Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2017年12月

ロロッロ! ver.12.0 え!?終わり!? / 森繁は女児だから

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花をもらって内心ウッキウキのうみちゃん
 イチカが「ビッチ」だとしたら天然の「女の子たらし」なのはちとせ。花をもらった時のうみちゃんの反応が最高でした。きっと花はあらゆる角度で写真を撮られた上でSNS上で全世界(主にちとせとイチカで構成される)に公開された上、うみちゃんの秘密の日記に押し花としてそっと永久保存される事でしょう。イチカは男の子化を経たせいか女子に対する感受性が0に近くなってしまった恐れがあります。ちとせに貰っておいて花の名前をネットで検索している場合じゃないでしょそこは!

 中学生になると急激に高まるのが異性の存在。意識のあまり対立構造に持ち込まれてしまい、変に拗れるのもこの時期です。基本的に男の方が幼稚に出来ているので、今回の冒頭の掃除の時間ように「もーっ男子ちゃんとやってよ」となるのはある意味必然なのです。そう言えばのりお先生のデビュー作も「そーじの時間」でしたね。今回の1コマ目の女子3人組ですが、強気なセンターの子と寡黙な長身に活発そうな小柄さんとキャラクターの完成度に1作品の主役を担いうるオーラを感じます。今後の登場が待たれます。

 そんなやり取りを掃除をしながら見守るイチカとちとせ。ちとせは例によって無関心を装ってはいますが、きっと心のアンテナは立ちっぱなしでしょう。そんな中敢えて絡んでみようと言い出すイチカ。なぜと問われて「青春っていうか…ドキドキしたくない?」と答えるその健全な方向性があの博士の手で生み出されているという奇跡。ロボなんだから心臓も無いからドキドキなんかしないだろ、というツッコミを入れるのもまた博士から生まれた娘だという…ある意味姉妹なこの2人のこの対照性ですが、ちとせも小堀ちゃんをお招きした時ののぼせ上がり方からして興味がない筈はないのです。

 そんな時にベストのタイミングを計って現れるのが我らのうみちゃん。今回もじっと2人の会話をモニターして介入ポイントを探っていたに違いありません。うみちゃんは男子じゃなくてちとせに興味あり過ぎ女子なわけでですが、意外と普通に男性に興味がおありなのが発覚した今回です。とは言え挑発的な「森繁は女児」というのも、ちとせにはピュアでいてもらいたいうみちゃんの一つの願望でしょうか。しかし対男子については奥手なのはうみちゃんも同じ。もにょもにょする2人の気の合い方が微笑ましい。そして唐突に挿入される「次号No.6に続く」が余りに唐突過ぎてストーリーを追っている初見時には思わず見落としてしまったほどの大きすぎるメタネタでした。単行本の時にはどうやって収録するつもりなのか今から楽しみなレベルです。

 「絡むならもっと素敵な年上と…」と言い放つ側から転がってくるボール。渡したうみちゃんに投げかけられる素直な感謝。結果うみちゃんはイチカもうらやむほどの完璧なロボと化します。かわいい!かわいいぞロボうみ!一番見られたくないちとせにまで目撃され突っ込まれる恥辱を味わいますが、そこで閃き。もうすっかり忘れていたイチカがロボである事を証明し、どちらに先に友人が出来るかという争いに優位に立てるのではという不毛な発想です。しかしそんな目論見もイチカにリア獣の驚異的コミュ力を見せつけられさらに惨めな立場に。思わず逆上してビッチ呼ばわりです。イチカの徹底的な屈託の無さが本当にいい鏡になってます。イチカの軽さはこんな風に異性とコミュニケート出来たらというのりお先生の願望なのでしょうか。

 手段が目的にすり替わるのはのりお先生おまんがの常。とにかくイチカをロボ化させたくて、学内1のイケメンと思われるトミー先輩の所に連れて行くうみちゃん。トミー先輩もトム先輩みたく和風な本名があるんでしょうね。トミーとトム・・・まさか同一人物!?しかしイチカのコミュ力は顔面ごときでどうこうなるヤワな代物では当然なし。至近距離まで間合いを詰め、自分の肘関節の駆動音を聞かせる謎のナンパ?を開始する鉄の心臓(まさに文字通り)を見せ付けます。しかし敵はそこではなかった。周囲の噴水や物陰からワラワラと現れる幽鬼のようなトミー先輩親衛隊に囲まれ、どうしようもなくロボと化すイチカ。これは怖い。こんな状況でも眉ひとつ動かさないトミー先輩も怖い!イチカなのでロボ化で済んでいますが、うみちゃんなら○禁してしまうのではないでしょうか。してやったり感溢れる表情でちとせにこの有様を見せようとするうみちゃんですが、当のちとせはお花摘み(リアルな方の)でまったく見てくれません。まあ最初からイチカのことは信じていますしね。

