ふたば絵日記創作秘話
意外な事に、みつご中唯一絵日記が作中に登場していないふたばさん。全ての日におっぱいが描いてあるのは間違いないと思うのですが、一歩進んでコマを割って長編まんがを描いているかも。夏休みは40日ほどあるので読み応えがありそうです。
壁新聞はみつどもえを語る上で外せない重要アイテムですが、夏休みに限って言えば絵日記も負けず劣らず頻出のアイテムです。今月号に至っては自らの尿でゴワゴワになった某S崎さんの絵日記まで提出される事態に至っています。6年生にもなって絵日記?と思わないでもありませんが、いつ頃まで書いていたのか思い出せないでいます。今の小学6年生は絵日記を書いているんでしょうか。
絵日記は描いている本人になり切らないとなかなかリアリティが持たせられない事を考えると、実にみつどもえ的なアイテムに思えます。筆跡・絵柄にとどまらず、何をどう描くかはまさに個性。たんなるキャラ付けにとどまらない絵日記の個性まで楽しめるのが本当に素晴らしい。
そう思って読み返してみると、その登場は意外に遅く6巻105卵性「夏のわたし」から。一連の夏休みものの中でも名作の誉れ高いエピソード(個人的感想)ですが、そこにはひとはとみつばの絵日記が重要なアイテムとして出てきます。ひとはの絵日記は主にみつばや家族が描かれ、自分は登場しません。ザリガニ釣りを経てようやく登場したひとはに自分の気持ちに素直になり始めたひとはが重なって何度読んでもいい話です。対するみっちゃんはぶれる事なく自分だけ描いていますが、HARAKIRI!と見まがう豪快な画風であってもこの時はまだそこまでひどくない絵なのが面白い所です。
次は一年経った次の夏休み、9巻154卵性「太陽と地味な教室」。直接は描かれていませんが、みっちゃんが頭を足蹴にされているひとはを絵日記に描いてやる!と叫んだり、上半身裸で背中をふたばに踏まれているみっちゃんをひとはが絵日記にスケッチしている様子が出てきます。
さらに一年経った11巻200卵性「帰路の旅」。この夏はさっちゃんが丸井家に居候していた夏でした。夏休みの終わりにみっちゃんの絵日記の手伝いを押しつけられたさっちゃんが、8/12の日記にUMAが描かれている事に狂喜しています。8月中旬までちゃんと描いてあると言う事はみっちゃんもそれなりに真面目に取り組んでいたようですね。UMA=チクビなわけですが、みっちゃんの画風はさらにキュビズム方向に進化を遂げています。
そして休載を挟んで今月号の吉岡さんとさっちゃんと某S崎さん絵日記公開に至るわけですが、11巻まではあくまで丸井家に限定されていた絵日記が、今回チーム杉崎まで広がった事で他のクラスメイトの日記も来年の夏には垣間見える可能性が出てきました。SSS隊ストーカー日記とか千葉氏秘技開発日記とか峰さんお味噌汁日記とか色々夢が膨らみます。