201228blog
特濃忘年会
 両作品を代表する残念お姉さんがサシ飲みでガチンコ対決。どう考えても悲劇的な結末に至りそうですが、本人達は結構気が合って楽しく飲んでしまいそう。店を破壊し尽くしたあと、肩を組んで歌いながら巨神兵さながらに夜の通りをよろめきながら進むイメージ。

 2020年も残す所わずかとなりました。コロナ一色で塗り潰された1年となりましたが、何と言ってもロロッロ!の連載完結が残念無念でありました。本ブログも10年くらい続けた毎週更新が継続出来なくなり、月1で何とかという惨状となっております。

 今回の無理筋企画を考えた時に、最初に浮かんだのは第1回の三女さんとちとせでしたが、次に浮かんだのが今回の三十路先生とポリスだったのです。しかし何というか、絵面と言うか気力というか、ずるずると先送りにしてしまっていたので今回ようやく区切りが付けられそうです。「草次郎パパと森繁博士」という最終決戦はとりあえず未来の自分に托します・・・

 みつどもえにおける三十路こと海江田先生の存在感は特筆すべきものがありました。教師としては有能で優秀、美貌もありながらの婚活に打ちひしがれるプライベートライフ。今の時代なら別に遅くはない婚期をガッツリ逃しそうな理由も今昔物語で詳らかにしていますが、この妥協の無さと徹底ぶりは恐らく死ぬまで変わらないだろうと思えるリアリティ。多分何かの間違いで結婚しても、絶対に続かなさそう何ですよね。三十路は永遠に三十路だろうという。そして永遠に繰り返す小学6年生の「みつどもえ時空」を紡いでいたのも三十路先生だったという、作品の基本骨格にまで食い込んでくるその力。

 対するポリスも変態と変態行為に対する徹底的な嫌悪を貫くド変態というポジションで、基本脱ぐ人しかいないロロッロ!世界の秩序を担っておりました。そしてそれは愛する幼い妹(あおい)を幼い変態(華ちゃん)に寝取られたトラウマからだったのでしょう。でも高校生くらいで既にエレナママに銃器の手ほどきを受けていた訳で、やはり最初から素質があったようにも思えます。

 この2人はただ並べておけば普通に美人だし客観的には有能なのですが、本人達は永遠に満たされない業を背負っていて常軌を逸した行動に走らずにはいられないという意味で悲劇的な存在なのですよね。ポリスに至っては、この独断専行でよく警察組織に残っていられるなというレベルで・・・。しかし、この2人の突出した異常ぶりがあってこそ、メインキャラ達がのびのび自由に変態行為に走れるという意味で、作品世界の地平線を作っている貴重な存在なのだと思うのです。