「プレス空知」さん連載エッセイ
2019年05月24日
『プレス空知』さん連載エッセイの最新号です。タイトルは、「『区切り』を大切に」です。
月1回、『プレス空知』さんにて連載させていただいている、わたくしのエッセイの最新号です。
どうぞ、ご覧下さい。
「区切り」を大切に
平成から令和へと新しい時代を迎えました。
不思議なもので、平成から令和へは、四月三十日から五月一日へと経過しただけなのですが、なんとなく、「時代が変わった」とか、「これから新しい時代が始まる」と思ってしまいますよね。
それと同時に、テレビでは、「平成の三十年はこういう時代だった」というように平成時代に起こった出来事を振り返り、「これから始まる令和はこういう時代にしてゆこう」という、未来への展望や夢を語り合う番組が放送されていました。
「時」は、我々人間が作った「時代区分」とは関係なく、永遠の過去から永遠の未来へと、着実に時を刻んでゆきます。
しかし、我々は、刻々と流れ過ぎ去ってしまう「時」に区切りや節目を付けることで、その「区切り」までを一旦整理し、振り返りを行い、心新たに次のステージへと進んでゆくことができるのです。
それは、元号に限らず、誕生日等の記念日や結婚式なども同じです。
誕生日は「生まれてから満○年経過した」という日であり、特に「誕生日」という記念日を設定しなくても、その時が来たら自然に年齢を重ねてゆく事になります。
結婚は、婚姻届を提出すれば、結婚式をしなくても、夫婦となる二人の婚姻は成立します。
しかし、人生の記念日に節目をつけてお祝いしたり、式を挙げたりするからこそ、周囲も本人も、「ここまで色々あったなあ」と振り返りつつ、「これからはこうやって生きてゆこう」と、清新な気持ちで一歩を進めることができるのでしょう。
「節目」や「区切り」を丁寧に行うからこそ、気持ち新たに、次の生活や段階に進むことができるのでしょうね。
※これからの予定
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
※当寺のお参り及び喫茶店法話では、「御朱印」も行っています。お気軽にお申し付け下さい。
最新動画です↓「ショート法話」R1.5.17
最新動画です↓「お茶の間法話会」R1.5.6
最新動画です↓「喫茶店法話」H31.4.13
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H31,2)です↓
http://blog.livedoor.jp/zenkojinamu/archives/17363512.html
安心のお寺ポータルサイト「まいてら」の善光寺のページはこちら↓
http://mytera.jp/tera/zenkouji39/monk/
善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
どうぞ、ご覧下さい。
「区切り」を大切に
平成から令和へと新しい時代を迎えました。
不思議なもので、平成から令和へは、四月三十日から五月一日へと経過しただけなのですが、なんとなく、「時代が変わった」とか、「これから新しい時代が始まる」と思ってしまいますよね。
それと同時に、テレビでは、「平成の三十年はこういう時代だった」というように平成時代に起こった出来事を振り返り、「これから始まる令和はこういう時代にしてゆこう」という、未来への展望や夢を語り合う番組が放送されていました。
「時」は、我々人間が作った「時代区分」とは関係なく、永遠の過去から永遠の未来へと、着実に時を刻んでゆきます。
しかし、我々は、刻々と流れ過ぎ去ってしまう「時」に区切りや節目を付けることで、その「区切り」までを一旦整理し、振り返りを行い、心新たに次のステージへと進んでゆくことができるのです。
それは、元号に限らず、誕生日等の記念日や結婚式なども同じです。
誕生日は「生まれてから満○年経過した」という日であり、特に「誕生日」という記念日を設定しなくても、その時が来たら自然に年齢を重ねてゆく事になります。
結婚は、婚姻届を提出すれば、結婚式をしなくても、夫婦となる二人の婚姻は成立します。
しかし、人生の記念日に節目をつけてお祝いしたり、式を挙げたりするからこそ、周囲も本人も、「ここまで色々あったなあ」と振り返りつつ、「これからはこうやって生きてゆこう」と、清新な気持ちで一歩を進めることができるのでしょう。
「節目」や「区切り」を丁寧に行うからこそ、気持ち新たに、次の生活や段階に進むことができるのでしょうね。
※これからの予定
- 6月3日(月) ふれあいサロン 午前10時から午後3時 みんなでお昼をいただき、色々とおしゃべりしたりする会です。午後1時からは、若手僧侶によるお説教があります 予約不要※参加費100円
