Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2012年12月

みつどもえXXX卵性 みつどもえ2012

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227卵性と228卵性の狭間で
「1年3ヶ月ぶりのヘアピンかあ・・・」「ずっと三女さんとさっちゃんに取られてたもんね」
二人とも雨宿りでみっちゃんに服を借りたまま、丸井家に居候しながら1年3ヶ月を過ごしていたと想像すると、それでもちょっといいかなと思いました。

いよいよ2012年も年の瀬に差し掛かってきました。清々しい程何も無かったマヤ歴の終わりもクリスマスも何とか無事やり過ごした今、これから新年を迎えるに当たってやはり今年を振り返ってみないわけには行かないでしょう。

みつどもえの2012年はズバリ連載再開、これに尽きます。
大いなる復活の年とでも言うべきでしょうか。中断したまま再開の見込みすら立たない漫画も多い中、終わってみれば意外と短い1年3ヶ月でした。とは言え事情も分からぬままひたすらみつどもえの連載再開を待ち続けた今年の前半は、読者として非常に辛い日々であった事は間違いありません。個人的には2011年4月の中断直前から海外にいて、再開されぬまま帰国してからも間接的な情報を藁にすがる思いで眺めておりました。ネットに時折流れる心ないデマに一喜一憂させられたのも忘れがたい事です。連載中断後一切の説明が無かったことから、正直な心情としてのりお先生の健在すら疑わしく思えた時期もあり、何らかの情報提供はあっても良かったのではと今でも思います。もちろん再開された今となってはどうでも良い事ではあるのですが・・・。

しかし、7月中旬にチャンピオン作家のツイートで連載再開が報じられ、デマを疑いつつもそれはチャンピオン誌上でも正式に予告され、7月26日のチャンピオン上でのまるでブランクを感じさせない復帰を成し遂げてようやく忍耐の日々は終わりました。長い中断の間、連載再開は多分何事も無かったかのように行われるのでは、と予想したりしていましたが、事情の説明は無かったもののみんなで土下座したりしていたのは待ちくたびれた読者へののりお先生の気持ちの表明だっとのかなと思います。

半ば予想されていた本誌からの月刊の別冊少年チャンピオンへの移籍もスムーズに行きました。現在はカラーページ+8P二本で安定した連載が続いています。週刊から月刊への移動は寂しくないと言えば嘘になりますが、読む側も月刊のリズムに馴染んできたような気がします。そのうち月に8Pになるのかな、と思っていましたが、関連のある二話を一気に読めるのも良い構成のように思います。カラーページがある分どのくらいのりお先生の負荷が減っているのか分かりませんが、読者としては嬉しい感じです。

連載再開に伴って、長らく待たれていた単行本12巻が無事に発行されたのも喜ばしい出来事でした。ようやく手に取れた単行本にその週に掲載された回まで収録されていて、連載再開→単行本発行でみつどもえの勢いを取り戻そうという強い意志の存在を感じさせられました。
休載期間中も連載再開に向けた周到な準備が続いていたという事なのだろうと思われます。単純に連載を再開させるだけで無く、万全の体勢で再開に備えていた事が感じられました。

今後の単行本ですが、現在のペースだとこれまで年約2冊だった単行本が1冊になるのでしょうね。逆に毎回カラー扉がある事から、ひょっとして長く待たれていた画集が出る環境が整ってきたのかと淡い期待を抱いています。是非出して欲しいと心から願っています。個人的にはカラーイラストだけでなく、初期稿や設定画、特に各話での各キャラクターの服装設定が見たいと願っています。

2013年のみつどもえはどうなるでしょうか。まずはこのまま今のペースで読めたら素晴らしい事だと思います。きっとますます盛り上がると確信して、2012年を
復活の年として祝福しながら別れを告げられる幸福を噛みしめたいと思います。

みつどもえ240卵性 も・・・元々私はチョコ味なの!!/まったく感情のこもってない声!!

