Made in USSR bis

桜井のりお先生の「みつどもえ」(連載完結)および「ロロッロ!」(連載完結)について1話ごとに感想を述べております。

チャンピオン

輝く月夜に、翼の君と

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腐れ病のひ・み・つ

腐れ病とはどんな病気なのか、空人の何をどの様にして投与すると治るのか・・・。考え出すと止まりませんね。爪の垢を煎じて飲むくらいだったらいいのになと思いますが、そうもいかないようです。一人を助けるのに一人の空人が必要な雰囲気ですね。

今週のチャンピオンの読み切り、れいかさんの「輝く月夜に、翼の君と」です。れいかさんは今年の初頭に「地下通路の大冒険」で鮮烈なデビューを飾られました。今作では崩壊のただ中にある世界での、人と人ならざる者の交流という大きくてピュアなテーマに真っ正面から取り組んでいます。

読んでいて思い出したのは原作版ナウシカのクシャナ殿下の「生者が死者をうらやむ時代」というフレーズです。ニヒリズムの究極を表した言葉だと思うのですが、そんな絶望の世界で、方や愛する者の体を奇病に蝕まれ、方や仲間を狩り尽くされて一人きりとなって次の世代への橋渡しができなくなった二人に心を通わせ合う余地はあるのか。

読んでいて嬉しくなるのは、病の淵にありながら空人を見てその美しさに打たれるしごろうさんの奥さん(名前はないそうで残念)の存在ですね。 体を蝕まれても気高さを失わない、世界を見る目を閉じないというのは難しい事ですが、その存在を描ききった所に大きな救いを感じます。

あとお弁当箱とその中身のおむすびその他の愛らしさ。どんな時代になっても生活は続いていく、というれいかさんの決意表明だと勝手に受け取りました。作品の舞台は架空の世界だと思いますが、人口や食料など人類の限界に刻一刻と近づきつつある私たちには地続きの世界なのかも知れません。

次回作も心待ちにしています。 
みつどもえの記事は週末に。 

地下通路の大冒険

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アティさんかわいいよアティさん

水に落ちた後、二人で下着いっちょになって、壁面一杯に絵を描くシーンが一番好きな場面です。ここがこの世界の最深部なのかな?

1/10発売のチャンピオンNo.6に掲載された、れいかさんのデビュー作の読み切り「地下通路の大冒険」を読みました。濃いマンガのひしめくチャンピオン誌上で、ここだけピュアで清浄な世界が広がっている感じで、逆に存在感がありました。個人的にキャラクターが成長して高みに登っていく作品が大好きなので、その点でも惹かれます。

キャラクター造形もそうですが、やはり背景から世界を作って見せてくれるのがいい。その世界を歩き回ってみたいと思わせてくれる作品は希有だと思います。背景もキャラクターと等価という感じ。

よくデビュー作にはその作家の全てがつまっていると言われますが、これからもどんどん素晴らしい作品を見せて貰えるのではないかと思います。楽しみに待っています。

チャンピオンの無料配信終了に思う

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Duck bridge elementaryにて
チャンピオン作品が全世界に配信されたらこんな風景が日常的に!!吉岡さんみたいな人が右利きになってしまっているのはもちろん外国だからさハニー。

今回の震災の影響で読めなくなった方々への救済措置として、チャンピオン15~20号が無料で配信されました。特別なビューワーを必要としない形で閲覧できる利便性の高い形での公開は、読者視点に立ったものだったと思います。5/12をもって予告通り終了しましたが、たまたま国外に出てしまって4月から読めなくなってしまった自分のような人間にとっても大変ありがたいものでした。

電子書籍の波と従来の出版の凋落と言う事は震災前にはずいぶん語られていましたが、自分は少し懐疑的でした。しかし今回思いがけない形で電子書籍化したチャンピオンを読んでみて、これは大いにアリだなと感じました。これが仮に有料であっても、紙の本の値段までなら何のためらいもなく喜んで払うと思います。閲覧性は紙の雑誌には及びませんが、これしかない、と言う状況では別に気になりませんし、なにより指先が黒くなる事もありません。

希望としてはやはりiTunes Store等のインフラが出来上がったところで配信をして欲しいかな。安心してスムーズに支払いが出来るというのは大事だと思います。特に日本の某大企業のゲーム関係みたいな情報流出の大惨事が起こった後ならなおさらでしょう。あと既存の電子書店のページレイアウトがあまりに品が無さ過ぎるのでちょっと勘弁・・・とは思います。Appleみたいに内容にあーだこーだ言うところはちょっと難しいのかもしれませんが。

電子化してありがたいのはバックナンバーを取り寄せるのが簡単になる事だと思います。一度チャンピオンのバックナンバーを取り寄せた事がありますが、対応そのものは迅速でしたがどうしても時間と送料がかかります。電子化すれば蓄積しておくのに必要なのはわずかなサーバーの容量ですみますから、倉庫に積んで人手をかけて発送しなくてもいい。読者としても読みたい時にすぐ読めるわけで、不幸になる人がいない。週刊漫画だとamazonでも海外では買えませんし、書籍の送料はびっくりするくらい高いので可能であってもちょっと無理です(単行本でも買いたくないレベル)。そんな人でもネットがあれば読めるというのは革命的です。

紙の雑誌の一月遅れでも全然構わないので是非お願いしたいところです。機動力のある秋田書店にならできるはず!

