京都・北白川といえば、天下一品の総本店があるが、その他にも数多くのラーメン店が軒を連ねる、京都きってのラーメン激戦区だ。

京都のイメージ… 一般的には、「はんなり」といった言葉に表されるような、あっさりとした、女性的なものだろう。

だが、一歩中に入れば、正反対の顔を見せる。
時には、平安遷都から1200年間積み重なった数々の怨霊たちが一斉にこちらに向かってキバを剥くような味のグルメすらある。

それも含めて京都なのだ。「そうだ京都行こう」なんて言ってるうちは、「はんなり」だけを見て散歩することをお勧めする。一歩踏み外すと、「そうだ京都行こう」くらいのライト感覚では、到底身が持たない。

今回は、そんな京都のディープ中華シーンの重鎮とも言えるお店を紹介。北白川にある「駱駝」(らくだ)である。

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高級住宅地である北白川の中にある、ちょっと異彩を放つ店構え。入ると数組のお客さんの待ち行列。

そう、どいつもこいつも、刺激に飢えているのだ。血に飢えているのだ!

そんな野獣のような目をして、予約のシートにそっと名前を書いて待つこと10分…

カウンターに呼ばれ、麻婆豆腐をオーダーする。


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こんな香辛料が気になって仕方がない。

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これが駱駝の麻婆豆腐セット。ランチタイムだったので、1000円だ。

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もう、見るからに美しい。そして、逞しい!
綺麗にするために盛りつけたというわけではなく、必然的にこのルックスになったような、機能美のようなルックスを持った、漆黒に近い茶色の麻婆豆腐である。
ここまで色が濃い麻婆豆腐もなかなかお目にかかれない。

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このディープブラウンな色の正体は、挽肉とトウチだと思われる。
特にこの挽肉の量、尋常ではない。

この麻婆豆腐は、ハンバーグに近い。もはや肉料理である。

そしてどす黒いトウチと豆板醤、その周りを優しくカバーするラー油。

重さの中にも優しさがある、でもやっぱり重くて強い。これぞヘビー・ルッキング・マーボー(HLM)だと言えよう。

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辛さはアタック感があるけどサスティンも見事なもので、口の中で変化する。その辛さを、豊富な挽肉で和らげるという麻婆豆腐の醍醐味を存分に味わえるような作りをしている。

これだけ挽肉の量があれば、思い切ってがつがつと食べられる。その幸せが何よりこの麻婆豆腐の特徴だと言えよう。


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