Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2016年03月

みつどもえ317卵性 我が家の教育方針に口出ししないでくださる!?/みつばの恥辱ゴッソリ撮れてるわよね〜〜

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白菜が乳酸菌に蹂躙されるさまを鑑賞する杉ちゃん

みっちゃんの痴態を隠し撮りしていた時間よりも、漬け物石として使われていた方が圧倒的に長かったものと推察されます。

2012年8月の232卵性(12巻・「うちの子ルンパ」)からおよそ3年半。掲載当時、当ブログでは杉崎家から贈られたルンパがみっちゃん情報の収集を目的としたサンプラーであることを予想しました。ビンゴ!ルンパは杉ちゃんのカメラが仕込まれスパイ機であった事が今回明らかとなりました。一歩踏み込んでみっちゃんの全情報を収集すると予想していましたが、残念ながらその実体は単なる盗撮マシーンだったようです。確かに毛髪やフケ等の生体試料はひとは・ふたばにとどまらず草次郎パパやチブサのものの混入が予想されるわけで、映像に絞ったのも納得はできます。今回は意外に長期に渡った丸井家でのルンパの記録です。

タイトル画はそれぞれのペットと戯れる3人。そして物陰からじっと様子をうかがう円盤状の影。これこそが今回の主役ルンパ780R。現在のルンバの最高機種は980ですので、この辺にも時間の流れを感じます。みつどもえ時間のささやかな証人ですね。 

すごく久しぶりな、チーム杉崎が丸井家に集まっての勉強タイム。金魚の喜怒哀楽について熱弁を振るうみっちゃんはさながら魚愛づる姫君。そしてそれに対するこれも久しぶりな吉岡さんのやや暴言寄りのセリフですが、みっちゃん・ふたばはともかく、1巻からチクビ愛を貫いてきた三女さんには確かに心外なセリフであったでしょう。みっちゃんにとっては支配者から見た絶対的弱者、ふたばにとっては手加減できる存在、三女さんにとっては身勝手で傍若無人な人間からの避難所。動物との関わりも三者三様です。

吉岡家でのペットはルンパ。純次パパの愛を奪う物の存在が許されない吉岡家では、ペットになれるのは無生物しかあり得ないのかも。食いつく杉ちゃんですが、吉岡さんが引き気味なのは杉ちゃんの勢いゆえと理解しましたがどうでしょうか。それとも3台いる事を強調する事で広さアピールに引いたのかな。そこで思い出される3年前の丸井家に嫁いだルンパ。みっちゃんの後を離れないルンパを麻里奈ママの許しで丸井家に進呈する事になったのでしたが・・・その大きさ・形から丸井家ではひとはの手によって漬け物石という斜め下の活用しかされていなかった悲劇。しかしひとはもマメに漬け物まで漬けているんですね。さすが主婦の中の主婦。 

久々に起動したルンパ。充電から目覚めて翌朝早速清掃活動を開始。しかし、ふたばの足をくすぐったという濡れ衣を着せられ、みっちゃんの汗を拭き取ろうとしては床に延ばしたと難癖を付けられ、丸い形がおっぱいに似ているという理由からおっぱい絵を並べて貼られて望まないカッターと化してふたばの足を傷つけと散々な羽目に。その度に犯人扱いされては家出したくなろうというもの。しかしゴミ置き場にこんな高価なものがあったらあっという間に持って行かれてしまいそうです。

運良く杉ちゃん達に拾われたルンパ。怒る杉ちゃんですが、ひとは的には自分の膝の存在価値を奪う泥棒ロボットでもあったのでした・・・。でも実際ルンバに乗る動物の動画は結構ありますね。あの動きを見ると乗りたくなる気持ちも分かろうというもの。結局草次郎パパの決断で杉崎家へ出戻りする事になったルンパに頬ずりして喜ぶ杉ちゃん。杉ちゃんの博愛主義はロボット掃除機にまで及ぶ・・・ 

