2010年12月30日

Dunn&CoのHarris Tweed

「ツイードなんて、買って直ぐ着るものじゃないよ。3年くらい軒下に干したり雨ざらしにして、くたびれた頃着るんだよ」

生前、白洲次郎氏が三宅一生氏にアドバイスとして送った言葉。

スコットランドの伝統的な毛織物で質実剛健さ、保温性に秀でていたところから古くからイギリスなどでは野良着などに使用されていたツイード。当然そのゴツゴツとした質感は身体に馴染むのに時間がかかるので真新しいツイードは着心地が悪い。白洲氏が三宅氏に送った言葉からも想像が出来ますね。

ツイードは70年代に最盛し80年代になると低迷してしまうのですが危機を乗り切ってからはソフトタッチで着心地の良いツイードが多く出回るようになり、現在となっては白洲氏が指していた本来のツイードはほとんど流通しておりません。

そんなこともありここ5年くらい、私はこの昔ながらのツイードを古着で探しては見つかれば手に入れているのですが、中でもDunn&Coのハリスツイードは秀逸。(ハリスツイードは数あるツイードの代表格で高品質として知られる)特に60年代以前のモノは肉厚でインナーにシャツなど襟のあるモノを着用しないと首周りが赤くなってしまうほど。笑

しかし、こういったクセのあるツイードは着込むほどに馴染み身体の一部となるんですね。そういった意味でデニムと似ていてとても好きな素材です。なかなか良い形のモノがないのが残念ですが・・・泣 私は自分で直しながら着用しています。

 70年代のDunn&Co     60年代のDunn&Co     画像 060
画像 059













 Dunn&Coのタグと60年代のハリスツイードのタグ画像 061





Posted by zero_designer at 18:39│Comments(3)TrackBack(0) VINTAGE CLOTHING 

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この記事へのコメント
だいぶ遅いですが明けましておめでとうございます。

ジャケットが欲しいと思っていた今日この頃。
ヤフオクで入札したツィードが右側のとほぼ同じものでビックリしました(笑)
Posted by Frey at 2011年01月14日 00:57
5
Freyさん

遅ればせながら明けましておめでとうございます!

どちらもそうなんですが、ハリスツイードの定番的な柄で様々なブランドから出ていますね。右のほうがレア度が高くイギリスらしいツイードだと思います!品のある素晴らしい柄ですよね!
Posted by STUDIO ZERO SAITO at 2011年01月15日 00:26
フレイ 氏 遅ればせながら 新年あけましておめでとうございます! それが ハリス ツイード の 古典的なパターン で 様々なブランド から来る 、 そう でもある が。 私はそれが 英国の 高い ツイード 希少 と思われる 右側の 方が良い と思います! それ は商品の 素晴らしい パターン ではありません!
Posted by prudapsan at 2012年11月03日 22:58

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