Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2017年04月

みつどもえ342卵性 露天サイコー!!/牛乳でも飲んで作戦を・・・

170425blog

男湯女湯入れ替え合戦の果てに

 3組だけが鴨橋小学校の6年生じゃない・・・たまたま今回は3組の一部の生徒しか出ていませんでしたが、本来ならば総勢100人以上の小学6年生が蠢く大入浴タイム。男湯と女湯の暖簾も実は想像を超えた頻度で入れ替わっていたはずです。その結果、男女がシャッフルされて完全に混浴となってしまった大浴場。そんな中、ひたすら3組の丸井三郎丸くんを探し求めている1組の小金井会長と、ひたすら出番を待ち続けている2組の峰さんが隣り合わせる事だってあったかもしれません。

 ひとまずさっちゃん偽装作戦が軌道に乗ったその時間、主戦場はお風呂へと移っていました。千葉氏がひときわ輝くエロスの時間、すなわち入浴時間。千葉氏の言う「念願」は単にこの一日だけの事ではなく、連載開始からこの瞬間を待ち続けたという強い喜びの意味なのでしょう。男共だけでなく、修学旅行に入ってから出番が特に多いおで子さん一味3人の顔もこれからの事態を想定してなのか心なしか上気して見えます。

 おで子組3人衆の姿が更衣室に消えた瞬間、電撃的に入れ替えられる浴室ののれん。バスの中では詩織様を前にあれほど紳士を貫いていた田渕くんまで、自分の身長の2倍ほどの高さの暖簾を鮮やかに入れ替えています。服を隠し今や罠と化した偽装女湯になだれ込んでゆく6ー3男子達。コマに描かれた頭数はおよそ11。そんな中、ブレーキになりそうな優等生しんちゃんはこの瞬間まで蚊帳の外だったようですが、あえて咎める事もせず暖簾もかけ直したりもせず悠然と服を脱ぎ浴室に入っていきます。このムッツリ!しかし隠れるスペースは既にない上に見事に引っかかった女子たちの影が。

 その女子たちとは、何とか矢部っちと栗山っちの追求をはぐらかし、さっちゃん偽装作戦を軌道に乗せたばかりのみっちゃんご一行様。多分入浴時間はクラス毎で割り当てられているのではないかと予想されますが、さっきのおで子3人衆が先発隊だったはずなのに、その姿は当然なし。しかしこののぞき作戦から漏れた男子はおで子たちがいる偽装男湯に突入していたはずで、すでに大混浴が始まっていた可能性があります。

 仕方無く髪を洗ってやり過ごそうとするしんちゃん。確かにこの年齢ならまだ後ろ姿では男女の区別は付きにくいかも。様子を見に来たみっちゃんも全く気付きません。ふたばがSSS隊の服を更衣室で発見しますが、男子達が服をちゃんと隠したのに対して無防備なSSS隊。きっとしんちゃん以外の男子が入ってくるという可能性を全く考えなかったのでしょう。千葉氏が覗きを決意しなかったら今頃群れなす男子の毒気にあたって全員「体が腐る・・・」とうめきながら浴室に横たわっていたに違いありません。全裸で。

 念願のお風呂タイム。このページの肌色率(白黒ですが)の高さを待っていました。ふたばを除いてみんな髪をまとめているところが女性作家たるのりお先生のリアリティですね。吉岡さんを最前列に持ってきて下さってありがとう・・・ありがとう・・・。そして以前も吉岡さんが話題にしていた「どこを隠すか」が一人一人ちゃんと違います。隠していない人はちゃんと隠れる計算された構図もいい。ふたばは同級生であってもおっぱい狩りに余念がない徹底ぶり。しかしそれは未来の夫であるしんちゃんのものでした。しかしふたばの判断は単に有無だけにしかないのですね。しんちゃんはこの時点では救われています。

 そんな中、一人火を焚く三女さん。ホテルで火を焚くなど言語道断ですが、確かに露天風呂なら火災報知器も無いはず。しかし夜に煙が見えるのか。それともまだ夕食前の夕方の時間なのでしょうか?背景に星が描いてある所を見ると夜中と考えて良さそうですが・・・しかし、この煙が千葉氏その他をいぶし出す事に。突如沸いて出た男共。彼らはこの瞬間まで堪能していた訳で、目的を既に達成していたのですよね。そんな中畳みかけるように風呂中から出現するおがちん。入浴開始10分前から作戦行動を開始していたSSS隊。彼らも全く千葉氏と同じ発想で入口の暖簾を入れ替えていたという事実。暖簾の高さから見て実行犯は加藤さんだったのではと推定されます。そしてその自分たちまで巻き込んだ変態活動をそこまで問題にしないみっちゃんと杉ちゃんは既に慣れっこなのですね。

