Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2018年03月

ロロッロ! ver24.0 風俗店だったの猫カフェ…/ウニャニャニャラニャラ

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猫の気持ちが分かる機械ver2.0(なりきり型)
ポリスさんはその格好でずっと猫たちのためのおまわりさんをしていれば、街も読者である我々も色々と平和だと思います。

 高性能ロボであるイチカは機能維持のために頻繁にメンテナンスする必要があり、これまでは夜間に電源を切った状態で行われる描写があった訳ですが…今回は何故か電源ONかつ下半身のみ制服を脱いだ状態でメンテナンスという少年誌にあるまじきひわいな1コマ目でスタート。これも挑み続ける一環であろうと思われますが、靴は履いたままだったり羞恥な表情だったりと狙いすましてますね。この状態で一体何のメンテナンスをしてるのか是非薄い本等で解明される事を期待します。

 そんな時に限って一番来て欲しくない人が来るのが世の常人の常。ポリスさんのダイナミック入場で森繁製作所閉鎖の危機、と思いきや。居間はこちらです、とちとせに案内されれば大人しく従い、まずは腰を下ろすポリスさん。「今日は非番」ということは、やはり他にも同僚警察官がいるという事ですね。ポリスさんを放置している時点で同僚の罪は重いわけですが、そもそも一体この街の治安はどう維持されているのか。ポリスさんは非番と言う割に普段の制服にガッツリ身を包んでいるのですが、ちとせの指摘に答えて「コスプレショップで買った」とてもよく似た私服だそうで。ちゃんと比較はしていませんが、のりお先生は絶対描き分けていないと思います。普通の私服のポリスさんも見てみたいのですが、この調子では寝るときも制服そっくりのパジャマを着ていそうですね。そんなポリスさんの私服事情に博士も思わず吹き出しますが、イチカのツッコミはともかく博士のこのスタイルにも何らかの合理的な理由があるのかどうかを知りたいものです。

 以前にもそんな描写がありましたが、博士の収入の源は持ち込まれる電子機器類の修理との事です。ささやか過ぎてイチカの腕一本分の収入にもならない気もしますがそこは天才技術者、きっと町の人々の細々とした依頼以外にも、政府や大企業の高度な案件もこなしているのではないかと推測します。特に生活に困窮している描写もありませんしね。イチカの直球な「頭かな」にも微塵も否定できないポリスさんのイカれぶりですが、今回の目的は猫。バウリンガル的な機械を作れとのリクエストですが、これを作れば冒頭のひわいシーンを不問に付すという取引でした。目的は猫カフェで働かさせられているいたいけな1歳未満の猫との会話。「無罪の人に用いる自白強要マシーン」とかではないだけ、ポリスさんにしては良心的な要求のようにも思えます。ちゃっかり便乗して自分も行こうとするちとせ。連載当初からポリスさんには心を開いている感がありますね。

 イチカを作り上げた博士の技術力をもってすれば、たやすい事にも思える猫語の翻訳ですが、思いがけなくもそれは不可能だと言い切る博士。リーマン予測並みに困難だという博士ですが、現実問題としてポリスさんの要求に沿わなければ博士は逮捕、そうなればイチカはメンテ不足で死ぬしかないわけで。

 その結果イチカが猫ボディで出動するはめになります。そこはイチカの生命にも関わって来るため、ポリスさんへの恐怖に震えつつも協力せざるを得ないイチカ。これで取引成立、いざ猫カフェの捜索開始です。そんなに行きたがっていた猫カフェでさえもドアを蹴り開けないと気が済まないポリスさん。1時間1200円也を払うとそこは猫たちの触り放題の楽園。ここをあえて風俗店になぞらえたのは、取材に訪れたのりお先生の実感ゆえだったのかもしれません。あずきちゃん(1歳未満)にわーっとなるポリスさんの表情が良いですね。とても無辜の市民を拷問にかけている人には見えない。

