Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2012年10月

【スマイルプリキュア】今週の生徒会長れいかさんと平生徒なおさん【第37話】

121030blog
れいかさんの示す道

女の子の女の子による女の子のための学校の建設。れいかさんには七色ヶ丘中学校の百合化の
力強い推進をお願いしたい。なおさんも喜んで協力してくれると思います。多分。

苦悩するれいかさん。あれだけ「道」に強くこだわりを見せていたのに、実は自分の中に自分が信じ切れる道を見出していない事を残酷なまでにさらけ出されてしまったれいかさん。れいかさん崇拝者には眼福でありながら、やはりれいかさんの曇った表情を脳天気に喜ぶわけにはいかない回でした。 

おそらくれいかさんが自らを律する「道」は 既に確立しているのですが、それを他の生徒に押しつける事が出来ない事も知っているのです。自己の鍛錬は自分が納得できる限り厳しくあるべきなのでしょう。しかし皆が目指して共に歩む方向とはまるで違います。むしろ中学生でそんな道を指し示す事ができる人なんかいる訳ないのですが、れいかさん自身がその一歩手前の境地に至ってしまっているからこそ生じる悩みなのかもしれません。原作版ナウシカが
理想が孕むニヒリズムに捕らわれそうになりながら苦悩し続ける姿と重なります。

結局自分が良いと信じる事を愚直に具体的に語り、実践する姿をさらし続けるしかないと悟ったわけで、 実にれいかさんらしい結論と言えます。これが説得力をもって生徒に伝わったかどうかは分かりません。ただ、多くの生徒が三幹部達の約束する事が結局何も生まず、むしろ居心地が悪い未来しか想像できないと感じたのではと思います。所詮刹那的な逃避でしかないのですから。ただれいかさんの主張の空虚さを突いたウルフルンさんの指摘も鋭かったと思うので、これを乗り越えたれいかさんは一回り成長したのではないでしょうか。三幹部の公約はもっと人間心理に即したイヤなものになり得たかもしれませんが、それでは30分でまとめ切れなかったでしょう。

生真面目なれいかさんにとっても、全力で受け止めてくれる仲間がいなければ味気なさが募っていったと思うので、つくづくいい仲間、いい友人に恵まれたのだと思います。

今回残念だったのが、マジョリーナさんがどう見ても中2に見えなかった事。次回の幼児化に期待します。 

みつどもえXXX卵性 吉岡さんのまゆげの形状変化について

121025blog

Fig. 1 まゆげの変化の概略図
 
ネット方面で絵柄の劇的に変化したマンガの例として挙げられる事も多いみつどもえですが、最新12巻と1巻を読み比べると確かにその変化は明らかです。しかし、一体どのように変化したのかを具体的に説明するのは困難です。変化しているとは言え、それぞれのキャラクターは初めから明確にそれぞれのキャラクターとして描かれており、どの巻から読んでも混同する事は起こりえません。そこで、限られた一部に着目して観察してみました。

その変化を示す一例として、吉岡さんのまゆげに着目して形状の変化を観察しました。吉岡さんを特徴付ける太いまゆげですが、時系列に沿って形状を追っていくと、確かに経時的に変化していく様子が分かります。

まず①で示した登場直後の1巻ですが、この時期の眉毛は後の時期とやや異なり上に凸の形状を示すことが多いことが分かります。もちろん困ったシチュエーションではハの字または下に凸を示すのですが、普通の状態では垂れ下がることはなく、水平を保っています。

2巻以降は
シチュエーションのいかんに関わらず、②のように平行四辺形によるハの字、または下に凸を取る事が多くなります。この時期の特徴は眉の幅が全長にわたって変化せず、エッジに角度がついている事です。ペンで輪郭を描いて塗りつぶすようにベタを入れているのではないかと推測されます。引き気味のロングショットでは、筆ペンで一気に描いたと思われるコマもありますが、アップでは基本的にシャープなエッジになっています。

6巻からは、③に示すような筆ペンで一気に描いたと思われる形状に移行します。形状も平行四辺形または幅の等しい曲線から、水滴状といってもよい形になります。この形はアップのコマでもそのまま大きくなるだけで維持されています。連載中の現在にいたるまでこの形は続いており、現時点での完成形と言えるものです。この変化は5巻から6巻にかけて漸進的に起こっていますが、あえて特定するなら100卵性と101卵性がその境界であると言えます。

