Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2012年02月

みつどもえXXX卵性 みつどもえの愛の矢印



モブには選択肢が無いのかなあ…
峰さんに代表されるモブ女子は基本的にしんちゃん愛好家という事が多いのですが、内心では本当は百合キャラが良かったなーとか色々思うところがあるのではないでしょうか。峰さんも再登場を果たすには何かのプラスαが必要だと思うのです。お味噌汁とか。

吉岡さんになったつもりでみつどもえを読むと、いつしかそこには矢印が浮かんで来ます。キャラクターの魅力に加え、それぞれのキャラの関係性が際立っているからこそみつどもえは少年誌のギャグマンガという枠を超えた人気を博しているのではないでしょうか(現在形)。そしてみつどもえの良さはキャラ同士の関係性を内包しながら、あくまでギャグマンガとしてぶれないところにあると思います。

みつどもえの主役は丸井家三姉妹である以上、太い矢印はこの三人に集まっています。まずはみつば。とてつもなく太い矢印が杉ちゃんから突き刺さっています。よくありそうな意地悪なライバルキャラから始まって、その内実が狂おしい程の愛である事が徐々に明らかになって行く過程は初期のみつどもえの主旋律とでも言うべきものです。それを受け止めるみっちゃんの優しさはまさに主役にふさわしい。

そしてふたば。幼馴染のしんちゃんとの間に何者にも割って入れない両矢印を築いています。しんちゃんの背中には無数の片矢印が刺さっていますが、しんちゃんが望んでいるのはシンプルな関係だと思います。そこに悲喜劇が生まれるので、ギャグマンガである以上しんちゃんはそのギャップを自分の運命として背負って行かざるを得ません。それを支えるのがふたばであり、その事がさらにふたばへの関係を強めているのではないでしょうか。

ひとははモテモテです。松岡さん、宮下さんという「二大鬱陶しいヒト」に擦り寄られていました。しかしこれはひとはが心を閉ざしがちであったためで、皆と打ち解けて来た最近では宮下さんとの関係も正常化し、松岡さんとも普通に付き合っています。最近は杉ちゃんとの同志的な連帯も目立つようになりました。肝心な矢部っちですが、こちらも安定してますね。ガチレン仲間としての関係を確立してからはあまり進展しなくなってしまいました。矢部っちが教師としての立場を崩さないのは偉いと思います。

レギュラー陣で際立つのは吉岡さんと宮下さんであるのは仕方がありません。この二人の間は矢印すら存在を許されないくらいに接近しています。電子を共有してしまうレベルです。これは自然の摂理として仕方がありません。教科書に書かれていないのはあまりに普遍的すぎるからです。

異彩を放つのは松岡さんと端正なラブレターの久保田君ではないでしょうか。この関係は以後久保田君が一切出て来ない事から悲劇的な側面すら見えて来ます。霊の世界で一人松岡さんを待ってはいはしないか。その後何かフォローがあったのか…見落としているのかもしれませんが。

本気で相関図を書いたら大変な事になるみつどもえ。のりお先生自身が6巻で相関図を書いていらっしゃるとおり、キャラ同士の関係性は作品世界の骨格とも言えるものだと思います。連載再開を待ち望んでやまないのは、私たち自身がこの構造のなかにすでに取り込まれてしまっているからではないでしょうか。

みつどもえXXX卵性 太陽さんさん宮下さん



祝某国民的女児アニメ進出
何でも休日の朝の女児アニメに宮下さんが進出したそうじゃないですか。よく知らないけど眉毛の太い子も出てくるんですよね?ねえ?

思い付きで絵を描いて、思い付きでタイトルを付けてしまったんですが…
事あるごとに宮下さんを賛美して来たので今さら何を言うべきか。

宮下さんのキーワードと言えば「友情」です。4歳の頃からの友人である吉岡さんや杉ちゃんとはおそらく途切れる事なく友人であり続け、ふと目に留まったひとはには執拗に友人関係の構築を迫ります。さばけた性格で思った事をそのまま口に出してしまう宮下さんは、常にうっとおしさの線上にいて下手をすれば孤立しかねませんが、チーム杉崎や丸井三姉妹がセイフティネットの役割を果たしてみんなの輪の中にいます。バスケットボールチームのキャプテンでもあるのですが、友人たちの間ではツッコミ役に徹していて皆を仕切りたがったりはしません。杉ちゃんにその役割は託しているのでしょう。

バスケットチームではキャプテンゆえに監督とチームメイトの間で苦労しているようです。キャラクターが増えすぎるのを嫌ってか、チームメイトとの絡みがあまり描写されないのは残念です。学校内部のチームのようなので校内でも接点がありそうなものですが、大体いつもチーム杉崎と行動を共にしています。意外とドライな関係なのかもしれません。チームメイトから見た宮下さんはどうなんでしょうね。

これも繰り返しになりますが、ツッコミ役として読者に近い視点を与えられている宮下さんの周辺の描写はごく限られてしまっています。まず下の名前が不明です。そして両親も一度も出て来ていません。夏休みに日帰りで江ノ島に旅行の予定、と言う事で忙しい両親なのかなとは思われます。節分の時に「庶民」を連発する杉ちゃんにむっとしていたので、比較的庶民的な家庭なのではないかとおもわれます。

