2018年05月11日

【5/13(日)・春のセミナー】「教育産業」が支配する?学校教育!! 〜高大接続(そして中高接続も)を考える〜

春のセミナー
2018生きる•学ぶ•働く
—子ども•青年とともに未来を拓こう!—

■ 2018年5月13日(日)
13:30〜16:30(開場13:15)

■ 武蔵野プレイス スペースC
(JR中央線武蔵境駅南口すぐ)
住所:武蔵野市境南町2−3−18
電話:0422−30−1905

■ テーマ「教育産業」が支配する?学校教育!!
    〜高大接続(そして中高接続も)を考える〜

 報告:小池由美子さん(埼玉県立高校教諭)

編著『新しい高校教育をつくるー高校生のためにできること』新日本出版社:2014
学校評価と四者協議会』同時代社:2011
他「高大接続」論考多数

          
 本年2月、文部科学省が新しい高校学習指導要領案を公表しました。パブコメが実施され、年度内に告示、2022年度から学年進行で実施が予定されています。

 また、30年近く続いてきた大学入試センター試験は、2020年度から、高校在学中の「学びの基礎診断テスト」(学校外テスト)と、記述式問題採点や一部英語の民間試験導入などで話題となる「大学入学共通テスト(新大学テスト)」となります。

 すでに、昨年12月共通テストの試行調査の問題が公表され、教育界に波紋が広がっています。「少子化」が本格化する中、高校教育の内実が問われ、「高大接続」の入試と軌を一にして大きく変えられようとしています。
           
 一方、高校現場からは「ベネッセ教」「ベネッセ支配」といった言葉が聞かれて久しいところです。

「進路学習」や「進路指導」が、教育産業のテストやデータ抜きに考えられない実態が語られ、高校の校内研修会に、教育産業(塾やテスト業者)が直接関わることもあるようです。

 今年の「センター試験」問題が掲載された新聞記事の下にも、しっかり「ベネッセ」の広告がありました。「河合塾」の全紙広告も話題です。2021年春からの「新大学テスト」では、こうした民間:教育産業の作成する問題が「利用」されることになりそうですが、それで良いのでしょうか。

 かつて(1992年)埼玉県教育長から、中高接続/高校入試の中で「業者テスト(偏差値)」廃止が打ち出されました。政権党は「偏差値よりも人柄を」と選挙のスローガンに掲げ「偏差値追放」は全国に広がりました。しかし、その後はどうだったでしょうか。中学生・高校生に、豊かな学びは保障されているでしょうか。

 「学びの入り口」であるべき「入試」で、学校間の競争も激しくなり、縦に横に広がり、子ども・若者の背中にも「偏差値」の数字がへばりついているように感じます。

 この問題は、学校現場にとどまりません。この社会をどうつくるかという私たちみんなの課題です。ぜひ、ご参加いただき、ご一緒に「今」と「これから」の教育のあり方を考え合いたいと思います。


資料代:500円 / 学生:無料 

Email  zenshinken@hotmail.com



zenshinken1963 at 10:30|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote お知らせ | 拡大学習会

2018年02月09日

冬のセミナー2018まとめ 「社会的養育」と社会・学校のあり方を考える ―すべての子どもの成長・発達保障の視点からー

全国進路指導研究会 冬のセミナー2018
記録・まとめ:遠藤(全進研世話人)



日時:2018年2月3日(土) 武蔵野プレイス
テーマ:「社会的養育」と社会・学校のあり方を考える
    ―すべての子どもの成長・発達保障の視点からー

開会
開会:(世話人:中村)全進研は、元々、現場の教師たちが、「従来の進路指導」に疑問をもち、研究・実践を始めた。しかし、「学校の中」で考えているだけでは不十分で、福祉など、社会全般の課題に目を向けるようになった。今回、冬のセミナーでは「社会的養育」を取り上げた。「新しい社会的養育ビジョン」が出され、社会的養育を必要とする3歳未満の子どもは里親委託とするとなり、しかも数値目標まで上げている。現場を預かる方々からすると、せっかく「子どもが権利の主体である」という視点で取り組んできているのに、子どもがたらい回しになるなどが懸念される。最初に、講師1時間位お話いただき、フロアの質問や発言で深めていきたいと考えている。

講師紹介:(世話人:黒田)私自身は養護施設で45年働いている。早川さんは22年ということだが、ずっと一緒にやってきた感覚がある。早川さんは、児童指導員として17、8年働き、在職のまま大学院で学んだ。研究もしながら 一緒にやってきた仲間である。さらに、国や東京都へ、制度の改善要求・提言など、声をあげてもきた。単に「現場での実践」ということだけでなく、国際比較などもしながらの話になると思う。


