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親友と書いて「マブダチ」
 遂に登場した作中最も謎深き女、林田さん。うみちゃんはマブダチを自称していますが、単にちとせとの友達獲得レースに勝ちたいだけ以上の関係性があるのかも。色々出来て、才色兼備と言っていいうみちゃんの孤独の原因ももしかして眠れる哲学者、林田さんの中に…?次の再登場が待ち遠しい!

 イチカという友を得て、学校でありがちな「ペアを作って」が怖くなくなったちとせ。美術の時間も「そんなに言うんならいいけど…」と地味に強気です。コミュニケーションモンスターのイチカなら、ちとせがいてもいなくても別に困りはしないというのに。そんな中、イチカはもう1人の友も忘れてはいません。ちとせの永遠のボッチ友、うみちゃんです。しかし、うみちゃんは林田さんがいるからと、林田さんを起こさないように小声でお断り。小声を表現するのにフォントをうんと小さくするのって的確で斬新に感じるのですが、これまでに類例はあったんでしょうか。これって紙の印刷だと読めないのでは。無造作に揺り起こそうとするちとせに小声で抗議するうみちゃんですが、「死ぬほど疲れている」云々が本当なのかは謎です。

 これまで林田さんが起きて活動しているのを見た事がないというちとせ。イチカが言うように学校の行き帰りはそもそもどうなっているのかというのはもっともな疑問。あと給食とかおトイレとかも・・・。目を覚ました林田さんが自分を友達扱いしていたうみちゃんをどう思うか、というイチカですが、「クソ野郎かもしれないし」という心配はどうなんでしょうか。それを聞いて決然と林田さんの目を覚ますと宣言するちとせ。むしろ林田さんがクソ野郎である事を期待しての事でしょう。

 流麗な鉛筆さばきで林田さんの頭頂部を活写するうみちゃん。めっちゃ上手い。それを巨乳先生に見咎められてからの反論もいちいち論理的で、やはり出来る子なのですね。やっている事は謎ですが。芸術とはそういうものでしょうと言われれば先生も引き下がるしかありません。矛先は寝ている林田さんの方へ向きますが、ここでもうみちゃんが秒速で自分の似顔絵をこれまた美麗なタッチで描きあげて見事に誤魔化します。うみちゃん絵と自分の絵との余りのレベルの違いに嫉妬するちとせ。イチカもうみちゃんの実力を認めますが、なぜここまで色々出来て1人パソコン部なんでしょうね。

 実力行使を開始するちとせ。筆洗いバケツの水換えを装って林田さんにぶつかって起こそうとします。演技のわざとらしさに思わずイチカが突っ込みますが、そこはちとせ。ちゃんと手のひらに赤の絵の具を塗りたくる仕込み技で林田さんの拉致に成功。この辺の冴えはさすが森繁博士の娘、知略ではうみちゃんに負けてはいません。廊下に連れ出して床を転がしたり顔に水を控え目に垂らしたりしますが、眠れる林田さんはまるで起きる気配なし。思い余ってパンツを降ろすという強硬手段に出た上、無関係のイチカにビンタを強要するいじましさ。あくまで小声で抗議するうみちゃんといい、どうしようもないので保健室に連れて行こうとするイチカ。結局一番まともなのはポンコツイチカという現実。

 半脱ぎパンツのまま、イチカにお姫様だっこで運ばれる林田さんは股間のスースーによって目覚めます。問われるまでもなく語り始める林田さん。この世界に気づかれる事なく潜んでいる人工知能について語り、知的なロボットの存在を告げます。余り「研究」っぽく聞こえないのはご愛嬌でしょうか。しかしイチカにとっては一番聞きたかった内容です。喜び勇んで2人に聞かせる前に再び深い眠りについてしまう林田さん。林田さんを起こそうと水責め足蹴とこの件に関してはちとせに負けずに血も涙もないイチカですが、この状況を打開してくれそうなのは彼女だけ。

 しかし林田さんも想像を超えたぶっ飛びキャラでした。夜中中思索にふけって日中寝ているにしては、朝夕の登下校で起きている姿を見られてすらいないのは不思議ですね。うみちゃんとの関係も気になります。本当にうみちゃんからの一方的な関係なのか。

 ところで最終ページのイチカの呼びかけが「ちとせちゃ‼︎ちとせちゃ‼︎」になっていて「ん」がないのは誤植でしょうか?