生前、白洲次郎氏が三宅一生氏にアドバイスとして送った言葉。
スコットランドの伝統的な毛織物で質実剛健さ、保温性に秀でていたところから古くからイギリスなどでは野良着などに使用されていたツイード。当然そのゴツゴツとした質感は身体に馴染むのに時間がかかるので真新しいツイードは着心地が悪い。白洲氏が三宅氏に送った言葉からも想像が出来ますね。
ツイードは70年代に最盛し80年代になると低迷してしまうのですが危機を乗り切ってからはソフトタッチで着心地の良いツイードが多く出回るようになり、現在となっては白洲氏が指していた本来のツイードはほとんど流通しておりません。
そんなこともありここ5年くらい、私はこの昔ながらのツイードを古着で探しては見つかれば手に入れているのですが、中でもDunn&Coのハリスツイードは秀逸。(ハリスツイードは数あるツイードの代表格で高品質として知られる)特に60年代以前のモノは肉厚でインナーにシャツなど襟のあるモノを着用しないと首周りが赤くなってしまうほど。笑
しかし、こういったクセのあるツイードは着込むほどに馴染み身体の一部となるんですね。そういった意味でデニムと似ていてとても好きな素材です。なかなか良い形のモノがないのが残念ですが・・・泣 私は自分で直しながら着用しています。
70年代のDunn&Co 60年代のDunn&Co


Dunn&Coのタグと60年代のハリスツイードのタグ
