れいかさんの示す道
女の子の女の子による女の子のための学校の建設。れいかさんには七色ヶ丘中学校の百合化の力強い推進をお願いしたい。なおさんも喜んで協力してくれると思います。多分。
苦悩するれいかさん。あれだけ「道」に強くこだわりを見せていたのに、実は自分の中に自分が信じ切れる道を見出していない事を残酷なまでにさらけ出されてしまったれいかさん。れいかさん崇拝者には眼福でありながら、やはりれいかさんの曇った表情を脳天気に喜ぶわけにはいかない回でした。
おそらくれいかさんが自らを律する「道」は 既に確立しているのですが、それを他の生徒に押しつける事が出来ない事も知っているのです。自己の鍛錬は自分が納得できる限り厳しくあるべきなのでしょう。しかし皆が目指して共に歩む方向とはまるで違います。むしろ中学生でそんな道を指し示す事ができる人なんかいる訳ないのですが、れいかさん自身がその一歩手前の境地に至ってしまっているからこそ生じる悩みなのかもしれません。原作版ナウシカが理想が孕むニヒリズムに捕らわれそうになりながら苦悩し続ける姿と重なります。
結局自分が良いと信じる事を愚直に具体的に語り、実践する姿をさらし続けるしかないと悟ったわけで、 実にれいかさんらしい結論と言えます。これが説得力をもって生徒に伝わったかどうかは分かりません。ただ、多くの生徒が三幹部達の約束する事が結局何も生まず、むしろ居心地が悪い未来しか想像できないと感じたのではと思います。所詮刹那的な逃避でしかないのですから。ただれいかさんの主張の空虚さを突いたウルフルンさんの指摘も鋭かったと思うので、これを乗り越えたれいかさんは一回り成長したのではないでしょうか。三幹部の公約はもっと人間心理に即したイヤなものになり得たかもしれませんが、それでは30分でまとめ切れなかったでしょう。
生真面目なれいかさんにとっても、全力で受け止めてくれる仲間がいなければ味気なさが募っていったと思うので、つくづくいい仲間、いい友人に恵まれたのだと思います。
今回残念だったのが、マジョリーナさんがどう見ても中2に見えなかった事。次回の幼児化に期待します。