29歳と6歳で生きようと思った。
龍ちゃんの天使の寝顔に、海江田先生の新たな世界が開かれる・・・!と、言うよりかつてしんちゃんを全力で追いかけていた前科があるので、これ系の展開は不可避なのではないでしょうか。龍ちゃんはイケメンかつ資産家の子女と言う事で、年齢だけを除けば海江田先生のスコープど真ん中であると考えられます。何らかの過ちが起こってしまっても不思議はないのです。サンタを否定して回るくらいならサンタそのものになって色々しでかして頂きたいと思います。
12月です。クリスマスです。見よ!この美麗なカラー扉。一番危険なのはひとはですね。別人のようなこの妖しい表情。膝に重ねた口許が危うい!ふたばの谷間とみっちゃんの太ももも称揚されてしかるべきでしょう。毎月のりお先生のカラーが拝めるとか幸せの極致では無いでしょうか。
クリスマスと海江田先生。水と油。基本的に年中ささくれ立っている海江田先生の心が極限まで荒む聖なる夜。 ネット上のクリスマス中止のお知らせはもはや恒例行事ですが、海江田先生はクリスマスを楽しみにしている児童の心を根本から破壊しようとする点で明らかによりアグレッシブです。幼き者達の夢を打ち砕いて回る海江田先生が標的にしたのはサンタの実在を疑わないふたばと毎年サンタの直接訪問を受ける龍ちゃんの二人。
そもそも冒頭からして、みっちゃんの緑のスカートに赤い血痕が付きそうになった瞬間、「緑と赤の組み合わせを見るとイライラして我を忘れる」ので電撃的なスピードで手当をしてくれてしまう海江田先生。ここまで来ると12月は商店街やスーパーにすら立ち寄れないのではないかと思えてくる三十路先生の徹底した憎悪の深さに戦慄です。純粋な子供の夢が壊れる瞬間に目を背けながらサンタを否定して回っているところまで来ると、本当にクリスマスは中止した方が良いのではないかと思えます。みっちゃんと仲良く壁新聞を貼っている宮ちゃんですが、やはり宮ちゃんくらいのツッコミ力でないと海江田先生には釣り合わないのかも。
6年3組にはサンタの存在を信じる純粋無垢さんが二人も生存していました。疑う事を知らないふたばとしんちゃんのまさのぶパパをサンタと信じて已まないおがちん。おがちんにサンタ=まさのぶ説を聞かされて手紙をしたためるふたば。「まちはまさのぶだらけです」のシュールな事よ。そしてまさのぶ=男として捉える三十路は杉崎家のクリスマスパーティ(クリパって略すの?)に来る事になってしまいます。これまで苦心惨憺、龍太のサンタへの疑念を何とか拭ってきた杉ちゃん他は大混乱に陥ります。イケメンまさのぶを用意して三十路先生を鎮めようという所まで追い込まれる三人。
かくしてやって来た恒例の杉崎家 クリスマスパーティですが、まさのぶへの幻影がはじけて完全に目が死んでいる海江田先生は「サンタはいません」という直球なセーターを着用して乗り込んできます。なんとかこの不吉な文字を龍太の目に入れたくない杉ちゃんは物理的に隠して乗り切ろうとしますが、眠くなった龍太の元にわざわざ乗り込んでいく鬼畜な海江田先生。
しかし、サンタを信じる龍太の無垢な寝顔が海江田先生の心に僅かに残った良心を 目覚めさせます。教師として、今までの所行を恥じる海江田先生。龍太に見せつけようとしていたアンチクリスマスなセーターを脱ぎ捨てようとしたその姿を目撃した杉ちゃんと麻里奈ママ。傍目からは誤解のしようもない破廉恥きわまりないその行為の代償は・・・!
やはり海江田先生はこういう時にこそ輝きますね。来年も是非そのままでいて欲しい三十路こそ海江田先生の魅力がぎっしり詰まった239卵性でした。