Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

漫画

モーツー10周年記念読み切り第10弾 委員ちょうの事じょう なんで脱いだ!?/あの顔は・・・きっとパンツはいてないよ〜〜

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早紀ちゃんと委員長の未来予想図

今回のこの二人が将来アレやコレやを経た上でお互い好意を持つに至った場合、パンツを脱いで備えた状態での告白イベントが予想されます。「好きな人に話しかける時はパンツを脱いで(女子のみ)」というこの風習が広まった世界はきっと争いのない平和で清浄な世界・・・

 今年2月、1ページのみ月刊モーニング・ツーに寄稿されたのりお先生ですが、5月22日発売の7月号では満を持して10ページのフルサイズド変態パンツ漫画「委員ちょうの事じょう」を掲載されるに至りました。少年誌での限界に挑みながら続いているみつどもえに対して、青年誌ならではのアンリミテッドな表現に挑戦する意欲作です。タイトルからして「ちじょ」と読ませるストレートさ。さすがと言わざるを得ない変態作に仕上がっています。これは必読でしょう。

 メインキャラは黒髪の委員長と淡色ショートな早紀ちゃんの二人。この二人の身長差、そしてプロポーションの差がいい味を出しています。みつどもえもそうですが、のりお先生は体格の差異を意識的に描き分けていらっしゃいますね。そんな凸凹コンビですが、委員長が秘かに思いを寄せるイケメンの高橋くんが通りかかった事で、ノーマルだった早紀ちゃんが委員長の中の変態沼に足を踏み入れて染められていきます。

 初恋の男子に話しかけなよ!!とけしかけてキャッキャと恥ずかしがる所までは良かったのですが、委員長はなぜかトイレへダッシュ。大げさに思った早紀ちゃんが尿意くらい我慢しなよと言いかけたその瞬間、早紀ちゃんを壁にして廊下で決然とパンツを下ろす委員長。あまりの事態に呆然とする早紀ちゃん。渡されたホカホカの友パンツを持って立ちつくします。このパンツが割と発展型というかみつどもえで言うところの杉ちゃんタイプなのもポイントですね。見られる事を意識している。

 無事パンツを脱いだ委員長は高橋くんとの会話に成功しますが、どう考えてもこれは・・・委員長・・・。二言三言の会話の間に「はぁはぁ→ドクン→ペタン」という擬音で現される何かが進行した模様。おそらくこのシークエンスからパンツを保護するために脱いだとしか思えません。この異常事態を問い詰める早紀ちゃん。

 どうやら委員長の中では「女子が好きな相手に話しかける時はパンツを脱ぐ」のが常識である事が判明します。早紀ちゃんは委員長が高橋くんを好きな事は既に報告を受けているようですが、パンツを脱ぐという事までは把握していなかった模様。判別しにくいのですが早紀ちゃんの名札は1年と読めますのでおそらく中学1年生。まだ友達になってから日が浅いのでしょうか。全ての女子が同じくパンツを脱いでいるという委員長の主張を一瞬信じかける早紀ちゃんですが、思い直して激しく突っ込みます。しかしまだ恋愛感情未経験である弱さを突かれて委員長に押し切られる早紀ちゃん。「たのむぞ!!」がかわいいんですが、こんな変態さんと友人になったら自分も染まるしかありませんよね。

 事態が急転する下校時。憧れの高橋くんがゴージャス系美少女の文野さんと下校しているではありませんか。委員長の恋の行く手を遮る障害物。そして委員長ジャッジでは明らかに文野さんはパンツをはいていない=好意を持っている。パンツの有無を検証しようと言い出す早紀ちゃんですが、この時点で既に委員長の変態性に毒されてのは明らか。スカートをめくる直接行動に訴えようとしますが、委員長は必死に引き留めます。理由は「文野さんが今夜のお供になっちゃう!!」から。ああ青年誌。

 必死に高橋くんが今夜のお供を得ない形で文野さんのパンツの有無を探ろうとする早紀ちゃんですが、委員長はスカートの上からまさぐってパンティーラインを確認する強硬手段に出ます。「糸がついてますよ」の委員長の必死な表情が怖い。探索の結果、パンティーラインが無い事にショックを受け、膝から崩れ落ちる委員長と必死に慰める早紀ちゃん。Tバックかもしれないという可能性を提示して何とか委員長を立ち直らせます。

 ここで更に露わになる委員長の変態性。Tバックをはいた女子は「T」という字や音に反応して恥辱にまみれて興奮するという主張すなわち自分の性癖。ここまで来ると丁字路はTではなく「丁」だというのはもはや無粋なツッコミ・・・Tバックをはいて世の中全てのTに興奮して悶える委員長にはもはや清々しさすら感じますね。

 仮に文野さんが好きでも高橋くんが文野さんを好きとは限らない。最後の可能性に賭けて高橋くんのズボンを下ろす早紀ちゃんは友達思い。しかし、体の構造上の違いゆえか、委員長ルールでは男子はパンツを脱がなくてもいいらしいのです。早紀ちゃんを変態呼ばわりした挙げ句、目撃した高橋くんのパンツ姿に息を弾ませ大興奮状態で走り去る委員長と呆然と立ちつくす早紀ちゃん。早紀ちゃんは委員長の事をもっと知らないといけませんね・・・

