Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

2019年06月

ロロッロ!ver. 84.0 あ…これエロ漫画でよく見るやつだ…/あ…これよくエロ漫画で見るやつですわ… 

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ネコと和解せよ

 姉がネコとして高嶺家に飼われるようになった以上、妹のあおい旧部長もネコ化して一緒に住まない訳にはいきません。妹を見守る姉の視線があれば、華ちゃん会長もむやみにひわいな事は出来ないのでは。でもふとした弾みでお父様が射殺されたりしないかが心配。


 あおい旧部長も進学してしまい、姉のポリスもしばらくご無沙汰でした。しかし、それは単に誌面には登場しなかっただけの事。日々粛々と変態を取り締まっては拷問などに掛けていたに違いありません。そんなポリスが警戒線を張ってまさに突入直前の所に居合わせたイチカとちとせ。壁に耳を当てて内部の音を確認したと思ったら、おもむろに銃弾を撃ち込んで壁に穴を開けるポリス。イチカのセリフが「ポリス!!」「ポリス?」「ポリス(太字)」なのがカッコいい。で、おもむろに民家風の建物から子猫を救出した訳ですが…これはどういう状況なのか。子猫が閉じ込められていた、というのが素直な解釈ですが…まさかポリスでも事件性のない飼い猫を拉致はしないだろうとは思いたい。


 無類の猫好きゆえに飼いたいけれど、住んでいるのが警察の寮だから飼えないポリス。あおい部長も寮住まいだったのですね。あの殺風景な部屋にこの姉と2人きりで、よく真っ直ぐ育ったものです。広い家に思い当たったイチカ。森繁製作所で飼おうという話ではなさそうです。


 翌日訪れたのは無闇に広い高嶺家でした。実はネコが飼いたかった華ちゃん会長。その気になれば世界のネコも選り取りみどりで飼えそうなのに、縁があったネコをお迎えしたいというあたりはのりお先生の体験に基づくものでしょうか。とりあえずトライアルで相性を見るあたりも里親っぽいですね。肝心のネコがいない事を訝しむ会長ですが、ドアの向こうにはネコ耳をそうちゃくしたポリスがネコ座りで待機しています。ネコが心配なあまり、ネコに成り代わって環境を確かめようということのようです。


 四つん這いで高嶺家のチェックを始めるポリス。ネコだと思って接しろというイチカの無茶振りにちゃんと応えて遊ぼうとする会長。なり切って遊ぼうとする所にあおい旧部長登場。さすがお付き合いしているだけはあります。そして妹の前ではネコのフリは流石に辛いポリス。「1人になれる場所」を求めて会長さんのベッドの下へ。そうとも知らず、あおい旧部長にベッドの上で戯れかかる華ちゃん。付き合い始めてからまだそんなに経っていないのに、普段からこんな事をしていたなんて…!!頭上でくりひろげられる痴態とポリスの脳内にフラッシュバックする幼き日のあおい旧部長。しかしここは姉である前にまず1匹のネコ。落ちてきた服(スパッツ的な何か?)に飛びつく事でとりあえずこの濡れ場はおしまい。


 何だかんだありましたが、結局高嶺家はポリスネコのチェックは合格。ここはフェアに引き渡そうとしますが、肝心なネコがポリスに懐いてはなれません。しかし寮には連れて帰れない。ではどうするか、という事でポリス込みで高嶺家に居着くことになりました。という事は自動的にあおい旧部長も高嶺家に住むわけで、告白から同棲まであっという間でしたね。怖い姉の目をかいくぐってこれから始まる華あおの新生活。しかしまさかこう展開してくるとは。恐るべしほんわか百合部活まんが!

ロロッロ!ver. 83.0 性犯罪の予感…/乳首のことだね…

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あおいさんがわたくしのポルノをばらまけない様にすれば良いのですわ!!

