2010年06月22日

自炊レシピ 漫画スキャンの手順まとめ

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iPadは漫画ビューアとして最強ではありますが、販売している電子書籍はまだまだ出揃っていないようです。

巷では書籍を自らスキャンして電子化する事を自吸い→自炊というらしいです。

iPadの販売開始とともに、ますます売れている書籍電子化の二種の神機。


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これを使って手持ちの漫画の電子化(自炊)にチャレンジしてみました。

なかなかコツがいるようで、使い始めて試行錯誤した結果、自分流の比較的お手軽な自炊方法を確立したので、書いておこうと思います。

自炊方法を編み出すまでに、こちらのサイトを参考にさせて頂きました。

 ・漫画の電子化の方法

かなり有名になっているページです。

最初、この手順でやってみて少々手こずった部分がありました。 

 ・本の電子化を始めたのでまとめる。

こちらの記事は先程のページから若干改良を加えているようです。

AcrobatでPDFの回転がJpeg出力する時に反映されない仕様の
対処方法が幾つか書いてあります。

 ・自炊技術 Wiki

もっと自炊技術を知るにはこちらのサイトが便利です。

以下、自炊手順まとめ

【前提事項】

以下の完成度(炊き上がり)を前提とします。

・職人レベルの仕上がりは必要ない。

電子である程度読めればよく、多少、モアレったり、
わずかに斜めったりすることも許容範囲とします。

・背表紙は諦める。

背表紙を含めてカバーや表紙を別手順でスキャンするとなると
かなり手間になります。

ここは簡単スピーディな手順を目指すため、
バッサリ背表紙は諦めます。

【用意するもの】
 
1.本を裁断する勇気

最初に、これが一番用意するのが難しいと感じます。

しかし、慣れと電子化するにあたっての考え方で若干勇気が出ますので
自分的な考えを少々。

■本をばらすのは勿体無い。

裁断後、ごみになってしまうので確かに勿体無いです。
本の形で残して大事にしたい物は電子化はやめましょう。

しかし、ブックオフでタダ同然の引きとりになってしまう本とかであれば、金銭的ダメージはほぼ無く、むしろ、電子データが残る分、特した気分になります。

そんな本から電子化を始めましょう。

■本の作者に申し訳ない。

本を粗末にすると、作者に申し訳ないような気がしますが、
良く考えてみると逆かもしれません。

その本をもし、ブックオフとか古本屋にもっていったら、
中古本の流通が増え、新刷の本が売れなくなってしまい、
結果として、作者が儲からないかもしれないのです。

なので、中古流通を作者のために減らすためにも潔く
バッサリ捨ててしまいましょうw。

 ■電子化すると本の紙の劣化と無縁になる。
  
中古の本はだんだん黄ばんでカビ臭くなってきませんか?
電子化してしまうとそんな紙の劣化は無縁になり、
読んでて気になる事がありません。

■清潔。

中古の本ってたまにベタベタしたり、
妙な汚れがついているときありませんか?
それが気になる潔癖症な方には電子化はオススメです。
どんな汚い中古本でも電子化してしまえば読むときに
そんな汚れとは無縁になります。
 
2.ドキュメントスキャナー

先程のScanSnapS1500を使います。
他社のスキャナーも色々ありますが、性能は僅差ながら、
このスキャナーに確実に勝る製品は無いようです。
ただ、他の製品と比べて、このスキャナーに無い機能もあるようです。
(Twain対応など)

3.裁断機

先程のPK-513Lを使います。
定番ですが、弱点もあります。

B6サイズの単行本の厚さによっては、一度に裁断できない時があります。

この理由と値段の安さでこちらの裁断機を使う人もいるようです。
 

PK-513との比較はこちらのブログが参考になります。

4.画像加工ソフト

ChainLPを使います。

画像のリサイズ、回転、グレースケール変換から、
傾き補正、余白削除、 カラーページの自動判別、
バッチ処理等、色々な機能が盛りだくさんのツールです。
 
5.漫画

今回の材料はこちら。

ブックオフで仕入れてきました。

sayuri01

サユリ1号
 
何故1号?
 
タイトルが気になる人は買って読んでねw。

【自炊手順】

1.漫画を分割する。(下ごしらえ)

厚めのB6サイズの単行本など、1回で裁断出来ない場合は、
カッターで分割します。

漫画の電子化の方法」にある通り、
カバーを外してから背表紙を谷折りにして、カッターの歯を入れるとあっさり切れます。

2.裁断する。(カット)

PK-513Lで裁断します。

ここで、先程の下ごしらえが必要ない薄い本などは、
カバーごと裁断してしまいます。

分割した場合は表裏、2回に分けて、本編と同じサイズで
カバーもカッティングしてしまいます。
 
sayuri02

カッティングサイズは 「漫画の電子化の方法」が参考になります。
4,5mmのカッティング幅で大抵、糊の部分ごと、
背表紙が取れます。

3.糊付チェック

最初の1,2ページは糊が付いている場合があるので、
チェックします。

本編まで糊が残っている場合は、
あとあとのダブルフィードで手間取ってしまうので、
再度、もう少し裁断した方が良いです。

4.仕分け

裁断した本はスキャンする単位に仕分けます。
ScanSnapの読み取りは50枚が限界なので、

・表紙、裏表紙+最初のページのカラー原稿

・本文×3

の4分割に仕分けます。


sayuri03

本文にカラーページがある場合は、
そこを本文の仕分けの先頭ページにすると、
あとでカラーページのチェックが楽になります。
 
5.表紙、裏表紙をスキャンする。(出汁とり)

