2017年01月11日

【2/5(日)・冬のセミナー】インクルーシブ教育実施への道すじを探るーともに生きる社会の創造をめざして

■日時
2017年2月5日

■場所
武蔵野プレイス 3階スペースC
JR中央線 武蔵境南口

■お話
神戸金史さん RKB毎日放送東京報道部長

■報告
遠藤裕子


「全ての人は生まれながらにして存在そのものに価値をもっている」は「自明のこと」ではなかったのか? 相模原・津久井やまゆり園での殺傷事件は、「疑ってもみなかったこと」が根底から崩されていくような衝撃的な事件でした。
 
事件から約6ヶ月、各方面で実に様々なやり取りがなされてきました。「車椅子で町を走ることが怖くなった。これまでサポー トを受けにくい、見えない障害に焦点を当てて研究を進めてきたが、今回の事件があって自分のような見える障害をもつ人々が置 かれる状況の怖さを再認識した。周囲の人に障害者だとすぐにわかってしまう。素朴に「殴られるかもしれない」という恐怖感をもった」(小児科医・大学教員の熊谷晋一郎氏:NHK の取材に答えて)、「障害のある子の親としてテロ事件と同じくらいに受け止めている」(ダウン症の息子を育てる父親:AERA10/31 号)、 社会福祉の問題や施設で働く人の労働環境についての議論など。
 
私たちは「あの事件」からたくさんの重たい課題を突きつけら れました。私自身、「教育の仕事」に携わるものの一人として、 どう引き取り、何を学び、どう活かしていくのか。今一度、正面 から向き合わなくては...と考えています。冬のセミナーでは、これまでなされてきた様々なやり取りもふまえつつ、改めて考えあう機会にしたいと思います。ご参加をお待ちしています。
(共同代表:遠藤裕子)
 
お話:神戸金史さん RKB毎日放送東京報道部長
『障害を持つ息子へ〜息子よ、そのままで、いい。〜』著者 1967年群馬県生まれ。91年毎日新聞入社。長崎支局で雲仙•普賢岳大火砕流に遭遇し、災害取材に専従。99年から RKB 毎 日放送との記者交換制度により、2年間放送記者に。

ドキュメンタリー『攻防蜂の巣城〜巨大公共事業との闘い4660日〜』を 制作、放送文化基金賞で入賞。04年毎日新聞で、自閉症児の父 親の立場からコラム「記者の目」や、『うちの子 自閉症児とそ の家族』を連載。05年 RKB 毎日放送に転職。ドキュメンタリー 『うちの子 自閉症という障害を持って』で新聞連載を映像化 し、JNN ネットワーク大賞を受賞。16年から現職。2016年1 0月ブックマン社より、上記書出版。
 
報告:遠藤裕子さん
都内私立高校SC(学校心理士)
全進研共同代表
日本私学教育研究所委託研究報告「特別支援教育の視点を生かした学校づくりー私立高校の可能性」(2014年)
 
主催●全国進路指導研究会 連絡先 090−9145−9892
HP http://zenshinken.jimdo.com/


zenshinken1963 at 18:52|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote お知らせ | 拡大学習会

2016年12月08日

【秋のセミナー・まとめ】

全進研 秋のセミナー 2016  概要まとめ
まとめ・文責 中村(共同代表)
 
テーマ:夜間定時制高校のリアル/さらなる統廃合は許されない!
 
日時:2016.11.26   13:45〜16:45
場所:武蔵野市西部コミュニティセンター(中央線武蔵境駅徒歩15分)
 
 
司会:中村(共同代表)
「効率性」を求める動きが教育の世界に吹き荒れ、かつては100校あった夜間定時制高校はさらに4校(立川、小山台、江北、雪谷)が廃止・閉課程させられようとしています。今日は、夜間定時制高校とチャレンジスクールの現場の先生からの話をもとに皆さんとこの問題を深めていこうと思います。そして、今日は講談師の田辺凌鶴さんをお迎えし、「83歳の女子高校生球児」という一席をお願いしています。それではお迎えしましょう。
 