 しかしお目当てのあずきちゃんはちとせから離れようとしません。そこで猫語を解する機械たる猫型イチカの出番となります。もちろん最初から欠片ほども猫語を解さないイチカは事前の博士との打ち合わせ通り、ポリスさんのご機嫌取りにフォーカスを絞って対応。「黒髪でおっぱいの大きいセクシーな大人のお姉さん」は狙い通りに喜びますが、自由な魂の持ち主である猫はこちらの都合を聞いてはくれません。お使い回でもそうだったように、猫型イチカの周りに集まってしまう猫達。猫は猫同士を好むというちとせの言葉に、猫化してしまうポリスさん。今回のハイライトは床をゴロゴロする大人のお姉さんですが、猫達に通じるはずもなく解散してしまいます。畳み掛けるように謎の猫語で何かを訴えるポリスですが、イチカのとりあえずのイエスが悲劇を招きます。そもそもポリスさんが愛したのは猫形態のイチカ。お招きを受諾してしまってはもはや逃げ場はありません。

 ポリスさんのお部屋に連行される猫型イチカ。アパートの表札が「ポリス」という事で、この人は最後までポリスなんでしょう。部屋の中は放射性物質入りのドラム缶や日本刀、銃器など殺伐としたこれまでのポリスさんの行動そのもの。猫になり切っている瞬間だけがかわいい人なんですね。何という無駄おっぱいでしょうか。そんな中、電池切れで返却される事を最後の希望にぐるぐる床を回り続けるイチカ。心に深い傷を負ってしまっていないか心配ですが、とりあえずポリスさんは猫型のものには直接的な危害は加えないポリシーだったようで良かった。

ロロッロver.23.0  性癖ダダ漏れなんで…/放尿実況っス!!!

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髪を下ろしたうみちゃん可愛い
 今回ついにうみちゃんの私生活シーンが垣間見れて満足満足。1コマだけでしたがこれからに期待です。ちとせからLINEが来たらベッドの上を転げ回って喜びそうなうみちゃんは犬かわいい。あの後の展開をうみちゃん視点で考えてみましたが、耳にした音全てを投稿してしまうイチカのSNS機能ははちょっと見直しが必要かと。

 首尾よく美術部への入部を果たしたちとせは、部内では「森繁ちゃん」呼びのようです。ミシェル金剛さん達腐女子ズは2年生なのかな。ちとせ程のコミュニケーション下手では無いにしても、皆すねに傷を持つ身としてちとせには居心地が良さそうです。とりあえずLINEやTwitterなどの現実のサービスがあるという世界観です。ちなみに腐女子ズの皆さんはTwitterでは性癖丸出しのご様子。中学生なのに。

 せっかくLINEに誘ってもらっても、スマホが無くて参加できないちとせ。シュンとするちとせの肩に力強く載せられたイチカの手。イチカは友達でありまたスマホでもあるのです。弛むことのないロボアピールですが、さすがに美術部でも信じては貰えません。あと、やはり美術部には入部できていないようですね。マリエンヌさんの痴女サークルにそこまでの拘束力があるのか…脱いでくれる人は強いのか。とは言えそんなイチカにもLINEのIDは教えてくれるみんな。

 やっとの思いで入った部活でも繰り返されるイチカのロボアピールがさすがに恥ずかしくなってしまったちとせ。これからの長いおつきあいをイチカの奇行でぶち壊されるのを嫌がる気持ちは分かります。そんな中、トイレに向かうその短時間でちとせのIDを作ってグループに参加まで済ませたイチカ。記念すべき初LINEはまさかのちとせの放尿実況。未だかつて少年誌ではなし得なかったであろうこの所業。声に出して読みたい日本語2018年にノミネートしたくなるリアルな擬音であります。怖くなるくらいの挑みっぷりです。ちとせのド変態ぶりに戦慄しながらも、歓迎の姿勢を崩さない腐女子ズは流石です。あと何気にLINEのアイコンもTwitterの時同様の顔隠しなのが卑猥です。

 イチカも投稿内容を逐一チェックできず垂れ流してしまうあたり、まだまだ改善の余地があります。ちとせの発した音声全てを発信してしまう設定の様です。自分が何を送信しているのか分かっていませんよね。とりあえずそこの辺りは置いておいて、スマホアピールを続けるイチカです。とりあえずその辺りの言動には慣れっこになってしまったちとせは、イチカをスルーしてターゲットを発見。ぼっち仲間のうみちゃんに早速マウントを取りに行きます。ぐっとタメを作ってからの「LINE KIKARECHATTA」の鼻息荒さが何というか。ちとせの勝利宣言に徹底抗戦のうみちゃんですが、残念ながら敗色濃厚といったところ。

 そんな2人にLINEの交換を勧めるイチカの相対的大人ぶりよ。うみちゃんとの間に流れるもじもじした空気がいいですね。口ごもりながらもいそいそとスマホを出すうみちゃんがかわいい。うみちゃんも早く1人パソコン部を畳んで上質な素材を提供する会に入ろう、な!