事はありませんでした。杉崎家で明らかになったのは、冒頭で述べたルンパの極秘任務。さらさらっとルンパを分解して仕込んであったカメラを取り出す杉ちゃんの技術的な水準の高さは瞠目すべき。232卵性の時点でルンパがみっちゃんから離れなかった時点から、このルンパは杉ちゃんの改造によってみっちゃんを追尾するように設定されていた可能性が高いと思われます。それとも杉崎家の4台のルンパにカメラが仕込んであったのか。とにかくこの無駄に高い技術力も杉ちゃんのみっちゃん愛のなせる技です。鑑賞タイムに突入した杉ちゃんを置いて吉岡さんと宮下さんが表情のない目で退出していきますが、きっとこの晩は遅くまでみっちゃんの痴態を堪能した事でしょう。まあいつもの杉ちゃんです。むしろ杉ちゃんはこうでなくては。

出戻りルンパは広大な杉崎家で野生を発揮する同僚ルンパに怯えながら掃除機人生をリスタート。それより杉ちゃんには吉岡家のルンパへのカメラの設置をお願いしたいのですが・・・。 

みつどもえ316卵性 んも〜チキンハート・・・/うちに泊まったもんね!?

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霊が取り憑いた松岡咲子はおもむろに丸井ひとはを床に押し倒すと・・・

岡ジュン作「淫霊の棲む部屋」
矢部っちが気絶している横でこんな事が起こっていたのかも。でもさっちゃんと三女さんの仲だからいいよねっ><

IT技術の発展とともに季節感というものが急速に失われつつある現代、松岡咲子がお盆以外に活動するのもやむを得ない事だと思われます。霊のシーズンレス化はインターネットと共に始まったのです。今やクリック一つで呪われた事故物件がずらりとディスプレイに並ぶ時代。ちょっと前にのりお先生のTwitterでPCを得たさっちゃんが「大島てる」を検索する画像が現れましたが、あれは今回の予告だったのでした。さっちゃんの24/7化待ったなし。

最近割と平穏だった矢部っち周辺。矢部ひと派の人はほぼ週刊等で渇きを癒やす他は無かったのですが、今回は咲ひと派もまとめて面倒を見てくれる太っ腹展開です。眼鏡を装着して栗山っち化した抱き枕と過ごす休日の怠惰な眠りを粉砕する遠慮無しのノック。音を殺してドアミラーを覗き、そこに上尾一おかしい美少女がいたら・・・当然居留守でしょう。しかし何たる事か。矢部っちの意思に反して回るドアキー。「なぁんだ居たの」というセリフが矢部っちの教室でのステイタスを全て語っていますが、しかもなぜか背後に三女さんが。こちらはいつもの事ですが、矢部っちは鍵を大家さんに替えてもらうかドアチェーンを活用すべきではないかと。直ちに合鍵を作られるかワイヤーカッターで切られるのがオチかもしれませんが。

しかもこの二人、示し合わせて来たわけでもないという。三女さんは毎週の定期訪問、松岡さんは・・・「事故物件情報サイト」を見てここに。そこで不幸な死を遂げた人がいる部屋は「事故物件」と呼ばれ、広く定着しているわけですが・・・つまり矢部っちの部屋も。通常告知義務があるそうですが、間に人が居住すれば義務が無くなるため格安で貸し出されたりするアレですね。しかし謎の女性名を冠したサイト等によって広くその情報が共有される事により今回の悲劇が起こってしまったのでした。

三女さんが見つけて松岡さんに教えたのか、三女さんに教えられて近所を検索していた松岡さんが発見したのか。しかし今回は矢部っちだから良かったものの、松岡さんはこんな情報を知ってしまったら他人の家にでも乗り込んで行きそうで危険すぎますね。色々な意味で。

松岡さんの日曜の訪問には不似合いな巨大なバッグ。そこから現れた寝袋、そして同棲的な感じで置かれる歯磨きコップ。さっそく寝袋をひいて張り込みを開始する松岡さんですが、 ビデオカメラ3台で監視までする徹底ぶり。以前墓地で入浴中の松岡さんをビデオカメラが記録していてこれが住職少女の敵説を強く引き起こしましたが、やっている事は自分も同じだから何の違和感も無かったんですね。