ScanSnapの読み取りモードは下のように設定します。

WS000001

画質は後々の加工での画質に余裕を持たせるため
スーパーファインで。
取り込み速度はファインと比べてもあまり遅くはなりません。
オプションは下のように設定します。

WS000002
 
文字をくっきりしますは必須。

白紙ページの削除はオフにします。
裏面だけ白紙のページの場合、削除されてしまうと
左右ページの丁合いが狂ってしまうので。

原稿の傾きの自動補正はオフにします。
誤判断でかえって傾いてしまう場合が多いです。

原稿の向きの自動判断はオフにします。
こちらも誤判断も多く、
後で一律回転するため不要です。

ファイル形式はJPEGにします。

WS000000 

漫画の電子化の方法」では画質の劣化を考慮してPDFでの
取り込みとしています。
 
しかし、PDFで取り込むと、
結合、回転、JPEG抽出の手間が増えてしまうので、
敢えて、JPEGにします。
しかし、全く画質、表示速度等を気にしないのであれば、
PDF化して終了、が一番早い手順となります。

表紙カバーは折り込んだ状態で読み取らせます。

表面を下に、裁断しなかった側が読みとり方向になるようにセットします。

sayuri06
 
必ずScanSnapの二重取り込みのエラーが出ますが、
無視して取り込みを継続させます。

JPGファイルは取り込んだ漫画単位に
ディレクトリを用意して保存します。

6.本文をスキャンする。(炊く)

本文も表紙と同じ設定で取り込みます。

白黒原稿もカラーで取り込みます。

漫画の電子化の方法」では台紙ページをはさんでいますが、
手順の簡略化と、傾き補正を後で自動でやるため、
作業を割愛します。

スキャン中は、排出された紙がばらばらになって、
順番が狂わないように、
出力部分に何らかのストッパーを当てるようにします。

ScanSnapには、出力トレイもありますが
いまいち安定はしません。
 
自分は適当にマウスパットをストッパー代わりにしていますw。

sayuri05
 
先ほどの裁断時に糊づけの除去があまいと、
二重取り込みで中断したりジャムったりしてしまうので、
スキャン中はなるべく見張っているようにしています。

7.ChainLPに読み込む。(味付け)

取り込んだJPEGファイルを加工するため、
ChainLPを起動し、下のように設定します。

WS000019
 
画像のサイズは利用する環境にあわせて設定します。
この画像サイズは、B6サイズの本で裁断時のカッティング減含めて、
200dpi相当の解像度の計算になります。
 
iPadで読むだけであれば、もっと小さいサイズでもよいですが、
印刷やPC上での閲覧も考慮してこの解像度としています。

設定したら、先程の取り込んだJPEGファイルを全て、
読みこませます。

WS000003
 
回転の方向も、綴じ設定で判断されます。
ファイルはファイル名順に並びます。
 
カラーページはカラーページ設定で出力させるため、
チェクを入れます。
 
WS000008

カラーページを自動判断してくれる機能もありますが、
誤検知も多いので使用しません。

また、丁合いが狂わない範囲で、
不要な余白ページを削除します。
これはお好みで。

8.zip形式に出力する。(煮こみ)

zipファイルに出力する前に、[編集]-[詳細設定]メニューから、
画像を加工する詳細設定をします。

WS000006

ページ補正設定の補正時レベルで傾きと補正と余白除去を選択します。
 
WS000007
 
タイトルと著者名は、出力されるzipファイル名に付与されるので、
入力しておきます。
 
WS000011

設定が終わったら、出力ボタンを押してファイルの出力先を選択します。
 
WS000013

連続で実行したい場合は「バッチ」にチェックを入れてから出力します。

9.出来上がり。 (炊き上がり)

画像を加工しつつ、zipファイルにアーカイブされていきます。
画像ファイルのファイル名は単純に連番が付与されただけのファイル名になります。

WS000014
 
処理はあまり高速ではないです。

自分のPCで実行した際には、単行本一冊分で5分程度でした。
 
WS000016
 
完成したファイルをiPadのCloudReadersで見てみます。

画像 014

むしろページの黄ばみがとれて、きれいな感じです。素晴らしい!

手順は以上。

この手順だと1冊取り込む際の手作業が10分程度で済み、
画像の加工とスキャンを平行してやれば、1時間で5,6冊はzipファイルにできます。
 
しかし、まだまだ改善の余地はあるような気がしています。
 
このブログを見た方で、もっと綺麗、簡単で
よい自炊方法を知っている人は、
是非是非教えてください。

ではでは。

※追記

2014年6月15日現在は以下が最新機種のようです。

■裁断機




コンパクト型は省スペースで便利かも!


■スキャナ


 


zeroaka at 23:20│Comments(1)TrackBack(0)このエントリーを含むはてなブックマーク │設定情報 | PC

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この記事へのコメント

1. Posted by ピンクスパイダー   2015年11月12日 22:28
5 とても分かりやすかったです!

質問なのですが、裁断機とスキャナーさえあれば出来るということでいいですか?
パソコンはいりませんか?

また、スマホやiPod、iPad などに保存するにはどのようにすればいいのでしょうか?

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