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華ちゃん会長×あおい部長絶好調記念特別カラー
 部長として公平に振る舞う為に、卒業の年であっても自分の作品を無理に押さずに潔く身を引いたあおい部長。その心によぎった寂しさをそのままにせず、Tシャツという形ですくい上げた華ちゃん会長。ただの露出狂お嬢さまではないという事を見せてくれました。その気持ちはあおい部長にも伝わって心を満たしてくれたはず。こういう友情の形っていいですね。

 いよいよ芸術の秋。美術部には学園祭のステージを飾る大看板の作成という派手な仕事がありました。アオリの文句ではありませんが、まさに学校の美術部っぽさ全開の展開です。美ボ会のみんな(うみちゃん含む)も声援だけは惜しみません。こういう面倒臭そうな時には部外者を決め込むに限ります。

 看板のデザインは部員から提出されたデザインから投票で選ぶ民主的なスタイル。誰にでもチャンスがあります。そして10数人いるはずの部の中で提出されたのは3作品。少ない気もしますが、腕に自信がある人が出してくるものなのでしょう。提出者は部長にしか分からない状態でのコンペとなります。読者に分かるのはもう隠しようのない作風のちとせの牛人間。学園祭が「ミルク祭」なのでそれにちなんだようですが、まあいつものちとせ画伯です。よく見ると味があるような。他の2つはミルキーウェイに因んだクール系の銀河の絵、そして情熱的に花をあしらったもの。こちらはミルクは特に関係なし。学園祭がミルク祭なのは校名に関係があるのでしょうが、今のところ校名は明らかになってません。学園祭が第60回という事は歴史がある学校なのですね。

 3枚の絵を前にして分かりやすく挙動不審なちとせ。イチカの「作風が確立され過ぎてる」も払える限りのリスペクトを含んでいますが、うみちゃん始めやや気の毒な感じの視線にならざるを得ません。でもちゃんと作品を作って応募するという前向きな姿勢は評価されるべきでしょう。3作品それぞれにコメントを付けていく華ちゃん会長ですが、他2つはともかくちとせの絵にもネガティブな言い方はしない所に人柄の大らかさを感じます。そんな会長にこれはただの牛にしか見えないと抗議するちとせと「認知が歪んでいる」とある意味究極のディスりをしながらとりなすイチカ。一応部外者なので会長・イチカ・うみちゃんの美ボ会メンバーには投票権がない事を部長が告げるとうろたえるちとせ。イチカとうみちゃんは自分に投票する事になっていたようです。この辺のちとせの性格付けがのりお先生キャラです。

 結果はあおい部長の銀河に7票、ミシェルの花に7票、ちとせの牛人間に1票。美ボ会を除いた部員数は15で確定です。綺麗に分かれましたが内容的にも納得の結果です。ちとせの蛮勇に敬意を表して、会長がちとせに決定権を与えることを提案。誰の目にも分かりきっていたので別に引っ掛けるつもりも無かったと思うのですが、一応伏せてあるはずなのにうかうかと乗ってしまうちとせ。気付いて慌てて否定しようとしますが、もうこれは公知の事実。それでもせっかくだからと華やかなミシェルの花を選びました。相変わらず名前を覚える気がないとしか思えない会長ですが、2年生ながらに選ばれた祝福を受けるミシェル。腐女子組1の画力は伊達ではありませんでした。他の2枚の作者を公表しようとする会長を押しとどめるあおい部長。思いを振り切るように本番の紙を拡げます。作業をして解散した後、気持ちを込めて描いた絵をじっと見つめた後に丸める部長とそれをそっと陰から見守る会長のシルエット。この辺のさりげなくもしっとりした心理描写の巧みさが素晴らしい。

 数日後、会長が全裸の上に羽織っていたのは表にミシェルの絵、裏に部長の絵をあしらった部のTシャツでした。会長はあの後こっそり部長の絵を回収していたのでしょう。思いがけず自分の絵に新しい場が出来たこと、それを何も言わずにやってくれた幼馴染の優しさに満たされる部長。ミシェルもバチクソダセェと言いながらまんざらではなさそう。みんな大喜びですが、不満がある人が1人…自分の牛人間がスルーされた事に異議を申立てるちとせ。さすがに会長も部長もこれには何とも言うべき言葉がありません。そんな時に颯爽と手を差し伸べるのが親友の役目。自分の顔にちとせの牛人間を投影したイチカが3人コラボを実現させてくれます。自分の絵を残酷な形で客観視してしまったちとせ。これで諦めもついたはず。うまく収まってめでたしめでたしでした。