講演
社会的養護・養育と子どもの貧困
—地域で子どもを守るにはー
早川悟司さん・児童養護施設「子供の家」施設長

本日の講演の主旨—簡単な自己紹介を兼ねて
バブルの頃、経営学科に在籍し、20代の頃は、割烹料理屋の経営をしていたが、バブルが弾ける前に経営に向いていないと気づき、一気に方向転換した。大学を2年間行き直し、児童養護施設で数年勤務した後、自立支援指導員になった。学校でいうところの「進路指導」を行う仕事である。自分が無知だと子どもの不利益につながる。「本を読んでもあまり役に立たない」と感じて、現場で実践するなら、学びながらでないとと思い、働きながら大学院にも行った。行政に要求もしている。先ほど、「講師紹介」をしてくださった黒田さんが言われたことだが、「運動と研究と実践は三位一体」。これで終わりということはなく、学び続けなくてはいけないと思っている。

今日の話は、まず「新しい社会養育ビジョン」をどう見るか、国際比較や日本が向かおうとしているところをふまえて、話すことになる。

タイトルは、社会的養護・養育と子どもの貧困—地域で子どもを守るには「養護」から「養育」への転換は、よくいえば広げた、違う見方すれば、焦点がぼやけたと言える。ひと言でいうなら「施設から里親へ」。地域からも学校から引き剥がしてしまうという感がある。ドリフト、つまり、うまくいかなければ違うところへとうように「たらい回し」にされることが懸念される。実態は変わっていないということである。


. 社会的養護とは
々颪砲茲訥蟲


⇔犒燭隼童数  
資料には8つの種別が掲載されているが、自立援助ホームは基本的に働いて  寮費を払わなければならない。児童養護施設の子どもの生活費用は保障されているし、大学等進学の支援もある。全く違うもの。日本は、子どもの権利条約を批准している。権利条約は「18歳未満の全ての子ども」を対象としていて、20条には「家庭で生活できない子どもの代替的養護は国が確保する」となっているが、日本は必ずしもそうなっていない。徐々に改善しているが、制度として矛盾がある。

N犒燭隼童数(補足)
 

. 社会的養護の動向
々颪遼\度  
◯(第1条)「児童の権利に関する条約の精神」 日本が、子どもの権利条約
 批准したのは94年で、今更という感あり、文言にも疑問があるが、前進は 
 前進とみる。
◯22歳まで支援継続となったが、法律に反映されてはいない。予算の措置
 としてあるだけ。
◯中核市・特別区が、児童相談所設置を行うことができるようになった。
◯保護への司法関与

◆嵜靴靴ぜ匆馘養育ビジョン」    
昨年8月に出されたが、かなり乱暴な感がある。
まず、就学前の子どもは原則として施設への新規措置入所を停止としている。
これはどうなのか。

「新しいビジョン」は特別養子縁組をもって「永続的解決」としているが、特別養子縁組は籍を抜く、つまり「実父母と縁が切れる」ということ。 

国連が2009年に出した「代替的児童養護ガイドライン」をベースにしていると思われるが、国連の場合、批准している国に対して、チェックを入れ、勧告もする。

ガイドラインには「permanent solutions」とあり、これは解決策のこと。
    
「ひとつの方法」というのか、解決(決定)では大きな違いがある。プランがあれば、必ずチェックが入る。「解決」と言っているのは、それ以降はみないということだろう。公的扶養から、私的扶養へ。それは、子どもにとっての解決ではない。主体が子どもにない。

「特別養子縁組」
人口妊娠中絶は年間20万件ある。出生が100万件だから、6人にひとりは中絶されていることになる。1987年に法律で制度化されるが、それ以前は、養子縁組を行う産婦人科医がいた。摘発があったのかどうか定かでないが。

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大きな違いは、「特別養子縁組」は養親との離縁が原則として認められないこと。ここに永続的解決の矛盾が生じる。

. 児相養護施設等の実情
 崙本は施設が多いはウソ」!?
国際比較の表をみればわかる。例えば、ドイツ。総人口と施設の数を比較してみてもらいたい。日本は施設が多いとは言えない。

代替的養護としては、まず親の養護を支える。それから親族(非公式の養護)、その上で、施設か一般の里親となる。これもガイドラインとは食い違う。

日本は里親が少ないと言われているが、親族がみている実態がつかめていない  震災などの時の実態から、「かなりの数がある」と予想できる。例えば、東北・東日本大震災では240人程の震災孤児がいたが、施設に入ったのは2人。あとは親族が引き取ったとみられる。

「親族里親」という制度が初めて追認されたが、通常は知らないという実態もある。親族里親制度を正しく周知して追認もすれば里親は増える。もともと社会的養護の総数が少ないのに、その中の配分だけを議論しているのは不合理。

∋童養護施設の目的(児福法第41条)
 
 
三つの決定機能(現在)
 

. 社会的養護の背景
〜える虐待通告
どう考えるか? 「相互監視社会」が強化されているようで、怖い側面もある。
通告の中で一番多いのは心理的虐待(60%以上)。これは「面前DV」子どもの前での夫婦喧嘩を含む。それから身体的、ネグレクトと続き、性的虐待。性的虐待は、被害者も当事者も認めないので少ないとされている。

