これまでクラスのメンバー(除くさっちゃん)に特に興味を示していなかった三女さんが、どうしてもこちらから話しかけたくなった瞬間。吉岡さんのこの一言が今後のストーリーを大きく動かしたことを考えると、その功績は大きすぎる・・・この時期独特の、髪の房を強調しながらもぺたっとした前髪やまん丸い目の描き方が好きです。
ある日、Twitter(aka X)上でフォローしている方のつぶやきに「みつどもえ」の5文字を発見しました。電子版週刊少年チャンピオンの巻末に旧作がリバイバル連載されているのは「バチバチ」で知っていましたが、なんと!みつどもえが!!掲載されているっぽい!!!早速Kindle版を購入したところ、すでに42卵性で単行本では3巻。しまった、1卵性から新連載の体で読みたかった・・・と後悔しましたが後の祭り。
42卵性では三女さんとガチレンの運命の出会いが描かれます。これまでは基本一人でエロ本ばかり読んでいたわけですが、日曜日の朝の掃除中(偉すぎる)に、たまたまついていたテレビで始まったガチレンジャーを消そうとしてふと目を留めてしまいます。この時の不機嫌そのものの表情が、あれ?に変わり、目にハイライトが入っていきいきとする3コマのシークエンスが素晴らしい。最後は一緒に決めポーズを決めたところ、持っていた掃除機で草次郎パパの顔面を直撃。そんな仕打ちに怒るでもなく「パパの顔も掃除しろってこと?」とサラッと言ってのけるあたり、パパの器が大きすぎます。
完全にガチレン化した三女さんの精神ですが、さすがに小6にもなって子供向けの特撮を誰も見ていなさそうで語り合うことを断念したその瞬間、前を歩くチーム杉崎の吉岡さんが「最近ガチレンジャーが面白いんだよねー」と語り始めます。杉ちゃんまでブラック役の俳優がかっこいいと畳みかけてきます。宮下さんは「戦隊モノ?」で済ませるあたり無関心。ここで三女さんもガチレントークに混ざりたいところですが、みっちゃんが「幼稚園児くらいの子が見るもんでしょ!?」と意図的ではないにしてもすかさず腰を折ってきます。
しかし今日の三女さんはそんな事ではめげたりしない。勇気を振るって話しかけますが、気配のないところからいきなり現れた形になり杉ちゃんはびっくり、まずい事にさっちゃんが霊方面に食いついてきてしまって完全に失敗。
失意の中、校門を入ったところで矢部っちと遭遇。メールの着信音(時代ですね)がガチレンジャーのEDであることで矢部っちのガチレン好きが発覚し、ここから続く三女さんと矢部っちの長く曲がりくねった道が始まるわけです。必死にガチレン話に持っていきたい三女さんのスカートを無情にも一陣の風が膨らませ、矢部っちの目に三女さんのパンツが焼き付きます。
ここからは怒涛ののりお先生の王道、勘違いの連鎖です。矢部っちと三女さんのパンツ→ガチレン→パンツ→ガチレンというピンポンラリーの鮮やかさ。最後は二人とも同じく心にダメージを負いますが、流す涙も今となっては何とも初々しい・・・
さて、今回の「デジタル版 特典」バージョンですが・・・ファン的には連載当時のアオリ文や柱がそのまま載っていたらと思いますが、みつたまさんの「のりぺでぃあ」によれば初出は2007年4月の19号で、チャンピオン本誌にデジタル版の片鱗も見えなかった時代。今回の電子版は単行本用のスキャンデータではないかと思いましたが、下に示す拡大スクショをよく見ると、
単行本3巻

2026年29号(Kindle)
電子書籍版の単行本3巻(Kindle)に較べて2026年29号(Kindle)はシャープさが向上していて頭の網掛けもハッキリしています。再スキャンなのか単なる画像処理によるシャープ化か。いずれにせよこの違いにどれだけの価値を見出すかでしょうか。電子書籍版のチャンピオンは1冊400円もしますのでなかなか悩ましいところ。アナログ原稿を原稿用紙の枠線まで見えるようにスキャンした複製原画的な連載なら一も二も無く飛びつくところですが・・・
何はともあれみつどもえが再びチャンピオンの誌上に帰還したのは喜ばしい限りです。これからみつどもえルネッサンスが到来すると信じて本ブログも取り上げて行きたいと思います。