- 6月4日(火) 札幌琴似大和家・琴似寄席 午後7時から 札幌琴似のお寿司屋さん「大和家」さんでの落語会です。住職出演予定です。お料理+1ドリンク 3,500円 ことに大和家さん(TEL 011-621-8108)にご予約をお願いいたします。
- 6月8日(土) 喫茶店法話 午後2時から30分ほど法話をいたします。 JR幌向駅前「ソラ」さんにて お茶でも飲みながら仏の教えに耳をかたむけましょう。※法話終了後、終活相談も受け付けます。相談者にとって最適な方法をご一緒に考えましょう。気軽にお声がけ下さい。※参加費として何かお好きなものをお一つご注文下さい。 予約不要
- 6月14日(金) お寺でヨガ 午後1時から1時間程度 お年寄りの方も参加できる、体に負担をかけないヨガです 予約不要※無料 ※参加者には岩見沢健康ポイントが1ポイント貯まります。
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
※当寺のお参り及び喫茶店法話では、「御朱印」も行っています。お気軽にお申し付け下さい。
最新動画です↓「ショート法話」R1.5.17
最新動画です↓「お茶の間法話会」R1.5.6
最新動画です↓「喫茶店法話」H31.4.13
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H31,2)です↓
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善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
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2019年02月21日
エッセイの最新号です。タイトルは「自分の『物語』は?」です。
『プレス空知』さんに月1回連載させていただいるエッセイの
最新号です。
タイトルは「自分の『物語」は?」です。
どうぞ、ご覧ください。
自分の「物語」は?
私は比較的、人生の集大成の時期を生きてらっしゃる方々とお話する機会が多いです。
そういった方々のお話を聞かせていただいていつも思うのは、「人生って色々あるのだなあ」ということです。
人生って、本当に、実に色々なことが起こって、人それぞれにドラマがあり、歴史がありますよね。
そして、平坦な道ばかりが続く人生や、勝ち続けたり、成功し続ける人生というのは存在しないものなのですね。
人生は「苦」です。「自分の思い通りにはいかない」ということが、仏教で説く人生の真実の姿です。
その思い通りにはいかない人生を、どのような「物語」としてとらえるかは、自分自身の問題です。
自分の人生は、どのような「意味」を持つのか。
この答えは、立場や状況によって人それぞれ違いますし、「正解」があるわけではありません。
でも、色々なドラマを経ながら、最後のシーンに近づくころには、穏やかに手を合わせお念仏をとなえている物語でありたいなあと私は思っています。
紆余曲折でアップダウンもありながら、最後は、心穏やかに、周囲への感謝の中で手を合わせながら時を送る。
そんなほのぼのとしたクライマックスが最後にあれば、その映画は、見ている人の心を和ませるような、優しい映画になるでしょう。
そして、そういう映画は、「良い映画だった」と人々に感動と共感を与えるでしょう。
物語の導入も中盤も最後の終りのために存在します。
人生の色々な出来事も、最後は、「心穏やかに生きる」「周囲へ感謝の気持ちを湛えている」「手を合わせる」そんな状況になれば、その人生も「穏やかでいいものだった」ということになるではないでしょうか。
どのようなクライマックスに向けて、自分の物語を紡いでゆくのか。
静かな環境で、自分を振り返りましょう。
※これからの予定
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
最新動画です↓「お茶の間法話会」H31.2.4
最新動画です↓「喫茶店法話」H31.1.24
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H31,1,30)です↓
http://blog.livedoor.jp/zenkojinamu/archives/15192054.html
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善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
最新号です。
タイトルは「自分の『物語」は?」です。
どうぞ、ご覧ください。
自分の「物語」は?
