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峰さんと言えばバレンタインなのにもう3月

 バレンタインに間に合わせようと1月に描き始めた峰さん(単行本10巻・175卵性参照)ですが、もう3月も下旬ではありませんか。一体何が起こったというのか・・・
 時間の流れ方はどうあれ、自分にとってのみつどもえのモブ代表は峰さん(10巻・175卵性)である事に変わりはありません。峰さん(10巻・175卵性)に栄光あれ。

 このブログで述べるのも何回目かになりますが、モブが活き活きしている漫画は面白い漫画だと思います。何なら主役を完全に食ってしまうくらいの勢いがあるとなお良しです。逆に主役を際立たせたいがためにモブをつまらなく見栄えのしない風に描いてしまうと、作品そのものが残念になってしまいます。モブが青々と生い茂る作品は、その土壌そのものが豊かだと言う証です。

 その意味で、みつどもえのモブ達の活きの良さは特筆すべきものがあります。みつどもえのモブキャラが好きなあまり、2017年にはみつどもえモブオンリーの合同誌「モブの形は人ぞれぞれだよねっ」を企画してしまいました。現状自分の同人誌活動はそれが最後になっていますが、みつどもえ連載最後の年にモブ本を色々な人たちと作れた事は、本当に良かったと今でも思っています。

 みつどもえは「永遠に続く小学6年生の日常」ですが、これを長く続けるためには強靱な地盤が必要になります。レギュラーキャラの数え方は人それぞれだよねっ!!ですが、およそ20人強だと思われます。普通ならこの人数で十分世界が回るはずですが、そうならないのがみつどもえです。みつごのたましいのみつたまさんがモブ同人誌のためにまとめて下さったモブキャラのリストは総勢100名弱となっており、どんな大河作品かと目を剥く多さです。おまけにキャラも1回だけの登場に留まらず、セリフやストーリーに絡まなくても数回出てくる事も珍しくありません。

 そんなモブキャラなので、造形や性格付けもただの背景にはなり得ない濃さを持っています。みつどもえ世界ではどうしても三つ子の周辺にしかピントが合いませんが、例えば隣の2組にカメラを向けてピントを合わせれば、全く同じ密度のストーリーが展開されているんじゃないかと思うほどです。

 しかし、そこはモブキャラ。本筋に絡まないがために、読者に届く情報はごくわずかです。例えば峰さんならば、黒髪パッツンの長髪で、背は割と低めで眉がハの字がち、という外見の他には、・6年2組 ・佐藤が好き ・性格おとなしめ ・チョコの腕は確か ・みそ汁 ・緊縛 ・変態は嫌 位しか分かりません。しかし、情報が疎であれば疎であるほど、そこには自由が生まれます。「○○はそんな事言わない」が成立しなくなるわけですね。なのでレギュラーの座を求めてボンデージコスで戦っても良くなる訳です。もちろんそれが受け入れられるということもないのですが・・・

 そんなわけで、レギュラーキャラの放つ強い光に埋もれない、確かな存在感を示す星々がみつどもえのモブキャラです。全19巻の宇宙の中にその輝きを探すのも良し、描かれなかったストーリーを妄想するのも良し。それがモブキャラ好きに許された自由なのではないでしょうか。