2014年03月
非核「神戸方式」39周年記念集会
3月18日は、神戸市議会が「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」を全会一致で採択した日で、39周年となる日でした。
会場内は立ち見がでるほどの参加者でした。
非核「神戸方式」は、
①神戸港に入稿を希望する国の公館に
②非核証明書(文書)を求め
③提出のない場合入港を認めない
という制度です。核兵器を持っていることを証明できない船は入れません、ということですね。
しかし、この「神戸方式」を実行したあと、神戸港にアメリカの艦船が入港してきたことは一度もありません。
これは、アメリカが政策で「核兵器を積んでいるかどうか、否定も肯定もしない」というNCND政策をとっていることによります。また、核密約で、軍艦や飛行機が「通過・立ち寄り」する場合は核兵器を積んでいても問題にしない、という非核三原則を揺るがす事態が明らかになっています。
記念講演では、アメリカのNCND政策自体が同盟国に「見ざる、聞かざる、言わざる」を押し付け、
外国に核兵器を黙って持ち込む形になっており、その国の国民の平和を脅かす不当な同盟国干渉であることが示されました。
一方で、主権国の公的機関がNCND政策を受け入れなければ(非核証明書の提出を求めれば)、あっけなく崩壊するシステムであり、非核「神戸方式」の優れた点を改めて学ぶことができました。
また、非核「神戸方式」と秘密保護法の関係についても触れられ、
・非核「神戸方式」は、米軍の軍事情報を「盗む」わけでもなければ、神戸市が「共有を求める」わけでもないこと。
・中曽根首相時代(1984年)に、「神戸方式は一つのやり方」「それはそれで理解できる」という答弁がある
などを理由に、秘密保護法の対象にはなり得ないだろうと提起されていました。なるほどですね☆
こういったことを神戸市民、さらには国民がしっかり知って強い世論を作ることが大事と呼びかけられました。
一方で、今の安倍政権は、秘密保護法や国家安全保障会議の設置など、戦争する国への動きとともに、
岸田文雄外相「集団的自衛権にもとづき、極限状況においては核兵器使用を肯定すべきだ」と、核兵器を容認するとんでもない発言が相次いでいます。
私たち国民が、しっかりと声をあげていくことが大切だなと、改めて感じた集会でした。
会場内は立ち見がでるほどの参加者でした。
非核「神戸方式」は、
①神戸港に入稿を希望する国の公館に
②非核証明書(文書)を求め
③提出のない場合入港を認めない
という制度です。核兵器を持っていることを証明できない船は入れません、ということですね。
しかし、この「神戸方式」を実行したあと、神戸港にアメリカの艦船が入港してきたことは一度もありません。
これは、アメリカが政策で「核兵器を積んでいるかどうか、否定も肯定もしない」というNCND政策をとっていることによります。また、核密約で、軍艦や飛行機が「通過・立ち寄り」する場合は核兵器を積んでいても問題にしない、という非核三原則を揺るがす事態が明らかになっています。
記念講演では、アメリカのNCND政策自体が同盟国に「見ざる、聞かざる、言わざる」を押し付け、
外国に核兵器を黙って持ち込む形になっており、その国の国民の平和を脅かす不当な同盟国干渉であることが示されました。
一方で、主権国の公的機関がNCND政策を受け入れなければ(非核証明書の提出を求めれば)、あっけなく崩壊するシステムであり、非核「神戸方式」の優れた点を改めて学ぶことができました。
また、非核「神戸方式」と秘密保護法の関係についても触れられ、
・非核「神戸方式」は、米軍の軍事情報を「盗む」わけでもなければ、神戸市が「共有を求める」わけでもないこと。
・中曽根首相時代(1984年)に、「神戸方式は一つのやり方」「それはそれで理解できる」という答弁がある
などを理由に、秘密保護法の対象にはなり得ないだろうと提起されていました。なるほどですね☆
こういったことを神戸市民、さらには国民がしっかり知って強い世論を作ることが大事と呼びかけられました。
一方で、今の安倍政権は、秘密保護法や国家安全保障会議の設置など、戦争する国への動きとともに、
岸田文雄外相「集団的自衛権にもとづき、極限状況においては核兵器使用を肯定すべきだ」と、核兵器を容認するとんでもない発言が相次いでいます。
私たち国民が、しっかりと声をあげていくことが大切だなと、改めて感じた集会でした。
第89回目のカンキン行動!