のりお先生は単行本3巻108Pの「わりとどうでもいいキャラクターに関するメモ⑤」で吉岡さんについて「眉毛の太さが難しいようなそうでもないような。」と記載しており、まゆげに注意を払って作画している様子が窺われます。吉岡さんは基本的に困った表情をして作画される事が多いため、これを効率的に描ける方向に形状そのもの変化していったのではないかと推測されます。

今後も連載が続くにつれて変化することが予想されるので、吉岡さんのまゆげの形状の変化を注意深く観察していく必要があると思われます。

【スマイルプリキュア】今週のがま口れいかさんと疾走なおさん【第36話】

121023blog
あかねさん、間に合ったでしょうか・・・。

全力疾走の後、バス停のベンチで少し休憩。まるで多段式ロケットの様にあかねさんを加速させていくみんなの姿がとても良かった。 5人で良かった。

ブライアンマジでイケメンでしたね。最初はえー・・・と思ったのですが、前向きで謙虚なそのイケメンぶりにいつしか応援させられてしまいました。芸人回といい、こういうスレスレのネタを上手に料理しちゃう所が作品の力だなと思います。ブライアンとあかねさんの会話が自然だったのも大きい。この辺は演出の力でしょうか。あかねさんの感情の陰影も、その揺れ方がリアルなのでソウダヨネーと思わされてしまって完全に乗せられていてちょっと悔しい。

やっぱり女の子向けの作品なのだから、こういう方向の話があるべきなんでしょうね。残り4人の反応もそれぞれ良かったんですが、なぜかこういう時だけ人一倍表情がアホっぽくなるれいかさん。いつもの究極超人が緩んじゃっていて、グッと来ますねグッと。

と言うわけで来週は怒濤のれいかさん回の模様です。マジョリーナさん中二バージョンもついに解禁の様なので楽しみ楽しみ。

みつどもえ236卵性 ペロペロペロペロ/人類史上稀にみる伸身

121018blog
緒方家の昼食

運動会と言えば父兄と一緒にお昼ご飯。緒方家の場合はおがちんが自分で作っているんでしょうね。おがちんはストーカー兼主婦兼妹なので実に多機能かつ高性能です。そしておがちんは一郎太といる時だけは普通なんですよね。一郎太が普通じゃないから対比で、という訳ではなくて全ての反応がちょっと困った兄を持った普通の女の子なんですよね。

引き続き運動会です。のっけからマイクのコードで自縄自縛なひとはが大変性的です。しかもそのマイクにSSS隊の唾液が濃厚にコーティングされていると思うと!!ちょっとそれはどうかな・・・って感じですね。残念。

なぜか昔から運動会では放送関係に縁の深いひとは。6巻のおまけ4コマでもマイクに向かって一生懸命応援していた声がお経にしか聞こえなくて、逆にさっちゃんをパワーアップしていたこともありました。今回はまず綱引きを実況。「汚い綱」って。あからさまにやる気がありません。ひとはが運動会にありがちなありきたりのフレーズを投げやりに話すだけでこんなにも退廃的な雰囲気に・・・。矢部っちも困っていますが、多分決めた時に分かっていたと思うのです。お泊まり回の時の話芸でアナウンスしたらいいと思うんですけれど。

そこに逃亡者が転がり込んできます。SSS隊による
借り物競走という名のプライベートな運動会種目、あえて言うならしんちゃん拉致競争の魔の手から本部席に逃げ込んできた受難のイケメンしんちゃん。借りるべきものとして伊藤さんが「甘いもの」加藤さんが「いい匂いのもの」おがちんが「佐藤くん」の札を持っています。加藤さんが研ぎ澄まされた嗅覚の持ち主である事はよく知られていますが、ひょっとすると伊藤さんは味覚が鋭いのでしょうか。クンクン加藤にペロペロ伊藤?かくまわれついでに放送委員の仕事を押しつけられたしんちゃん。仕方なしにアナウンスをする羽目になりますが、当然そのしんちゃんボイスはSSS隊を招き寄せることに。