家庭の状況
実母のみは実質的には6割あると推定される。実感として、「両親揃っている」は1割くらい、大半が母子家庭。

F所・委託児童が受けた虐待
保護された子どもの実態としては、ネグレクトが1番多い。それから身体、  心理、性と続く。推測だが、心理・身体と比べてネグレクトは止まらないからだと考える。

そ性の貧困
父親が養育費を払わないという実態があり、また取り立て強化はあまり実利がない。母子家庭の母は8割が働いている。平均年収181万円。非正規は月10万程度。これではとても養育などできない。
※事例 施設に入所したケースが語られた。ここでは省略。
止むにやまれぬ状況がある。「社会がお母さんをネグレクトしている」と言える。

セ童扶養手当(月額)
「受給」に対する諸外国との感覚の違いがあると思う。例えば、ドイツでは、「高い税金を払っているのだから、困ったときに助けてもらえるのは当たり前」児童手当の保障を制度化する時、「制度化したら、離婚率が上がる」という反対があり、事実、離婚率が上がった。しかし、これは「お金がないためにがまんしている」ということが解消されたことであり、悪いことではない。
 
親権と言う考え方も、ドイツ、フランスでは共同親権。ドイツでは「親権」とは言わない。「子どもに対する配慮」という訳になる。日本は単独親権。ここでも大きな違いがある。

子どもの貧困   А峪童虐待」の捉え直し
子どもを主体にした文言にならないか。   
「児童虐待」ではない、スティグマを伴わない文言。
家庭・学校・地域(3つの柱)の尊重で、子どもの成長を見ていくことだと思う。
住民主体の「おたがいさまコミュニティ」。そこにはSSWや子ども家庭支援センターとの共同もある。

※ここで、予定時間となり、休憩をとって、後半の議論

フロアからの質問や発言で深める
司会:全進研で「このテーマ(社会的養護)」を扱うのは初めてではない。私自身も30数年前に、当時黒田さんが働く調布学園を見学させてもらった。学校現場にさえ、養護学校と児童養護施設の区別のついていない人がいる。

 杉山春さんの新著「児童虐待から考える」のあとがきは、「新しい社会的養育ビジョン」作成の検討会で座長代理を務めた松本伊智朗さん(北大教授)へのインタビューを元に書かれている。なかで「ビジョン」が批判を受けていると記されているが、この辺りのことも議論したい。 

A:国際比較がよくわかった。都道府県の違いはどうなのか。

B:敢えて聞いてみたい。「社会的養育ビジョン」について、「早川さんのお話が正論」とふまえるが、「いいこと書いてある」というのはないのか。

早川:保護は都道府県の事業。東京都では23区に児相を設置する動き。放っておけば自治体間格差は当然生まれるだろう。ここには期待と懸念がある。地域にできることにより、学校との連携によって地域との連携がしやすくなること。懸念は格差が生まれること。懸念を防ぎながら、自治体の降ろされていくことの良さを活かす、両方の側面から準備が必要だろう。

「里親」が悪いとは思わないが、まずは「家庭へのサポート」が大切なのではないか。

司会:資料に「朝日新聞に掲載記事(2018.2.1)」を入れた。「家庭で何とか」が底流にあると思う。竹内常一さんが「教育基本法改定のときの議論がちゃんとできていなかったのではないか」と言っているが、このビジョンについても同じことが言えるのではないか。

C:(SSW)もう、いろんなことがよぎりすぎてしまって。数値はありえないでしょう。ケースにはいろんな側面がある。家庭そのものがみんな疲弊している実態がある。愛着障害、発達障害、家庭での養育だって、そんなに簡単ではない。反面、「施設に行ったら、お願いします」としている社会はありえない。家庭、学校、地域を根本に据え直すことが必要。「自己責任論」がすごい。隠蔽していたものが「見える化」してきたのはいいが、監視社会が進んでいる中で、学校は守りに走らざるをえない。「みんなでやろうね」が必要。あとは、お金の問題。対策的、その場しのぎ的にされているところに、手当していても、追いつかない。

司会:早川さんの言う「24時間学童保育所的な」は、大阪西成の「こどもの里」(映画「さとにきたらええやん」)のようなイメージなのか?

早川:違うところもあるが、重なるところが多い。実情に合せて、「地域の中でグラデーションをかけての支援」が必要だと考えている。

D:(施設の職員)入所している子どもは、愛着障害や発達障害のある子も多く、  ちょっとしたことでイラッとしたり、学力にばらつきがあったりする。「学校と施設で情報交流」ということで話し合うが、学習に取り組めない、板書できない、道具を出せないということがでてくる。子ども6,7人に職員3人。そんな中、学校から付き添いを要求されるが対応できない。教員の異動があると、また、イチから関係をつくらなくてはならない。

早川:学校との関係ということでいうと、地域差がものすごい。「以前いた施設」の学校では、何かあるとヒヤヒヤもの。施設職員抜きで保護者会が開かれ、子どもに関して学校側へクレームがついたこともあります。「地域の支援を施設が担う」とファミリーサポートセンターみたいなことも考えましたが、受け入れられる感じではなかった。地域との関わりには、苦労が多かった。
「現在の施設」の地域は、支援ニーズが高い。「子供の家」が地域の支援をすることが歓迎される。

