Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2018年12月

僕の心のヤバイやつ1巻/ロロッロ! 3巻/ロロッロ! ver. 59.0/ロロッロ! ver. 60.0

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やーまだとばやしこ
 市川から「彼氏さん」の称号を与えられている小林さん。かつて読み切りに登場した彼女に似ている気もしますが、本作では完全に山田の保護者で、むしろお母さんの方がぴったり来るかも。この身長差が良いんですよね。放っておくと孤立しかねないポジションの山田を人の輪の中に繋ぎ止めておけるのは小林さんの存在があっての事。

僕の心のヤバイやつ1巻
� ようやく出ました単行本。正直連載されているマンガクロスの操作性がお世辞にも良いとは言えないので、普通に読める単行本を心待ちにしてました。あと連載開始前に「戦慄のサイコホラー」などと言う正反対の煽りをされたせいで、何となく素直に読めない時期があったのは個人的には残念な事でした。まとめて読むとひたすら市川いい奴…山田うい奴…原さんお腹揉ませて…という甘酸っぱい感想がダダ漏れしてきます。完全に市川視点で進むストーリーなので、読者は彼にまず移入しながら読む事を求められますが、彼の中2ぶりが絶妙な味付けになっているため、気恥ずかしさに煩悶しつつもすっと読んでいけます。ちょっと学校でトイレに行きすぎ(婉曲)ではありますが…基本的に自己犠牲を厭いませんしね。そしてのりお先生作品の魅力であるサイドキャラ陣もやはり良い。ふくよかな原さんと彼女に思慕する全身チンポ君。彼は吉岡さんが男子中学生に転生したとしか思えない淫獣ぶりです。山田を囲むメンツも、いい友を持っている感があります。市川視点では山田との距離は少しずつ接近していますが、客観的にもそうなのか!?と言う点も含めて今後の展開から目が離せません。

ロロッロ3巻
� ついに美術部と言う安住の地を得た3巻。やはり人間関係が安定してからが面白くなってくるのがのりお先生的展開のように思います。何と言っても華ちゃん会長とあおい部長がよろしいのではないでしょうか。腐女子軍団も安定の強さ。そうなって来ると弱くなるのがメインキャラ。ちとせは社会性の獲得という成長がありますが、イチカは水濡れ厳禁ネタやロボット認知欲求ネタも減ってしまって、普通の脱ぎたがりさんになってしまった感が…それはそれでいいんですが。そして会長さんのギリギリさが大変ヤバイ感じのPost script。みつどもえ時代からそういうページではありましたが、ここまで攻めているのはさすが美ボ会会長の面目躍如と言えましょう。のりお先生は中学校時代美術部だったのですね。その意味でも美術部はこれからもロロッロの舞台になるのでしょう。4巻ではうみちゃんも部員になりますしね。

ロロッロver. 59.0
� 写真部のカメラ小僧先輩がいい味を出している3年抗争回。ボッチなのに情報通なうみちゃんがもたらした、3年生の月刊チャンピオン状態という秋田書店丸出し情報。野次馬しにやってきた、ちとうみイチカの前でタイミング良く繰り広げられる不毛な抗争。会長さんvs段原先輩、そしてキーパーソンはあおい部長。結局華あおの痴情のもつれが抗争を激化させていたという…華ちゃん会長の裸体と段原先輩の情緒不安定が男子女子それぞれのグループの結束理由ですが、どちらが強いのか…ダン先輩も豆腐メンタルながら人を惹きつける才能の持ち主なのですね。
 結束理由はピュアながら、同性間でしか出来ない嫌がらせという意味では段原グループの方がタチが悪いのかも。高嶺グループは小僧先輩がわいせつ方向へ誘導するので結局華ちゃん会長1人が脱ぐ方向にしか行かず、グループ内で完結しているので良心的に思えます。にしても華ちゃん会長放尿まで行ってしまって一体どこまで見せれば気が済むのか…ダン先輩とは早々に和解しそうではありますが。

ロロッロver. 60.0
� 本作随一のハートウォーミング回。巨人の星のボッチクリスマス的展開と見せかけて…からの怒涛のクリスマス展開。イチカは招待状の不備に気付く所から八面六臂の大活躍でした。羞恥心がリセットされてからはパンツは半脱ぎで飛ぶようにしていたのですね。この展開の責任の一端はちゃんとちとせに連絡しなかったうみちゃんにもあったようですが…窓から飛び込んでも虫扱いしかされないイチカ。美術部的には既にロボットとして認知されているのかも。結局集合場所をちゃんと書かなかったちとせの問題だったという。
 プレゼント交換ではうみちゃんの手編みマフラーが出てきますが、やはりスキルが高いですよね。その重さもちとせなら受け止めてくれるはず。会長さんはOバックのおパンティー。そもそもこんなものがあるんだという…ちとせの似顔絵権はうみちゃんが握り潰している紙状のソレでしょうか。イチカの知られざる音楽作成機能も披露されます。鼻歌ですが、みんなに好評でイチカ的にはロボ承認欲が満たされたのでは。褒められて嬉しくなって止めてしまい、うみちゃんのマフラーをゲットしてしまったのは不覚でしたが…結局ちとせのOバックと交換して収まるべき所に収まったプレゼントたち。眠り込んで目覚めたちとせ。あの楽しい夕べは夢かと思いきや、首に巻かれたうみマフラーに、寝ている美術部の仲間たち。そして空にはOバックによりパンツ装着で飛べるようになったイチカの勇姿。豊かになったちとせの世界そのものといった回になりました。