本部席にぽつねんと残された「佐藤くんの使ったマイク」を見逃すはずもなく。電源を切らなかった結果、はしたない音が全校に響き渡ります。全校ドン引きですが、奪い合うようにマイクに舌を這わせるSSS隊の三人の姿は確かに官能的であるに違いありません。周りに誰もいなかったのか・・・。

そこにやって来た、息子のストーカー被害に心を痛めるあかりママ。無自覚に張り切るおがちんをよそに、後ろめたい表情の伊藤・加藤の二人。警官である兄一郎太まで登場したためそっとその場を去りますが、自覚がある変態はなかなか生きるのが辛い模様です。反面おがちんの推理は冴えに冴えまくります。自分のことですしね。にしても照れているおがちんが何気にかわいいですね。ほんわかぱっぱですよ全く。 

マイクペロペロに恐れをなした他学年の放送委員が職場を放棄したため、急遽マイクを握る一郎太。6年生の組体操ですが、当然愛梨とその他の愉快な仲間達による、おがちんのおがちんによるおがちんのための種目になっています。意外と実況のフレーズが文学的なんですよね。妹への愛がなせるわざと言えましょう。 

無意識に捕縛されていた草次郎パパですが、いつもの事なので慌てず騒がずなすがまま繋がれたままに組体操を見ております。もちろん探すのは愛しい娘達。予告通りひとりで5人扇をしているふたばはいいとして、上半身モロだしでピラミッドを形成するみつばを発見、折しも周囲も騒ぎ始めます。父の目すら騙されるふたばの絵の凄さはさておき、さすがに父として黙って見ていられません。愛梨の全てを実況している一郎太からマイクを奪い、服を着るよう呼びかける父。横では一郎太が「丸井さん落ち着いて・・・」と制止しますが、草次郎パパが丸井さん呼ばわりされるのって珍しいですよね。丸井みつば=トップレス組体操の図式が全校生徒の頭に植え付けられた瞬間です。痴女とどっちがアレでしょうか。

そしてお決まりの署にご同行なのですが、一郎太も制服姿なのでひょっとして勤務時間中?平和な鴨橋ならではの光景です。組体操を終え、放送席に戻ってきたひとはが目にしたのはヨダレの海と双眼鏡。しんちゃんがみつばのトップレスに興奮して・・・という誰も幸せにならないしんちゃん変態オチの横で、真面目に仕事を再開するひとは。マイクはよく拭いた方がいいと思います。相変わらずの運動会でした。 

【スマイルプリキュア】今週のニュータイプれいかさんとアースノイドなおさん【第35話】

121016blog

戦え!!ビューティー1

大張 正己さんが参加されていると知ってふと脳裏に浮かんでしまいました。ごめんなさい。イクサー1とれいかさんはその礼儀正しい言葉遣いに共通点がありますね。宇宙一礼儀正しい戦士でしたっけ。大上浩明さんデザインのイクサーロボの端正な女性的ラインも良かった。ヒロインが問答無用で全裸とかも懐かしい感じです。出て行けビーム!

ロボ回です。未就学児童の皆さんはついて来られたでしょうか。特に女児の皆さん。
今回ウルフルンさんとアカオーニさんが一番楽しんでましたね。ロボットアニメなら良きライバル的ポジションですもんね。 三人揃って登場して、二人してハイパーアカンベェ化とか掟破りで楽しすぎます。合体まで楽しんじゃって、この人達はどこまで人生をエンジョイすれば気が済むのか。

先週謎だったデコルは天使でした。しかも早速ロボに羽を与えるという意外なギミックで大活躍。みゆきロボのデザインの確信的ダサさには恐るべきバランス感覚を感じました。れいかさんの手によって自在に動くと実にかっこいいんですよね。ロボットは結局デザインより見せ方なんだなあと改めて思いました。

大百科に一通り目を通してロボを乗りこなすれいかさんには、マニュアルをめくりながらザクをアレした某ぶたれたことのない少年も被ります。悪ノリすれすれですが、スタッフ的な事まできっちり決めてくるので清々しい回でした。
記事検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