 いつも一方的に描かれる関係からお互いを描く関係へ。でも画力の差は圧倒的で、会長の描く旧部長は誰なのか分からなさそう。でもたまにはシャッフルしないと飽きが来そうだし、NTRよりは健康的だろうと思います。


 こうないしゃせい回はまだまだ続きます。歩鳥の乳首の色把握騒動がひとまず収まった後なのでしょうか、写生に励むちとせとうみちゃん、そしてイチカ。自分はロボ能力で写真並みの画力が元々備わっているためか、描こうとはせずにのんきに良い構図を探して楽しんでいます。そんな指フレームの中に飛び込んできた、新緑の渡り廊下を疾走する肌色の異物。全裸で校内を走り回れるのはやはりマリエンヌ会長しかいません。


 そののっぴきならぬ様子に犯罪の予感すら感じるちとせですが…問題はあおい旧部長にセクハラまがいの距離で絵の指導をする高等部美術部顧問の麗人でした。華ちゃん会長のモヤモヤをよそに、イチャコラと指導を受けるあおい旧部長に我慢できず全裸のまま飛び出してきてしまった会長。しかし、単なるショックではなく、そんな風にあおい旧部長をNTRされる事に目覚めてしまいそうな自分が怖くなって、という歪んだ理由でした。


 そんな会長の歪んだ心情をとりあえず理解したフリをするちとせとうみちゃん。イチカはそもそもこの2人が付き合い始めた事すら気付いていなかった鈍チンぶり。とりあえず別れてみてあおい部長の気を引く作戦の様ですが、怖いのはこれまで描き貯められた華ちゃん会長の裸体画。これをリベンジポルノとしてばら撒からたら一体…。しかし元より写真部に撮らせたりして稀少価値ゼロとなっている会長の裸体ですし、あおい旧部長もそんな事は絶対しないはず。でもそうなる可能性だけでゾクゾクして来るのが華ちゃん会長というお人。むしろして欲しくなってたまらないご様子です。


 そんなこんなでみんなでやって来た高等部の美術部では、今しもあおい旧部長と麗人顧問が密着指導中。しかし、華ちゃんの乳首をもっと薄く塗れという顧問に、笑顔で自分は華ちゃんのありのままの乳首の色で描くと宣言するあおい旧部長の姿を見て、思わず飛び出して抱きついてしまう華ちゃん会長。しかし色の濃淡だけでイチカにも会長の乳首の色の話だと分かってしまうとは…どれだけ濃いのでしょうか。


 そんなバカップルの様子を見ながら独り言を言う麗人顧問は優美な風貌に似合わぬ野太い声の持ち主で、しかもよく見ると手などもがっしりとした骨格をしています。初めて顧問が男性だったと知る会長さん。そうと分かってなぜかすっかり安心してしまいますが、「ほんわか部活百合」の世界だからと言っても、むしろ男に寝取られる方が可能性が高いのではと震えるイチカ達。無いと思いたいですけど。


 ところでこの男性教師、この美しさはトミー先輩のご親族の可能性が高いのでは。華ちゃん会長はトミー先輩家と家族ぐるみで付き合いがありそうなので、知らないと言うことは違うのかもしれませんが…とにかくあおい旧部長と華ちゃん会長の愛の強さが色々試された回でした。不安点は会長さん側にしかありませんけどね。

ロロッロ!ver. 82.0 こうないしゃせい好き‼︎/R242 G176 B177

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歩鳥に命を狙われた時はこうやって

少量の水をかけつつお乳首を露出すれば大丈夫。博士が黙ってボディを防水にしてしまっていたらアウトですけどね。しかし一体何がそこまで歩鳥を乳首に駆り立てるのか…見たいのは分かるんですけれど。


 美術部恒例写生大会。去年はポリスに撃ち殺されかけたところを、イチカによる「ボッティチェリのヴィーナスの誕生」で辛くも難を逃れたのでした。今年は残念ながら不審者が多いため学校の敷地内でのスケッチに。あれだけポリスが変態を超法規的にアレしてもまだ湧いてくるのですね。イチカの言う通り治安が悪い街のようで。