 この変態に満ちた世界観ですが、どうやらみつどもえの世界と地続きのスピンオフ作品であるようです。のりお先生のTwitterにはしんちゃんの姉である佐藤絵理=エリツィン=マゾメ氏がトム先輩に話しかけようとしている所と、そのお尻のパンツの有無をじっと注視する早紀ちゃんと委員長が描かれています。エリツィンと二人の制服は同じ。みつどもえのみんながこれから進学する中学校の話という事になります。進学すればこの委員長のパンツチェック視線がお尻に突き刺さるという事。おがちんという実例もいるのでさらに委員長の確信が深まりそうです。Twitterに関してはさらにかなり前にのりお先生が投稿されたもの(何と2014年12月!)に「服を全部脱ぎ捨ててコート1枚になった上で高橋くんにプリントを渡す委員長」の姿が既にありました。当時そのあまりの変態ぶりに度肝を抜かれたものですが、今回こういう形で結実したのは感慨深いものがあります。

 今後この世界がどうなって行くのか楽しみです。変態に染められた早紀ちゃんに救いがある事を祈るばかりです。

猫と女児ののりお先生

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女児に成長しあそばせたのりお先生の執筆風景(想像図)

つい先日まで女子高生だったと思っていたのりお先生ですが、現在は何と立派な女児に成長なされていた事が判明しました。きっと原稿も学校机でのご執筆であるに違いありません。みつどもえ時空の副作用で肉体年齢が実時間を遡ってしまった可能性が考えられます。このままだと・・・

これまでデビュー&受賞が集英社のジャンプであった以外は、秋田書店に一途な仁義を貫いておられたのりお先生。 この度一体どういう経緯だったのか、講談社のモーニング・ツーの2017年4月号の猫特集「モーニング・ニャン」にご寄稿されました。題して「猫と女児の私」。「超絶猫飼いあるある」と称して猫に初めて触る女児ごっこを執りおこなうのりお先生(女児)。見た目は1年生から2年生、黄色い帽子を被って登校中に猫と遭遇して撫でている所をシミュレートなさっているようです。あくまで室内なのでソックスかつ無防備なポーズなのに、背景は屋外と言うところにそこはかとない犯罪感が漂っていて危険な絵面。

そして2コマおまんがが2本。先生の愛猫マムロンがフランス語で「乳首」なのは周知の事実ですが、さすがに先生のお姉様にははっきりそう言えず、マロン→マム→マムロンになったのだという、事実とは異なる説明をする女児のりお先生。そういえば先生のお姉様は出産なさったそうで、のりお先生も叔母さんになられたのですね。

TVのネコ番組の効果音を鬱陶しがりながら、自分ではマムロン氏の一挙手一投足にセルフ効果音を付けている2本目。これまでに溜まっていたマムロン氏を描きたい欲求を存分に満たされたのではないでしょうか。とにかくのりお先生の謎めいた生活実態を垣間見せてくれる貴重な作品です。

モーニング・ツーに掲載、という告知があった時は一体何が始まるのか戦々恐々としていましたが、蓋を開けてみたら割とコンパクトな読み切りで安堵しました。モーニング・ツーと言えば諸星大二郎先生も連載中で、自分の中の2大巨頭が一堂に会するという信じられない光景を楽しめました。特集内の読み切りでは黒田硫黄先生の作品も久々に拝めて眼福でした。やはり面白い。 

【緊急企画】 読もう!ガタガール!

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干潟警察 汐ちゃん

モクズガニをモズクガニと言ってしまうのは干潟あるあるだ思いますが・・・ハサミの毛はモズクっぽいと言えばそう見えますしね。でもれっきとした和名を間違えるのは許されませんよね。汐ちゃんが似ていないのは許して下さい。

月刊少年シリウスで絶賛連載中の干潟マンガ「ガタガール」をあなたはご存じでしょうか。おそらく日本、いや世界で唯一の干潟の生物を題材にしたマンガです。中学校の生物部を舞台に、干潟の生き物を巡るアレコレ、飼育から標本作製、料理、果てはイノシシなどの野生生物までその対象は留まるところを知りません。

そして作者のおみそさんこと小原ヨシツグ先生は干潟の生物ならば知らぬ事は無い博覧強記の人。不肖私も家の近くでヨコエビが採れると同定をお願いしたりしていました。そして2015年夏の吉岡さん本にも寄稿して頂いた、大のみつどもえファンでもいらっしゃるのでした。

今回2/14に恐怖の大王が舞い降りかねないとの事で、拙ブログでも急遽応援記事を掲載してみました。とても面白いので特に生物好きな方は是非お手に取って見て下さい。Kindleでも出ていますので是非是非。ヒロイン汐ちゃんをはじめとするガタガールの皆さんも可愛いです。

新春ギャグフェスタ2016 ギャルサーの姫と秘密の答案 ボリシェヴィキ/・・・・・・頑張ったね

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ギャルサーのふつう未満の人と赤裸々な答案

今回の化学の試験の結果、小泉ちゃんがあんまり出来がよろしくない事が発覚してしまいました。「ど〜でもよくな〜い?(ウェーイ)」で誤魔化した筈の点数が二人にバレてしまったとしたら・・・これまで築いてきた「森の賢者」「ボリシェヴィキ」というステータスが一気に崩壊し、ギャルサーカーストの最底辺としてギャルな友人たちにビシバシしごかれるのではないでしょうか。まぁ大学進学を狙ってるんだったらこの程度はね?

