金銀クリスタル

前回に引き続き、ポケモンの思い出話です。
初代だけを語っても良かったのですが、せっかく全世代遊び続けていることだし、ひとつひとつ丁寧に振り返っていこうと思います。
ゲーム本編だけにしようかなって思っていたのですが、コロシアムとかポケスタ系とか色々と個別に語りたい思い出もいっぱいあるので、よかったらお付き合いください。

とりあえずまあ、今回は第二世代のお話。
初代発売から三年後に世に出た待望の続編は、少し成長した私にとってどんな思い出となったのか。前回に引き続き主観100%でお届けします。

■ 151の夢が一気に251の喜びへ

ポケモン2の話が出ていたのは、結構前からだったと思います。ホウオウだってアニメの第1話から登場していましたしね。ポケモンスタンプという切手みたいなやつを集めていたのですが、それにもホウオウは早々と登場していた気がします。
それからしばらく開発が遅れ、ようやく金銀が発売されたのは1999年の秋でした。喜びもつかの間さっそく入手困難な状況に。サンタさんは無事にわたしのもとにカートリッジを届けられるのか……不安もありましたが、その年のクリスマスに無事にどうにか手に入ったという銀バージョンが届いたのでした。
やはり小学生にとっての3年は大きすぎて、初代の頃のような熱が入らなかった子も少なくなかった記憶があります。初代はやったけど、金銀はやっていないって人もちらほら。しかし、共に遊んだ同世代の中には金銀こそが至高と言う人も珍しくない。そんな第二世代でした。

■ ヒノアラシ・チコリータ・ワニノコ!

初めての続編。初めての新ポケモン。
事前に色々と発表されたその公式絵を見るだけでもワクワクしたものでした。とくに夢が広がったのが新しい御三家の登場。どんなポケモンなのか、どんな進化を遂げるのか、共に冒険するのがとにかく楽しみだったのを覚えています。

そんなわたしが悩んだあげくに最初に選んだのがワニノコでした。
初代では全員レベル16で進化しましたが、ジョウト御三家はそのイメージを覆すようにバラバラなレベルで進化しましたね。とくにワニノコは最初はレベル18で進化と遅めでありながら最終形態にはレベル30で進化と早め。アリゲイツの期間がちょっと短いあたりが印象深かったポケモンでした。

その後、色々あって金もクリスタルも遊ぶことになって、ヒノアラシやチコリータとも冒険することが出来ました。
特に好きだったのがヒノアラシですね。マグマラシの公式絵にハマって、一時期大好きでした。チコリータは♀を粘ったっけな。そうそう、性別が追加されたのもこの世代の特徴でしたね。

■ なつき度やたまご、色違いなどの新要素

第二世代では性別の他に、新しいタイプの追加、ポケモンの持ち物などが追加されましたが、たまごやなつき度システムもその一つです。
前作でもピカチュウ版の相棒ピカチュウでそのプロトタイプみたいなシステムがあったのですが、第二世代からは全ポケモンに反映されることに。
さらには、なつき度によって進化するポケモンも登場しましたね。特にトゲピーなんかは博士から貰った卵から孵り、なつき度で進化するという特別なポケモンでした。
が、しかし、このなつき度をあげるという作業が小学生のわたしには意外と難しかったのです。トゲチックやハピナスといったポケモンは、結局、金銀クリスタル時代には仲間にすることなく終わりました。

とはいえ、エーフィ&ブラッキーは当時から夢中。この二体だけは何とか、と、気合でなつき度をあげて、朝昼・夜にそれぞれ進化させていました。
そうそう、イーブイを増やせるというのも画期的だったんですよね。イーブイを含めてブイズが六体になったので、ブイズパなども作っていました。♂3体、♀3体というのもこだわりでした。

メタモンに新しい役割が発生したのもこの時代からですね。
イーブイも御三家も♂に偏りがちだったので、メタモン様様でした。恐らく、当時のガチ勢はすでにたまごから厳選したりしていたのでしょう。けれど、わたしはというと好奇心のままにたまごを作り、孵化させてばかりでしたね。
たまごが孵る瞬間がとくに好きだったな。