司会:地域に施設のある中学の教員だった頃、「◯◯中が大変なのは◯◯学園があるから」ということを言う人がいた。施設の人も努力をされているのに。

もうひとつ、今回のテーマで気になっているのは、里親問題。
 「ビジョン」では里親重視を打ち出しているが、日本で里親がなぜ広がらないか。話題になった映画「ライオン〜25年目のただいま」とか、ダルデンヌ兄弟監督の「少年と自転車」とかに見られる諸外国の里親のイメージと随分違うと感じている。 

早川:里親制度の利用が増えないのは、保護者の同意が必要ということも原因のひとつと考える。施設入所だと会いにいけるが、里親だと簡単には会いにいけない。諸外国では、里親制度の利用の予後が悪いという調査結果がある。アメリカでの「パーマネンシー・プランニング」は里親がパーマネンシーではない。里親とうまくいかなければ、次の措置を考える。オーストリラリアでは、里子と実子の予後の格差が大きい。里子の大学進学率は1割に満たない。「一般の子ども」との格差を縮めたいという思いがある。 

E:(SSW)日本の住居環境の問題もあると思う。アメリカで人種が違う、身体障害の子の里親の事例。スクールバスで迎えにきてくれて、盲導犬がつき、その子の里親になる負担感が少ない。生活の安心感がないと、実子でも障害をもっていえれば、ネグレクトになりかねない。「部分的なサポート」が地域でできるといいと思う。里親の手続きは児相がする。ただでも忙しいのにすごい負担だと思う。

早川:施設がサポートして里親さんとの連携ができるといいと思う。2003年くらいだったと思うが、東京都は養育家庭センターを廃止した。児相が措置権をもっているが、相談機能をもったセンターの廃止は痛い。里親が孤立しない仕組みを作ることが必要だと考える。里親は実子がいない場合、地域とのつながりが希薄。今いる里親をしっかり支えてほしいと思う。

司会:アタッチメントの視点から 施設より里親のほうがいいとも言われているが、このあたりはどうなのか。

早川:子どもにとって、安全かどうかが重要。「施設か里親か」じゃなくて。

F:(黒田)社会的養護の子どもの数が日本は極端に低い。「親族里親」は1%、極端に低い。なぜそうなる? 阪神淡路大震災では震災孤児88人中1人、東日本大震災では震災孤児241人中3人が施設入所。
要保護の子どもがでれば、親戚が集まって相談して決める。日本は行政が認めなければ、制度から排除するシステムになっている。

日本の社会的養護は、「親子再統合」を目指しているが、韓国では考えたことはないという。施設に入るのは「婚外出産」がほとんどだから。アメリカでは、虐待は犯罪。犯罪者のところに、子どもは返せないとする。

日本は一義的に親族。3年平均でみると、里親が高校までみるは10%切る、途中で養育を断ち切られていることが多い。

日本の里親認定は部屋数、大人の人数で決まる。里親登録家庭が590あって300くらいが未委託。「どこで何がつっかえているか」見えてこない。いっぱい未委託家庭がある。

2月1日朝日新聞に「虐待を見逃さず」とあるが、家庭で虐待を受けてきた子は「家庭」が怖い。なぜ進んでいかないか、いろんな要素がからんでいる。

国際比較では、アメリカでは「フォスターケア・ドリフト」(※注)がみられるが、日本では、施設でワンストップ。委託解除後の比較についても3つの州の調査で、里親制度利用では男性の80%くらい犯罪歴あり、3人に1人がホームレス。社会的養護の交際比較をすると、日本では、中退率、犯罪率、ホームレス率が非常に低い。「社会に出ているときにどうなっているか」をしっかり見るべきだろう。

さらに言えば、「育ちに困難をかかえる子ども」の養育には専門性が必要だろう。日本では、里親は座学2日、施設見学2日で登録できる。海外は里親の研修が充実している。

※注:最終的な行き場が定まらず、家に戻れることを願いながら、短い子ども時代をさまよい続ける子どもたち。この現象は「フォスターケア・ドリフト」と呼ばれる。

早川:ケアニーズ高い子は施設、それ以外は里親というのはおかしいだろう。ケアニーズが高くない子どもなどいるのか。支援体制を整えることが必要だと考える。

G:(里親)子どもをどう育てるか、葛藤している。孤立している中で、苦労している。今日は制度面の不備がわかった。

H:(元児相職員・現虐待防止コーディネーター)「虐待を受けている子をなぜ里親に」というと、親というモデル像をもつことが大切と考えるからということがある。

司会:ここから、もっと議論していきたいところだが、時間になってしまった。

閉会:(世話人:草刈)かつて、施設をかかえた地域で中学校の教員として働いていた。そのとき、黒田さん(施設長)から「施設の子が高校進学することの意義」を教わったということがある。「新しいビジョン」が出され、今日、新たに学びあったことに意義を感じている。春のセミナー、夏のセミナーと予定が組まれている。また、参加していただきたい。