私は比較的、人生の集大成の時期を生きてらっしゃる方々とお話する機会が多いです。
そういった方々のお話を聞かせていただいていつも思うのは、「人生って色々あるのだなあ」ということです。
人生って、本当に、実に色々なことが起こって、人それぞれにドラマがあり、歴史がありますよね。
そして、平坦な道ばかりが続く人生や、勝ち続けたり、成功し続ける人生というのは存在しないものなのですね。
人生は「苦」です。「自分の思い通りにはいかない」ということが、仏教で説く人生の真実の姿です。
その思い通りにはいかない人生を、どのような「物語」としてとらえるかは、自分自身の問題です。
自分の人生は、どのような「意味」を持つのか。
この答えは、立場や状況によって人それぞれ違いますし、「正解」があるわけではありません。
でも、色々なドラマを経ながら、最後のシーンに近づくころには、穏やかに手を合わせお念仏をとなえている物語でありたいなあと私は思っています。
紆余曲折でアップダウンもありながら、最後は、心穏やかに、周囲への感謝の中で手を合わせながら時を送る。
そんなほのぼのとしたクライマックスが最後にあれば、その映画は、見ている人の心を和ませるような、優しい映画になるでしょう。
そして、そういう映画は、「良い映画だった」と人々に感動と共感を与えるでしょう。
物語の導入も中盤も最後の終りのために存在します。
人生の色々な出来事も、最後は、「心穏やかに生きる」「周囲へ感謝の気持ちを湛えている」「手を合わせる」そんな状況になれば、その人生も「穏やかでいいものだった」ということになるではないでしょうか。
どのようなクライマックスに向けて、自分の物語を紡いでゆくのか。
静かな環境で、自分を振り返りましょう。
※これからの予定
- 終活相談 随時受け付けます。1時間ほど。※ご希望のかたは必ずメールにてご予約をお取り下さい。相談後、必ずしも当寺で法事・葬儀等を行う必要はありません。相談者にとって最適な方法をご一緒に考えましょう。※無料
- 3月1日(金) お寺でヨガ 午後1時から1時間程度 お年寄りの方も参加できる、体に負担をかけないヨガです 予約不要※無料 ※参加者には岩見沢健康ポイントが1ポイント貯まります。
- 3月4日(月) ふれあいサロン 午前10時から午後3時 みんなでお昼をいただき、色々とおしゃべりしたりする会です。午後1時からは、若手僧侶によるお説教があります 予約不要※参加費100円
- 3月9日(土) お寺で婚活パーティー 午後1時30分から 本堂で素敵な出会いを 要予約 20代から40代まで※参加費2000円
- 3月14日(木) 喫茶店法話 午後2時から30分ほど法話をいたします。 JR幌向駅前「ソラ」さんにて お茶でも飲みながら仏の教えに耳をかたむけましょう。※参加費として何かお好きなものをお一つご注文下さい。 予約不要
- 3月21日(木・休) 春季彼岸会 午前10時半から正午 お塔婆(どうば)による先祖供養とお説教 正午にはぼたもちをいただきます 予約不要 ※お塔婆(とうば)によるご供養は千円~数千円ご志納下さい。見学は自由です。
お彼岸の期間中、本堂で写経ができます。納経料は200円です。本堂に写経セットを用意しておきますので、ご自由にお写経下さい。納経された写経は、後日、住職が読経し当寺へ奉納いたします。
3月18日(午前10時~午後5時)、19日(午前10時~午後5時)、
20日(午前10時~午後5時)、21日(午後1時~午後5時)
22日(午前10時~午後5時)、23日(午前10時~午後5時)
24日(午後1時~午後5時)
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
最新動画です↓「お茶の間法話会」H31.2.4
最新動画です↓「喫茶店法話」H31.1.24
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H31,1,30)です↓
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善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
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2018年11月21日
エッセイの最新号。タイトルは「故人から未来へと送り出される」です。
月1回『プレス空知』さんに連載させていただいてる、わたくしのエッセイです。
今回は、「故人から未来へと送り出される」というタイトルです。
どうぞ、ごらんください。
故人から未来へと送り出される
先日、生前とてもお世話になったかたの、一周忌の法要をお勤めいたしました。
