
吉岡はあたしが守る・・・
的な事を言わなくてもいい関係に既に到達しているって素晴らしいと思います。
みつごのたましいさんの記事でも既に触れられている通り、「杉みつ」はみつどもえの正に主旋律と言うべきぶっとい縦糸であろうかと思います。しかし、みつどもえの織りなす人間関係の綾でもっとも美しい横糸は何かと問われたら、ためらうこと無く「吉宮」であると答えましょう。幼少時から吉岡さんをかばい続けて来た宮下さんとの間に育まれたその友情はもはや水や空気のレベル。不可欠だけれど意識すらしない領域に達しているのです。素晴らしきかな吉宮あるいは宮吉。腐女子ではないので単に言いやすい吉宮が好きなのですが、この際受け攻めは置いておいてベストフレンドと言うことで。
1~3巻:萌芽期あるいは沈黙の宮下さん
今でこそ疑い無く無二の親友な二人ですが、その目で単行本を読み直してみると、確かに初期から杉ちゃんの取り巻きとして一緒に描かれてはいるものの、案外二人の間は淡泊そのもので特段の関係性は感じられません。1~3巻は三つ子内部や杉みつあるいはさっちゃんに重点が置かれていたせいでしょうか。一方で目立つのが宮下さんの沈黙。うざいどころか基本的に後ろで押し黙っている宮下さんは今見ると違和感バリバリで吉宮どころではありません。
4~6巻:開花期あるいはしがみつく吉岡さん
みっちゃんと杉ちゃんが接近し始めるのを契機に、チーム杉崎内部にも光が当たり始めます。
4巻69卵性のカレー回で、吉岡さんに続いてカレーの味見をする宮下さんに吉宮の蠢動を感じます。70卵性でヘアピンを外して宮下さんが認識されなくなった時の吉岡さんの「あれ? 宮ちゃんは?」が「宮ちゃん」の初出でしょうか。「いつもいる宮ちゃん」が形になって表れた瞬間です。
5巻81卵性で、宮下さんが三女さんをペアに選んでしまってあぶれた吉岡さんの困惑、86卵性で明らかにこれまで以上に接近して事態を見守る二人、85卵性で千葉氏に眉毛呼ばわりされて宮下さんの胸に飛び込んで泣く吉岡さんと加速していきます。この辺から宮下さんもウザさ全開になってきます。一安心と言った所。
6巻では108卵性115卵性で安定の吉岡さんのしがみつきが吉宮の絆の確立を感じさせてくれます。
7~9巻:爆発期あるいは木曜の相談
7巻はある意味ピークです。なぜなら至高の132卵性「木曜の相談」があるから。恋愛相談を自分にしない事に苛立つ宮下さんの独り相撲を受け止めた上で再確認される二人の絆。これを超える吉宮回は今のところありません。必要もないのかも。129卵性で宮下さんを電信柱がわりにする吉岡さんや134卵性のお泊まり会で二人並んで熟睡するシーンなど見所も多い7巻。
しかし8巻136卵性のNAMA回も負けず劣らずの吉宮濃度。「一生離さない」の後の吉岡さんの宮下さんへのもたれかかりは爽やかな木曜の相談とは別のベクトルの肉体的な艶めかしさがあります。まさに事後。疑いようもなく事後。事って何だ。
9巻は巻頭カラーと162卵性のハロウィンが白眉でしょう。ドラキュラ宮下と魔女吉岡でぴしっと揃っているのが大変素晴らしい。
10巻~:そして未来へ・・・
10巻と言えば186卵性で吉岡さんのベッドの上で二人並んで岡ジュン先生のひわい小説を読みふけるシーンが危険極まりありません。このまま勘違いした紗江子ママの乱入が無ければどうなっていたやら。
11巻では退行モードのふたばに振り回された宮下さんがいつもの友人の価値を再確認する192卵性で良い吉宮があります。201卵性のアバンチュールでは、千葉氏や松岡さんより前に宮下さんとアバンチュールすべき自分を見失わないで欲しいという意味での歯がゆい展開がありました。
12巻は219卵性で宮下さんの女子力問題が焦点になります。何と言っても吉岡さんの部屋で全裸ですからね。追加イラストの★宮Style★も忘れられない一枚です。そして227卵性。宮下さんのヘアピンパワーで連載そのものを危うくした回ですが、二人で雨宿りに来て二人で着替えをしている良い吉宮回でもありました。その後再開した連載で吉岡さんが松岡さんを三女さんと争う意外な展開もありましたが、今は安定期なのかなという雰囲気です。
個人的には木曜の相談抜きには吉宮は成り立たないと思いますが、他にもぐっと来るエピソードがあってやはり良いものだと再認識しました。みつどもえの人間関係は本当に多様で、吉宮的な距離は他には当てはまらないんですよね。人それぞれの気に入った関係を探せる懐の広さがみつどもえの素晴らしさなのではないでしょうか。







