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チクビマニア達の宴

吉岡さんの誤解から始まったオープンチクビ品評会at修学旅行の露天風呂。まあこの2人はお互いのを見慣れている気もするんですが・・・(水泳の着替え的な意味で) 

 とうとうこれを迎える日がやって来てしまいました。みつどもえ19巻。現時点での最新にして最終巻となります。連載終了も思う所はありましたが、これでおしまいと思うとなかなか平常心では読めません。しかし!最後まで読み切ってこそのみつどもえ。次を願うスタート地点に立つには19巻を超えなければならないのです。

 まずは表紙!どこかで見た事のある構図と配置、そう!1巻と同じなのです。ロゴ・巻数・著者名なども色を揃えてあります。10年を経て一つのサイクルが回ったのだという感慨が押し寄せてくる憎い仕掛け。当然絵柄は最初期と最終形態をサイドバイサイドで比較する事になるのですが、こうして見ると
形のとらえ方からしてもの凄く変化している事に驚かされます。印象が大きく異なる原因の一つは1巻ではみつごそれぞれの視線がバラバラなのに対して、19巻では全てこちら(読者)に視線が集中している事。読者との親密度の変化を反映しているようにも思えます。

 そして裏表紙。1巻では3人がそれぞれの机で好き勝手にしているのに対し、19巻では仲良く一つの机に座っていて、これまたじんわり暖かい感情がこみ上げてきます。気になるのが1巻でみっちゃんが腰掛けている犬口くん。結局彼の出番は漫画本編では1巻の1卵性のみでしたね。アニメでは異様に推されたり、何となく闇を感じるキャラではありました。

 背表紙はまさかのみつごのパンツ。全編を通じてパンツは一つのテーマだったので、この無生物の大抜擢は納得はしますが、やはり虚を突かれてしまいます。着用状態で定位置にあるパンツは絶対に描写しない、というポリシーは結局最後まで守り通されました。上からみっちゃん・ふたば・ひとはの順でしょうが、残念なのは帯でひとはのパンツが隠れる事。ふたばのパンツは後半あまり登場しなかった気がするので、新鮮味があります。

 折り返しの川柳は修学旅行から。「事件は大体夜」という事ですが、ほぼ全時間帯を通じて事件が起こっていたように思います。カットは一つのふとんに杉みつ・吉宮・SSS隊が格納されているという奇跡的なシチュエーションですが、吉岡さんとSSS隊が昂ぶっている感じでこの後一体何が始まるんでしょうね。しんちゃんの代わりに千葉氏を差し向けて何が起こるか観察してみたくもあります。

 扉絵では娘達の寝顔に見入る草次郎パパという掟破りの泣かせ技。これはずるい。僅かに綻んだ口許が父の愛を感じさせます。良き父である草次郎パパですが、結局その職業は明かされないままとりあえずの締めくくりを迎えました。みつごの母といい、物語の根底の謎は未解明のままのままで終わりを迎えてしまい、この点やや腑に落ちない感じがつきまといます。あるいは続編の可能性を示しているのか。

 目次は最終回、強風吹きすさぶ校舎屋上のみつごと矢部っち。ひとはとみっちゃんのパンツを目撃したと思われますので青少年健全育成条例に基づいて逮捕しましょう。

 そして「修学旅行のメインイベント」と題された巻頭カラー漫画。YES!吉岡さんがチクビマニアである三女さんの求めに応じてその輝かしき双丘をディスクロージャー。まさにメインイベントの名に恥じない!開示を受けて自らのはしまい込んでしまう三女さんの頭の中には「不平等」の3文字が点滅していた事でしょう。どうしてもその大きさ故にガッチリガードしてしまうその所作が明らかになるなど吉岡さんを崇拝する人間としては至高の巻頭カラーと言えましょう。ありがとうのりお先生!!

描き下ろしの4コマは3本。
・しんちゃんを家庭内暴力にまで駆り立てたまさのぶ父との共通性が明らかに。初期のしんちゃんの塾・習い事漬け設定は最近影を潜め、かわりに怠惰に寝そべる父子の姿が露わになってきました。別に殴りかかるほどではない気もします。
・そして日光の山野をさまよい歩いてようやく宿にたどりついたさっちゃんの入浴シーン。当然正規の入浴時間は終わっているので部屋に付属の小さなお風呂で汗その他を流し落とすさっちゃんですが、その背中には霊的なアレから受けたとおぼしき手形のアザがいくつも。これをさっちゃんが知ったらまた山に戻ってしまいそうですよね。
・そして問題作、三十路の小学生時代。「学校の支配者」「下僕」「もの見せびらかし」「取り巻き」といったお馴染みのフレーズが三十路の口から発せられ、身に覚えがあり過ぎて恐怖に震えるみっちゃんと杉ちゃん。やはりこの2人同士でくっつかないと将来の三十路化は避けられないという事で、杉みつ的にはいいんじゃないかなっ★

 巻末まんがはエリツィンの制服を着るみつご。中学生化した将来像がやんわりと示されております。やはり夏服みっちゃんが大変よろしい感じですね。ひとはには是非体操服を着て頂きたかったところですが、少女剣士エリックのかぐわしい防具を着せられたひとはもまた良し。

 ほぼ週刊はなんと4本のみ。収録の疎かさも最終刊で頂点に。未収録回はタップで読めるとは言え、やはりこれは100本を別にまとめて読ませて頂きたいものです。

 POST SCRIPTは特別感のある見開きで、主要キャラがずらっと横並びに。モノクロですが空の青さが沁みてくるような良い絵です。面白いのはのりお先生のコメントが「2017.8」と記されている事。10月に19巻とロロッロの週刊連載がほぼ同時に来るので、連載終了後早めに単行本作業に取りかかっておられたのではないかと推察されます。

 10年の掉尾を飾るにふさわしい充実した内容の19巻です。ロロッロとのコラボグッズのプレゼントもあったりしますので、是非週刊チャンピオン45号と一緒にお求めになる事をお勧めします!