ロロッロ! ver. 58.0 "光"が"苦手"でね……/思ったより楽しめそうだね……(ニチャァ)

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"漆黒の疾病"は"感染"する記念特別カラー
 まだ中1なのに博士の意図的なチューニングが原因で抗う術無く中2病全開になってしまったイチカ。心配して寄り添うちとせがその魔手に堕ちてしまうのは時間の問題でしかなかった…的な想像図。今回イチカは考えつく限りの中2を晒してくれましたが、意外と中2っぽさを表現しようとするとこんな感じのテンプレに頼らないと難しい事を実感しました。個々の内面のあり方ですしね。現役の中2と言えばミシェル先輩たちですが、彼女らは既に表現内容等も18歳を超えているので卒業済みっぽいような。イチカが体操服なのは単なる趣味です。

 かぜをひいたりして更新が滞ってしまっているうちに、ロロッロ3巻と僕ヤバ1巻まで出たりして師走感があり過ぎて置いていかれそうな今日この頃です。単行本については別記事を設けて感想を述べたいと思います。のりお先生濃度が高まり過ぎて脳が暴走しそうですが嬉しい限りです。

 2018年最終53号のセンターカラーを飾るロロッロ。夕焼けが茜に空を染める屋上で中2っぽいポーズを決めるイチカとちとせ。本編の屋上での相談シーンからだと思いますが、イチカの渾身のドヤ顔がいいですね。ちとせも心の底で蠢き始めた自我の暴走を感じているかの様な複雑な表情。色の塗り方が今までとは少し違う印象ですが、iPad Proで仕上げておられるのでしょうか。同じくiPad Proで全部やっている当方としては、もしそうならば嬉しい限りです。

 何かを思いながらポカーンと立っているイチカの足の太さの好ましさよ。そして博士にこれまでの己を完全に否定するかの様な発言。自分がロボットである事をちとせに認めてもらう、がロロッロのストーリーの根幹だったはずが、むしろそれを隠して生きた方が楽しくないかと言うのです。世の中2達が脳内設定だけで恥ずかしい行動に邁進して煩悶する中、全て事実であるのがイチカにとってのアドバンテージ。しかしそれは全て博士のイチカの心のあり方を模索する実験の結果であったという…性格を変えるのではなく成長させていく所に博士のテクノロジーの真価があるとも言えましょう。ある意味我々の中2病も成長の為の試行錯誤みたいなもの。どこまでも人間くさいイチカの成長の一コマかもしれません。

 そんなイチカは教室の幼い同級生たちを謎の高所から冷ややかに見ています。少しでも人と違った自分を演出するためにフードを目深に被ったりして…ああなんて残酷で的確な描写。のりお先生の観察眼の的確さは私たちの心の奥底のトラウマを僕ヤバとは別の角度から掘り起こしてくれます。うみちゃんをウザがらせるその中2的発話。しかし楽しそうですねイチカ。たまたま覚醒していた林田センセーが、イチカのロボさをちとせに解説しようとわざわざ申し出てくれた千載一遇のチャンスもワザワザ潰してしまう念の入れよう。これはこれでセンセーの博士への尊敬の念を強めたので無意味ではなかったのでしょうけれど。

 どっぷり中2に浸かっているイチカを心配するちとせ。うみちゃんの勧めもあってイチカを校舎の屋上に誘い、悩みを聞こうとします。その心遣いに感動するイチカ。ドラマチックに自分がロボットである事を告白しますが…ああ"普段の行い"の大切さよ…そっちの方は聞き飽きていたちとせはちょっとガッカリとなりました。本当の事なのに。でもそれが伝わってしまったら終わってしまいそうなロロッロですのでこれはこれで仕方のない事。

