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森繁製作所製ロボットの世代間での冷却機構の比較

 初登場時から外見は大きく変わらないものの、内部的には不断の改良を経てきた高性能人型ロボット、イチカ。外見的な違和感を減らしながらいかに冷やすか、は実はイチカの進化の上で大事なポイントでした。冷却効率と防水性の間で揺れ動いていたわけですが、現在のイチカは頻繁に汗をかくことから、飲食物と一緒に取り入れた水を皮膚から蒸散させて冷却する、すなわちヒトに限りなく近いシステムを採用していると予想されます。哺乳類の中でも高等な霊長類とウマしか汗をかいて体を冷やせない事を思えば、非常に先進的な機構と言えます。一方次世代の人型である歩鳥は、イチカに比べて体のパーツを積極的に取り外す設計で、イチカほど汗をかいていない(感情表現程度)ところを見ると、おそらく関節の隙間から放熱しているものと推測されます。ちなみに首、肘、膝などはレースやメッシュ素材で通気を保ちながら関節を巧みに隠しており、大胆に機能方向に振った設計思想と言えるのではないでしょうか。


 一コマめから制服をはだけて汗まみれになっている女子中学生型ロボのイチカ氏。イチカはやはりこうでなくては。2019年の掲載時は関東地方は天候不良と低温でしたが、作中では普通に暑いようです。それでもいつもより暑いと訴えるのですが、その原因は昨年の海合宿に合わせて防水となったボディ。お尻の上に開いていた排熱口が無くなったため、熱がこもり易くなってしまっているのです。先述のとおり、汗をかいている=皮膚で放熱なわけですが、博士はさらに追加の冷却システムを組み込むことを提案します。


 その結果、イチカは冷却水タンクを背負う事になりました。しかし効果覿面、既にミンミンゼミも鳴いている盛夏の作中で、ちとせやうみちゃんが暑さで汗にまみれている中1人澄まし顔で涼しさを満喫できています。しかし数時間後、いつもと変わらぬ暑さに苦しむイチカ。冷却水の水温上昇が原因のようです。こんな突貫工事でなければ博士なら冷却水タンクにラジエーターを組み込むのでしょうが、学校のように水が豊富な環境であれば、一度排水して冷たい水に置き換えた方が機構的に単純化できて軽量化につながる筈です。しかし肝心な排水方法をレクチャーされていなかったイチカ。さあどうする?


 普通なら尿的なルートで排水するのが自然ではあります。覚悟を決めてパンツを下ろし、便座に腰掛けて排水を行うイチカ。しかし肝心な排水口は何と口。飲食可能になっているのでこのルートが1番防水的に問題が少ないのでしょう。イチカの股間部には色々重要機能が詰め込まれているので、そこからの排水は故障の元です。排水は効率重視なのかマーライオン的な噴射になります。分かっていれば対処可能なレベルかな。みつどもえ以来必須とも言える嘔吐をロボの身でありながら成し遂げたイチカは、名実共に立派なのりお先生ヒロインと言えるでしょう。


 放課後、夏服の透けブラを堪能する歩鳥と放水で牽制しようとするイチカ。歩鳥は自分が「器物」である自覚があるんですね。ピポ時代の記憶のなせる技か。イチカの冷却水放出を使えば、歩鳥を死なない程度に大人しくさせられる事に気づくイチカ。そのタイミングでセクハラチャンスねらいでアミラン先輩についていく歩鳥を追うイチカ。冷却水を補給した際に、赤い絵の具チューブがタンクに落ちた事に気づく事なく…


 早速胸の谷間に刷毛が刺さってピンチなアミ先輩。迷う事なく制裁の排水を開始しようとするイチカですが、歩鳥は真面目に手伝っていただけ。これで水をぶっかける訳にはいかないイチカ。噴出する水を必死に手で口を押さえて堪えます。みんな手が塞がっていてどうしようもない中、ラン先輩が口で刷毛を除去。たわわから生えた刷毛を咥えるという淫靡ながら解説の難しいシチュエーションですが、表情と仕草が素晴らしい。歩鳥も納得のエロシーンです。


 ここで限界に達して鼻から噴き出る赤く染まった冷却水。古典的な鼻血ブーをやらかしてしまったイチカに歩鳥のメタツッコミが入ります。クールキャラ崩壊はいいとして、絵の具水でイチカの冷却がどうにかなったりしないか心配。エーロエーロと囃し立てる先輩たちも、自分達の演じたエロシーンにちょっと照れている感じでいいですね。最近めっきりアピールをやめたイチカのロボ機能に焦点を当てた楽しいロボ回でした。こういうネタには林田せんせーにも絡んで欲しかったり…最近ご無沙汰で寂しい。