2007年07月

2007年07月16日

イノベーションのジレンマ

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最近、こんな本を読みました。

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

元MSのスーパーエンジニア中島 聡さんのブログ

「MSをやめるきっかけを作った。」

と紹介されていたのでついついAmazonでぽちっと買ってしまいました。

読んでみたら、こりゃ、大手企業を辞めたくなるような内容です。

大手の優良企業が優良であるがゆえに、新興の破壊的イノベーション技術を持つ企業に負けてしまうシナリオを、ハードディスク市場や米国鉄鋼業界、小売業界などの例をとりあげて説明しています。

そして、大手の優良企業がそれら新興企業と対抗する手段についても書いています。

そのシナリオや手段はIT業界ではもう今現在も繰り返されているものです。

ついちょっと前はMS vs Google がそんな構造でしたが、最近はGoogle自身も防衛側にきている感じです。

新興企業を買収してしまうのも対抗手段の一つと解説されており、Googleがやっている戦略に近い感じです。

あと、読んでて面白いなと思ったのは、破壊的イノベーション技術の需要は最初はだれにも予測できない、ということ。

なので、破壊的イノベーション技術を持つ製品は、新しいマーケットを事前に調査して、十分な計画を練ってから作ったり、売り出すのではなく、とりあえず作ってみたものをいろいろどこかに失敗覚悟で売ってみて、新しいマーケットを試行錯誤で作り上げていくのが有効なんだと、著者は語っている。

最近、技術軽視な風潮があって、物を作る技術なんて有り余っている。頼めば誰でもできる。それよりビジネスモデルを考えるのが大事、みたいに考える人がいる。

物がそこに既にあるからこそ生まれる新しいアイデアやビジネスもあるというのに、ビジネスモデルばかりを先に考えてしまうから、似たり寄ったりの戦略しか思いつかないようにも思えます。

もっと物づくりのモチベーションを大事にしたいです。

そして、まずは作れと。

 



zeroaka at 18:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーを含むはてなブックマーク │システム開発 | オススメ