男湯女湯入れ替え合戦の果てに
3組だけが鴨橋小学校の6年生じゃない・・・たまたま今回は3組の一部の生徒しか出ていませんでしたが、本来ならば総勢100人以上の小学6年生が蠢く大入浴タイム。男湯と女湯の暖簾も実は想像を超えた頻度で入れ替わっていたはずです。その結果、男女がシャッフルされて完全に混浴となってしまった大浴場。そんな中、ひたすら3組の丸井三郎丸くんを探し求めている1組の小金井会長と、ひたすら出番を待ち続けている2組の峰さんが隣り合わせる事だってあったかもしれません。
ひとまずさっちゃん偽装作戦が軌道に乗ったその時間、主戦場はお風呂へと移っていました。千葉氏がひときわ輝くエロスの時間、すなわち入浴時間。千葉氏の言う「念願」は単にこの一日だけの事ではなく、連載開始からこの瞬間を待ち続けたという強い喜びの意味なのでしょう。男共だけでなく、修学旅行に入ってから出番が特に多いおで子さん一味3人の顔もこれからの事態を想定してなのか心なしか上気して見えます。
おで子組3人衆の姿が更衣室に消えた瞬間、電撃的に入れ替えられる浴室ののれん。バスの中では詩織様を前にあれほど紳士を貫いていた田渕くんまで、自分の身長の2倍ほどの高さの暖簾を鮮やかに入れ替えています。服を隠し今や罠と化した偽装女湯になだれ込んでゆく6ー3男子達。コマに描かれた頭数はおよそ11。そんな中、ブレーキになりそうな優等生しんちゃんはこの瞬間まで蚊帳の外だったようですが、あえて咎める事もせず暖簾もかけ直したりもせず悠然と服を脱ぎ浴室に入っていきます。このムッツリ!しかし隠れるスペースは既にない上に見事に引っかかった女子たちの影が。
その女子たちとは、何とか矢部っちと栗山っちの追求をはぐらかし、さっちゃん偽装作戦を軌道に乗せたばかりのみっちゃんご一行様。多分入浴時間はクラス毎で割り当てられているのではないかと予想されますが、さっきのおで子3人衆が先発隊だったはずなのに、その姿は当然なし。しかしこののぞき作戦から漏れた男子はおで子たちがいる偽装男湯に突入していたはずで、すでに大混浴が始まっていた可能性があります。
仕方無く髪を洗ってやり過ごそうとするしんちゃん。確かにこの年齢ならまだ後ろ姿では男女の区別は付きにくいかも。様子を見に来たみっちゃんも全く気付きません。ふたばがSSS隊の服を更衣室で発見しますが、男子達が服をちゃんと隠したのに対して無防備なSSS隊。きっとしんちゃん以外の男子が入ってくるという可能性を全く考えなかったのでしょう。千葉氏が覗きを決意しなかったら今頃群れなす男子の毒気にあたって全員「体が腐る・・・」とうめきながら浴室に横たわっていたに違いありません。全裸で。
念願のお風呂タイム。このページの肌色率(白黒ですが)の高さを待っていました。ふたばを除いてみんな髪をまとめているところが女性作家たるのりお先生のリアリティですね。吉岡さんを最前列に持ってきて下さってありがとう・・・ありがとう・・・。そして以前も吉岡さんが話題にしていた「どこを隠すか」が一人一人ちゃんと違います。隠していない人はちゃんと隠れる計算された構図もいい。ふたばは同級生であってもおっぱい狩りに余念がない徹底ぶり。しかしそれは未来の夫であるしんちゃんのものでした。しかしふたばの判断は単に有無だけにしかないのですね。しんちゃんはこの時点では救われています。
そんな中、一人火を焚く三女さん。ホテルで火を焚くなど言語道断ですが、確かに露天風呂なら火災報知器も無いはず。しかし夜に煙が見えるのか。それともまだ夕食前の夕方の時間なのでしょうか?背景に星が描いてある所を見ると夜中と考えて良さそうですが・・・しかし、この煙が千葉氏その他をいぶし出す事に。突如沸いて出た男共。彼らはこの瞬間まで堪能していた訳で、目的を既に達成していたのですよね。そんな中畳みかけるように風呂中から出現するおがちん。入浴開始10分前から作戦行動を開始していたSSS隊。彼らも全く千葉氏と同じ発想で入口の暖簾を入れ替えていたという事実。暖簾の高さから見て実行犯は加藤さんだったのではと推定されます。そしてその自分たちまで巻き込んだ変態活動をそこまで問題にしないみっちゃんと杉ちゃんは既に慣れっこなのですね。
愕然とする逃げ遅れたしんちゃん。元々ここが男湯だったのであえて入っていたわけですが、その前提が崩壊した今、彼の変態歴に新たな1ページが付け加えられるのはもはや不可避。そんな中、全く意に介す事無く残り二人を探して次なる作戦を練りたいおがちん。まったく懲りていません。おがちんがおそらく加藤さんだと考えて手を引っ張った人物はしんちゃん。間違いなくこれは全身を見てしまいましたね。室内風呂には加藤さん、サウナには詩織様がそれぞれ潜んでいたその前で大抜け駆けを果たしたおがちん。どうやらこの後意識を失ったようですが、発見されたはずのしんちゃんの運命は・・・そしてまだまだ遠くの山中から絶叫と煙(見えるのか!?)を発見したさっちゃんは無事ホテルに戻れるのか。
このままだと半年くらいかけないと上尾に戻れない気がする修学旅行編。夜の枕投げとかコイバナとか廊下に正座とか色々描くべき事が山積みに思えるのでどうかぜひじっくり時間をかけて頂きたいと切に願う展開です。