講談 『83歳の女子高校生球児』 田辺凌鶴さん
夫の死をきっかけに、夜間中学、そして夜間定時制高校に進学した上中別府チエさん、79歳。そこからひょんなことから野球部に入部する。最後の年には、全国大会出場をかけた高校定時制通信制軟式野球の神奈川県予選の5回裏には、グローブを手にレフトを守る。決勝ではベンチから伝令としてマウンドに行き、孫よりも若いエースのお尻をポンとたたき、気合を入れた。球場は大歓声に包まれた……。

当事者の上中別府さんにも取材もして、とても心温まる講談が展開されていきました。いろいろな事情を抱えながらも学び合い、共に生活ができる夜間定時制高校の大切さが伝わってくる内容で、感動と勇気をもらうことができました。

講談後には、会場からの質問にも丁寧に答えていただきました。誠にありがとうございました。
 
 
報告
Iさん(都立定時制工業高校教員) ※レジュメ・資料を用意していただきました。
・ほとんどの生徒は中学卒業後すぐに入学してくる。したがって、30代以上はほとんどいない。学力差も大きい。外国につながる生徒も増えており、母国語しか使えない親と言葉が通じない子もいる。東京都の平均値より背も低く、太りすぎの子もいれば痩せすぎの子の割合も高く、「食」が十分に保障されないまま育ってきたと思われる。運動が苦手な子も多い。

・生徒の8割以上はアルバイトをし、仕事のために遅刻や欠席もする。都は、「かつてのような勤労青年は減少している」という理由で夜間定時制を廃止しようとしているが、非正規雇用者を勤労者に含めないのは実態と合っていない。生徒の住んでいるところや職場(アルバイト先)の近くに夜間定時制高校があることが大切なのだ。そして、4年間かけて(3年で卒業も可能だが)、じっくりゆっくり育っていくことが保障できる場としても夜間定時制高校は存在意義がある。

・都教委は来年度の募集定員で12校12学級の削減を言っている。夜間定時制高校の2次募集を受ける生徒は/篩Α↓1次募集、2次募集、とすでに都立高校を3回落とされて来る子も多い。体力的にも精神的にも弱い生徒には耐えがたいプレッシャー。募集枠が小さくなり、入れそうにないかもと思えば、もう受検しない。希望を摘んでしまうことになる。

・今回廃止・閉課程に名が挙がった4校は、みな進学校で、部活動も活発な学校。しかも周辺に定時制高校が多いわけでもないことを考えると、その全日制の教育活動に邪魔になるからまずそこから潰そうとしている、としか思えない。
 
Sさん(都立チャレンジ高校教員) ※レジュメ・資料を用意していただきました。
・平成12年度の桐ヶ丘高校開校から4校(世田谷泉、大江戸、六本木、稔が丘)増えて現在は計5校、平成32年度には2校増えて計7校になる予定。今ある5校のチャレンジ校でも中身は微妙に異なっている。とはいえ、学校設定科目が減少傾向にあり、より普通科に近づき、進学重視の方向へ向かっているような危惧を感じる。

・当初は制服(標準服)がなかったが、今年度からは5校すべてが制服(標準服)化を実施した。チャレンジ校は本来、不登校になった子や学び直しをする子たちを救う場所だったはずなのに、なぜ制服化なのか。校内では、制服化しないと「ヤンチャな子」が入って来る、という声がある。

・都の方針でチャレンジスクールは2学期制だったが、ようやく今年度になって大江戸高校は3学期制を実施した。生徒にとって2学期制のリズムでは、たとえば長い夏休みの後に定期試験があるので気持ちが継続できず、気持ちの切り替えが難しい。

・生徒は3部制なのに、教員の勤務体制がA/B勤務制なので結局、教員はその部の教育活動全体に責任が持てない仕組みとなっている。教師が朝から夕方までと、昼から夜までの2交代制で勤務しているのでとにかく物理的に生徒たちと十分な関係を持てない。