 もうすっかり仲良しなイチカとうみちゃんですが、そんな2人にちとせから先ほど摘んでいたお花のプレゼントが。何の花か検索して調べるイチカと真っ赤になってロボロボしながらやっとの事でお礼を言ううみちゃん。うみちゃん可愛い過ぎ回でありました。最後のもーッが良すぎます。うみちゃんは絶対この花捨てられなくなりましたね。一番青春してドキドキしているのはうみちゃんで間違いないのではないでしょうか。

ロロッロ! ver. 11.0 イッちゃダメ…!?/全っ然ドキドキしないよ〜〜〜

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もうこうなったら女子相撲部を結成したらいいんじゃないかなっ☆
 ようやく相撲という自分の天分を見出したイチカさん。うみちゃんも入れて3人で相撲をやったらいいんじゃないでしょうか。でも男子相撲部には男だと認識されてしまったからちょっとダメか。今のボディではまわしを締めても女の子とは思われない体型になっているみたいですが、お尻の小さなイチカなんてイチカじゃない、そう思いませんか!?

 ふくよかなお胸を失った代わりに少年の心を手に入れたイチカ。胸が平らになった以外は外見的に変化が無く、制服も女の子のまんまなので、自然と周囲の女子との距離が近くなってしまいます。まずはちとせ。お風呂入りっこまでしたお友達な仲ですから、当然ぴったり傍にいるわけですが、もうそれだけでドキドキなイチカくん。顔も真っ赤真っ赤でもう意識しまくりです。そんなイチカの様子を気遣うちとせ。こんな時に限って甲斐甲斐しく世話を焼いてくれようとします。イチカくんはイチカくんで視界に入る女子がいちいちキラキラして見える事に戸惑っていますが、読んでいるこちらも新鮮な感動があります。あの頃の同級生たちはそこまでキラキラしていたでしょうか…

 そして胸の大きな担任の先生。ついにその設定が生きる日がやってきました。その胸の放つ余りの存在感、オーラに耐えきれず、叫んで飛び出すイチカきゅんマジ純情…というかエロ坊主。そしてうみちゃん。意外とスタイル良しなうみちゃんですが、今まで気にも留めなかったその適度な膨らみに、イチカくんは至近距離からのガン見という暴挙に出ます。とりあえずうみちゃんからは男装した女子ではありますが、流石に怒る距離。女子同士でもNGな距離はあるのですね・・・怒られて「別に見てもよくね?」と不満を漏らすイチカくんですが、女子だった時の記憶は無くなっているんでしょうか。割と恥じらってましたよね・・・?

 そんなイチカに声をかけて来る小堀ちゃん。言葉の端々が引っかかる小堀ちゃんですが、とりあえず女子の扱い方を聞いてみるイチカ。ちょっと待って!小堀ちゃんの性別問題はどうなったのでしょう。イチカは小堀ちゃんからは女子のキラキラ成分を検知はしていない様子なので、イチカセンサーが正しいのなら小堀「くん」という事になってしまうのですが…でもやはりここは小堀ちゃんには女の子であって欲しい。とりあえず受け答えからはどちらともまだ言えないとしか言いようがないとしておきます。そんな小堀ちゃんの「揉みほぐす」「敏感」「奥の方」「むき出し」「言(イ)っちゃだめ」等のワードに反応してしまうエロ少年イチカきゅん。小堀ちゃんをスケベ呼ばわりです。何だかんだで真面目に答えてあげていた小堀ちゃんが気の毒です。

 エロトーク(一方的な)はちとせが来た事で一気に気まずい雰囲気になってひとまずEND。やはりイチカを心配しているちとせ。イチカも男の子になっても自分はちとせのお友達であるというその本文は見失ってはいないのですが、その方向がやはりどうにも中学生男子でしかないという。始めたのが階段滑りといういかにも「男子ってバカよね〜〜」と女子に言われてしまいそうな事をガンガンやっちゃうイチカきゅん。この時パンツが描写されなかった所を見ると、やはり女性用を着用していた可能性が大と言えましょう。怖がりながらも付き合ってやってくれるちとせ。受け止めようとしたその目の前に迫るちとせちゃんのお尻。男子中学生には刺激が強すぎて受け止められなかった事を一体誰が責められましょう。しかし結果としてちとせは床に落下。イチカに保健室で貰ってきたとおぼしき冷えピタを投げつけて怒って去ります。そんな所を見ていたうみちゃんにも咎められ、イチカは決意を固めます。

 元はと言えば博士が余計な心のチューニングをしたせいで起こった事態ではありましたが、まずは女の子に戻ったイチカ。ちとせを抱き締めても胸のまわりをまさぐってももう何も感じません。むしろちとせの方がキマシたのでは…残念ながらイチカには元々そちらの気は無かったようです。戻ってきた女の子同士の気楽な日常。

 しかし、相撲の大会は今日。待ち受けていた相撲部員を裏切る事も出来ず、女の子の心のまま大会に突入するイチカさん。無事に優勝に導いたのでめでたしめでたし。土俵上で表情が消えているイチカがかわいいですね。女の子のイチカから見た男の子って一体どうなっているのか気になります。男の子状態の時は周囲の女子が眩しかったわけですが、やはり女の子はその逆ではないのですね。今回相撲部では完全に男と認識されたので、今後のイチカの学園生活はに影響を及ぼしそうです。

ロロッロ! ver.10.0 これでアニメ化目指すぞー!!/お…おお俺たち友達だから!!