入り浸る三女さんによって既に風前の灯火と化している矢部っちの教職人生ですが、最大級におかしい美少女によってあっさりと吹き消されそうになり、三女さんにすがる矢部っち。しかし自殺の詳細を聞かされた上に松岡さんの滞在が36日間に及んだ事を知らされ絶望する他ありません。霊がいないと松岡さんが納得しさえすれば、と三女さんが憑依されたフリ作戦を考案しますが、肝心の三女さんもリアルな事故物件ではビビってしまいます。本気で怖がる三女さんもなかなかレアな絵面。今後の矢部家訪問に影響を与えないかが心配されますね。

気配を感じて浴室に来る松岡さん。こうなれば最後の手段。大根丸出しで憑依を演じる矢部っちですが、松岡さんにはダイレクトヒット。とにかく松岡さんを外に誘導しようと「フッた 男を殺しに」と呟きながら律儀に座り込んで靴を履き始めます。普通なら一緒に外に誘導されるでしょうが、松岡さんは常に直接行動の人。首筋に手刀を振り下ろして矢部っちを失神させると、さまよい出た霊を自分に取り憑かせようとするではありませんか。

目覚めた矢部っちは隣の寝袋を見てそのまま再び眠りにつきます。この日矢部っちは自分の部屋が自己物件だと知らされただけで食事もせずずっと寝ていた(眠らされた)訳ですね。夢のほぼ24時間睡眠。もう夜だったようで、そのまま寝かせる事にした矢部っち。松岡さんは寝かせておいた方がはるかにマシだという判断は間違いではないかと。ツメが甘いのは仕方が無い。

翌朝松岡さんの姿は無く、教室で確かめようとする矢部っちに失神後すぐに帰ったとの驚愕の事実が。ではあの寝袋は一体・・・。そして野田校長は矢部っちの一番聞いて欲しくない事を聞きに現れるのですがお久しぶり。栗山っちもなぜかそこに居てドン引きされていますが、一番衝撃を受けているのは矢部っち本人。その晩部屋に入れたのか心配になります。まあ若い女性の霊だって分かっているんなら新しい出会い(霊的な)があるかもねっ>< 

みつどもえXXX卵性 祝!みつどもえ連載開始10周年

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始まりのフルーツバスケット

1卵性のフルーツバスケットからは今の6年3組のクラスメート達は判然としませんが、それはこの回はまだ惑星を産み出す直前の原始太陽系の混沌とした塵の円盤みたいなものだったからでしょう。だからコマの裏側にはこんなシーンも隠されていたのだと信じます。吉宮よとこしえに。宮下さんのヘアピンの向きと睫毛は連載初期トリビュートという事で(蛇足)

2006年3月9日(木)にみつどもえ1卵性がチャンピオンに掲載されたとの事です。自分は当時みつどもえはおろかチャンピオンという雑誌すらあるのか無いのか気にも留めていなかったはず。みつどもえを手に取るまでにそれから3年くらいかかっています。チャンピオンで初めて読んだエピソードが139卵性「ハルカン!」だったので、単行本を読み始めてから頭の中がみつどもえ1色になるまでにも結構時間がかかっていますね。ドキドキしながら買ったチャンピオンに載っているみつどもえに無闇に感動した事を覚えています。

こんな密度の高い作品を10年作り続けて来られたのりお先生にはひたすら感謝です。途中の長い休載時期にはファンとして煩悶しましたが、鮮やかな連載再開とともにもうそれも昔の話になりました。10年経って作品の中にも時代の移り変わりを感じられるようになってきましたね[ex)杉ちゃんの携帯の変遷]。緩やかに螺旋をえがくみつどもえ時空がこれからも長く長く続きますように。

みつどもえXXX卵性 みつどもえと外食

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おいしいけど・・・物足りない・・・

いつも通り美味しいお寿司だけど回っていないし、何よりみつばがいない。

丸井家はあまり外食に行きません。ひとはがいつも言うように経済的に楽ではなさそうなのと、何より手当たり次第胃に収めてしまうみっちゃんがいる以上、外食していたらいくらお金があっても足りなくなりそうです。ビュッフェ形式の食べ放題にでも行けばいいのでしょうけれど、4人ともなると定額とは言えなかなかですし、検索してみても上尾市内には食べ放題のお店があまりないのですね。