 愕然とする逃げ遅れたしんちゃん。元々ここが男湯だったのであえて入っていたわけですが、その前提が崩壊した今、彼の変態歴に新たな1ページが付け加えられるのはもはや不可避。そんな中、全く意に介す事無く残り二人を探して次なる作戦を練りたいおがちん。まったく懲りていません。おがちんがおそらく加藤さんだと考えて手を引っ張った人物はしんちゃん。間違いなくこれは全身を見てしまいましたね。室内風呂には加藤さん、サウナには詩織様がそれぞれ潜んでいたその前で大抜け駆けを果たしたおがちん。どうやらこの後意識を失ったようですが、発見されたはずのしんちゃんの運命は・・・そしてまだまだ遠くの山中から絶叫と煙(見えるのか!?)を発見したさっちゃんは無事ホテルに戻れるのか。

 このままだと半年くらいかけないと上尾に戻れない気がする修学旅行編。夜の枕投げとかコイバナとか廊下に正座とか色々描くべき事が山積みに思えるのでどうかぜひじっくり時間をかけて頂きたいと切に願う展開です。 

みつどもえ341卵性 れ・・・霊的なアレなんで・・・/私のカラダと・・・ひとつになって〜〜〜〜っ

170416blog2

栗山っちの扱い方を思い出すためにはまず栗山っちを思い出さなくてはならない

栗山先生お久しぶりです!本格的な登場は75卵性ぶりだった模様
(訂正#170417:taraさんよりセリフ付きの登場は276卵性(15巻)とのご指摘を頂きましたので削除の上訂正します。多謝です。矢部っちを映画に誘っていたんですね・・・)。最近見ないなとは思っていましたが、まさかそんなに前だったとは。今や海江田先生にすっかりポジションを明け渡して長いですが、どっこいまだまだ元気です。

 楽しい修学旅行が始まりました!
 日光方面2泊3日という事で、やって来ました華厳の滝。旧制一高の藤村さんの謎ポエムのせいで自殺の名所となってしまった華厳の滝で、早速あの方が行動開始。あれだけ班分けで周囲を振り回したさっちゃん・・・そんな事も無かったかのように単身駐車場から滝壺まで瞬間移動。切り立った地形でそこそこ距離もありそうですが、三女さんがスマホを構えた時には白装束で滝に打たれている(滝の落差97m、打たれたら常人は死んでしまう、常人ならば)という音速ぶりです。

 さて、三女さん撮影の滝に写り込んでいたさっちゃんの姿。目の前で撮影された心霊写真に心底怯えるみんなの元に追い打ちをかけるようにさっちゃんからの通信が。心臓が止まるようなタイミングの良さはさっちゃんの才能の賜物でしょう。そして「松岡特派員」って・・・誰も派遣してないよとみんなが思ったはず。バスの出発の時間になってしまって焦る三女さんですが、さっちゃんは「調査する予定☆」だそうで。そのまま残留を宣言。しかしそんな事が可能なのでしょうか。

 仕方無くバスに戻ったみんなですが、何とさっちゃんの席には雑なさっちゃん人形(巨大数珠つき)が身代わりに鎮座して入るではありませんか。さっちゃんの今回の行動は単なる思いつきでは無く周到に用意されていた事が分かります。状態を確認しに来た矢部っちが「起こすと面倒」と言われてそのまま引き下がるのは教師としてどうかと思いますが、さっちゃんだしという気もしますね。海江田先生に「生徒を信用してますから!!」と言い切るほどには松岡さんは信用されていない気もします。この時点で正直に松岡さんの出奔を申告する機会は失われてしまいました。割といつもの事なので、宮下さんの「松岡なら大丈夫じゃないか?」もやむなしです。とりあえず死んだりはしないという謎の安心感があります。

 次はおそらく修学旅行の大本命である日光東照宮。三ザルの前で記念撮影するおで子組。おで子さんの舌がかわいいですね。さっちゃんは三女さんのスマホ経由で割と気のない鑑賞。本当にあの組み分けは一体何だったのか。さっちゃんはさっちゃんでちゃんと首つりロープを発見したりと着々と調査している様子。その無惨な写真にチーム杉崎が三ザルと化しています。テレビ電話だから「聞かざる」もアリな所がよく練られていますね。

 さっちゃんを残してホテルに到着。みんなでガードしながらニセさっちゃんを運搬します。背負わされている宮下さん可哀想すぎる。しかし、何とか誤魔化して運び込みに成功。ホテルに自力でたどり着くはずのさっちゃんですが、しれっとテントを立てて火に当たっているではありませんか。というかこの引きの絵はさっちゃんがわざわざスマホを設置して写しているんでしょうね。椅子まで持ち込んで野宿する気満々だった様子。