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春の新アニメ 「熱血相撲女装男性化美少女お友達ロボ ロロッロ!!」
 イチカちゃんかイチカくんかで悩む日が来るなんて…でも悪くない。決して悪くないぞ…!イチカくんは基本女性体型なのに胸だけ平らなのが背徳感を煽っちゃってマズいですね。ただでさえお尻が安産型なので・・・パンツは想像ですが、いつものを穿くか博士に借りるか朝にきっと葛藤したと思うので、そこもまた美味しい妄想ポイントだと思います。

 まだまだ続く部活探し編。イチカはそろそろ「自分のロボパワーを見せつけたい」という邪心を捨て、ちとせちゃんとキャッキャウフフな部活に落ち着くか、どうせならたった一人でパソコンに向かっている孤独な魂を救ってあげて欲しいと切に願います。

 それはともかく、まず冒頭はソフトボール部への体験入部風景からです。ユニフォームも凛々しいイチカですが、ボールを投げようとすると投球フォームがなぜかピッチングマシン風になってしまうかなり投げやりな欠点が露わになりました。この辺は森繁博士がスポーツに全く興味がなかったせいなではないかと予想します。とりあえずスポ根には欠かせない「重いコンダラ」を曳いてグラウンドの整地をしているイチカですが、そもそもちとせの気持ちはどうだったのでしょうか。まあ、基本的にどうでも良さそうなのでイチカが引っ張っていくしか無いのかも。

 連載初期に見せつけた圧倒的ロボパワーが、今になって「パワーはまあまあ、瞬発力は人並み」にまで自己評価が下がってきたイチカ。確かに最近空は飛ばないし、水にはそもそも潜れないので、総合すると割と普通の女子中学生レベルなのではと思えてきます。とりあえず力はあるのでウェイトリフティング部を探そうとしますが、普通の学校には無さそうだし、何より絵面的に地味すぎますね。そんな時に押し付けがましく颯爽と出現するのが我らのうみちゃん。お勧めは相撲部。確かにイチカの上げた条件を完璧に満たしてはいますが、相撲スキャンダルが世間を賑わす時期にあえてぶつけて来るのが「挑み続けろ」なロロッロです。

 早速女子相撲のスタイルになっているイチカ。この中学生離れした安定感のある下半身にご注目いただきたい。スパッツにマワシってこんなに素晴らしいものだったんですね。ここでも「少年マンガっぽくて」「設定」「アニメ化目指す」とメタ感バリバリな会話。これがロロッロ的な世界観なのは間違いないようです。覚悟を決めて土俵に上がったイチカですが、さすがの相撲部員達も女子とはがっぷり組めず、相撲になりません。「私の女子力が爆発気味」というイチカのセリフもあながち自意識過剰でもないのかも。男装でもしたら、というちとせの投げやりな一言で男性化改造を決意するイチカ。博士に改造を依頼しますが、とりあえず防水スーツの流用は本人に拒否されました。

 翌朝、相撲部員達を前に深々と頭を下げて謝ったのち、前をフルオープンして平面化した自分の胸をさらし、男子であると宣言するイチカ。胸以外は変わっていないといいながら、下半身も痩せてませんか!?森繁博士!?やっていい事と悪い事があるんですよ!?とりあえず男ならモジモジ不要、がっぷりと四つに組んでのガチンコ相撲開始。ようやく夢にまで見たロボパワー全開です。ついにその強さを証明するイチカくん。そんな中、相撲部の苦境を知り、5連覇に向けて熱い血潮が滾る熱血スポ根少年モードに。

 しかし、そんな少年には刺激が強すぎるちとせちゃんの距離感。自分の何気ない一言に髪まで切ってしまったイチカを憂うそのまなざしに激しく胸が高鳴るイチカくん。君が友達になる前にちとせちゃんに恋人が出来そうだぞうみちゃん!イチカくんはイチカちゃんに戻れるのか!?待て次号!という強烈なヒキの今回。ロボットにとってジェンダーとは、という深い疑問を投げかけてきましたね。小堀ちゃんといい、性別もロロッロの一つのテーマなのでしょうか。とりあえず女子力爆発気味のイチカちゃんの帰還を願うのみ!!
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