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歴史は繰り返す!記念特別カラー
 ちとせに救援パンツを提供したばかりに、自らは下半身がスースーしてしまったうみちゃん。そんなうみちゃんのスカートを非情にもめくるちとせの想像図。しかし、それは5年前から繰り返す2人の友情の輪廻の結果だったのでした…最後のコマの続きを想像したとき、うみちゃん的な最適解はこうなのではないでしょうか。常時ノーパン羞恥心0のイチカに無駄かつガサツにめくられてしまう可能性もありますが。

 先週刺身のツマ的に出てきたうみちゃんのスク水姿でしたが、何とそれは今週に至る伏線だったのでした。遡ること1時間前の教室でのうみちゃんとちとせイチカの会話シーンから始まります。学校指定のプールバッグを提げて入ってきて、今日からプール開きだと挨拶するうみちゃんに、初めから精密機器だから見学と返すイチカ。すでに作中の時系列は適当だとコメントされていますので、短期集中連載時の防水スーツ回との前後を考える必要はないのでしょうが、前回の水没の危機から博士に防水スーツの必要性を訴えたのかも。

 自慢げに制服の下に着込んできた水着を披露するちとせですが、ある事に気付いて慌ててプールバッグ無いを探し回ったあげく絶望して沈黙します。その気配を前の席から背中で感じ取っていたうみちゃん。どこまでちとせの事が好きなのやら。そんなうみちゃんの頭には過去の数多のちとせパンツ忘れ事件がよぎっていたのでした。

 5年前の小2の時、この時からお互いしか友達がいなかったこの2人。うみちゃんに家から着てきた水着を「時短テク」とドヤるちとせはある事に気づき祈るようにプールバッグの中を探し回ります。小中でプールバッグの種類が違うあたりのりお先生らしい細やかさですね。結果としてプール後に下半身がスースーしてしまったちとせ。横行するスカートめくりの周りでウロウロしていますが、逃げればいいのに男子の様子を窺ったりして、確かにうみちゃんが言うように「めくってほしそう」にも見えます。そこはめくってあげるのが友の務め。しかしこのノーパン小2はわいせつ罪は同性にも適用される等々をまくし立てて逆にうみちゃんを追い詰めます。ライバルにノーパンが知られた事への逆襲なんでしょうけれどね。しかもその後も毎年同じことを繰り返してきたようです。

 そんなちとせがまたパンツを忘れると見越してちゃんと用意してきたうみちゃん。新品を渡すというのはうみちゃんなりの一線の引き方なのでしょう。ちとせが出て行ったのを見計らって、ちとせの脱いだ服に紛れ込ませようとしますが、そこで我に帰ります。友人の着替えを漁っているうみちゃん自身の姿も変態であり、また見覚えのない下着が入っていたとして、ちとせに不気味がられこそすれそれを喜んで穿いてくれるはずもありません。堂々と正面から渡す事にするうみちゃんですが、しかしどうやってパンツを渡すという高いハードルを越すのか。

 ちとせに競泳勝負をもちかけるうみちゃん。負けた方は勝った方に何か物をあげるルール。これならば堂々とパンツを渡すことができます。あげるものがない、と沈むちとせを何とか励まして乗らせようと頑張るうみちゃんですが、意外ともの1つ1つに愛着を持って使い続けるタイプのちとせに苦戦します。ヘアゴムはママにもらったもの、だそうなのでそんなに遠くない過去までママは一緒にいたのではないかと推測されます。イライラして鼻かんだティッシュでもいいと叫んで変態扱いされる報われないうみちゃん。とにかく私に勝て!というのがうみちゃんの純粋な要求です。

 しかし泳ぎ始めるととにかく遅いちとせ。前回イチカに「ガチ泳ぎ」と言われていましたが、確かに速いとは一言も言っていませんでしたね。負けるためにわざとゆっくり泳ごうとするうみちゃんですが、体育の先生に「溺れてる?」と声を掛けられたと思って一生懸命否定しますが、これは隣のレーンの林田さんの事でした。しかも肝心のちとせは立ってそっちを見ています。人の気も知らないで…とついにしびれを切らして泳ぎ始めるうみちゃん。中々うまく行かないものです。

 授業後、諦めと怒りで無言で着替えるうみちゃん。その表情に何かを察して話しかけるちとせですが、うみちゃんの表情は固いまま。重ねて何をくれる予定だったの?と尋ねるちとせ。うみちゃんの気持ちは伝わっていたのですね。この言葉を聞いたうみちゃんの心中は察してあまりあります。うみちゃんの努力は無駄ではなかった。無事にパンツを渡せてちとせにも喜んでもらえてめでたしめでたしのはずが…ちとせに渡すパンツに気を取られたのか、自分のパンツを忘れてしまったうみちゃん。ここで繰り返されてきた「はっ」が最大限に生きてくる巧みな構成です。そしてもじもじスカートを押さえながら下半身の涼しさを耐えるうみちゃんと、それを遠くから見守るちとせとイチカ。イチカは無事に水上の死のトラップから生還したようで何よりでした。

 うみちゃんの魅力が100%詰まった回でした。うみちゃんいい子過ぎ、そしてちとせのことが好き過ぎ回。全うみちゃんファンのためのまさに夏にふさわしいエピソードだったと言えるでしょう。うみちゃんに栄光あれ!