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そーいえばこのくま自分の名前を言って鼻をつまむと「○○ちゃん、お友達になろうね♡」って言うんだったー

宮「なかなかハイテクじゃないか。どれどれ」吉「見て!宮ちゃん!!なんだか急に震え始めたよ?」

1月号二本目は三つ子の寝室で始まります。みっちゃんはパンダの着ぐるみ風パジャマといきなり破壊力高過ぎないでしょうか。就寝前、ひとはにお菓子を食べるなと注意されているみっちゃん。「お菓子じゃなくても肉とか魚とかもダメだよ」のダメ押しがこの二人の長い戦いを物語っています。ベッドで肉魚を貪るみっちゃん・・・も容易に想像がついちゃいますね。

さて、早速みっちゃん。NAMAを読みながら「寝なきゃいいのよ」などとのたまいつつスナック菓子を貪っていらっしゃる。一休さんレベルの言い逃れはさすがに三女さんには通じません。こんな事もあろうかと開通していた覗き穴から一部始終を観察されるみっちゃん。穴から見下ろす陰気な目に放った渾身の一撃は、なんとも性的なひとはのペロペロ攻撃にあって返り討ちです。「ひゃああん」が大変に良いですね。みっちゃんが元々チョコ味というのは意外とそうなのかもと思わされます。

翌日みっちゃんが家を空けたのを見計らってがさ入れ開始です。大掃除と言う事は年末なんでしょうか
。少なくともスタイルは完全に大掃除仕様。お菓子も没収では飽き足らず、ゴミ袋に叩き込んで廃棄の構えという本気さです。ひとはが「秘境」呼ばわりしていると言う事は、みっちゃんは頑なにベッドの自分のスペースへの接近を拒んでいる様子が窺えます。丸井家の家事分担はどうなっているのか。同じ部屋で過ごしていて大量の菓子を気付かれる事無く搬入している辺りにみっちゃんの本気も窺えます。しかもがさ入れしても予想された所に菓子を発見できず。マットレスを剥いでみるとそこには大穴が。あたかも地下レジスタンスの武器庫のように隠匿されたお菓子のやまがベッド下の引き出しに。かさばる袋菓子をそのままくぐらせられる穴は相当大きいはずです。

怒りに震えるひとはがみっちゃんの愛熊を力を込めて抱くと、熊の股間からどう見ても排泄された何か的なものがポロポロと。なんとくまのぬいぐるみすらみっちゃんのお菓子庫に利用されているこの周到さ。お菓子を抜き取るとくまは皮だけになって虚脱してしまいます。さすがにこのままに出来ないので代わりに詰めるものを思案するひとは。意外と大きい開口部にひらめきます。ちなみにこのくま、カラー扉に登場している所を見ると、今回のクリスマスで貰ったものかもしれません。
 
いつものチーム杉崎を引き連れて帰宅したみつば。友達のいる前で自分のベッドに寝転がるのはどうかと思いますが、異変を察知するみつば。意外と鋭い。ひとははくまを被って上半身だけベッド脇から出して、お菓子を求めて手を突っ込んできた所を怖い顔で迎撃のプランですが、風向きがおかしくなってきました。どう見てもギミックの入っていなさそうな皮だけくまちゃんに喋らせようとするみつば。仕方なくそれっぽく喋るひとは。この時点でバレバレですが、異変時には脱出の手はずを整えている辺りが頭脳派の面目躍如。さっそくSOSをふたばに送信です。

みっちゃんはたたみかけるように笑わせる作戦に。みんなの前で笑わないひとはをゲラゲラ笑わせた上で剥ぎ取ってさらし者にしようとするみっちゃんも容赦ありません。この辺り結構互角に戦うのが面白い所。仕方なく大笑いするひとはに迫る屈辱の時。しかしその時ふたばがひとはの足と勘違いしてみつばの足を思い切り引っ張り、大穴を開けられていたベッドはあえなく陥没へ。

みっちゃんが恥ずかしいのもアレですが、せっかく新調したベッドがまた壊れてしまってどうなるのか丸井家。父の堪忍袋の緒が心配です。

今回の付録のクリアファイルがとてもいい感じでした。表のみつご、裏のSSS隊、千葉しん、チーム杉崎それぞれかわいい。是非これからはみつどもえグッズをバシバシ付けて頂きたいものだと強く希望します。

