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新年明けましておめでとうございます!!
 みつどもえ→ロロッロという激動の2017年が終わり、2018年がやって参りました。本年も当ブログは細々と主に桜井のりお先生作品の感想を更新して参る所存です。昨年以上に色々あるというのりお先生の宣言もありましたので、時々覗いてみてやって頂けますと幸いです。
 トップのお年賀絵はロロッロとみつどもえの新旧ヒロイン(個人の感想です)の戌共演であります。戌井さんにとってはまさに自分の年。もはやうみ年と言ってしまっても良いのではないでしょうか。戌岡さんは宮戌さんともっと仲良くあってほしい、そんな1年になる予定です。

 現実世界では年が明けましたが、作中では普通に学校に通っている2人。やはりみつどもえと違って掲載時の時間軸は作中のそれとは違うのですね。最近は割と1話完結的な展開が多いものの、続きものとしての自由度を優先しているものと思われます。

 それはともかくイチカの横で一心不乱に机に向かうちとせ。舞台となっている学校の詳細はいまだ分かりませんが、制服がまちまちだったり2人掛けの長い机だったりと、現代的な私立の学校ではないかと。1〜2コマで背後を通過していく2人の女子は、ver.7.0で元気になるおクスリを勧められたりver.12.0で男子と対決していた「ヒエラルキーの高そうな女子」3人の2人です。これからレギュラーとしてバンバン出てくるのだとしたらみつどもえで言う所のチーム杉崎的存在になりそうな予感がします。

 これまでも授業中や休み時間にせっせとお絵描きに精を出していたちとせ。親友たるイチカはもちろんその絵が見たいわけですが、ちとせは描いたそばから隠して行く徹底防備の構えです。思わずそれでは全体のバランスが取れないと指摘してしまうイチカですが、描かせてみたらイチカは普通にサラサラっと上手に描きそうな気もします。絵を描いている事はあっさりと認めるちとせですが、「息をするように…」あたりから何だか怪しい雲行きに。イチカに「絵師さんじゃん」とおだてられて気をよくしたのか、頑なに隠していた絵を見せてくれる気になります。絵師・・・

 そこで見せられた絵とイチカのリアクション。ああ辛い…これは心を抉ってくる展開ですよ。そして絵を見せられて思わず真っ白になった後、ちゃんとフォロー出来るイチカの超性能ぶりよ。この高度な言い換え、「ザ・物は言いよう」を超高速で実行できるイチカは絶対ポンコツではないと言い切れます。そしてさらに乗ってきてしまうちとせちゃん。この絶妙なドヤり加減が辛い…正視できないレベルで…読んでいるこちらの心に穴が開きそうになります。99点で残り1点は伸び代と言い放ってトドメを刺してくるこの鬼展開。絵を描く人は大なり小なり心の傷が疼くはず・・・自分だけ?

 通りかかったうみちゃんから思わず変な声を出しながら絵を保護するイチカですが、イチカ的にはうみちゃんがここぞとばかりに絵の下手さを指摘しそうな予感がしてしまったのでした。仲間外れにされたうみちゃんは怒って行ってしまいます。何とかちとせの絵に救いを与えたいイチカ。ここで現実をちとせの絵に寄せてくればいいのではという悪魔的発想。そしてそれを現実化できる森繁テクノロジーと結びついた時、この世に地獄の扉が開くのでした。そしてまたもや「ドラえもんみたいになってきたな」というメタい発言。ロロッロ世界での森繁博士の役割としてはまさにそれ以外の何物でもないわけで、そこまで積極的に解題していいのかこちらが焦ってしまいます。

 数日後の朝、登校途中。うみちゃんとの合流を待ちかまえていたように出現する数匹のクリーチャーたち。悪夢的クリーチャーにおののくうみちゃん。これを犬だと言われても、さすがに「はいそうですか」とはなり得ない。そしてやはりこの生物のデザイナーであるちとせは全く動じません。やはりちとせにはこう見えていたのか。しかし、スケッチブックをめくっていたちとせは「猫に似ている」とのたまいます。こうなっては後の祭り。適当に誤魔化すしかありませんが、ソレが何であれちとせの絵に似ていさえすればいいわけで。ちとせの絵と実物を見比べたうみちゃんが何を思ったのかは分かりませんが、とりあえずそのまま流してくれはしました。意外に友情に篤いうみちゃん。ますますうみ株上昇です。

 ここでふと思い出すのがみつどもえで三つ子に拾われた「猫」です。長らくの行方不明後にチブサと命名された時には立派な猫になっていましたが、初登場時のフォルムは割と謎生物感がありました。ひょっとしてのりお先生はこの時の自分とちとせを重ねていたりして… 

 その時運命のいたずらか、風がスケッチブックをめくります。そこに描かれた「素朴で誰の影響も受けていない」少女の顔。何と!ちとせがイチカを描いていてくれたのです。こみ上げてきた喜びに思わず涙腺が緩むイチカ。早速博士に頼んで自分をその絵そっくりに改造してもらおうとしますが、もはやここまで来ると蛮勇としか言いようがありません。あと、ここで博士が言いたかったのは「整形外科医」ではなくて「形成外科医」ですよね。もう、編集さんったら年末進行で忙しかったのでしょうか。まあ秋田ですからね。単行本でも直っていなさそう。

 翌朝、学校に行く前にスケッチブックに向かっているちとせ。何とせっかく自分の顔を無理矢理似せたばかりの絵を修正しているではありませんか。残り1%に対しても真摯さを失わない見上げた向上心。しかもその伸び代は大きかったようで…この時イチカの顔がどうなってしまったのかは永遠の謎。見たかったようなそうでないような。

 博士に急いで元に戻してもらおうとして拒絶されますが、博士は「仕事が立て込んで」と言っていますので、ちゃんと仕事を請け負って生活しているみたいですね。まあこの技術力ですから意外と社会に貢献している人なのかも。そしてこれは描かれていませんが、以前の買い物デートで脈絡もなく買い込んでおいたサングラスがイチカを救ってくれたはずです。あの時の買い物は今回の伏線だったなんて。ついでに妄想を加えると、もしかしたら野に放たれたクリーチャー達はポリスさんの所でナデナデペロペロ要員にさせられているのかも。もしくは奇怪なUMAとして直ちに射殺されたか…

 ちとせの内面が垣間見れた今回。無表情の下に色々まだまだ隠し持っていそうな気配を感じます。そしてまた少しイチカとちとせの距離が縮まってきました。 いい感じです。