 そしてエロオヤジ歩鳥はさっそく「校内写生」をネタに、純真なアミ先輩いじり。何て昭和な…しかしアミ先輩も無防備過ぎますね。ラン先輩がしっかり教育しておかないと。一応歩鳥は美術部員でもあるはずですが、イチカに排除されます。引きずられながらも乳首の色の把握について語る歩鳥。


 そんな中、急に土砂降りの雨が降り始めます。そんな中でもエロスを忘れない歩鳥。急な土砂降り=濡れ透けチャンス。歩鳥の人格にはみつどもえの変態紳士=千葉氏が住んでいるのかもしれません。メインターゲットはびしょ濡れの助のアミ先輩たち。雨の中を駆け出して行きますが、突然体が動かなくなり道の真ん中でぶっ倒れます。今でこそ環境の制約が無くなったイチカですが、初期の頃は水濡れ=即死ネタが続いていました。もしやと思い急いで回収します。ところで中身がピポでも歩鳥「ちゃん」呼びなんですね。やさしい。


 案の定歩鳥のボディはまだ防水ではありませんでした。秘密裏に急造したためでしょうか。しかし、イチカの経験を踏まえてか、濡れた時はショート防止のために低電力モードにして時間を稼ぐように仕様変更がされていました。森繁博士の優しさ。


 目覚めた歩鳥はオヤジ分がすっかり抜けて、見た目通りの「おしとやか(森繁博士談)」な美少女に。おまけに記憶の大部分にはアクセス出来ない様子です。イチカを「お姉様」と呼ぶ低電力歩鳥。この状態の歩鳥ならイチカにとっては申し分のない妹ですが、重要な使命があったはず、といきなり危険な目つきに。背筋が冷えるイチカですが、歩鳥が思い出した使命は美術部員の乳首の色を確かめる事。実はイチカの事は最初からどうでも良かったのか?


 ロボットにDNAは無いだろうというヤボなツッコミはおいておいて、本能に従ってイチカに乳首の露出を迫る歩鳥。今の状態の歩鳥になら見せてもいいが、どうせ戻ればオヤジ人格が復活します。その時に記録された画像を思い出されるのはイヤだという葛藤。そのうちうみちゃんとちとせも戻ってきました。うみちゃんに乳首を要求する歩鳥ですが、あっさりOKなうみちゃん。さすが。ここでうみちゃんのお乳首の色情報が。「R242 G176 B177」という神の数列。ちなみにこんな色です。いい色ですね!


 そんなこんなで部員が集まったところで全員へ乳首要求が。当然困惑するみんなですが、それでも「歩鳥ちゃんならいいか」で済む美術部。伊達にドッキリ全裸をかました訳ではない。イチカの「そう先じゃない」という予言が成就してしまいました。驚異のおっぱい円陣が組まれます。手前がレギュラー7人、奥にモブっぽい5人が並んでいます。アミ先輩は置いておいてもみれー先輩も中々な…


 実は低電力モードは安全なシャットダウンのためで、5分しか保たない仕様でした。イチカの通報で駆けつける(徒歩なんですね)博士。イチカに停められますが、遠目には歩鳥を雨から守っているように見えたおっぱい円陣。感動する博士。ワンランク上の凄さがある訳ですが、これはイチカには説明できません。


 翌日無事復帰した歩鳥。肝心の全員の乳首は既にシャットダウンした後だったようで、唯一うみちゃんのデータだけが残りました。乳首の色に固執する理由も「見たかっただけ」という歩鳥。会長さんの「見せる変態」から歩鳥の「見る変態」へと、ますます変態花盛りなロロッロ!でした。