 その日の夕食、意を決してスマホが欲しい旨を森繁博士に申し出るちとせ。こんな事もあろうかともう買っておいた博士と、科学者なら作れと理不尽な激昂をするイチカ。憎きスマホを引ったくって存在意義について叫ぶと、逆にSiriに諭されてしまうというiPhoneネタ。この辺の描写も5年もしたら懐かしくなってしまうんでしょうか。自分の存在意義の消滅を嘆くイチカにちとせの一言。「スマホは友達になれない」そう!イチカは友達であって便利ロボでも何でもないのです。重ねるように博士の言葉も掛けられます。反省と感謝の言葉を口にするイチカ。ようやくちとせがイチカを自分から友達と呼んだ瞬間です。

 そんな中、ずっとちとせからのLINEを待ち続けていたうみちゃんが痺れを切らせてテンプレなツンデレメッセージを送信。悪魔的なタイミングでツンデレ発言をさせられてしまうイチカ。ぶち壊しとはまさにこの事ですね。でも、LINEを受信した時のイチカの表情がなんとも言えずかわいいのです。うみちゃんのメッセージもよく読めばこれからもっと色々やって友達になっていこう、という前向きな感じがあって良い感じです。

ロロッロ! ver.22.0 こんなっ部員の皆さんが見ている前でっ/華ちゃんまた変態してたでしょ!?

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キターッ!やっぱり「ぶちょ×かいちょ」っスよ!!マジ尊い!(ミシェル金剛氏・談)
 「華ちゃん」という呼び方からして浅からぬ因縁のありそうな美術部部長(氏名不詳)と高嶺華子(本名)さん。この2人、推測ですが幼稚園くらいからの幼なじみなんじゃないでしょうか。腐女子的にも悪くない組み合わせ、きっと部員たちの妄想を育んで(性変換の上で)薄い本の制作を大いに助けていると想像します。そして部長も美術部の猛者を引っ張って行くからには相当の性癖持ちと見ました。きっと百合系じゃないかなっ☆ちなみにマリエンヌ会長は何も描かないただの痴女さんである事が発覚しましたね。前回の予想は大外れでした。

 マリエンヌ会長に入部を許されたちとせと許されなかったイチカ。「絵心」の有り無しを問われての事ですが、イチカの逆襲に割とあっさり馬脚を現したマリエンヌ会長。出てくるのが幼稚園の頃のクレヨンなのが可愛い。腱鞘炎が何かすら分かっていないレベルの会長さんですが、とりあえず部員たちからはデッサンモデルとしての貢献は認められている模様です。

 対決はどんどん痴女な方向へ。ヌードモデルとしてどちらがより美しくスケッチされるか、という謎な戦い。マリエンヌさんは自らの美貌と美ボディに絶大な自信をお持ちのようです。描き手として選ばれたのは、美術部軍団の中で一際キャラの立っているミシェル金剛さん。彼女がエースのようですが、マリエンヌ基準なので実際はどうなのかは判断しかねる所ではあります。一番会長の胸を大きく描いた、等の可能性があります。そんな彼女を「金剛ミッチェル」と呼んで全く名前を覚える気のない会長さん。スケッチに際して流石は腐女子、絡みのポーズを要求してきます。誘い受け等の専門用語を駆使する辺り、ミシェル金剛は本気の腐女子のようです。

 全裸で妖しく絡み合う2人ですが、やや難しい構図だったようで、ポーズ変更のリクエストが。しかし体をスリープさせて固定しているイチカは動けません。がっちり抑え込まれている会長が訝しく感じたその瞬間、増長ちとせが難しい構図から逃げるなと何様発言。そこで踏ん張って仕上げてしまうミシェルも見上げた絵描きです。しかしさすがエース、かかった時間はイチカが動けるようになるほど長くはありませんでした。2人を全裸で絡ませて大事な部分は絶対に見えない構図に仕上げるのりお先生の手腕も見事です。