そのかたは、お寺のことはもちろん、プライベートでも、公私にわたってお世話になっていました。
そのかたが亡くなった時には、もちろん死別の悲しみもありましたが、「これからお寺をどうやって運営してゆけば良いのだろう」という不安も大きかったものです。
そのかたは、当寺の檀家さんにファンもできるほど良い人で、わたし自身も、そのかたにお会いすることで癒されるようなお人柄でした。
それが今度は、そのかたに代わって、ご子息がお寺に関わってくれたり、また、他の檀家さんも、今まで以上に積極的に活動して下さいました。
そうして、一周忌を迎えました。
月参りには伺っていたのですが、改めて一周忌を迎えて、そのご遺影を眺めますと、「ああ、何とか、無事に、一年を迎えることができた」という深い安堵をわたしは感じました。
亡くなった人のことを考え続けることは、過去のことをいつまでもくよくよ考え続けるることのようで、何だか後ろ向きなことのように思う人も居らっしゃいます。
でも、そうではなくって、故人の思いを考えることは、実は、自分と故人との関係・つながりを考えていくことなんですね。
そうして、故人に手を合わせて、故人に向き合って、故人はあんなに私のことを大切に思ってくれていたんだ、その思いを再確認するんです。
「生前、私は故人に大切にされていた。そして、こうやって、無事に、一年という年月を過ごすことができた。じゃあ、これからも故人は守ってくれることだろう」と、そう思うことで、今度は故人から、私たちが未来へと、ポーンと「安心して行ってらっしゃい」というぐあいに、これからの生活へと送り出されるのでしょうね。
故人とわたしとのご縁―慈悲の心―を知ることで、わたしたちはこの世を希望を持って生きてゆくことができるんですね。
※これからの予定
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
最新動画です↓「お茶の間法話会」H30.6.4
最新動画です↓「喫茶店法話」H30.11.15
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H30,10,23)です↓
http://blog.livedoor.jp/zenkojinamu/archives/12970879.html
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http://mytera.jp/tera/zenkouji39/monk/
善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
今回は、「故人から未来へと送り出される」というタイトルです。
どうぞ、ごらんください。
故人から未来へと送り出される
先日、生前とてもお世話になったかたの、一周忌の法要をお勤めいたしました。
そのかたは、お寺のことはもちろん、プライベートでも、公私にわたってお世話になっていました。
そのかたが亡くなった時には、もちろん死別の悲しみもありましたが、「これからお寺をどうやって運営してゆけば良いのだろう」という不安も大きかったものです。
そのかたは、当寺の檀家さんにファンもできるほど良い人で、わたし自身も、そのかたにお会いすることで癒されるようなお人柄でした。
それが今度は、そのかたに代わって、ご子息がお寺に関わってくれたり、また、他の檀家さんも、今まで以上に積極的に活動して下さいました。
そうして、一周忌を迎えました。
月参りには伺っていたのですが、改めて一周忌を迎えて、そのご遺影を眺めますと、「ああ、何とか、無事に、一年を迎えることができた」という深い安堵をわたしは感じました。
亡くなった人のことを考え続けることは、過去のことをいつまでもくよくよ考え続けるることのようで、何だか後ろ向きなことのように思う人も居らっしゃいます。
でも、そうではなくって、故人の思いを考えることは、実は、自分と故人との関係・つながりを考えていくことなんですね。
そうして、故人に手を合わせて、故人に向き合って、故人はあんなに私のことを大切に思ってくれていたんだ、その思いを再確認するんです。
「生前、私は故人に大切にされていた。そして、こうやって、無事に、一年という年月を過ごすことができた。じゃあ、これからも故人は守ってくれることだろう」と、そう思うことで、今度は故人から、私たちが未来へと、ポーンと「安心して行ってらっしゃい」というぐあいに、これからの生活へと送り出されるのでしょうね。
故人とわたしとのご縁―慈悲の心―を知ることで、わたしたちはこの世を希望を持って生きてゆくことができるんですね。
※これからの予定