【スマイルプリキュア】今週の号泣れいかさんと号泣なおさん【第43話】

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書店にて。

れいかさん留学取りやめの後、前日に慌てて買ったイギリス英語の会話本を返品しようとするなおさん。レシートを無くして涙目に。
「その本は私たちの・・・えっと・・・旅行で使いましょう、なお」的な感じで。・・・には好みの文字列を。

君は泣いたか!?私は泣いた!!
と言う訳で戦々恐々として迎えたれいかさん留学回でした。いつもはクールなれいかさんがわんわん大泣きしながらみんなと一緒にいたい!!と叫ぶシーンはスマイルプリキュア屈指のシーンになったと思います。このシーンに力を与えたのは冒頭からの張り詰めた重い演出の積み重ねだったと思いますが、ここでで一気に決壊しましたね。すごく冴えた演出だったと思います。

れいかさんみたいな生真面目な才人がみんなと一緒にぴょんぴょんしているミスマッチが持ち味だと思っていましたが、 そこが自分の居場所だと思い定めたわけで、これでいいんだという安心感が見ているこちらにも湧いてきました。

おいおい留学って・・・と思わせておいて、申し込んだのは1年生の時とか脚本もがっちり掴んで話さない感じでした。れいかさんのお母様のメモが万年筆書きで「味噌 醤油」とか細部まで行き届いていましたね。お祖父様の向きを変える所作にも、れいかさんがただのお嬢様ではない事がきっちり描かれていてやはり凄いなあと思っちゃいました。

ジョーカーさんも徹底したゲスぶりを発揮して盛り上げてくれました。やはりれいかさんとは対等な力ながら光と影、影の側から激しくその存在を問うからこそキャラクターが立体的に浮かび上がる訳です。あかねさんとウルフルン、やよいさんとアカオーニ、なおさんとマジョリーナも皆影から照らす存在として見事でした。(ウルフルンさんは可愛すぎでしたが)みゆきさんはピエーロ様がその影というわけで、やはり主人公にふさわしいのかなと。来週はいよいよ大詰めの戦いになだれ込んでいきそうで、目が離せません。終わって欲しくないけれど・・・。三幹部は地下牢にでも詰め込まれてるのかな・・・。顔を見ないと落ち着きませんね。

みつどもえ239卵性 はれんちだわ/教師ともあろう者が・・・

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29歳と6歳で生きようと思った。

龍ちゃんの天使の寝顔に、海江田先生の新たな世界が開かれる・・・!と、言うよりかつてしんちゃんを全力で追いかけていた前科があるので、これ系の展開は不可避なのではないでしょうか。龍ちゃんはイケメンかつ資産家の子女と言う事で、年齢だけを除けば海江田先生のスコープど真ん中であると考えられます。何らかの過ちが起こってしまっても不思議はないのです。サンタを否定して回るくらいならサンタそのものになって色々しでかして頂きたいと思います。 

12月です。クリスマスです。見よ!この美麗なカラー扉。一番危険なのはひとはですね。別人のようなこの妖しい表情。膝に重ねた口許が危うい!ふたばの谷間とみっちゃんの太ももも称揚されてしかるべきでしょう。毎月のりお先生のカラーが拝めるとか幸せの極致では無いでしょうか。

クリスマスと海江田先生。水と油。基本的に年中ささくれ立っている海江田先生の心が極限まで荒む聖なる夜。 ネット上のクリスマス中止のお知らせはもはや恒例行事ですが、海江田先生はクリスマスを楽しみにしている児童の心を根本から破壊しようとする点で明らかによりアグレッシブです。幼き者達の夢を打ち砕いて回る海江田先生が標的にしたのはサンタの実在を疑わないふたばと毎年サンタの直接訪問を受ける龍ちゃんの二人。

