もうこれは松岡咲子。さっちゃんのいないお盆なんてお盆じゃない。そして今年のお盆はいつもと違う病魔の影射す暗いお盆。もうこうなったら鴨橋小学校の誇る美少女霊媒師の三女さんと本当に見えちゃう熊井さんも呼んできて悪疫退散を祈ってもらうしかない!コロナ調伏!
ハッピーお盆!
みなさまにおかれましてはこの猛暑の中、お盆を満喫なさっているでしょうか。新型コロナウイルスの蔓延に外に出ただけで命の危険すら感じる暑さまで加わって、とてもではありませんが旅行も外出も困難なこの2020年のお盆。しかし世界がどれだけ変わろうとお盆と言えばみつどもえ、お盆と言えば松岡咲子なのは永久不変の真実であります。
数あるさっちゃんの奇行の中でも、鴨橋小学校オカルト研究チームの結成はさっちゃんと脳の周波数が合う人間がさらに4人もいたという意味でも衝撃的でした。登場わずかに3話、きっとこれから活躍してくれると期待していたのですが、熊井さんが実は本物の霊能力者かもというフックまで残しながらの無念の連載終了となりました。三女さんとの更なる絡みも期待できただけに残念です。何となくロロッロ!の美術部新入部員たちにも感じた、もっともっと活躍して欲しかった惜しさがあります。
ところで三女さんと言えば矢部っちとさっちゃんのラブラブ三角関係だよっ><が人間関係の軸だったわけですが、あくまでも変わらないさっちゃんに対して、少しずつ距離が縮まって接し方も変わっていく三女さんを見ると、やはりみつどもえ世界を貫いていた視線は三女さんのものだったのかなと思います。矢部っちも最後まで三女さんへの接し方は変わりませんでしたしね。
正ヒロインたるみっちゃんはみっちゃんのまま不変でしたが(サド設定はカドが取れていきましたが)、杉ちゃんをはじめとするみっちゃんを取り巻く周囲の人たちは大きく変わっていったように思います。こうして見ると大きくみっちゃんを陽、三女さんを陰とした太極的な構図だったのかなと。残るふたばはしんちゃんとそれに付随するSSS隊との関係で1人別の世界を作っていました。コントロール不能な人格とパワーの持ち主なので、みっちゃんと三女さんの対立軸の周囲を自由に運動している遊星的存在というか。みつどもえは一見カオスのようで、色々な構造を内包した恐るべき世界だったんだなと実感する3年目のお盆なのでした。