まとめを終えて
「すごいボリュームで、倍の時間が必要だった」と思いました。報告だけでも、パワポの資料の後半にあと90分は必要な感じです。

早川さんのお話の中にあった、「実情に合せて、地域の中でグラデーションをかけての支援」というのが、自分の中では、とってもしっくりきました。「虐待の通告」が増えている、これをどう捉えるか。もちろん、保護して、養育者から隔離しなくてはならないケース(虐待死につながるような)もあるので、通告が有効に働くこともあると思いますが、「家庭への支えがあれば、親子で暮らしていける」というのであれば、そこを充実させていくということが、とても大事だと思いました。

フロアからの発言の中にあった、施設で働く人の労働の問題、里親さんへの継続したサポートのこと、虐待を受けた子の愛着形成など、深められなかったことがたくさんあります。またの機会があればと思います。

早川さんのパワポの最後にある「できることから、ひとつずつ・・」
実践していきたいと思います。(遠藤)

参加者から次のような感想をいただきました。
「“要は子供を主語にすること” 家庭・学校・地域、そして社会は大人の都合で動いていることが、ほとんどと感じる日々、そして反省する日々なので、今日のお話しも自分の近くで、もう一度考えてみよう」

「施設か里親かではなく、子どもにとって何が必要かを考え、施設も里親も協同していくことが必要だと改めて感じました。里親にもセミナーや支援の情報が入り、施設へのつながりを決められるようになると良い」

「HPの文面からは、内容がわかりにくかったです。地域に養護施設がありながらよく知らなかった社会的養護、「里親」の意味や、虐待について考えが深められました。学校現場の教員は、現在のこのような問題をほとんど知らずに(近づかずに)仕事をしています。子どもにとっての安心、安全、権利について学んでいかなければならない」

「最後の里親の方の発言で雰囲気が変わり、場が落ち着いた。それまでの議論が完全に色あせた。もう少しセミナーの進行を考えるべきだった。」

「メディアにだまされてはいけないな、「里親がいい」とか「施設の方が良い」じゃなくて、子どもにとって十分なサポートができるかという子どもが主体の視点で考えないといけないと思いました。社会的擁護、社会的養育をとりまくことについてもっと勉強したい」



zenshinken1963 at 10:40|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 拡大学習会 

2017年07月12日

春のセミナー2017まとめ 「過労死社会」と学校

春のセミナー 2017 まとめ
「過労死社会」と学校
(まとめ・文責)遠藤

司会:
今日はいろいろなイベントが重なっているようです。お集まりいただいてありがとうございます。
なぜ、春のセミナーのテーマを「過労死社会」と学校にしたのか?     2014年「過労死等防止対策法」ができて、政権は「働き方改革」と言っているが、整合性があるのか?と疑問に思っている。川人先生には、2006年の全進研大会において同じテーマで講演をいただいた。あれから10年経つが、状況はどうなったのか? 「学校現場における長時間労働の問題」も言われ始めていることもあり、80年代の終わりから、ずっとこの問題に取り組んでいらっしゃる先生に改めてお話をお願いした。

講演:「過労死社会」と学校<供
川人 博さん(過労死弁護団全国連絡会議幹事長)

【1】簡単な自己紹介
40年位前に弁護士になった。その頃から労働問題に取り組んでいるが、「過労死問題」を全面に出して取り組み始めたのは1998年くらい、30年程になる。

【2】過労死の深刻な実態と防止法の成立
1.明治・大正期・昭和初期にも発生していた過労自殺の実態
 今日は学校関係者が多いということで、この中には社会科の先生もいらっしゃると思うが、過労死問題を扱うのであれば、歴史を遡らなくてはならないと思う。
※ここで、「ある湖の物語」1963年NHK放映「過労自殺 第2版」(岩波新書138頁)の1部を放映
富岡製糸場が世界遺産になり、賛美されているが、製糸場の労働問題の研究がされ発表もされている。官営でフランスの工場がモデルになっているので設立当初の労働環境は良かったとされているが、民営化され、過酷な労働条件となり、自殺者も多かった。製糸産業がこの頃の産業の発展に貢献したことを否定するわけではないが、報告があまりにもバランスを欠いていると思う。
戦前の労働史は学問的にも教育的にも重要であると考える。女工哀史の労働実態は今に引き継がれていると思う。大正時代、「諏訪湖母の家」など女工救済の活動があった(今でいうNGO)。この時代、男性労働者について、坑内労働については規制が行われていたが、一般的にはなかった。
戦後の新憲法の下で、1947年、労働基準法制定 1日8時間労働にはなったが、労使の協定があれば労働時間の制限はないに等しかった。

2.戦後経済成長と長時間労働
日本的経営システムの中に、長時間労働が組み込まれる。
その方法
1.サービス残業(無給残業)による非合法的な長時間労働
2.労使協定(36協定)で長時間労働を合法化
3.休暇取得の少なさ

3.1980年代後半
働く人々の脳心臓疾患の突然死が頻発
1988年「過労死110番」がスタート
※ボランティア活動  富士の樹海や東尋坊の立て札
戦前と変わっていない。