- 終活相談 随時受け付けます。1時間ほど。※ご希望のかたは必ずメールにてご予約をお取り下さい。相談後、必ずしも当寺で法事・葬儀等を行う必要はありません。相談者にとって最適な方法をご一緒に考えましょう。※無料
- 12月3日(月) ふれあいサロン 午前10時から午後3時 みんなでお昼をいただき、色々とおしゃべりしたりする会です。午後1時からは、若手僧侶によるお説教があります 予約不要※参加費100円
- 12月7日(金) お寺でヨガ 午後1時から1時間程度 お年寄りの方も参加できる、体に負担をかけないヨガです 予約不要※無料 ※参加者には岩見沢健康ポイントが1ポイント貯まります。
- 1月24日(木) 喫茶店法話 午後2時から30分ほど法話をいたします。 JR幌向駅前「ソラ」さんにて お茶でも飲みながら仏の教えに耳をかたむけましょう。※参加費として何かお好きなものをお一つご注文下さい。 予約不要
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
最新動画です↓「お茶の間法話会」H30.6.4
最新動画です↓「喫茶店法話」H30.11.15
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善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
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2018年10月24日
『プレス空知』連載エッセイ最新号。「永遠の時間の中で…」。
月1回『プレス空知』さんで連載させていただいている、エッセイです。
今回は「永遠の時間の中で…」という題です。
どうぞ、ご覧ください。
永遠の時間の中で
学生時代には学生時代特有の悩み事があり、その当時は、人生の一大事のように思うのですが、中年を迎えた現在から、その当時の事を思うと、それらは、取るに足らない事だったと思います。
成人になったとて、それはそれで、その時々に色々な悩み事はあるものです。
でも、それらが過ぎ去ってしまうと、そういった事も小さい事だったと受け止められるようになります。
じゃあ、人生よりももっと長い時間から今生きている時間を考えたら、それらの悩み事ももっと小さく感じることができるのではないでしょうか。
私たちの人生さえも、もっと長い時間、永遠の時間から見ると、ほんの一瞬の出来事なのですね。
その永遠の時間のことを、サンスクリット語でアミターユスと言います。漢字を当てると「阿弥陀」です。
私たちがもし、永遠の時間、アミターユスという時間を生きているとしたら、わたしたちの人生はほんの一瞬です。そうして、この生涯を終えると、再び永遠の時間へと帰ってゆきます。
仏教では、その永遠の時間に帰ってゆくことを「往生(おうじょう)」と言います。「死ぬ」、ではなくて、「往生(おうじょう)」です。「往」は往(い)く、「生」は生まれるです。
往(い)って生まれるのです。再び生まれて、始まるのです。それはどこで始まるのかというと、永遠の時間の中で始まってゆくのです。
でも、私たちが永遠の時間を生きているからといって、今、目の前の事をおろそかにして良い、ということではありません。
限りない長い時間の中の、ほんの一瞬の目の前の出来事だからこそ、そこには私との無数の「縁」が存在しています。
そのような、自分に届いている「縁」に気付き、永遠の時間の中の「今」を大切にし、ゆったりとした心持ちで生活したいものですね。
※これからの予定
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
最新動画です↓「お茶の間法話会」H30.6.4
最新動画です↓「喫茶店法話」H30.9.13
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H30,8,22)です↓
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善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
今回は「永遠の時間の中で…」という題です。
どうぞ、ご覧ください。
永遠の時間の中で
学生時代には学生時代特有の悩み事があり、その当時は、人生の一大事のように思うのですが、中年を迎えた現在から、その当時の事を思うと、それらは、取るに足らない事だったと思います。
成人になったとて、それはそれで、その時々に色々な悩み事はあるものです。
でも、それらが過ぎ去ってしまうと、そういった事も小さい事だったと受け止められるようになります。
じゃあ、人生よりももっと長い時間から今生きている時間を考えたら、それらの悩み事ももっと小さく感じることができるのではないでしょうか。
