう。

伊藤さんは分からない事が多過ぎです。唯一救いを見出し得るのは弟がいるらしい事。せめて弟思いな一面でも見れたら伊藤さんに対する見方がぐっと変わってくると思うのですが、なかなかエピソードに恵まれません。むしろ伊藤さんがブラックホールの様に闇をまき散らし続けるからこそ、他の善良なキャラ達が輝いていられるのかもしれません。

伊藤さんのほほえみに戦慄しなくて良くなる日は訪れるのか!?
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