※絵の内容と本文とは関係ありません※
先週よく確認しないまま三女さんをお団子頭にしてしまいましたが、248卵性を読み直していた所二つ結びになっていました。みつどもえへの信頼感はこういう細かい所をきっちり描き分けて来る所にあるのかなと思った次第です。三女さんは早くおなかの所からボールを出さないとあらぬ誤解をうけないか心配です。
みつどもえ作者である桜井のりお先生がPNとは裏腹に女性作家であることは広く世に知られていますが、単行本を手に取ったばかりの読者はその時点で男だと思いながら読み始めるのが常ではないかと思われます。少なくとも自分もそうだった訳ですが、ある時点で違和感が心にまとわりつき始めます。その違和感の源は小学生を活写しすぎているリアルでしかもかわいい服装でした。世には小学生向けファッション雑誌がちゃんとあって、時々ネットに紹介されたりしていますが、やはりその中の小学生ファッションは異次元のもので、道ですれ違う小学生のそれとは全く違う訳です。みつどもえ作中のファッションは登場キャラクターごとに違和感なく設定され、しかも着回しなどのコーディネートがとにかく細かい。そして男が小学生に着て欲しいファッションでは無く、「小学生が自分で選んでいそう感」が強くあって、この作者は女子小学生の生まれ変わりか!?と思っていた所、女性だと知って納得したのでした。
同じ事が髪型にも言えると思います。見た目重視のありえない髪型では無く、髪量がまずあってこれをまとめたらこうなる、というのがちゃんとしていてしかもシチュエーションに合わせて変化します。吉岡さんはプールやお風呂では二つ結びにするし、宮下さんは変わらないようでバレット?がゴムだけになったりする。宮下さんも宮下ヘアーとしか言い様のない髪型ですが、あれはほどくともの凄い髪の量と長さになって大変身できるのですが、本人のスポーティーな性格上あまり下ろしてくれなくて、たまにそうなると読者の自分はうれション状態になったりする訳です。
単なる記号的な描き分けじゃなくて、生命を吹き込む描き分けは言葉で言うのは簡単ですが、難易度が高いと思います。目的を持って、観察力と経験と想像力を総動員しないとできないと思うのですがどうでしょうか。