 そこに入ってくる保健の先生栗山っち。具合が悪ければ来るのは確かにこの人です。ああ懐かしい。何となく胸回りが成長かつ重力に負けているような。絵に描いて額に入れたようなピンチ到来。みっちゃんの栗山っちの扱い方を思い出せという言葉で三女さんがナイスプレイ。とりあえず触覚とか温覚とかを栗山っちに求めても無駄というか何というか。思えば鴨橋小の教員の中で一番何も出来ないのはこの人なのかも・・・このザルぶりでは次の登場は200卵性後でしょうか。

 生徒の確認は人任せにはしない、という意味では立派な矢部っち。今回は完全なるピンチ。何とか押しとどめようとする三女さんの奮戦も虚しく、ニセさっちゃんの布団に手がかけられます。そこに響き渡るさっちゃんのエロ音声。山中のさっちゃんが霊に見つけて貰うために発した音声がギリギリの所で矢部っちを押しとどめます。おそらくそこに栗山っちがいなければ矢部っちは構わず布団をめくった筈。矢部っちの下心が事態を救ったのかさらに悪化させたのか。とりあえず教師としてそれでいいのかという疑問は残りますが・・・

 未練たらたらのさっちゃんをとにかく呼び戻そうと必死の三女さん。しかし電波は無情にも・・・どうなる修学旅行! いくらさっちゃんが健脚でも滝からホテルはそこそこ距離があるのでは・・・。

 考えてみるとみつどもえでここまで場所が特定可能な回は無かった気がします。これでやっと真の意味での聖地巡礼、鴨橋小学校修学旅行コースを体験できる事になります。さっちゃんコースは難易度高そうですね。なお、ホテルの外観と合致する実在のホテルは自分が探した限りでは見つかりませんでした。のりお先生の取材が泊まりだったのかどうかもありますが、ホテルまで分かれば夢が広がります。

みつどもえXXX卵性 恋をしなきゃ始まらないよね・・・春は・・・!!

170405blog

年中春な人とそのともだち

 春と言えば吉岡さん、恋と言えば吉岡さん。単行本18巻のCOMIC ZINの特典イラスト・・・素晴らしかったよねっ><もう2ヶ月前になってしまいましたが、寒そうな格好をしているのはそのせいです。いいよね二人マフラー・・・

 遅かった桜もようやく咲き、待望の春になりました。5巻91卵性の吉岡さん以来みつどもえでは春は恋の季節と定まっていますが、意外にそれと分かる恋愛表現が見られないのがみつどもえ。メインキャラが小学6年生たちだから仕方が無いのかもしれませんが。

 そんな中、最近一人気を吐いているのが千葉氏の単なる取り巻きの一人だと思われていた田渕くん。千葉氏に忠実で敏捷そうな、という印象しか特になかったのですが、彼だけは明白な恋愛感情を口にします。しかもその相手はしんちゃん以外の男に触られただけで体が腐る、SSS隊の最危険人物伊藤詩織様。「腹黒お嬢様」とまで言われしんちゃんを何度も窮地に追い込む彼女ですが、いざそれが自分に向かってくると田渕くんの献身をはね返す術がなく修学旅行のバスで嘔吐寸前にまで陥ります。

 みつどもえ内には暗黙の恋愛感情とでも呼べる感情の方向があって、異性間ならしんちゃん→ふたば、ひとは→矢部っち、同性間なら杉ちゃん→みっちゃん、吉岡さん⇔宮下さんなどが代表ではないでしょうか。しかしこれらはあくまでもずっと続く関係性の中でそう受け取れるという表現であって、普段接点のない二人が告白等のイベントを経て新たな関係性を築くという王道的な恋愛のものではありません。そんな中、田渕くんは一人「告白」等のキーワードを口にしたり伊藤さんの世話を焼こうとしたり、明らかに異質です。SSS隊からしんちゃんへの感情はおそらく恋愛感情だったと思うのですが、各メンバーの持つ変態性のゆえか延々と続くストーキング行為がベースの上で多数→単独の関係性となっていて、すでにだいぶ変質してしまっている印象です。

 20巻が近くなり人間関係もそれなりに固定化してきたみつどもえの中で、突如巻き起こった春の嵐。3ヶ月を費やして続くと予告された修学旅行もそんなみつどもえの展開の新しさの模索だと思うのですが、田渕くんの恋の行方も今後大きなテーマになってきそうな予感がします。貴重な修学旅行回をそれだけに費やす事は無いでしょうが、彼の告白の成否はとても気になります。ついに詩織様にも浄化の時が来るのか。

思えば吉岡さんと宮下さんの神社前でのイチャコラで始まった2017年はやはり恋の年なのかも・・・!! 
記事検索
月別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