あとは授業中の居眠り。バスケの疲れかもしれませんが、早寝早起きが似合いそうな健康的な生活を送っていそうなので、成長期からくる眠気なのかも。夜更かしをしているとして、考えられるのはマンガを読むかWiiをしているか。どちらにせよ勉強をして、と言う事はなさそう。この辺りの生活の乱れは吉岡さんに指導をお願いしたいところです。

というわけで宮下さん。しばらく関西弁の宮下さんで飢えを凌ぐ他はないようですね。

みつどもえXXX卵性 受難の貴公子・佐藤信也



姉と言えば
風呂上りにタオル一枚でウロウロする想像上の生物と言う認識です。もちろん佐藤家においても例外ではありません。多分。

ふたばが徹底的に自由な存在ならば、その将来の伴侶たるべきしんちゃんはやや不自由な存在です。眉目秀麗、スポーツ万能かつ成績優秀な優等生であり、天から二物三物を与えられているように見えながら、学校でも家庭でもちょっと窮屈な毎日を送っています。

最大の原因はSSS隊でしょう。身体への直接のコンタクトは紳士協定で自主規制しているものの、何をしていても視界の隅にいて自分を見ている三人。常に視線は突き刺さり、うっかり私物を置き忘れようものなら何が付着しているか分からない恐怖。学校だけならまだしも、家を突き止められる事を最大限に警戒する毎日。しかもばっちり突き止められた上に侵入を許してしまいました。

安心できるはずの家庭でも、夏休みも塾通いで自分の時間を作れず、熱をおしてでも夏祭りに行かないと思い出ひとつ作れません。そしてグラビア付きの雑誌すら許してくれない潔癖な母あかり。

そんなしんちゃんを救ってくれるのが自由の化身ふたばなのだと思います。屈託0、体力運動能力共に人間を超え、いつも自分を慕ってくれる幼馴染。その天性の才能はしんちゃんがマネージャーとして影で支えたほうがいいと思えるレベルです。そして安らぎの丸井家。ふたばと二人でコタツに入っている姿は長く共に時を重ねた夫婦のよう。みつば・ひとはからは変態扱いですが別に拒絶されるわけでも無く、ここはさすがのSSS隊も寄り付かないある意味聖域になっています。丸井家の父草次郎にもふたばとの仲を認められている許婚状態です。

悪友千葉氏の存在も重要です。母和美の手のひらの上で踊らされつつも、エロスに道を求め己の生き様を貫く男一匹の存在は、常に周囲からのプレッシャーを受ける立場のしんちゃんにとってはきっと大きな救いのはず。千葉氏もベクトルは違えど自分と対等に付き合える度量のある友人はしんちゃんしかいないでしょうし、正反対だからこその友人関係ですね。ライバルに近いと言うか。

ある意味みつどもえの1/4位はしんちゃんが大変な目にあって話が回っているわけで、その労はねぎらわれるべきです。不幸になればなるほど輝くキャラとして今後も活躍するのは間違いの無いところです。

みつどもえXXX卵性 みつどもえは音楽の時間が出てこない…?



届け!二人の組曲!!的な。
小学校の音楽の時間と言えば、ソプラノリコーダーと鍵盤ハーモニカ…だと思うのですが、今は違うんでしょうか。日本の古典音楽も必修になると数年前に見ましたが、まさか篳篥と笙になっているとか!?

みつどもえを読み始めた頃から不思議に思っていた事があります。小学校生活を様々な角度から切り取っているにも関わらず、音楽の時間が出てこないのは何故か。体育や図画工作の時間は初期から繰り返して出てくるにも関わらず、音楽の時間をちゃんと扱った回は記憶にある限りありません。強いて言うなら11巻202卵性「はめる笛吹き」がリコーダーのテストの「前」が舞台になってはいます。しんちゃんのリコーダーの吹き口で加藤さんがおかしくなってしまう回ですね。しかしこれは音楽の時間そのものではありません。

自分の経験した小学校での音楽の時間は、教室ではなく音楽室に行って音楽担当の教諭に受けるものでした。大学の附属小学校だったのでこれが普通なのかは分かりませんが、壁がギザギザのついた反響防止仕様になっていて、グランドピアノやら鉄琴・木琴が置いてあったのを覚えています。鴨橋小学校のモデルとおぼしき上尾市立鴨川小学校で探してみると、音楽室とマリンバ、ピアノが出てくる記事(http://www.piano.or.jp/concert/news/2006/02/08_8183.html)が見つかりますので、多分そんなに違わないのでしょう。音楽の時間は良いネタになりそうなのでやはり不思議です。

登場するレギュラーメンバーと音楽ではどうか。真っ先に思い付くのは三女さんです。182卵性ENGEL VOICEでは屋上で歌の練習をするだけでUFO召喚と間違われ、223卵性で放送委員になって歌わされては、さっちゃんにしゃべっている時とイントネーションが同じと言われ…。あまり得意ではなさそうですね。のりお先生の化身がひとはではないかとも思えるので、のりお先生ご自身、音楽がやや苦手でいらしたのかな、とも思ったりします。みつばはノリノリで歌い出す所を見るとそれなりに歌には自信がありそうです。しかしやはり他のキャラは歌ったり演奏するシーンを思いつきません。

アニメ二期のOPではリコーダーの合奏が出て来ますので、本編で出てこないのがやはり不思議です。音は絵にし辛いとは思いますが、連載が再開したら是非見てみたいお話ですね。
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