 ガッチリ抑え込まれてしまってイチカに襲われていると感じて助けを求める会長さんですが、ここでも「ミッチェル」呼ばわりでミシェルをイラつかせます。言葉遣いがだんだん粗野になっていくミシェルさん。しかし、そんな中黙々とスケッチを始めてイチカを結果的に助ける「匿名さん」ことちとせ。増長していても常に真摯に取り組むちとせにイチカは全裸で感謝します。ミシェルは通報寸前でしたがどう通報するつもりだったのでしょうか。でも来るのはポリスさんだし、ややこしい事になっていたでしょうね。

 結果的に「描かれている間は動かない」を貫き通したイチカを会長はついに認めます。このコマの表情が良いですね。会長ベストショットかも。合格を言い渡された瞬間スリープが解けたイチカですが、その間わずかに5分。ミシェルはどんだけ早くスケッチしたのか。しかしなぜかイチカに許されたのは「会員」の称号。美術「部」に入ったつもりのイチカには?です。そこで部室に入ってきたのは本物の「部長」。発せられた一言目は「華ちゃんまた変態してたでしょ」という身もふたもないお言葉。でも「変態する」っていい言葉ですね。そんな部長さんは眉が太くて(ここ重要)いい感じです。性格もさっぱりしているし。部長×会長、大いにアリではないでしょうか。

 結局マリエンヌ会長の痴女サークルに入れられてしまったイチカ。一方のちとせは部長に普通に入部をOKされてめでたしめでたしです。まあイチカもちとせにこれからもモデルになってくれと言われたのでよかったのではないでしょうか。全裸で。

ロロッロ! ① 男の子だから?/ほんのり頰が赤らむのだ

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単行本で改めて読み直した時の印象
 頭身が低い!!丸っこい!!!でした。(モデルは戌井うみこさん13歳)
まだ人類がロロッロと遭遇してから1年とちょっとしか経っていないというのに、ロロッロ内の世界ではこんなにも大きな変化が…最初期はみつどもえの連載と平行してましたからね。今見るとみんなみつどもえ体型です。当時は頭身が上がったな、と思っていたのに。新しく始まった「僕の心の…」は中2でさらに頭身が高いので、これからのロロッロはますますスレンダーな感じになっていくと予想されます。。

 遂に出ましたロロッロの単行本第1巻。収録されているのは短期集中連載のver.0.1~0.5、本連載の 1.0~12.0となっております。話は繋がっているのでこれ以外はありえない構成です。あとはおまけ4コマが3本に巻末の「おたより下さい」ページ。みつどもえの時のような「川柳」「巻頭カラー漫画」はなく、比較的あっさりとした構成です。電子版との差も少なくなっており、裏表紙が収録されていないくらいです。しかし今回は何と帯が三女さん推薦ですので、紙の単行本を買わないという選択肢は皆無です。ロロッロが有害か無害かは議論の余地がありますが、どちらかと言えば有害寄りな気がするので三女さんもきっと満足でしょう!

 表紙のロゴは連載版のロゴを立体化したダイナミックなものになりました。大空を舞うイチカとちとせを大胆な構図で切り取った渾身の表紙絵も素晴らしい。ところでちとせは背中から抱きつくと、イチカのお尻付近から噴射される「エネルギー」の直撃を受けてしまいそうで心配です。カバーの折り返しは歯車とネジをみっしり配置したデザイン。扉絵はいい感じなのに、首が180度回ってしまったイチカと見ないふりをしている?ちとせ。目次のコンベア上の呆けた感じの首だけイチカがちょっとシュール。

 おまけ4コマはみつどもえの時と同様にストーリーをほんのりと補完してくれる内容になっております。どれも博士絡みになっていますが、本文中で説明的なセリフを言わせるよりスマート。博士のHDDの中身を全部ぶち込まれたピポは機密保持上大変まずいのでは…ほとんどが女体写真だったとしても。イチカが耳年増なのもやはりインプットされたデータのせいだと言うことは納得ができました。イチカの乳首スイッチは、そのうちちとせちゃんと効果を確かめて頂きたい。