4.1990年代前半バブル
バブル経済が崩壊し、日本は長期にわたる不況となる
「生き残り」をキーワードにして、長時間労働による過労、
雇用不安によるストレスが職場に広がり、精神疾患・自殺が激増する。

※川人さんが扱ったケース
2003年12月行方不明 富士の樹海における過労自殺

※現在はオリンピック問題。日本の過労死問題に関わっても深刻。新国立競技場を作っている。工期が大幅に遅れている。劣悪な労働環境において、過労自殺がおこった(係争中)

5.最近12年間(2004年〜2015年)の労災認定数
・脳・心臓疾患、精神障害・自殺の労災認定件数
年間 約420件〜約810件
・うち死亡事実(自殺未遂を含む)
 年間 約170件〜約220件

※労災保険制度における労災認定(業務上決定)は、過労死の氷山の一角
※警察庁の統計によれば、1日に約6人 勤務問題が原因・動機で死亡している。
6.過労死等防止対策推進法(過労死防止法)
2014年6月20日、現代日本の過労死・過労自殺の深刻な実態を改善するために、国会で成立。

※全会一致で成立した過労死防止法には、過労死を防止する総合的政策の実施は「国の責務」と明記されている。

【3】具体的事例と防止対策
1.過労死の最高裁判決
(ニュースの画像)
3日に1度は朝の6時まで仕事、2ヶ月で14回も徹夜、会社の責任を認めた。  「使用者たるものは労働者の心身の健康に責任を負う」とした。
最高裁第二小法廷2000年3月24日判決
会社は遺族に謝り、改善したと思われた。

2.しかし、最近また、過労死が発生
電通女性社員事件
2015年(H27年)4月入社。10月本採用。
過酷な労働時間の状態が続く。
この結果、10月から11月にかけて急激に心身の健康が損なわれ、うつ病を発症し、12月下旬、死亡。

※うつ病は一気に悪化し、衝動的な自殺に結びつくという実態がある。

3.なぜ、彼女が死に追い込まれたのか?
例えば、懇親会に会場選定、二次会の会場の確保にとどまらず、懇親会の進行一切。食事内容・席順・司会・花束・酒の手配・余興などの30項目ものチェック項目がある。

4.彼女の死の原因・背景にあるもの
・「鬼十則」に象徴される電通固有の労務管理
・業務目的達成が、働くものの健康より優先する思想・職場風土。過労死の発生した職場で、不正が行われていた。

※業務量過多・人員不足の中で、一方では過労死が発生し、他方では不正が発生。多くの職場で、過労死と業務不正が同時に発生している。



5.電通の改革は可能か?
ー卞皺革と一部実施
経営者が事実と真摯に向き合い、批判を謙虚に受け止めること。
社会的な監視体制
4月12日、遺族と弁護士 電通ホールにて
講演・研修10の提言、監視を続ける


【4】他社にも共通するもの(特に第3次産業)
1.過剰サービスによる業務量の増大「お客様は神様」「クライアントファースト」の行き過ぎがある。
2.精神疾患の数、すごいペースで増えている
3.「過労死と不正は結びついている」という思いを強くする
例)東芝  経理不正  法律違反  過酷な労働状況
4.海外勤務者
5.警備員
多忙業種 テロ対策  若年労働者が入ってこない、高齢な警備員が過労で倒れる、亡くなる
6.建設コンサルティング社員

※政府の「働き方改革実現会議」の方針について
長時間労働を容認することになる危険が大であり、実効生のある改革が必要。
100時間と打ち出している。それ以下で設定していた会社については逆効果。建設、運輸は例外。意味がない。1歩前進とは言えない。

【5】健康経営により企業の健全な発展を
三井化学、いいモデルだと思う。産業医がしっかりしている。

【6】労働組合の役割

【7】緊急対策
1.勤務間インターバル規制 
  (参考)EUの「労働時間編成指令」
2.過労死をなくすための学校教育の促進
  厚労省の出張講義事業
  昨年度、全国で87回実施
  今年度、全国で200回実施予定(中高が中心だが大学でも行う)
質疑:
Aさん:教職員の過労に関する質問。一般的にはメンタルヘルスチェックや労働安全衛生員会などがあるが、教職員の実態はどうなっているのか?

川人:教職員のメンタルヘルスは民間以上に遅れている。教員特有の問題があり、課題。特に公務員。労働監督署にあたる機関がない。監視機関をどう作るかが課題。亡くなったりする方も多いが、申請する人が少ない。校長が申請をやめさせることもある。教員を含めた公務員の労働実態を深刻化させている。文科省が手を入れ始めた。過労死を含めた実態があまりにも酷く、無視できなくなっている。今、改革をするチャンス。

Bさん:教育関係者、元小学校教員。1989年に元教え子の父親・急死。脳の病気だった。葬儀で違和感を覚えた。葬儀を取り仕切る社員のシステマティックな対応、その後妻を雇用、訴えさせないための対策なのか?