私たちの人生さえも、もっと長い時間、永遠の時間から見ると、ほんの一瞬の出来事なのですね。
その永遠の時間のことを、サンスクリット語でアミターユスと言います。漢字を当てると「阿弥陀」です。
私たちがもし、永遠の時間、アミターユスという時間を生きているとしたら、わたしたちの人生はほんの一瞬です。そうして、この生涯を終えると、再び永遠の時間へと帰ってゆきます。
仏教では、その永遠の時間に帰ってゆくことを「往生(おうじょう)」と言います。「死ぬ」、ではなくて、「往生(おうじょう)」です。「往」は往(い)く、「生」は生まれるです。
往(い)って生まれるのです。再び生まれて、始まるのです。それはどこで始まるのかというと、永遠の時間の中で始まってゆくのです。
でも、私たちが永遠の時間を生きているからといって、今、目の前の事をおろそかにして良い、ということではありません。
限りない長い時間の中の、ほんの一瞬の目の前の出来事だからこそ、そこには私との無数の「縁」が存在しています。
そのような、自分に届いている「縁」に気付き、永遠の時間の中の「今」を大切にし、ゆったりとした心持ちで生活したいものですね。
※これからの予定
- 終活相談 随時受け付けます。1時間ほど。※ご希望のかたは必ずメールにてご予約をお取り下さい。相談後、必ずしも当寺で法事・葬儀等を行う必要はありません。相談者にとって最適な方法をご一緒に考えましょう。※無料
- 10月30・31日(火・水) 十夜報恩会 午前10時半から午後3時まで 分かりやすく感動的なお説教と伝統法要の二日間です。※見学の場合は参加料や予約は必要ありません。お寺を見てみたい方は、ぜひ一度見学してみてください。
- 11月15日(木) 喫茶店法話 午後2時から30分ほど法話をいたします。 JR幌向駅前「ソラ」さんにて お茶でも飲みながら仏の教えに耳をかたむけましょう。※参加費として何かお好きなものをお一つご注文下さい。 予約不要
- 11月18日(日) お寺で婚カツ 午後1時30分から 本堂で素敵な出会いを 要予約※参加費1000円
- 12月3日(月) ふれあいサロン 午前10時から午後3時 みんなでお昼をいただき、色々とおしゃべりしたりする会です。午後1時からは、若手僧侶によるお説教があります 予約不要※参加費100円
- 12月7日(金) お寺でヨガ 午後1時から1時間程度 お年寄りの方も参加できる、体に負担をかけないヨガです 予約不要※無料 ※参加者には岩見沢健康ポイントが1ポイント貯まります。
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
最新動画です↓「お茶の間法話会」H30.6.4
最新動画です↓「喫茶店法話」H30.9.13
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H30,8,22)です↓
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善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
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2018年09月28日
エッセイの最新号です。
毎月1回『プレス空知』さんに連載の、わたくしのエッセイの最新号です。
どうぞ、ご覧ください。
堪え忍ぶ世だからこそ、手を合わせます
今月六日午前三時頃、胆振地方を震源とする巨大地震が発生いたしました。
厚真町、むかわ町、安平町等の震源地に近い地域では、家屋の倒壊や、道路の損壊等、深刻な被害が出ています。
この地震によって、一時、北海道全戸で停電し、断水する地域もありました。
余震が落ち着いてきたとはいえ、油断はできませんが、被害が深刻な地域においては、復旧への大変な道のりが始まっています。
この私たちの生きている世界を、仏教では「娑婆(しゃば)」と言います。これは、サンスクリットの言葉に漢字で音を当てたもので、その意味は「堪え忍ぶ」ということです。
すなわち、仏教では、この世を「楽園」と見ているのではなく、「堪え忍ぶ場所」と、とらえているのです。
では、一体、何を「堪え忍ぶ」のでしょうか。
人は、どこで生まれ、どのように老い、どのような病にかかり、いつ、どのように死ぬのか、それら生老病死の一切を自分の力ではコントロールできません。
その自分自身のことさえもコントロールできない、どうしようもできない苦しみを「堪え忍ぶ」のです。
そのどうしようもできない世界だからこそ、我々は、相手を無二の親友のように思い、相手が悲しんでいる時には共に悲しみの涙を流すという、「慈悲の心」で向き合わなければなりません。