 ちなみに ver12.0の「次号新年No.6に続く」というメタネタは、そのまま手を加えずに収録されています。そこだけ読むと何のこっちゃですが、ギャグであることは伝わるでしょうし無問題。

 今までPOST SCRIPTだったページは健在です。寝こけるちとせとイチカですが、よっぽどイチカの方が人間くさい寝相なのがミソ。しかし股間からは太い充電ケーブル的なものが伸びています。毎晩メンテをしなくても良いのですね。さすが森繁テクノロジー。でも寝るときも制服はかわいそうなのでもっとこう、寝巻き的なものをですね…

 というわけで表紙から巻末まで大満足のロロッロ①でした。各書店のおまけも凄いことになっているようなのでお早めに求めたいところです。

ロロッロ! ver.21.0 ねぇ…パンティーって言った方がいいのかな/そう簡単にわたくしの秘所が見れると思ったら大間違いです

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会長さんは何を描く人ぞ
 個性豊かな腐女子の面々に自分の裸身を描かせる剛腕の持ち主、会長・高嶺マリエンヌ。美貌だけでこの立場に立てるはずもなく、きっとみんながひれ伏すような趣味性癖を極めているはず。一体それは何なのか。

 永きに渡った部活を求める放浪の旅も終着点に近付き、約束の地・美術部に向かうイチカとちとせ。ちとせは勢い余ってリクルートスーツ的な衣装に身を包む始末。その意気込みが窺われます。中学生なのにリクスーを知っているあたり、ちとせの社会性はなかなか侮れません。TPO的に適切かどうかは別にして…

 開けた扉の向こうではなぜかヌードデッサンの真っ最中。惜しげも無く細身の裸身を晒す会長さんと熱心にデッサンに励む部員の皆さん。同性同士とは言え、中学校でこういう事ってあるんでしょうか?多分ないと思うのですが。

 面接はノックが基本と相変わらず就活モードなちとせさん。仮入部と分かって一気に空気が和みますが、部員は何故か全員腐女子を名乗ります。今後キーになりそうなのは金髪三白眼のミシェル金剛さんではないかと思います。そしてペンネームとは言え、名前の名乗りがあった彼らはこれからレギュラーとしての活躍が期待できます。自称ロボットと匿名希望がぶつかって来ても全く浮かないメンツです。

 しかし本命はやはりこの人、高嶺マリエンヌさん。腐女子たちに自分の裸身を描かせるその強いメンタルと輝く美貌。それでいてパンツを後ろ前に穿いてスカートを巻き込んでも全く気にしないお茶目な一面の持ち主でもあるという、なかなか強いキャラです。入部試験も当然会長さんのスケッチ。どこまで描かれたいのかこの人は。しかも入部後研鑽を積む事で会長さんの布面積が減っていくシステムを採用しているのです。

 色々不可解な事だらけですが、入部しか頭にないちとせには全く状況は見えていません。イチカはイチカで会長のパンツが気になって仕方がない。まずはイチカのカメラ機能が初披露されます。腐女子の皆さんには将来の背景アシスタントとしてのアピールに成功です。みんなイチカに薄い本の背景を描かせる気満々。

 一方のちとせはやはり苦戦しています。イチカにこうも圧倒的に差をつけられてしまっては立つ瀬がない。思わず逃げ出しかけますが、イチカのここで逃げたら一生上手くなれないという一言で思いとどまります。イチカも親友らしい事を言えて、それがちゃんとちとせにも伝わるようになったのですね。ようやく実った2人の友情です。

勇気を振り絞って 会長に提出した絵は、やはりいつものちとせクオリティ。ミシェルの表情もちょっと厳しいのですが…何と会長はキッパリと合格を出します。特にバストを豊かに描いたのが高評価に繋がった模様で、絵画的なスキルはこの際全く問われていません。一方のイチカの写実的な絵は、恐らくコンプレックスがあるらしいその胸をありのままに描いてしまったために不合格。この感じだと会長さんが自分で絵を描くのか怪しくな感じてしまうくらいの選択基準。

 誉めると分かりやすく増長するちとせと、納得の行かないイチカ。そんなこんなで後半になだれ込みます。そして次号は新連載開始にロロッロの記念すべき第1巻の発売日。怒涛ののりお先生ウィークの始まりです。
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