ちとせ新部長とうみちゃん新副部長
ちとせもうみちゃんも確かにぐっと成長はしましたが、全く別の人間になった訳ではないのです。今まで繰り返してきた事を続けながら、螺旋を描く様にして少しずつ高い所に昇っていくのでしょう。その横にはイチカと歩鳥もいるはず。
ちとせとうみちゃん、どちらが部長にふさわしいのか。長年の因縁に決着を付けるべく、状況が全く分からないのに巻き込まれてしまった新入生に、その決着が託されようとしています。何も判断する材料を持っていない人に決めろというのも無理な話ですが、この2人の場合、よく知っているほど選び難い気がするのでこれでいいのかもしれません。
イチカがせっかく気合を入れてファイッと叫んでくれたというのに、肝心の2人はコミュ障を再発させてモジモジするばかり。どうしてもこの2人じゃないとダメなのか、というある意味究極の選択。何なら自分から絵を見せてくる自称文部科学大臣受賞の絵師1年生の鈴鹿すてら氏でもいいんじゃないかというくらい。
しかし他人に対して上から物を言うことにかけてはこの2人は強い。すてらの作品を見て、「普通に上手い」「つまんない」等の言説でイラつかせてくれます。しかしすてらも新入生でありながらペンネームで自己紹介してくるハートの強さ。間違いなくミシェルの系譜に連なる者、生まれながらの美術部員と言えるでしょう。
そしてうみちゃんの身も蓋もない、もっと下手な奴を貶させろという振舞い。この人はあおい旧部長やミシェル前部長の何を見て育って部長になろうとしているのか。この辺はうみちゃんを表現するさじ加減が難しいですね。うみちゃんが貶すのは基本ちとせだけだと思っていましたが。しかしやはりすてらが強い。そんな事言うならお前が見せろ、とのごもっともなお言葉。間違いなく2年後の部長はすてらでしょう。
勇気を奮って見せたちとせの絵はすてら的には「素朴」という評価。すてら的にも嫌いな絵ではなかったのでしょうか。絶対自分より上手い事が分かっている相手にちゃんと絵を見せたちとせに、イチカが慈母のような眼差しを送っております。うみちゃんは上手いんだけど、自分だけしか描かないのでさすがにドン引きされます。1枚は身体だけはイチカのものだという申告がありますが、これはうみちゃんなりのイチカへのリスペクト?
うみちゃんの仕切りでデッサンの時間になります。満を持して脱ごうと待ち構えるイチカですが、2年生の歩鳥取り巻き軍団の希望で歩鳥にモデルの座を奪われてしまいます。このために美術部に入ってきた人達なので仕方が無い。ここでもすてらは速いし上手い。さすがのうみちゃんも認めざるを得ない実力者です。ここでずっと黙っていたメカクレくんが耐えられなくなり入部を辞退する事に。多分絵は好きなのに自信が持てないのでしょう。そんな出て行く彼を引き止められないちとせ。しかし、どうしても諦められずに部室の近くにいるメカクレくんにちとせが動きます。絵を見せてくれ、と頼むちとせ。おそらくそこにはちとせの想像以上に多くの絵が描かれていたようです。そんな姿にかつての自分を重ねたちとせ。メカクレくんもそんなちとせに心を開きます。
その姿をじっと見ていたうみちゃん。思う所は多々あったはずですが、一つの決心をして投票箱をゴミ箱に捨てます。そして自分がサブについてちとせを支えるという宣言。ちとせの方が一回り器が大きいと認めたようです。負け惜しみを言いつつ照れながら握手を交わす2人。実は新入生はみんなちとせを推していた訳ですが、この場合うみちゃんの自発的な気持ちが何より大事だったのでこれでいいのです。
最後のコマの美術部の活動申請書ですが、今まで名前の無かったモブ部員の本名がやっと判明しました!佐藤愛奈・津田利花・吉村芽衣の3人です。でも誰が誰かが分からないのが残念。2年生の紺野リサさんは歩鳥取り巻き隊の1人でしょうか。
これから1年ちとせ部長とうみちゃん副部長が、この海千山千の新入生たちとどんな部活を作っていくか見たい…見たくて仕方がない…それが今の率直な感想です。