川人:金融機関は、バブルの、は非常に多くの人が過労死したが、認定がされにくかった。山一倒産の時、労災申請が認められた。現在も銀行、証券会社は酷い状況が残っている。厳密なノルマ管理がある。

Cさん:元中学教員。教え子、後輩教員の過労死を経験してきた。日本に共通している「クライアントファースト」 夜、職員室に電話がかかってくる。
「目の前にいる働く人」に要求が向く。

川人:公務員は特に、「公共性が高いから働きすぎてやむをえない」という考えを変えなくてはならない。健康な教員の生活なくして、よい教育は行えない。大義名分以上の働きすぎをなくさなくてはならない。「ほどほどに」が大事、「身の丈にあった公共性、身の丈にあった便利さ」一般市民も見直さなくてはならないと思う。

Dさん:私立教員。夜10時まで電話がかかってくる。教員はブラック。卒業した高3の学年主任。実践として、3回位の卒業プログラムで労働問題を扱った。企業側の考え方、受け止めはどうなのだろうか? 

川人:「長時間労働に取り組まなくてはならない」とか「会社の経営にとってプラスになっているのか」と考えるような企業が出てきていることも事実。  長時間労働が必ずしも成果に結びついていないと認識し始めている。
「長時間労働」は、かつては、日本企業の光と影。すなわち、光=企業の利益、影=過酷な労働。現在は影と影。今は改革のチャンスであると考えている。学校は、夜遅い電話などには「毅然とした対策」が必要だと思う。

実践報告:
高校社会科での「働くこと / 労働法制」についての授業実践から
北條 薫さん(私立高校社会科教員)

【1】勤務校の紹介
1.教育目標「人間の尊厳を大切にする」
2.100人からの教員がいるので、温度差はあるが、一人ひとりを大切にする教育実践をしていると思う。
3.教育の特色
ー業づくり中心の学校へとシフトチェンジ
∋絢垓┻腸颪魄銘屬鼎韻討い
生徒が主役になれる学校づくり

【2】進路指導の実態
 2015年度3年担任 大学、専門学校、就職と多岐にわたる。フリーターも2名。

【3】卒業「後」を見据えての「キャリア教育」—3年総合「人権」から
 峽法」「労働法」「長時間労働」「ブラックバイト」「パワハラ」「ユニオン」       
 など焦点を当てながら授業を展開。
◆屮罐縫ロ」「マクドナルド」「電通自殺」「JKビジネス」など、細かく「血
 の通った」教材の準備が不可欠。「理念」や「キレイゴト」だけでは伝わるは
 ずがない。
2討旅嶌造覆鼻崟椎ユニオン」などのスタッフを招き、講演を依頼。

質疑・交流:
Aさん:妻が私学で教員。生徒の大変さはわかった。世界の格差と貧困の上に生活が成り立つという授業は貴重。卒業後のアフターケアはどうなっているのか?
 
北條:卒業後も面倒を見なくてならない必要性を感じている。「無関心が差別を生む」を信念に授業を行っている。

Bさん:授業実践が「どれだけ生徒に定着しているか」ということもあるが、社会的機能を生徒に知らせておくことも必要なのでは。
教師のできること、できないことも区別しておく必要がある。

北條:セーフティネットにアクセスする力をつけておきたい。
Eさん:中学の教員(特別支援)。職場が息苦しい。生徒の感想がいい。

北條:労働のルールを知ろう、出退勤をつけよう、勤務の実態をメモをしようと伝えている。

綿貫:大学の講義でのユニオンの当事者の話は印象に残る(学生の感想から)。

Dさん:私学教員。素敵な授業だと思う。  
生徒同士の関わりの薄さの話があった。アルバイトしている生徒が多いが、経験共有しているか? Posseの話を聞いた生徒が「残業代は2年度後でも請求できる」と知ったなど有意義だった。

北條:学びの共同体に限らず、仲間同士での語り合いは授業でも大事にしている。

Cさん:元中学教員。文科省が職場体験を5日間と提示しているが、「素直な文句を言わない労働者づくり」に手を貸しているんじゃないかというジレンマがある。教員志望の教え子、真面目な生徒が多い。「政治的中立」という言葉のとらえ方が違う。

Bさん:元小学校教員。川人さんの話と北条さんの話を結びつけると働き手と受益者という問題がある。学校にいることによって仕事が増える。帰ったもの勝ちというところがある。運動としてやるのも手ではないか。
働いている人が大変そうだから、「サービスはほどほどに」というように  みんなでやっていくといいのではないか。

Eさん:中学の教員(特別支援)。研究会に出にくい。現場が忙しい、学校公開  部活…自分で、出勤・退勤時間つけている。雇ってもらう、選んでもらうための教育が蔓延していると思う。

司会:教員志望の学生は学校体験の良さをもっている。「いろいろな子どもがいる」という視点に立てない。中学生が10時、11時まで塾ってどうなの?

