
夜のちとせとポリスさん
ポリスさんの独り身の寂しさを紛らわせるために一緒におねんねしに訪れたちとせさん。多分ポリスさんにはその趣味はなさそう・・・。
ところで、イチカの意識データって複製してネコボディに入れられないのでしょうか。同じ人格は同時には存在できないのかな?
朝の誕生から激動の一日を終えて、学校から帰宅したイチカとちとせ。ロボットらしい活躍はポリスさんから逃れるために大飛行をやってのけただけで、あとは思う様な活動ができずにフラストレーションが相当溜まっています。朝起動してただちに学校へ行かせる博士も博士だと思うので、イチカの怒りも仕方がありません。もう少し試験的な運用をしてあげても良かったと思うのです。
しかし、実戦こそが最高の試験場であるのも事実。とりあえず故障無く無事帰宅したというだけでも、初日の運用としては上出来とも言えます。そんな過酷な一日を過ごしたイチカボディは早速点検に入ります。意識は別に移しておく、というのが面白便利な設定です。移された先は先生の愛猫・マムロンをモデルにしたネコロボット。しかし、ぞんざいな足など、ただ可愛いだけにはしないのがのりおイズム。途中で作るのに飽きただろというツッコミですが、絵面的にはロボ感がしっかり伝わっていいと思います。コンパクトなネコボディに納まる意識データといい、相当高度な森繁テクノロジーも見所。
結局ロボットだと信じてもらえなかったイチカですが、改めて外部から自分のボディとその周りを見ると、ロボットとしての自分を一番分かって貰えるシチュエーションは今しかないと閃きます。さっそくちとせをラボに呼び込みますが、森繁博士は失われた片乳首の点検中で絵面的には最悪。慌ててちとせを追い返して、もっとロボット的に見える様に内部メンテナンスを要求します。頃合いを見計らったイチカが見たのは、さらに児童ポルノ的構図でメンテナンスに勤しむ博士。構造上、色々なパーツが下半身に集中しているようで・・・。ついにイチカまでが博士への疑念を育み始めてしまいます。
そんな修羅場にさらにややこしい人物が登場します。凛々しい太眉に豊満な肉体を制服に包んだポリスさん。派出所の弾痕からして間違いなく引き金が軽いタイプです。エネルギー噴射で吹き飛ばしたパンツを届けるついでに、監禁疑惑を明らかにするつもりの様子。一郎太巡査とは正反対の仕事熱心で警察官の鑑ですが、今は博士と自分の体を一番見られてはまずい状況。メンテナンスをしてくれる博士が死ねば、イチカもまた遠からず機能を停止してしまうのです。拳銃を構えてまさに突入の機会を窺うポリスさんと、こんな時に限ってパンツを連呼する博士。もはやイチカの運命は風前の灯火。今朝生まれたばかりでちとせと友達にもまだなれていないというのに・・・。
勇気を振り絞って最後の説得に当たるイチカ(ネコ)。何という事でしょう。今にも森繁博士を射殺しそうな勢いだったポリスさんがあっさりとイチカ(ネコ)の存在を信じてくれるではありませんか。しかもセリフのフォントまで変わってしまうデレ加減。しかしここに大いなる誤解の川が横たわってしまうのがのりお先生のマンガ世界。
そんな中、メンテナンスが終わり(早っ!森繁博士凄い)元の体に戻されるイチカの意識データ。出てきた博士に交渉を持ちかけるポリスさん。1警官と言うには権限が大きいというか、自由な立場というか・・・。イチカ(ネコ)を作ってくれれば色々目をつぶるという取引です。しかし、博士にとってイチカ(ヒト)は、かけがえのない存在。娘だという言葉に、イチカ(ネコ)を家族と思う博士の人柄を感じて少しだけ心を許すポリスさん。この誤解の元での一見噛み合って見えるやりとりこそ、みつどもえでも見られたのりお先生のドラマ作りの王道ですね。
家族とまで言われてとりあえず引き下がるポリスさんですが、最後にイチカ(ネコ)を撫でさせてくれ、もしくは一晩預からせてくれと頼みます。ルックスに反して可愛いものには目が無いタイプのようで、それはそれでいいのですが、さすがにイチカ(ヒト)を一緒におねんねさせて、ナデナデしたりペロペロはちょっと。ドン引きしている博士とイチカですが、ちとせがポリスさんを追い出します。「私の方が可愛いのに」って・・・ちとせさん?最後までまともに見えてきたはずのちとせでオチを付けましたね。まともな人は実は博士なのかこの世界。
でもポリスさん、いいキャラです。独り身で寂しいとか明け透けな感じがとてもいい!再開後にまた会えるのが楽しみ。