ロロッロ!ver. 81.0 ちなまなくていいんスよ/“友達”……って思ってくれてたんだ 

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歩鳥先生の自撮り教室

 この絶妙なエロさ加減でおっさんをホイホイしてしまう、うみちゃんのエロ自撮り。これも歩鳥によるうみちゃんへの詳細な指導があってこそだと思われます。ある種の様式美ですよね…うみちゃんが例によって頑張って完全にやり切っているのも素晴らしい。うみちゃんの器用貧乏に益々磨きがかかります。


 留まるところを知らないうみちゃんの承認欲求。初めはちとせとの張合いだけでの範囲かと思いきや、ちとせ不在でも自作のタスキまで掛けて、Twittter(ツイッターと読むそうで)でのフォロワー1000人突破を腐女子軍団から祝福されたりしております。当初は全部自垢だった事を思うと大進歩ですが、うち1/10は今でも自分の複垢だと堂々と隠さない潔さ。ちなみにミシェルは5万6千と桁が違っておりました。イチカの「ちなまなくていいんスよ」がうみちゃん思いで泣けます。でも実質900だったら十分立派ではないでしょうか。イチカはあっハイって感じですが、ずいぶんと厳しいですね…


 早々にミシェルに格の違いを見せつけられたうみちゃんですが、めげずに短いバズりおまんがを上げて夢の印税生活を目指し始めるタフさがうみちゃんのいい所。ネタは人任せですが、逆に捏造したりしないのがうみちゃんの良識だと思います。ちとせに半ば憐れみの視線を受けながらも、早速イチカのゆかいなロボ体験談を漫画化しちゃって手も早いぞうみちゃん!今回はうみちゃんの漫画内マンガが半分を占める斬新な展開なのです。


 イチカのロボットネタをそのまま漫画化してアップするうみちゃん。一時は自分しか描かなかった時期もありましたが、ちゃんとマンガが描けていてさすがです。微妙な反応ながら割と好意的なリプもあったり、嘘松認定されたり、コメントのアイコン等々2019年のリアルTwitter感があります。これも数年経ったら懐かしくなるんでしょうか。


 次は歩鳥がネタ出し。欲望に基づいておっさんフィルターで収集した微エロネタをブッ込んで来ます。それでいて完全に下品には落ちない辺りがのりお先生バランスか。タピオカ等ちゃんと現代のネタを拾ってくるあたり、歩鳥も今を生きていますね。主にエロをモチベーションにして…「実写を交えて」という事なので、背景をうみちゃんが描いて写真を貼り込んでマンガにしているんでしょうね。画風を自由に操るのりお先生ならではの高度なマンガ技法です。オッサンネタだけにかなりアレな内容ですが、とりあえずは完成まで持って行ってくれるうみちゃんのサービス精神。残念ながら却下となりました。


 そしてちゃんとちとせにも聞いてくれるうみちゃんの優しさ。期待はしていないけど、聞いてやるんだからねっの精神。冷たくあしらわれても決して無視したりしないのです。それに応えて春休みの美容室ネタを持ってくるちとせ。さすがに「おちんぽ」は受けが宜しくなかったようですが、ちとせ的には面白エピソードとして温めていたみたいです。反応はイチカの時以下でしたが、ちとせはうみちゃんが自分を「友達」と明記した事に気付きます。指摘されて慌てて言い訳するうみちゃんと嬉しさを隠さないちとせ。そしてこんな美味しいシチュエーションを見逃さない巨匠ミシェル。きっちりBLにコンバートして万単位のいいねとリツイート(リツイイートとかにはしないようです)を瞬時に叩き出してうみちゃんにダメ押しします。悔しいうみちゃんと嬉し恥ずかしなちとせが並んでいるコマもいい。


 1本のマンガ内で3通りの画風を描いてみせるのりお先生の漫画力の高さを見せつけた上で、きっちり落としてくる充実の一本でした。歩鳥もしっかり美術部に馴染んで、独特のオヤジキャラも受け入れられているようで何よりです。

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