3月14日に89回目となるカンキン行動が行われました。
まず、想いの交流では、「微力であるが無力じゃない。この言葉が気に入っている。芦屋で署名していたら、企業がやっていくには原発がいるって人も、しかし今は、原発が1機も動いていない。動いていないことをさらに知らせていかないといけない。」という訴えや。
「女性自身という週刊誌を買った。そこに、吉永小百合さんと瀬戸内寂聴さんの『原発と人とは共存できない』という対談が載っていた。いろんな形で、反原発の動きがある」「報道ステーションで、甲状腺がんのことが取り上げられていた。公共の放送で、取り上げられていたのは初めて。Youtubeにもアップされているが、すぐに消されてしまう。見られたら困るというのがあるから。」などの紹介もされました。
また、ウサギの着ぐるみを来て参加された女性からは「川西に住んでいて、23年間、保育士をしていた。子どもがガンになるのは許せない。原発は絶対反対せなあかん。」と強い訴えもありました。
他にも、「川内原発が怪しい動きになってきた。九州でも頑張っていきます」と、大分の別府から来たという方も参加してくれています。
想いの交流の後は、いつものように「原発いらない!」「今すぐ廃炉!」を訴えながらパレードをしました。この日の参加は約50名でした。
次回は春分の日で祝日ですが。カンキン行動は、いつも通り行います。お知り合いやお友達など誘い合って参加しましょう!
3.11神戸からの祈り・アピール
「3.11神戸からの祈り」の最後に、ゼロこねっとの橋本銀河事務局長が読み上げたアピールは、以下のとおりです。
2014.3.11神戸からのアピール
未曾有の被害をひろげた東日本大震災と福島原発事故から3年、いまなお27万人の方が厳しい避難生活をしいられ、原発周辺からの避難者は、14万人といわれています。阪神淡路大震災を経験した私たちにとって、とても他人事とは思えませんでした。私たちは震災当初から、被災地の報道に胸をいため、「何かできないか」と募金を集め、ボランティアに行き、被災された方の声を聞いてきました。私たちが被災地の実情にふれるたびに、その被害の大きさにとまどい、ときには、自分たちの無力さを痛感しながら、そのなかでも「自分たちにできることは何なのか」と自問自答しながら、すごしてきたがこの3年でした。
私たちは、原発事故での被害を目の当たりにするなかで2011年7月、「2度と放射能汚染に苦しむ人を生まない」を合言葉に「原発ゼロ!核兵器ゼロ!ゼロこねっと」を立ち上げ、2012年7月6日から始めた関電神戸支店前の再稼動反対の行動は、現在88回、のべ6980人が参加し声をあげ続けています。神戸をはじめ、全国でひろげられてきた「原発いらない」「再稼働反対」という声と行動によって、昨年9月から国内原発稼動ゼロを実現し続けていることは、主権者である市民の力で、願いを実現することができることを示しているのではないでしょうか。
しかし福島原発事故による被害は、汚染水の垂れ流しなど、いまだに拡大しつづけており、事故の原因すらまともに解明されていません。にもかかわらず、安倍政権は、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、原発再稼動をすすめようとしています。私たちは、今日、あらためて福島の青年のみなさんの声、そして福島から避難されている方の思いを聞きました。これらの方の思いを胸に刻んだとき、安倍政権が原発を再稼動させ、福島や日本をふたたび原発事故の脅威、放射能被害への脅威にかりたてることを、決して許すことができません。
私たちは、東日本大震災の被害を繰りかえさず、被災者が安心して生活再建できるようにするために、そして日本と世界が2度と原発被害への脅威に脅えることなく、安心して暮らせる社会を子どもたちに引き継ぐためにも、以下のことをすすめていきます。
○原発再稼動を許さず、即時ゼロをもとめます。全国の運動に呼応しながら、関電神戸支店前行動を続け、さらに発展させていきます。
2014.3.11神戸からのアピール
未曾有の被害をひろげた東日本大震災と福島原発事故から3年、いまなお27万人の方が厳しい避難生活をしいられ、原発周辺からの避難者は、14万人といわれています。阪神淡路大震災を経験した私たちにとって、とても他人事とは思えませんでした。私たちは震災当初から、被災地の報道に胸をいため、「何かできないか」と募金を集め、ボランティアに行き、被災された方の声を聞いてきました。私たちが被災地の実情にふれるたびに、その被害の大きさにとまどい、ときには、自分たちの無力さを痛感しながら、そのなかでも「自分たちにできることは何なのか」と自問自答しながら、すごしてきたがこの3年でした。
