家族の肖像(撮影:吉岡純次)
吉岡さんと沙江子ママです。ママには髪を下ろしてメガネを取ってもらいました。髪型がそっくりなウクライナのティモシェンコ元首相の画像を検索して参考にしたのですが、あの髪型は下ろすともの凄いボリュームになるようです。(iPad2+procreate+Jot Pro/Bamboo Stylus)
みつどもえのキャラたちの家族の形はまさに人それぞれですが、中でも群を抜いてユニークなのが吉岡家です。ジゴロそのものの風貌ながらピュアなハートを隠し持つ絵本作家の父純次、貞淑な外見でありながら夫純次に小学生すら寄せ付けない嫉妬心とひわいな小説を愛好する全身性感帯な母沙江子。そして豊かな眉毛と胸を持ち、あらゆる物に愛の矢印を見出す娘ゆき。
一家が暮らすのは高級そうな外見を持つマンションです。そこで真昼間からワインを傾ける父。夏休みには那須高原に家族でお出かけしています。経済的には余裕がありそうです。実際パパの絵本は吉岡さんの本棚を埋め尽くせる位の数は出版されているようなので、絵本作家としての地位は揺るぎないものだと思われます。さらに10巻ではひとはと杉崎さんの思いがけない貢献により大ヒット作「ナマコちゃん」を出版して吉岡さんのお小遣いが2倍にアップする位にまで吉岡家を潤しました。9巻では新刊「まるまるぞうさん」をひとはに贈っていますが、表紙には「さく・じゅんじぃ え・やまだじろう」とクレジットされています。しかし10巻ではさらさらっと同じ絵柄で「ナマコちゃん」を書いていますので、絵だけ別名義にしているのか、あるいはのりお先生が話の都合上絵も描く絵本作家に変更したかのどちらかでしょう。吉岡さん自身も絵心があるようなので、絵本作家じゅんじぃは話も絵も描く作家だと思われます。
そして母沙江子ですが、作中の描写では常に家にいる主婦のようです。そして愛読しているのはひとはも心酔するひわい小説界の大御所「岡ジュン」。これは吉岡純次=岡ジュンをミスリードさせるための名前なのかもしれませんが、個人的には沙江子ママが岡ジュンだと面白いなと思っています。あとは夫の〆切を気にする描写もあったので、夫のマネージャーをしているのかもしれません。
このような家庭で育つ吉岡さんが一体どんな異能を開花させてくれるのか楽しみでなりません。ぜひがっつり稼いで宮下さんをお嫁にもらって上げてください。