厳選と言えば色違いの登場もこの時代からです。
当時遊んだ人たちにとって思い出深いのはやっぱり赤いギャラドスなのではないでしょうか。わたしも赤ギャラは好きですし、剣盾で金コイGETチャンスが来た時はめちゃくちゃたくさん捕まえて、対戦用赤ギャラを育てました。
やっぱり赤ギャラは思い出だよなぁ。

しかし、色違いポケモンの中には微妙な色がいるのも事実。とくにがっかりしてしまったのはバタフリーでした。
色バタフリーと色バタフリーが好きな人には申し訳ないのですが、初代のアニメのイメージもあってバタフリーの色違いはピンクであってほしいという思いがあって……。
バイバイバタフリーも思い出のアニメなので、いつか古代のマギアナみたいなノリでピンクのバタフリーが実装されるといいなって今でも期待しています。

■ クリスタルバージョンの思い出

青版やピカ版みたいなマイチェンでありながら、クリスタル版は色々と追加されていたのも思い出深いですね。
特に衝撃的だったのが女の子主人公の登場です。今でこそ性別を選べるゲームって多いのですが、昔のゲームは特に性別が男の子だけっていうのも珍しくありませんでした。
ポケモンも初代と金銀は男の子固定なので、あまり疑問に思わずに遊んでいたのですが、女子を選べるっていうのは女子ユーザーにとっても思っていたよりも影響が大きかったです。今でこそ当たり前の要素なんですが、その始まりであるクリスタルはやっぱり特別ですね。

ただ、現在の着せ替えの男女格差は解消してあげてほしいなぁ~。女装男子や男装女子がいたっていいじゃない。あつ森みたいに。
このあたり、アルセウスがどうなるかも気になるところですね。

あと、クリスタル版で驚いたのが新しいキャラの追加やスイクンの特別イベントです。
ホウオウとルギアの両方が手に入ったり、金銀にはなかったさらなる不思議要素がとにかく好奇心をくすぐられて、初代のピカ版と共に以降のマイチェンならではの楽しみとして定着した感じがします。
ポケモン全体の評価の基準が初代赤緑青版ならば、その後のマイチェンの評価の基準はピカ版とこのクリスタル版となっています。

たしかクリスタル版には教え技もありましたよね。
ゲームコーナーのあるコガネシティ。皆のトラウマ級だったアカネのミルタンクのいるシティです。教えて貰えるのは、「かえんほうしゃ」「れいとうビーム」「10まんボルト」という貴重技でした。
これが嬉しすぎてめちゃくちゃ印象に残っています。技マシンも貴重でしたからね……。

■ 待ちわびただけある最高のソフトだった

寝ても覚めてもポケモンだった小学生時代。初代世代のわたしにとって金銀は待ちわびたかいのある素晴らしい続編でした。
金銀を遊んでいる友達と情報をやり取りするのも楽しかったな。カントー地方に行けたのも熱かったよね。今思えばGBであれだけのボリュームを楽しめたのって、本当にすごかったんだなって思います。
同世代の中で金銀こそが最高傑作といまだにいう人がいるのも、やっぱり楽しかったっていう思い出が強いからなんでしょうね。私としてもそうだったので、新しい作品が出るたびに、この高揚感を思い出すようになってしまいました。

第二世代はGB時代の最後のポケモン。
さらに言えば、小学生時代の最後のポケモンでもありました。
クリスタル版の発売時がすでに小学六年生。思えば周囲の大人も、わたし自身も、そろそろポケモンは”卒業”する時期なのだろうかと考え始める頃でもありました。

それから二年後、ポケモンはいよいよGBAの時代へ。
中学二年生になっていたわたしは思春期の背伸びをしたいお年頃。さらには、公式絵のイメチェン、互換切りといった背景も加わり、すっかり新しいポケモンへの興味をなくしてしまいました。
そこからどのようにルビサファの世界に入っていったのかは……また次回語ろうと思います。それでは今回はこの辺で。

2022年1月19日 ねこじゃじぇねこ