私たちは、原発事故での被害を目の当たりにするなかで2011年7月、「2度と放射能汚染に苦しむ人を生まない」を合言葉に「原発ゼロ!核兵器ゼロ!ゼロこねっと」を立ち上げ、2012年7月6日から始めた関電神戸支店前の再稼動反対の行動は、現在88回、のべ6980人が参加し声をあげ続けています。神戸をはじめ、全国でひろげられてきた「原発いらない」「再稼働反対」という声と行動によって、昨年9月から国内原発稼動ゼロを実現し続けていることは、主権者である市民の力で、願いを実現することができることを示しているのではないでしょうか。
しかし福島原発事故による被害は、汚染水の垂れ流しなど、いまだに拡大しつづけており、事故の原因すらまともに解明されていません。にもかかわらず、安倍政権は、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、原発再稼動をすすめようとしています。私たちは、今日、あらためて福島の青年のみなさんの声、そして福島から避難されている方の思いを聞きました。これらの方の思いを胸に刻んだとき、安倍政権が原発を再稼動させ、福島や日本をふたたび原発事故の脅威、放射能被害への脅威にかりたてることを、決して許すことができません。
私たちは、東日本大震災の被害を繰りかえさず、被災者が安心して生活再建できるようにするために、そして日本と世界が2度と原発被害への脅威に脅えることなく、安心して暮らせる社会を子どもたちに引き継ぐためにも、以下のことをすすめていきます。
○原発再稼動を許さず、即時ゼロをもとめます。全国の運動に呼応しながら、関電神戸支店前行動を続け、さらに発展させていきます。
○福島から避難生活を余儀なくされている方の生活保障、損害賠償をもとめます。兵庫、関西、全国でおこなわれている「福島原発事故避難者訴訟」の支援をおこないます。
○福島と東北の被災者中心の震災復興・生活復興をもとめます。私たちも可能なかぎり現地に足を運び、ボランティアなど可能な支援をおこないます。
○被災者・避難者との交流・連帯を大切に、東日本大震災・福島原発事故を大きな教訓にし、誰もが安心して暮らせる日本と世界、未来をつくっていくことをめざします。
2014年3月11日 「3.11神戸からの祈り」参加者一同
3年目の東北へ、福島へ、日本へ――3.11神戸からの祈り
3月11日、東日本大震災から3年目を迎えるこの日、青年らが主催して、今年で2回目となる「3.11神戸からの祈り」を開催しました。第1部は、三ノ宮マルイ前で、「3.11」のキャンドルライトをつくり、歌や音楽、アートなどで追悼の思いをアピールしながら、被災地への一言メッセージを集めました。
第2部は、屋内で開催。はじめに、福島の青年とのスカイプ交流。「福島から避難されている友だちらには、声をかけたりしていますか?」「復興に向け、私たちもなにかしたいと思っているが、どんなことができますか?」などの質問に、「直接的にはいないけど、友だちの奥さんが、子どもと山形に避難しているという人がいる。『寂しくないか』と聞くと、『寂しけど、仕方ない』と。そういう話を聞くと切なくなる」「こうした交流の場などをつくっていただけるのは、ありがたい。しかし、スカイプだけではわからないこともあるので、ぜひ現地にも来てほしい」と返答。
続いて福島から母子避難をされている新井佳奈さん(仮名)の講演。新井さんは、はじめに兵庫県に母子避難をすることになった経過を詳しく紹介。子どもの甲状腺検査で不安を覚えたうえに、サッカーの好きな息子さんから「どこでだったらサッカーできるの」と訴えられるなどのなかで、保養キャンプでつながりのある兵庫県に母子避難することを決意されました。新井さんが、「避難することをママ友に語ったら『私は、子どもにとって悪いことをしている。ダメな親だ』と語られたことが今でも残っている」と涙ながらに話すと、涙を流しながらうなずく参加者も。
兵庫県の生活では、放射能に怯えることなく、運動会で子どもたちが地べたに座っている様子も「うれしくて写真を撮りました」と紹介。同時に「いま住んでいる住宅も何年住めるかわからない。ここが住めなくなると、経済的にもたいへんになる」「甲状腺の検査は定期的に受けていかないと不安」など、今後の生活への不安も。新井さんは、「国と東電を相手にした集団訴訟の原告に最近加わった。自分からもできることをしたい」と抱負ものべました。参加した学生からは「何も悪くない子どもたちが犠牲になっていることがとても胸が苦しいし、政府や東電には大きな責任があるとあらためて強く感じました。まだあの大地震での事故は収束していないし、3.11に起こったことを風化させてはいけない」と感想が寄せられています。