今回は箸休め回ということで『シカゴ』映画版について語ろうと思います。
原作はブロードウェイでロングランを続ける名作なのですが、映画版はナンバーが少なく登場人物にも差異があるようです。
ただ、私は舞台を見たことがないので、今回は映画版のみに絞ります。

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舞台は1924年頃のシカゴ。
華やかなショーの世界を夢見るロキシー・ハートは、地元で人気のスター、ヴェルマ・ケリーのように人気者になることに憧れており、舞台関係者と繋がりがあると語るフレッド・ケイスリーと不倫関係に。
一方、ヴェルマ・ケリーは自分の夫とショーの相方でもある実妹の不倫を知って激怒し、二人を射殺。刑務所行きとなった。

それから一か月後、フレッドに騙されていたことを知ったロキシーは激怒のあまり彼を射殺。
暴漢に襲われたと嘘をついて夫のエイモスに庇ってもらおうとするが、不倫がバレたことでロキシーもまた刑務所行きとなってしまった。

野心家である地区検事長ハリソンは、殺人犯たちを必ず刑務所送りにすることをメディアの前で宣言。
しかし、刑務所は刑務所で腐敗しきっており、ハッタリと注目と人気こそが権力を握っている世界だった。
刑務所でヴェルマと、彼女の弁護士であるビリーの存在知ったロキシーは、縛り首になりたくないあまり、負けなしの弁護士ビリーの力を借りて、裁判に挑む……。

あらすじは、だいたいこんな感じですかね。
ミュージカル映画なのですが、特徴的なのは登場人物たちの現実パートと歌やショーのパートは切り分けられているため、ストーリーはストーリー、歌とダンスは歌とダンスと視聴者側も切り替えてみることが出来るところだと思いました。
また、内容が皮肉やブラックユーモア満載なのですが、それでいて温度はちょうどいいくらいなので、軽い気持ちで楽しめるっていうところですかね。

なので、何回もDVDを再生した作品なのですが、何度見てもカタリンという登場人物の顛末が可哀想でならないです。
ハンガリー人であるカタリン・ハレンスキーという人物。字幕で見ても、彼女のセリフの殆どは英語ではない為、翻訳がなく、何を言っているか分かりません。
この、何を言っているかが分からないというところがポイントでもあって、要するに言葉の壁によって無罪を主張できないまま処刑されてしまうという恐ろしい運命を背負っているのですよね。

ちなみに、彼女が実際には何を喋っているのかは、DVDやサントラの歌詞カードに載っています。

彼女の描写には、当時の社会的弱者の姿が込められているようです。
その処刑シーンはショーのシーンと交互になっているのですが、公開処刑を見に行っていた人々の恐さも現れていましたね。
シカゴに限らず、公開処刑が行われていた時代は怖いもの見たさで観に行く民衆が多かったようです。そして恐らく、この精神は今も大して変わっていないのではないかと思ったりもします。
事故現場や遺体の映像や写真がネットにあがり、それを好奇心から見てしまう人々の心理と共通しているのではないかと。

それはともかく、このカタリンの存在がロキシーに現実を教えることとなり、弁護士のビリーの言う事を真面目に聞くようになります。

それにしても、実際に殺人を犯したロキシーとヴェルマは自由を手に入れて、ノットギルティなカタリンが処刑されてしまうあたり、何とも後味が悪い!(ついでにエイモスも可哀想!)
ただ、最終的なロキシーとヴェルマの関係って結構好きです。

けれど、繰り返し観ちゃうのはやっぱり音楽やダンス、演出がいいことや、大まかなストーリーが面白いところ、そして、レニー(レネー)・ゼルウィガーやキャサリン・ゼタ=ジョーンズが役にぴったりハマっているからっていうのがあります。
とくに、キャサリンの演じるヴェルマ・ケリーはとにかくカッコよくて、映るたびにときめいてしまう!

そうそう、ロキシー役をやったレニー・ゼルウィガーは、今度日本でも公開される『ジュディ 虹の彼方に』でジュディ・ガーランド役をやっているそうです。
ジュディ・ガーランドもまた興味深い人物なので、ちょっと楽しみ。彼女の生涯を描いた映画というと、『ジュディ・ガーランド物語』を思い出すのですが、それとどんな違いがあるのかもちょっと興味があります。

というわけで、話が逸れましたが、『シカゴ』の話はこのくらいで。
ブラックユーモアがどぎついので、好みは別れるかもしれないのですが、歌と踊りとその刺激的な内容が好みにハマれば、きっと繰り返し観ちゃうような映画だと思います。
いつか舞台も観てみたいですね。

では、次の記事でお会いしましょう。


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