2019年06月

小パンフ⑤ 労働者党の憲法(憲法第1章「天皇」条項)改訂試案

小パンフ⑤ 労働者党の憲法(憲法第1章「天皇」条項)改訂試案

syoupanhu5 参院選開始に何とか間に合って、憲法改定と我々の憲法試案小パンフが発行され、参院選を戦う上で、一つの重要で、強力な武器が加わったことを歓迎する。

 憲法神話やプチブル平和主義が、インテリやリベラルや野党、とりわけ共産党などによってふんだんにふりまかれている現在、憲法神話、天皇制神話、したがってまた、それらへの有害なタブー視を一掃し、闘う労働者の戦線を構築していくうえで、こうした小パンフの持つ意義は小さくない。

 小パンフの冒頭に掲げられた我々の憲法草案はもちろん、国会や国民に正式に提案されるといった、そんな何か形式ばったもの、形式、内容において、法文としても厳密に検討されたものというより、様々な実際的な課題に応えるために、とりあえず提出される憲法改定の一つの試案といったものであり、現行憲法の1章に置き換えるとかいったものではない、憲法改定はいくらでも可能であり、また必要ならいくらでもすべきであることを明らかにし、とりわけ憲法の冒頭においては、それが不可欠であることを示すためであり、従ってまた天皇制条文は現行憲法においてはむしろ必要ではなく、一掃されるべきであることを強調するためのものでもある。

 とはいえ、我々の憲法改定案に盛り込まれた天皇制批判の内容や意義は根本的であって、無視されるべきものではない。現行憲法にはこれ以外にも、その本質にかかわるような部分で、訂正、修正、あるいは破棄されてしかるべき部分はまだまだいくらでもあると考えるのだが、取りあえず今回のところは、現行憲法にはそもそもの最初からして批判、検討され、改正(場合によっては、廃棄)されるべき、決定的に重要な箇所があるとして、一つの憲法改定案を提起する。

 付録として、2009年、民主党の鳩山政権の時代、たまたま次の指導者に嘱望されていた中国の習近平が来日した際、民主党政権を牛耳っていた鳩山と小沢は、習の“強い”希望があったのかなかったのかは定かではないが、天皇との会見を強引にセットしたが、その際の民主党政権の天皇制の“政治利用”の策動と、それを先導した小沢を批判した小稿を、当時の「海つばめ」(『鳩山政権の九ヵ月』117頁以下)から転載した。戦後の“象徴天皇制”の本質を暴いたものとして、また民主党政治の一端を暴露したものとして興味ある読み物であろう。

 後に鳩山はこのとき、天皇の政治利用として批判されたことについて、「結果的に正しかった、純粋に国益を考えたからであって、政治利用という考えはなかった」、若干の行き過ぎはあったとしても、「自民党政権でも同じ対応をしただろう」と開き直った末、民主党政権とは違って、今「安倍内閣が陛下のお気持ちを察せず、ないがしろにしているように感じられてならない」などと白っぱくれている(朝日新聞17年7月28日)。かつて小沢が平気で天皇の「気持ちをないがしろにした」ことなどなかったかに、である。鳩山という男は二重、三重の意味で厚かましく、嫌味な男である。  (林)

(「序文」より)

 

 

    編者 労働の解放をめざす労働者党

    発行 全国社研社

    定価 50円+

小パンフ④ 安倍の〝本職〟は政権維持のためのばらまき政治

小パンフ④ 安倍の〝本職〟は政権維持のためのばらまき政治

 ――消費税の「全世代型社会保障」への〝転用〟をゆるすな

syoupanhu4 労働者党参院選勝利のための小パンフシリーズの第4弾は、参院選の最も重要な争点の一つ、そして安倍の“争点ずらしの”経済政策――バラまき政策――の中心をなしている、「消費増税の転用と、それを財源とする全世代型社会保障」政策の批判特集です。

 ブルジョア政権によるバラまきポピュリズム政治がいつ頃から始まったかを正確にいうのは容易ではありませんが、民主党による政権交代が行われる直前の麻生のガラ悪政権の頃からであり、それを派手なポピュリズム政治として開花させたのは、09年の鳩山=小沢政権からであったといえるでしょう。


 もちろん安倍政権が、それを“異次元の”金融緩和とか財政膨張とかの有害で、場当たりの、そして今後そのマイナス面ばかりが出てきて、労働者・働く者を苦しめる政策(アベノミクス等々)として、リフレ派のヤクザ経済学者らの妄説を採用、悪用し、いわば“完成”させたともいえるのですが。

 我々の批判もまた、全体的な総括と、具体的な検討としては、民主党政権の直前の選挙闘争における自民党民主党の論争のチェックから始まり(1章)、次いで、新生の鳩山政権の年々5兆円もの財政支出となった「子育て支援」への批判となり(2章)、さらに、安倍政治と小泉のえせ「子育て支援」の愚説と闘った、17年の衆院選における神奈川11区の闘いに受け継がれ(3、4章)、さらにそれ以降においても、現在の参院選にもおいても、我々の闘いの重要な中心環をなしている批判に及んでいます(5、6、7章)。


 そして最後の2頁の2篇は編集の都合で、「補遺」として、一般的に、現代の“バラまきポピュリズム”政治を擁護し、正当化するブルジョアたちやブルジョア経済学者らの荒唐無稽の頽廃理論の紹介と批判となっています。


 こうした民主党政権や安倍政権の“バラまきポピュリズム政治”に反対する、我々の一貫した、揺るぎない10年間にわたる真剣な闘いの軌跡は、この小パンフを読み通されるなら、いくらかの前後はありますが、ほぼ歴史的、経年的に学び、確認することができます。

 この小パンフが、参院選を闘う我々の闘いの、そして安倍政権の打倒と一掃を目指して闘う全国の労働者・働く者みなさんの有効で、大きな力とも武器ともなることを期待して止みません。

(林 紘義)

 

    編者 労働の解放をめざす労働者党

    発行 全国社研社

    定価 100円+

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