しかし、その中でもいくつか印象的な外食シーンがあります。一番は今回のほぼ週刊でも取り上げられた杉ちゃん回転寿司初体験回。わさび味の噴射式キスもいいのですが、やはり本編での家に帰ってから大はしゃぎで麻里奈ママに報告する杉ちゃんの姿が記憶に残ります。

と言う事で外食ネタを探してみました。外食の定義は境界線が難しいのですが、家・学校以外でお金を払って食べる固形物を外食としてカウントしてみました。見落としが多いかもしれません。

4巻61卵性「アレ、参上」
外食と言うにはささやかですが、夏祭りの屋台でイカ焼きを食べています。ひとはの「ハエがとまったかもしれないし」で食欲を減退させるみっちゃんはこの時まだそこまで食欲魔人ではありませんでした。

7巻116卵性「賭博主婦録 買い時」
冷血のギャンブラーからむしり取った勝利の焼き芋は甘い・・・。「変態おサイフ女」という身も蓋もない杉ちゃん評が後の伏線になっています。

7巻119卵性「ぐるぐる」
丸井家では月2回程度回転寿司に行く模様。杉ちゃんの言う「庶民の食生活」がエグイ。でも店に来てからのはしゃぎっぷりで許されます。ほぼ週刊ではわさび抜きであると描かれていますが、最近の全国チェーンはそういう所が多いのですね。

7巻129卵性「むぐぅ」
三女さんの歯痛とたいやきを巡る攻防。この頃からみっちゃんの買い食いが加速してきたような。

8巻151卵性「水の中のナイト」
プールで迷子になったひとはが3人ぶんのアイスを貪ります。

8巻153卵性「動物のイタコさん」
夏祭りの会場でイタコショーを見ながらたこ焼きにかぶりつくみっちゃん。

9巻170卵性「アレキャン」
みつばを守るため、身を挺してラーメンをすすり込んだ杉ちゃんのポスターは多くの来客を呼んだのでした。茂雄おじさん信用なさ過ぎ・・・。まあ杉崎家の血が流れているのならばやむを得ないか。直接の食事シーンではありませんが杉ちゃんの友情のために。

10巻187卵性「THE・2名様」
みっちゃんのポテトによる目隠しが印象的なこの回。マケドナルトハンバーガーという店名が現在の某ハンバーガーチェーンの苦境を奇しくも予言しています。みっちゃんはポテトとドリンクをオーダー。しんちゃんはドリンクのみ。

11巻199卵性「おもひでおろおろ」
恒例の夏祭り屋台買い食いです。

12巻226卵性「桜の木になる」
お花見回。麻里奈ママの卑劣な奸計によって杉崎家の大盛りのごちそう攻めに遭うみっちゃん。吉宮が座るためのスペースを作るために無理に残りを掻き込み、ひとはの手作りのお弁当を苦しみながら平らげる姿は崇高。誰かのために食べる事だってできるのがみっちゃん。杉崎家の料理は買った物っぽいので外食に入れます。

13巻242卵性「シュガー&レス」
あんまんを歩き食いしていて喉に詰まらせかけた所を千葉氏の高速ブラホック外しに救われたみっちゃん。秘技は地球を救う。

13巻246卵性「ありがとう。おともだちたち。」
急速に経済力を付けてきた吉岡さんにジェラシーを感じる自分を嫌悪して街をさまよう杉ちゃん。お金すら持たず、自分のアイデンティティを喪失しかけたところにみっちゃんから差し出された一本の焼き芋は心に沁みる・・・。 

14巻252卵性「Free!×3」
市民プールで両手のアイスを庇うためにどんどん水着が脱げていくみっちゃん。

16巻293卵性「おニュー・シネマ・パラダイス」
映画館でLサイズのポップコーンを貪った挙げ句、映画に入る前に退散するみっちゃん。

少ないと思っていましたが本当に少なくて、お祭りの時の屋台かプールサイドでのアイスがやたら目立つ結果になりました。当然みっちゃんばかり目立っております。現在のところ全編を通じて本当の意味での外食と言えるのはやはり回転寿司回のみのようです。ひとはの手料理も美味しいのでしょうが、草次郎パパはたまにはひとはに楽をさせてあげて欲しいと思います。 
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