 その晩、博士が自分を観察するためドローンで撮影した映像を見せられるイチカ。そこに赤裸々に映し出されたのは正視に耐えない己のこっぱずかしい中2ぶり。チューンナップされた羞恥心がイチカの回路を灼いて責めます。これは死ねる。即死ものです。カーッとなりPCを破壊しようとするイチカですが、そんな時も破壊に「デス」とルビが入ってしまう中2ぶり。ところでここは「デストロイ」のミスの様な気もします。誤植も中2感の表れか。さすがにこのままだと社会生活に支障をきたしそうなので設定は元に戻されたとの事ですが、この間の記憶はちゃんと残るでしょうからイチカはこういう形で成長していくのかもしれません。個人的には中2に堕ちたうみちゃんが大変恥ずかしい事になりそうなので、見てみたかったです。

ロロッロ! ver. 57.0 興奮するわよ〜/じゃどっちもダメだ 性が乱れる‼︎

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うみちゃんの美ボ会入会をまだ諦めきれない記念特別カラー
 入部希望用紙をよく読まずに提出したら美ボ会に入会していたでござる的な想像図です。これならちとせちゃんと不毛な美術部部長の座争いをする必要もなくて、お互い平和だと思うのですがどうでしょう。それはともかくようやくうみちゃんも正式に美術部の仲間に入れましたね。ちとせを凌駕する画力の持ち主なので、ちとせの立場が危うくなりそうです。

 腐女子軍団3人にそれぞれiPud Proを貸し付ける事で、美術部に出入りする口実を作っていたうみちゃん。1人パソコン部は既に記憶の彼方です。しかし、その地位もミシェルが新型iPud Proを入手した事で崩壊の危機に至りました。後輩でありながら、貸しているのをいい事にマウントを取っていたようで…基本何でも出来る子なのに人望がないうみちゃん。でも最初のコミュ障ボッチだった頃に較べればずいぶんマシになったとも言えます。さっそくちとせがマウントを取りに行きますが、うみちゃんも先輩を先輩とも思わぬ発言で応戦します。基本みんな心が広いのがロロッロのいい所。

 そんな中、あおい部長に入部を勧められるうみちゃん。基本絵も上手いうみちゃんですが、部長さん的にはうみちゃんの自己主張の強さを買っての未来の部長としてのお誘い。絵はどうでもいいとアッサリ言い放つ辺り、部長さんの闇を感じないではありません。2年生ならミシェルが候補だそうですが、これは画力も人柄も誰も異存のないところでしょう。学園祭の看板作りでも部長と競っていましたしね。しかし、ちとせはうみちゃんを部長として認めるわけにはいきません。ちとせの謎の自己評価の高さとうみちゃんの自負心、どちらが部長にふさわしいか対決の始まりです。

 しかし、まずは部長さんのお仕事拝見から。あおい部長は陽キャさんの所に自然に歩み寄り、まず褒める所を褒めてから改善点を的確にアドバイスする堂々たる部長っぷり。満点のお手本を見たちとせは早速実践を試みます。しかし陽キャの陽パワーは余りに眩しすぎました。声もかけられず敢えなく回れ右をして、まだ親和性のある腐女子軍団のミシェルの許へ向かいます。しかしミシェルはバリバリのBL創作中。オス同士の熱い口付けへのアドバイスという難題に怯むちとせ。しかしここで引き下がったらうみちゃんに屈服する事になります。しかしミシェルからすれば、ちとせは放尿実況をかましてくるホンモノの変態。どんなドスケベ提案が来るのか固唾を呑んで待ち、どうもリアルなディープキスを知っているらしい発言に慄きます。しかしここでイチカのストップが入ります。とりあえずチャレンジしただけでもちとせは頑張りました。

 次はうみちゃんの番。やはりうみちゃんも陽キャ力には勝てませんでした。同じく回れ右をして腐女子の方へ。そんなうみちゃんもちゃんと相手にして、感想を聞いてくれるミシェル先輩はやはりいい人。そんなミシェルにダメ出しをして、さらには自分の露出的趣味までさらけ出しちゃううみちゃん。結局ミシェルに一喝されて逃げ戻ります。やはり2人には格上の相手過ぎでした。

 より程度の低い題材を探すイチカ。その目に止まったのは華ちゃん会長が以前黒板に描いた幼児のおちんちん。これをいかに改善するかで競う事になりました。とりあえず陰影を付けて立体感を出す方向のうみちゃん。形状を変化させないところがポイントです。対するちとせは全身を描き足す方向で。こちらの方が美術部的には強い気もしますが、大きさの比率を見誤って相対的に巨根化してしまいます。そのアンバランスさが買われて、ミシェルの判定ではちとせが勝者となりますが、ミシェル的には上級変態比べだと思っていたという…結局どちらも部長としては不適格という残念な判定となりました。

 とりあえずあおい部長に渡して貰えた入部用紙。「考えておきます」と一応は強がって見せたものの、ちゃんと翌日提出するうみちゃん。とにかくこれでうみちゃんも正式に部員になりました。残るはイチカ…ですが、正式にはまだ入っていない筈ですよね。会長さんが離してくれない気もしますがどうなるやら。
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