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 今月に入り、新たなランサムウェアの世界的攻撃が予想されており、十分注意が必要となっています。特に今月から来月にかけては十分注意してください。
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 このランサムウェア攻撃が世界中で発生するという理由は、今年の6月にウクライナを中心として起こったランサムウェアのサイバー攻撃にあります。

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 この時はウクライナを中心とし、ヨーロッパ各地で多大な被害がありました。この時のランサムウェアは特に電力網や政府機関を中心に攻撃を受け、ウクライナの政府機関、電力銀行などのネットワークがすべて麻痺し、周辺国のヨーロッパ各地の病院や各種期間なども同様の被害に遭いました。

 幸いにして日本への影響は数カ月前にランサムウェアの被害が発生していたため、この攻撃については厳重に警戒ていました。そのため被害が少なかったわけですが、一歩間違えれば再び大混乱を起こしえない状況でした。

 今回、6月にウクライナで起こったランサム攻撃が再び今月に入り、攻撃を起ころうとしています。 この6月に攻撃を行ったランサムウェアは「NotPetya」と呼ばれるもので、金融プロバイダのソフトウェアの更新メカニズムを侵害し、ソフトウェアのアップデートによって攻撃の拠点とつくり、その多国籍の企業ネットワークを通じて爆発的に普及し、攻撃をしかけたというものです。
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 ウクライナ政府や各機関では、今回もその「NotPetya」と呼ばれるランサムウェアが今月から再び攻撃を開始してくると予想しています。
 これは今月の10月13日がウクライナを祝う祝日で特別な日に当たります。この祝日をターゲットにして同じサイバー攻撃が起こるということで、ウクライナの政府当局では現在十分に警戒している状況です。
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 特に政府機関では、機関や民間企業に対する悪意のあるソフトウェアの更新を通じてサイバー攻撃が再び行われる可能性があると警告しており、前回この攻撃で被害を受けたヨーロッパ各地でも前回のことが起きないように各機関や民間企業では監視を続けています。

 日本国内で、この情報についてはあまり報じられていません。しかし、一歩間違えると大混乱を起こしかねない状況にあるヨーロッパと同じ状況にあります。

 ネットワークは世界中で繋がっており、ヨーロッパだけ被害にあるということは到底考えられません。その攻撃による被害が瞬時に日本に向けられる可能も十分にあります。
 
 常にウイルス対策ソフトを最新のものにし、決して怪しいソフトをダウンロードしないことや、怪しいリンク(特に海外のページ)をクリックしないようにしてください。
 また、重要なファイルについては常時接続していないストレージなどにバックアップなどをとっておき、被害に遭った場合に普及できるようにしておきましょう。

 特に今回はWindows10の秋の大型更新も控えています。今回のランサムウェアの攻撃の時期と重ならければよいのですが、最悪の場合も想定しなければなりません。厳重に警戒してください。