北條:教員の仕事は生産性が低い。生徒には「逃げてもいいよ」「休んでいいよ」と言っている。

参加者の感想
A:10年前の川人さんのお話が忘れられず、今日も期待して来ました。
厚労省の講師派遣の情報が手に入り、良かったです。ぜひ実現させたいと思います。(公立中学)では、こういうことを企画するのも様々、困難がありますが)
自分の職場もブラック、家族もブラック企業に就職して3カ月で退職。でも、こういうことは、周囲にゴロゴロとあります。
セミナーの開催、ありがとうございました。知人、友人、家族も誘ってこれず、申し訳ありませんでした。

B:中学校に勤務しています。自分のところをなんとかしないと話にならないと思っています。本日、あらためて、その思いを強くしました。ありがとうございました。

C:今の学校の病理、過労死社会との関係、いろいろ考えました。歴史の中で労働を感じることも重要だと思います。

E:過労死と労働環境の整備とが自分の中で結びついて、今回参加させて頂きました。
 私が働いている湘南ゼミナール(学習塾)は、少し前にユニオンとの協議があり、それ以降、個別指導部門の労働環境が改善され始めています。(集団部門は少し前からすでに改善に入っています。) 労働環境は、アルバイト講師だけでなく正社員の方も改善され、意識の高まりを感じています。また、サービスに関しては、提供するサービスラインを明確に決めることで、かなり状況改善がされました。学校では一律化が難しい面もあると思いますが、学校の役割を見直し、サービスが明確になれば良いと思います。

F:雰囲気が和やかで参加しやすかったです。おかげで集中して聞くことが出来ました。後半の質疑も発言が様々な方から出されて参考になりました。

G:最近、教師のこのテーマの集いに出始めています。川人さんの話で、歴史的なひろがりからも理解できました。北條さんのお話も興味深く、参加の先生の???も啓発を受けました。ありがとうございました。

H:〇川人先生の講演〜過労死の問題を歴史的にふり返りながら電通事件までの全体像を明らかにしたお話で分かりやすかったです。学校教育の場で過労死防止のために取り組むべき課題が明らかになったと思います。
サービス業での「お客様は神様」の問題は、社会全体で議論し改めさせていく必要があると感じています。(すぐに解決しない問題だとは思いますが)
 〇北條先生の実践報告は、総合学習での「人権」の授業の紹介でしたが、紹介された過労死etcの教材を使った授業が、全体としての卒業「後」を見据えてのキャリア教育の中で、どのような位置づけの中で行われているのかを話してもらえるとよかったと思います。このような問題を全校的に学習させている学校は少ないので、生徒の感想やその後の状況の資料を提示してもらえると勉強になったと思います。

I:〇中学3年社会科で必ず『働き方のルール』授業をやってきました。興味、関心がとても高い。
  〇「お客様は神様」的風土をいかに打破していくか…重要なテーマだと思います。ほどほどの便利さと公共性を考えていくという解答をいただき、納得しました。難しいですけどね。
  〇シニア世代が自分の子や娘の働き方の異常さに悩み、青年ユニオンのかたを招いて学習会をしている地区があります。
 〇中2の職場体験…「受け入れてくれる事業所に感謝して指示されたとおりにやりなさい」と中学校が指導しています。(翌年、受け入れてもらえないと困るので。) この指導こそ、労働者に権利があるということを落としてしまう原因?ジレンマです。
 〇最近の若い教員こそ、「まじめ」「良い人」すぎて、働くものとしての権利があることを知らない。「政治的中立」をいわれて「投票」に行ったことがないという場合も。何をどうやっていったらよいのか考えています。

J:今日の学習会は本当に有意義でした。
  川人さんとは『教育』教師自殺テーマ座談会でご一緒したことがあり、その前から著書を含めて関心をもってきました。高橋まつりさん事件の担当をされたことを知り感激しました。
 北條さんのお話も、具体的な子どもの様子や実践のあらましがわかって、自分には何ができるかを考えることにつなげることができました。
ありがとうございました。

K:様々な学校現場の先生方の質問、意見を頂き、元気になった。”労働と子ども“というテーマに対して、共通の認識を持っていたので、安心した。
こんな発表でよければ、また発表させてください。こうやって、話を共有するだけでも、次の「教育活動」に生かせるのだと思う。

L:10年前、全進研夏の大会で、川人博さんの講演を一橋大学兼松講堂でお聞きしたのを思い出していました。疲れた青年が、どんなに危険な状況で作業していたかを、演劇の装置のように実物大の足場を舞台上に組んで、実演してくださったと記憶しています。川人さん固有の実直さで私たちに訴えられたのであったと思います。その姿勢を地道に一貫されて、ますますお元気。10年前より10歳ほど若返られたのでは…(情熱ですね、きっと)。うれしいことです。今回、懇親会では、30になられたばかりの青年教師のお二人に接し、とても心強く頼もしく感じたのと同時に、70過ぎた私は何ができるだろうと反省。とりあえずは、セミナー書籍コーナーで買った「過労自殺」と「POSSEvol.34」2冊を、まずはしっかり読みたいと思います。



zenshinken1963 at 10:54|PermalinkComments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 拡大学習会 | お知らせ