昨年に引き続き、月刊チャンピオンの読み切りにのりお先生が参戦!前回のヤンキー縛りが無さそうなので、今回は年齢層が上がると予想していたのですが、ギャルサーの姫が再び降臨しました!

前回キャラの名前が分からなくてモヤモヤしましたが、小泉ちゃんは「小泉ちえり」、みっちゃんみたいな人は「森川姫子」、部分ドレッドヘアな
賢い人は三文字の名前、名字は「後藤」と読める気がしますがどうでしょう。答案の名前欄を使うのはスマートな名前の告知法ですよね。

税抜き表示ムカツクわ!のいきなりの叫びですが、5%の税込みのだったはずの値段にさらに8%の税をかける店が横行するこの時代、ムカつかずにいられましょうか。そんな中、冷静に100で割って8をかける事を説く小泉ちゃん。そもそも8をかけるのが面倒なので森川さんの「お、おう・・・」の方がむしろ同感できますが、何しろ後藤さん(仮)は地頭がいいのかそれで良かったみたいで、後半の伏線になってます。

前回同様ワッショイされる小泉ちゃんですが、なぜか出てくる「ボリシェヴィキ」がいい味を出しています。世界史でも近現代史を習うのは一番最後かつ駆け足だったので、時期的には高3の冬休み直前ではないかと予想します。センター直前のピリピリ感が皆無なのは前回のヤンキー設定を引きずっているからでしょう。今回も結構バシバシとピアスが入っていて別の意味で気合いが入ってます。

化学の期末テスト。森の賢者の小泉ちゃんはまさかの43点。ショックのせいか、答案を直ちに♡に折ってしまいつつ、自らを文系だからと慰めております。後藤さん(仮)は余裕の80点、森川さんは52点。まさかのビリ。いいか悪いかで言えばダントツに悪い。のりお先生らしいと感服するのは、小泉ちゃんが真面目に「ホウ素」と書いているのに森川さんはゆるゆるな「ホーそ」でしかも○が付いている所。後藤さん(仮)ぶっちぎられ、しなくていいハート折りを森川さんに発見されて答案を見られそうになって切れる小泉ちゃん。素直に「答案 ハート」でググる森川さんいい子ですね。

その後森川さんの答案を見た事で自らの立ち位置を自覚した小泉ちゃん。このまま卒業するのかそれとも続くのか。のりお先生曰く「 (このシリーズ8%くらい実話だから)」だそうで、間違いなく小泉ちゃんがのりお先生なんだと思いますが、これからも続きそうな予感がしますね。個人的には続きがアリなのなら、「半開きさん」もまた読みたい!次の読み切りが楽しみです。

160110 追記:
子供学級3巻カバー折り返しによると、のりお先生の「実力試験」は
現代文95点 古典60点 数学73点 英語45点 生物61点 化学41点 物理34点 日本史54点 世史(原文ママ)76点 母校の偏差値39
との事でした。ボリシェヴィキ! 

ソウマトウ先生「黒」

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アオハルオンラインからとなりのヤングジャンプに移籍したソウマトウ先生のWEBマンガ「黒」のコミックス1巻が発売されました。大ファンなので週1回の更新を楽しみにポチポチ見ていたのですが、1回1Pなので、コミックスの発売は驚きでもあり不安でもありました。あの美麗なカラーは白黒だと・・・と思っていたら、何とフルカラーで完全収録!ゆったり少しずつ進む本編の背景が分かるモノクロマンガページが後半に半分あって、こちらはページの制約が少ない分、スピーディーに楽しめます。 

「黒」のような、世界そのものが謎を孕んだ作品って大好きです。自転車やドライヤーがある世界なのに、ブリューゲルの絵から抜け出てきたような医師がこれまた謎な「予防接種」をしていたり・・・。ソウマトウ先生のキャラは圧倒的にかわいいのですが、同じくらい丁寧に描かれた背景に奥行きがあるので世界に抵抗なく引き込まれます。骨太な世界だけど、その骨格はなぞって想像するしかないこの読み始めのワクワク感は良質な児童文学を読んでいる感覚です。

あとはシンプルそのものの造形の「クロ」の頼もしさ。でも行動はネコそのものであったりあるいはそれ以上であったりで、作品の魅力の半分はクロでできていますね。今後その秘密が明らかになってくるのでしょうが、知りたいような知りたくないようなこのムズムズした気持ち。悲劇的な結末でないといいと願ったりしています。 

とてもいい作品なので広く読まれるといいなと願っています。 
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