
小堀少年の「性別不明」設定は何だったのか
公式には「性別不明」のままな小堀少年。ロボ好き金満少年が性別不明でなければならない理由とは。今となっては真相は闇の中ですが、当ブログは変わる事なく小堀少女説を支持しております。
最初はイチカの能力にスポットライトを当てるなど、ロボットものの色が濃かったロロッロ!ですが、途中美術部や美ボ会の仲間との交流に舵を切り、ちとせに比重を置いたままイチカのロボバレをして、みんなのその後を描いた最終回で終わりました。
しかし途中、森繁博士は敵対組織におびえた様子を見せ、いつも寝ている林田さんはAI研究者としての設定がありイチカがロボットである事を確信するなど、何かが起こりそうな気配を感じさせつつ結局どちらも何も起こりませんでした。林田先生を中心とした大きな構想が語られずに残ってしまったのではないでしょうか。
そこに最終7巻の「これまでのあらすじ」です。これまでの展開をガン無視して「森繁博士の高い技術力に目を付けた闇の組織ハヤシダ」「世界唯一の人型AIであるイチカを誘拐し・・・大量破壊兵器への転用をもくろむ」などの言葉が踊り、イチカが「最後だからいいでしょっ」とダメ押しをしてくれます。最後だからと、使わなかったストーリーをちょい見せしてくれたのだろうと思うのはハズレでしょうか?
完全に覚醒し全能力を解放しているはずの「起きている林田さん」が敵組織のボスとして森繁博士やイチカの前に立ちはだかり、刺客ロボが次々とイチカ達を襲う割とハードな展開があり得たのでは。そしてその刺客ロボの一人目こそがピポ、つまり歩鳥だったのだと思うのです。
登場シーンのスリリングさから、ロロッロ!の路線転換を個人的に完全に信じてしまった緋村歩鳥の登場シーン。あの瞬間、本気ならイチカを完全に無力化できた歩鳥。その後のなし崩し的な美ボ会入会展開には不釣り合いな緊迫感でした。
イチカの製作にかなりの年月を要し、日々メンテナンスに追われていたはずの博士があっという間に歩鳥を仕上げたのも不思議なら、歩鳥の体の構造がイチカと全く違うのも別な頭脳の存在を感じさせます。何ならイチカのスペアでもう一体組んだ、とかなら分かりますが、眼球まで取り外して偵察に使えるなど、徹底的に攻撃的な構造のピポは、ヒトらしさを追求していた森繁博士とは別の哲学の産物のように思えます。
そしてロボット愛好会での小堀少年と林田さんの接点。何となくその後のストーリーでは無視されてしまいましたが、本来ピポの改造は組み込まれた森繁博士由来の頭脳を利用して林田さんが行い、イチカの制圧を目論んだ、という展開の方がしっくり来ます。その過程で小堀少年の性別不明がストーリーに生きて来た可能性もあります。本編では林田さんはトミー先輩を森繁博士と取り違えていましたが、本当は小堀少年に勘違いが起こったのでは。
などなど妄想すればキリがないロロッロ!。学園ものとしてのロロッロ!も大好きでしたが、本当はもっとロボロボした感じだったのかなという妄想がいまだに捨てきれません。こういう妄想のはるか斜め上をぶっちぎって下さるのがのりお先生なので、本当はもっと凄い話だったのかも。永遠に明らかになる事がないのが残念ですが・・・