・都の6年で異動を原則としているが、チャレンジスクールの在職年数はほぼ3〜4年であり、仕事をこなしていくことで精いっぱいとなっている。経験豊富な先輩教員のようなロールモデルが少なく、教員同士が学び合いながら学校をつくることが困難な現状である。したがって管理職が出してきた問題がすぐに決定してしまう傾向がある。
 
討議・交流

・都は今回潰そうとしている4校分の人数分をチャレンジスクール三部制高校に負わせようとしている。
・そもそもチャレンジスクール(昼夜間定時制/総合学科)と夜間定時制高校とでは性格が異なる。
・3部制では生徒をしっかり面倒みる人的配置を保障していない。
・教員はA/B勤務制、生徒は3部制、という矛盾は開校当時から問題視されてきた。しかし都は、3部制の方が経済的だからか、絶対に2部制を認めない。
・3部制に無理があることから、結局は「普通」の普通科に近づいていく。生徒も保護者もこれまで、自分たちの意見は受け入れられてこなかったことが多いので、そもそも不満も出ない。
・チャレンジスクールでは制服化をしたので、30歳の生徒も制服(標準服)で来ている。学びたいと思った時にチャレンジスクールで学び直したいのに、その時に制服(標準服)がある、ということは本当にどういう意味があるのか。
・夜間定時制高校では給食があり、これまで多くの学校で1校時後の7時ころに給食時間を設けていたが、今は1校時前の5時ころに給食を出している。学校の管理下の時間帯に外出した生徒が学校外でトラブルを起こし責任を追及される可能性を避けるため始業時前の給食にしていることもあるのではないか。
 
 
まとめ 綿貫(共同代表)
・今回の新たな夜間定時制4校の廃止は、誰が、どこで、どんな議論を経て決まったのか。当事者や関係者の意見が集約されていない、まさに「豊洲問題」と同じ。「学びのセーフティネット」定時制高校の今日的役割を見直したい。
・都は、10月27日に「東京都教育政策大綱骨子(案)」を策定し現在都民からの意見募集(パブコメ)を行っている。そこには、「夜間定時制高校の充実」の文言はない。詳細は東京都のHPに掲載されているので、ぜひ多くの声を集中させたい。11月30日(水)が締め切りです。
 
・本日は、ありがとうございました。


zenshinken1963 at 11:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 拡大学習会 | お知らせ

2016年11月09日

【11/26(土)・秋のセミナー夜間定時制高校のリアル /さらなる統廃合は許されない!】

すでに、11月26日(土)は、気になるイベントが目白押しですが、今回のテーマは「定時制高校のリアル」、関心をお持ちの方ぜひご参加下さい。

サブタイトルに「さらなる統廃合は許されない!」と入れました。すでに「半減」された都立夜間定時制高校ですが、いまさらに4校(立川:小山台:江北:雪谷)の廃校が決定しています。ただ、「募集停止の時期」は未定のようで、卒業生•地域の方々•関係者が都知事に対して、その決定の「凍結を求める」3万筆の署名を9月に提出しています。

今回は講談師:田辺凌鶴さんに『83歳の女子高生球児』の特別講談ををお願いしています。(数年前、横浜で開かれた夜間中学の学習会で買い求め、私も読んでいました。)上中別府チエ著『83歳の女子校生球児』(主婦の友社刊)をもとにした新作講談です。

先ほど、夜間中学の関本さんから通信中学の記録映画のご紹介がありました。上中別府さんも夜間中学から夜間定時制高校に進学し学ぶことができた方です。「夜間中学の拡充」の方向に踏み出している時に、次の学びの受け皿となる夜間定時制高校の廃止は多くの「学びたい」「学び直したい』人たちの道を閉ざすものです。

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全進研秋のセミナー2016
 
■日時
11月26日(土)/13:45〜16:45(開場13:40)
 
武蔵野市境5−6−20
JR中央線武蔵境駅北口徒歩15分
武蔵境駅北口からバス5分
 
■定時制高校のリアル
特別講談:田辺凌鶴さん
報告:定時制高校教員、チャレンジスクール(定時制総合学科)教員
 
■参加費 1000円(学生無料)


zenshinken1963 at 11:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 拡大学習会 | お知らせ