211225blog

2人でいなくなってもやはり寂しい

 この2人、単に仲がいいだけではなくて自分を象徴するアイテム(ヘアピンと眉毛)を失うと他人から認識されなくなる所まで共通なのです。どこまで仲がいいんだ吉岡×宮下・・・!この2人ほどの間柄でも、やはりアイテム無しではお互いを認識できなくなってしまう所が妄想の起点になるのでまたいいんですよね・・・

 キャラが立つ、とはよく言われますが、それを絵とストーリーで説得力のある形で示すのはなかなか難しいものです。そしてキャラを立てた上で、そのキャラクター認知をあえてごちゃ混ぜにして面白い話を作るのは、力量の極みとでも言いましょうか。「このキャラ誰だっけ・・・」というスレスレの所で話を追っていてこんなカオスに放り込まれたら、読者としては読む努力を投げ出さざるを得なくなります。それを敢えてやってのけて、しかもちゃんと面白いのがみつどもえの凄いところだと思います。

 代表的なエピソードは吉おk・・・と言いたい所ですが、時系列で行くならば4巻70卵性の宮下さんの「蛍光灯替え替えしよっ」が初出でしょうか。机の下に籠もる三女さんを懐柔しようとヘアピンを外したところ、三女さんはおろか吉岡さんを含めてその場にいる全員から認識されなくなるエピソード。おまけの4コマで髪型が変わると認識されないと自己分析した宮下さんが、髪を下ろした状態でヘアピンだけ付けると認識される、というヘアピンパワーの補強までされる徹底ぶり。初期の無名時代からネットでは「ピン子さん」と呼ばれていた宮下さんらしいとも言えます。

 そしてメインキャラにまでメタモルフォーゼの波が・・・74卵性ではカゼを引いたふたばが三女さんと誤認されます。千葉氏だけでなくチクビや吉岡さんにまで間違われているので確実に変化するようです。肝心の三女さんはカゼを引くと驚きの美少女に。この状態で認識できないのはよく読むと千葉氏だけなのですが、別キャラになる勢いで描かれているのでやはりこれもメタモルフォーゼでしょう。キャラの造形としてはだいぶ遠いふたばとひとはですが、実は結構似ているという事?

 そして6巻103卵性。まずは習字の時間にふたばが墨で眉を足しての「ゆきちゃんなりきりゴッコ!!」で教室を混乱の渦に巻き込みます。あの吉岡さんが習字でおっぱいを描いている!!自分が眉毛でしか認識されていない事にガッカリな吉岡さんはトイレのガラスの破片で眉を細く剃るという暴挙に。案の定ふたばと誤認されて靴を無理矢理脱がされ、決死の1人サッカーをやらされそうになった瞬間、助けてくれたのはしんちゃん。こちらは吉岡さんを認識というよりは、「ふたばではない」という認識だったというつよつよな「ふたしん」でした。ふたばにドッペルゲンガーとして殺害されそうになりますが、驚異的な眉毛の再生能力によって無事にみんなに認識されてめでたしめでたし。

 意外とふたばが他のキャラになるネタがありますね。ふたばのあの格好はあまり認識されていないという事でしょうか。吉岡さんとのエピソードは描き分けをしていないという自虐ネタなのかなとも思いましたがどうなんでしょう。

 その後メタモルフォーゼネタはしばらく影を潜めますが、思いつくところでは19巻337卵性でおがちんが髪を下ろして眉毛とまつげを増量した状態でしんちゃんにチョコをあげた辺りでしょうか。周囲の男子は「吉岡の親戚?」と言ってますので本人と誤認はされてませんが、確かに吉岡さん味はあるかも・・・無事しんちゃんにはおがちんとは認識されず、加藤さんの活躍で体の一部を含まない状態で作られたチョコはしんちゃんに摂取されていました。

 こうやって見ると膨大なエピソードの中の一部でしかないのですが、キャラ造形の強さがあってこそのネタだという事を再認識しました。いいですよねメタモルフォーゼ。好きなネタです。