今回の地震も、たまたま住む場所が違っただけで、被害に大きな差が出ました。
本来ならその被害は、私が受けていたかもしれません。
仏教には、「代受苦(だいじゅく)」という言葉があります。
これは、菩薩が、本来私が受けていたかもしれない痛みや苦しみを、代わりに受けてくれるということです。
わたくしは、手を合わせるということで、今回の地震と向き合って行こうと思います。
※これからの予定
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
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最新動画です↓「喫茶店法話」H30.9.13
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善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
どうぞ、ご覧ください。
堪え忍ぶ世だからこそ、手を合わせます
今月六日午前三時頃、胆振地方を震源とする巨大地震が発生いたしました。
厚真町、むかわ町、安平町等の震源地に近い地域では、家屋の倒壊や、道路の損壊等、深刻な被害が出ています。
この地震によって、一時、北海道全戸で停電し、断水する地域もありました。
余震が落ち着いてきたとはいえ、油断はできませんが、被害が深刻な地域においては、復旧への大変な道のりが始まっています。
この私たちの生きている世界を、仏教では「娑婆(しゃば)」と言います。これは、サンスクリットの言葉に漢字で音を当てたもので、その意味は「堪え忍ぶ」ということです。
すなわち、仏教では、この世を「楽園」と見ているのではなく、「堪え忍ぶ場所」と、とらえているのです。
では、一体、何を「堪え忍ぶ」のでしょうか。
人は、どこで生まれ、どのように老い、どのような病にかかり、いつ、どのように死ぬのか、それら生老病死の一切を自分の力ではコントロールできません。
その自分自身のことさえもコントロールできない、どうしようもできない苦しみを「堪え忍ぶ」のです。
そのどうしようもできない世界だからこそ、我々は、相手を無二の親友のように思い、相手が悲しんでいる時には共に悲しみの涙を流すという、「慈悲の心」で向き合わなければなりません。
今回の地震も、たまたま住む場所が違っただけで、被害に大きな差が出ました。
本来ならその被害は、私が受けていたかもしれません。
仏教には、「代受苦(だいじゅく)」という言葉があります。
これは、菩薩が、本来私が受けていたかもしれない痛みや苦しみを、代わりに受けてくれるということです。
わたくしは、手を合わせるということで、今回の地震と向き合って行こうと思います。
※これからの予定
- 終活相談 随時受け付けます。1時間ほど。※ご希望のかたは必ずメールにてご予約をお取り下さい。相談後、必ずしも当寺で法事・葬儀等を行う必要はありません。相談者にとって最適な方法をご一緒に考えましょう。※無料
- 10月1日(月) ふれあいサロン 午前10時から午後3時 みんなでお昼をいただき、色々とおしゃべりしたりする会です。午後1時からは、若手僧侶によるお説教があります 予約不要※参加費100円
- 10月5日(金) お寺でヨガ 午後1時から1時間程度 お年寄りの方も参加できる、体に負担をかけないヨガです 予約不要※無料 ※参加者には岩見沢健康ポイントが1ポイント貯まります。
- 11月15日(木) 喫茶店法話 午後2時から3時 JR幌向駅前「ソラ」さんにて お茶でも飲みながら仏の教えに耳をかたむけましょう。※参加費として何かお好きなものをお一つご注文下さい。 予約不要
- 11月18日(日) お寺で婚カツ 午後1時30分から 本堂で素敵な出会いを 要予約※参加費1000円
※当寺へは、札幌から快速石狩ライナーで30 分ほどで幌向駅に到着いたします。幌向駅からは、国道12号を岩見沢方向へ徒歩5 分で善光寺へ到着いたします。
最新動画です↓「お茶の間法話会」H30.6.4
最新動画です↓「喫茶店法話」H30.9.13
『プレス空知』さん連載のエッセイの最新号(H30,8,22)です↓
http://blog.livedoor.jp/zenkojinamu/archives/11477480.html
安心のお寺ポータルサイト「まいてら」の善光寺のページはこちら↓
http://mytera.jp/tera/zenkouji39/monk/
善光寺 ご詠歌 「岩舟和讃」「大和流々祖追悼和讃」
zenkojinamu at 20:00|Permalink
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