そもそも冒頭からして、みっちゃんの緑のスカートに赤い血痕が付きそうになった瞬間、「緑と赤の組み合わせを見るとイライラして我を忘れる」ので電撃的なスピードで手当をしてくれてしまう海江田先生。ここまで来ると12月は商店街やスーパーにすら立ち寄れないのではないかと思えてくる三十路先生の徹底した憎悪の深さに戦慄です。純粋な子供の夢が壊れる瞬間に目を背けながらサンタを否定して回っているところまで来ると、本当にクリスマスは中止した方が良いのではないかと思えます。みっちゃんと仲良く壁新聞を貼っている宮ちゃんですが、やはり宮ちゃんくらいのツッコミ力でないと海江田先生には釣り合わないのかも。

6年3組にはサンタの存在を信じる純粋無垢さんが二人も生存していました。疑う事を知らないふたばとしんちゃんのまさのぶパパをサンタと信じて已まないおがちん。おがちんにサンタ=まさのぶ説を聞かされて手紙をしたためるふたば。「まちはまさのぶだらけです」のシュールな事よ。そしてまさのぶ=男として捉える三十路は杉崎家のクリスマスパーティ(クリパって略すの?)に来る事になってしまいます。これまで苦心惨憺、龍太のサンタへの疑念を何とか拭ってきた杉ちゃん他は大混乱に陥ります。イケメンまさのぶを用意して三十路先生を鎮めようという所まで追い込まれる三人。

かくしてやって来た恒例の杉崎家 クリスマスパーティですが、まさのぶへの幻影がはじけて完全に目が死んでいる海江田先生は「サンタはいません」という直球なセーターを着用して乗り込んできます。なんとかこの不吉な文字を龍太の目に入れたくない杉ちゃんは物理的に隠して乗り切ろうとしますが、眠くなった龍太の元にわざわざ乗り込んでいく鬼畜な海江田先生。

しかし、サンタを信じる龍太の無垢な寝顔が海江田先生の心に僅かに残った良心を 目覚めさせます。教師として、今までの所行を恥じる海江田先生。龍太に見せつけようとしていたアンチクリスマスなセーターを脱ぎ捨てようとしたその姿を目撃した杉ちゃんと麻里奈ママ。傍目からは誤解のしようもない破廉恥きわまりないその行為の代償は・・・!

やはり海江田先生はこういう時にこそ輝きますね。来年も是非そのままでいて欲しい三十路こそ海江田先生の魅力がぎっしり詰まった239卵性でした。

【スマイルプリキュア】今週の上から二番目れいかさんとおねえちゃんなおさん【第42話】

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幼い日の約束・パート2
ちゃんと二人は幼馴染みで家を行き来していたんだな!!と胸が熱くなりましたね。れいかさんも義弟妹が6人もいて大変です。

緑川家は今では珍しいくらいの子だくさん家族ですが、何と更に妹が一人増えてしまいました。14歳のなおさんを筆頭に7人きょうだいになりました。少子高齢化に対する砦、緑川家と言うべきでしょう。

そして一人また一人と数を減らされていく三幹部の最後、マジョリーナさん。3人の中で最もシリアスな性格付けの彼女はさすがに最後の戦いはエグい方向で挑んできます。幼い弟妹を人質に取っての攻撃。この年代がターゲット層のはずのプリキュアのコードすれすれではないでしょうか。

さらに追い打ちをかけるプリキュアは人前では変身しない、というお約束ゆえの葛藤。しかし、弟妹を救うため、なおお姉ちゃんは意を決して変身します。でもあの変身シークエンスって、横から見てたらどう見えるんでしょうね。実時間では何か叫んだと思ったら光に包まれて一瞬で変身完了、でしょうか。そこら辺のメタな疑問も滲み出てくる展開となりました。

何よりの見所はれいかさんが今までの鬱積を晴らすように、なおちゃんとの昔話を披露してくれたシーンでしょうか。電話(黒電話でしたね)に始まり、幼い日のれいか・なおまで出てきてこみ上げてくるものがありました。最後のシーンでなおさんの肩を抱いたのがみゆきさんでしたが、それでもいいかと思えるれいなおぶりでした。

来週はれいかさんが留学するそうですが、緑川家に国内留学ですよね?
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