【シュガーレス】ブックセンターコスモ吉方店に行ってきました

「鳥取県のブックセンターコスモ吉方店、お近くの方は足を運んでみて下さい」
-週刊少年チャンピオン2010年 28号 細川雅巳先生 目次コメント

細川先生と言えば、チャンピオンに不動の位置を占めつつある「シュガーレス」の作者です。twitterにうっかり「風車」と書き込もうものなら、「シャケェ」のリプライをいくつも頂く程に紳士淑女に愛されているマンガ。私も大好きです。

多くの人にどこにあるか知られてすらいない鳥取県の書店に一体何があるのか。不肖zenitは幼児期から大学、そして今を鳥取で暮らすズブズブの鳥取民です。今は県の反対側にいるのですが、幸い本日仕事で鳥取市に行ったついでに約束の地、ブックセンターコスモ吉方店を訪問しましたので簡単にご報告。

ブックセンターコスモは鳥取を中心に島根・岡山にもお店を持つ書店で、元々パチンコ屋さんと縁の深い書店です。娯楽の少ない鳥取では週末になると書店に人が集まり、駐車場が満車になる事もしばしばです。

さて、私は横着にも車でコスモ吉方店に連れて行って貰いました。とは言え鳥取駅からさほど遠くなく、十分歩いていける距離(10分程)です。

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ブックセンターコスモ吉方店の外観

大きすぎず小さすぎずのミドルサイズの本屋さん。ドキドキしながら久しぶりに入店です。さて、コミック売り場でキョロキョロ探す事しばし。おお!ありました。色紙が二枚と棚一段分をぶち抜いたシュガーレスコーナーがッ!!
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これだッ

上に椎葉岳、下にマリモ。淀みのない端正な線で、美しく描かれています。まるで椎葉君が主役みたい!!

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シュガーレスコーナー!

シュガーレスコーナーも地元出身の作家であることをアピールした愛のあるディスプレイです。岳、マリモ、シャケ、シロ。まずい。岳を見る度だれだったか考えてしまう!!私も恥ずかしながら目次コメントが出るまで鳥取出身の作家さんとは知りませんでした。ちなみに岩美町は美しい海岸線で知られる浦富海岸を擁する海辺のまちです。

さて、シュガーレスコーナーから2巻を一冊取ってレジに向かいます。お金を払ったあと、この作品の作者の色紙があるようですが、写真を撮ってもいいですか?と尋ねてみました。すると店長さん的な雰囲気の方がどうぞどうぞとおっしゃって下さるではありませんか。早速写真を撮りに行くと、先ほどの店長さん(に決定)が付いてきて下さって、照明を気遣って色紙を外しましょうか?とまで言って下さったので感激。さすがに申し訳ないので、そのままのディスプレイ状態で写真を撮らせていただきました。

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椎葉が!!
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 マリモが!!

色紙がコスモ吉方店に贈られた理由について、てっきり細川先生が懇意にしていたからかと思っていたのですが、お聞きした所何と細川先生のお母様経由だとの事。一度コスモ吉方店でシュガーレス単行本を購入されたあと、後日色紙をお店に持参されたとの事です。ご子息の単行本を買う母と、母に色紙を託した作家。思いもよらない経緯だったので心動かされました。東京在住の週刊誌作家がそうそう地元に帰って来れる訳もなく、その意味でも納得です。

店長さんも是非プッシュしたい、との事で写真をblogに載せる事も
光の速さで快諾を頂きました。鳥取在住のファンとしては他の県下の書店でもガシガシ応援して貰って、59万県民に広く知れ渡って欲しいと願っています。

舞い上がってしまってもう少し色々細部を見たかったのですが、写真を撮らせていただいて早々に引き上げました。鳥取にお寄りの際は鳥取駅南のブックセンターコスモ吉方店に是非!!

チャンピオンをどこで買うか

週刊少年チャンピオンをどこで買うか、というのは毎週欠かさず買う紳士淑女には見過ごしに出来ない問題だと思います。特に私が住むような地方都市では尚更です。

一番手軽で確実なのは、日本の誇る驚異の流通網に支えられたコンビニでしょう。かつて私が住む山陰の県では、単行本は二日遅れ、漫画誌は一日遅れが常識でした。しかし、今は私の住む町外れのコンビニにも発売日の午前4時にはチャンピオンが並びます。出張でどうしても時間が取れないと分かっている時に、4時にコンビニで買って家を出る前にみつどもえの感想を書いて投稿して、が出来て大変助かった事もありました。

今は職場の売店で買っています。コンビニで買わなくなった理由は、コンビニでは私が買っても買わなくても間違いなく完売する事と、コンビニが立ち読みの場である事です。以前twitterで伺った話では、ジャンプが数十部入荷する店でもチャンピオンは決まって5部、しかも増える事はない、との事でした。POSで入荷数をコントロールしているコンビニでも増えない入荷数ですが、売店ならば根気よく買い続ければ入荷数を増やしてくれそうな気がするので。また、印刷の良くない事の多いチャンピオンがさらに立ち読みされてぼろぼろになったものよりは、開店早々の売店でまっさらなのを買った方が精神衛生上いい、と言う事もあります。ちなみに私が買う売店では必ず2冊置いてありますが、その乱れ方から1冊は私が買う前に誰か買っていると推測しています。

コンビニ・売店では木・金で大体店頭から無くなるチャンピオンですが、書店には比較的長く残っている事が多いようです。コンビニで買い逃した時に週末の書店に助けられた事が多々ありました。書店ではビニールがかかっている事も多く、コンディションに問題ないのも嬉しい所です。

最後の手段は秋田書店サイトの上のメニューにある「購買部」からメールでバックナンバーをお取り寄せです。以前の記事でも取り上げましたが、単行本派から定期購読派にクラスチェンジする際に立ちはだかる未収録回のギャップを確実に埋めるには、これしかありません。送料がかかる上に新品価格ですが、送られてくる雑誌のコンディションは非常に良いものでした。時間はかかりますが、メールの応対も丁寧でした。古本屋で探すのも手ですが、欲しい号が必ずあるとは限りません。
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